かなしみのマホウ プレイングマニュアル

  1.はじめに
  
(1)ゲームの概要

   本ゲームは、魔術で栄えたリーゼルファ島を舞台としたSLGです。

  (2)あらすじ
     魔工匠(この世界における魔術師の一種)が作り出した、究極の魔力造形物とされる「人工世界」。
  その作成には非常に高度な魔力技術を要するため、多くの魔工匠が作成に挑むもそれを成し遂げたのは一人のみ。
  そしてその彼がいない現在、魔工匠達は「人工世界」を新たに作り出すことを諦め、既にある人工世界を後生へと
  引き継ぐ事への注力を決心する。

   しかし、人工世界には、時間と共に魔力が失われ崩壊が進行する構造的欠陥があった。
  それでも、それを引き継いできた魔工匠達の弛まぬ努力により、なんとか維持してきたのだったが…


 2.ゲーム概要
  (1)各パート概要 
パート名 概要 ゲーム画面
ADV
パート
魔工匠達がいる実世界を舞台にしたパートです。魔工匠達と会話したり、魔力値・精神値を消費し各種パラメータを向上させることが出来ます。

 このパートには時間制限はありません。写本の世界に入ってのSLGパート移行まで続きます。
SLG
パート
写本の中の世界です。最初に一つの勢力を自勢力として選んだ後、目的達成に向け他勢力と戦います。

 このパートは、一定ターン経過により終了します。終了時のプレイ成績に応じてステータス向上のボーナスが付与されます。また、このパートが終了するとADVパートに戻ります。

  (2)ゲーム進行の概要
   ADVパートとSLGパートが交互に来る構成になっています。残りターンが無くなる等、ゲーム続行不可状態に
  なると、ゲームクリア判定されます(詳細は下記)。
   その後は、一部パラメータを引き継いだ状態で、ゲーム開始時状態に戻ります。


   
    (3)ゲーム続行不可になる条件について
   ・残りターンが0になった場合
    ・総ターンが100になった場合
   
  (4)クリア判定
  ゲーム続行不可能になったときに実施されます。それまでのゲーム実績ランクがC以上でエンディング
  へと移行します。(ただし、エンディング後はランクD以下と同じく、ゲーム開始状態に戻ります。)


  3.ゲームのはじめかた
    ランチャーの「ゲーム開始」ボタンをクリックして下さい。

  4.操作方法
  全ての操作はマウスで行います。
   ・左クリック : 決定(ポイント・カード・選択肢ボタン)、人物・オブジェクトの選択(ADVパート)
   ・右クリック : キャンセルボタン  or  前の画面に戻る、魔工匠キャラへのアイテムプレゼント(ADVパート)
   ・右ドラッグ : マップの移動(SLGパート)

  5.データセレクト画面について
  データセレクト画面は、SLGパート/ADVパートの下側にある「セーブ」ボタンおよび「ロード」ボタンを押す事で
  移行します。
  ここではデータのセーブおよびロードが行えます。
データセレクト画面の構成

 
  6.ゲーム中のパラメータについて
No. 名称 関連パート 説明
1 周回数 全体 現在何週目かを示します。ゲーム中において本パラメータが意味を持つ事は、基本的にありません。
2 ターン数
(総ターン数)
全体 ゲーム開始から経過したターン数を示します。このパラメータが100以上になると続行不可能になり、
オープニングに戻るか、エンディングへ移行します。
3 残ターン数 SLGパート SLGパートにおけるターン数を示します。このパラメータが0になった場合、SLGパートが終了し
ADVパートに移行します。
4 精神値 全体 ・魔工匠ユニットのセットに使用します。
・ADVパートにおける一部の選択肢でも使用します。
・敵勢力の撃破(拠点数を0にする)か、黒い霧の撃破により増加します。
5 魔力値 ADVパート ・ADVパートの殆どの選択肢で使用します。
・SLGパートの最後に、その写本での行動に応じた成績に応じて増加します。
6 資金 SLGパート ・SLGパートのユニット雇用で使用します。
・毎ターン、所有するポイント数に応じて増加します。
7 ランク 全体 ・これまでの成績より算出したランクです。
・ランクがC以上でエンディングへ移行可能となります。
(このパラメータはゲーム進行には影響しません)
7 勢力撃破 全体 これまでに撃破した勢力の総数です。ゲームランク判定に影響します。
8 ユニット撃破 全体 これまでに撃破したユニットの総数です。ゲームランク判定に影響します。
9 黒い霧撃破 全体 これまでに撃破した黒い霧の総数です。ゲームランク判定に影響します。


  7.ADVパートについて
ADV画面の構成

No. 名称 説明
1 ポイント情報  ポイントに居る魔工匠を示します。ポイント情報が表示されているポイントは、
左クリックによりイベントウィンドウを開くことが出来ます。
2 ポイント  魔工匠達が生きる実世界における各ポイントです。魔工匠が居る場合(
ポイント情報が表示されて居る場合)、左クリックでイベントウィンドウを開くことが
出来ます。
3 パラメータ  ADVパートで重要なパラメータである、魔力値と精神値を示します(両者については上記「6.ゲーム中のパラメータについて」を参照)。
4 「次のフェイズへ」
 ボタン
このボタンを押すとADVパートを終了し、SLGモードへ移行します。
5 イベントウィンドウ  魔工匠達のつぶやきや会話を聞くと共に、イベント選択でユニットパラメータの強化等が可能です。
6 選択肢 ・魔力値もしくは精神値を支払うことで、ユニットパラメータの強化等が可能です。
・支払うコストは、対象となるユニットのレベルが高い程、多く必要になります。

 
 8 SLGパートについて
  (1)画面構成
SLG画面の構成

No. 名称 説明
1 拠点(ポイント)  SLGパートの基本となる、各勢力の拠点です。ひとつの拠点につき2つまでユニットを置けます。
2 基本情報 SLGパートで重要な、選択した勢力と資金、精神力、残りターンを示します。
※残りターン欄中、カッコ外で示されるのは現在の写本に滞在できるのこりターン数、
 カッコ内に示されるのは、現在の週回数の総ターン数に対する残りターンです。
3 「ユニット」ボタン このボタンを押すと、ユニットセットウインドウ(下記5,6,7)を表示します。
4 ターン終了ボタン 自勢力のターンを終了します。
5 ユニットウィンドウ
(基本ユニット)
自勢力が配備可能な基本ユニットです。
マウスの左ボタンで自勢力拠点までドラッグすると、ユニットを配備できます。
6 ユニットウィンドウ
(発展ユニット)
自勢力が配備可能な発展ユニットです。
マウスの左ボタンで自勢力拠点までドラッグすると、ユニットを配備できます。
7 ユニットウィンドウ
(魔工匠ユニット)
自勢力が配備可能な魔工匠ユニットです。
マウスの左ボタンで自勢力拠点までドラッグすると、ユニットを配備できます。

  (2)拠点について
拠点情報

No. 名称 説明
1 ユニットタイプ ・この拠点に居るユニットのタイプを示します。
・ユニットタイプが明るく表示されている、もしくは点滅表示されている場合は行動可能です。
 (他拠点への移動もしくは戦闘ができます。詳細は別項参照)
2 兵力 ユニットの兵力を示します。戦闘により兵力が0になると拠点から取り除かれます。
3 支配勢力 ・この拠点を占拠する勢力名を示します。
・ピンク色の拠点は自勢力が支配する拠点、青色の拠点は他勢力が支配する拠点です。


  (3)ユニットウィンドウについて
ユニットウィンドウ

No. 名称 説明
1 ユニットタイプ ・配備するユニットのタイプを示します。
・基本ユニット・発展ユニットは資金が許す限り配備できます。
・魔工匠ユニットは1ターンあたり1回のみ配備可能です。
 また、一旦配備した魔工匠ユニットは写本から出るまで再配備できません。
・配備可能なユニットは明るく表示され、配備不可能なユニットは暗く表示されます。
 (資金不足、魔工匠のレベルが1未満、既に配備済(魔工匠のみ)の場合に配備不可能となります)
2 兵力 ・一回の配備で充填される兵力を示します。
3 必要コスト ・ユニット配備に必要なコストです。
・通常ユニットのコストは資金、魔工匠ユニットのコストは精神値です。
・通常ユニットを配備すると必要資金が増加します。ただし、ターン経過により徐々に
 減少します。
・魔工匠ユニットを配備すると必要精神値が増加します。この増加分は、写本から
 出ない限り下がりません。


  9 戦闘のルールについて
  (1)戦闘の実施方法
    自勢力の拠点にいるユニットを、攻撃したい敵勢力ユニットにドラッグ&ドロップすることで戦闘できます。
   攻撃対象として選択可能な拠点は、攻撃するユニットがいる拠点と連結した拠点にいるユニットです。

  (2)敵ユニットがいる拠点を攻撃した場合の応酬
   まずは攻撃側ユニットが防御側ユニットにダメージを与えます。その後、防御側ユニットが攻撃ユニットに反撃
   ダメージを与えます。

   戦闘後に防御側ユニットの兵力が残っている場合、攻撃側・防御側ユニット共に行動終了となります。
   もし防御側ユニットの兵力が0になった場合は、攻撃側ユニットが半分残った状態(点滅状態)になります。
   この状態のユニットは、もう一度だけ行動可能です。

   攻撃したユニットには経験値が加算されます。特に防御側ユニットを倒した場合に多くの経験値が加算されます。
   ※経験値が100貯まると、ユニットのレベルが1上がります。

  (3)敵ユニットがいない拠点を攻撃した場合の応酬
   敵勢力の隣接エリアにいるユニットが迎撃します。この迎撃ダメージによって攻撃側ユニットの兵力が0に
   ならなければ拠点を占拠します。

  (4)ユニットタイプ
名称 説明
基本ユニット  基本となるユニット「歩兵」「弓使い」「魔術師」を指します。それらのユニットは、配備にかかるコストが低く、かつ多くの勢力で使用可能なことが特徴です。
発展ユニット  基本ユニットの上位版です。取り扱い方法は基本ユニットと変わりません。高性能な一方、配備コストが高めです。
魔工匠ユニット ・写本の外から来た魔工匠達です。初期状態では使用できません(レベルが0の為)。
・配備するのに精神値を要します。
・同じ種類の魔工匠ユニットを複数のポイントに配備できません。
 (既に配備済みユニットの兵数追加は可能です)
・1ターンあたり1回しか配備(兵数追加を含む)できません。
・彼らは、黒い霧ユニットとの攻防で力を発揮します。
黒い霧ユニット  人工世界のゆがみが生んだ存在です。基本ユニットと発展ユニットに対して高い耐性を持っています。
その他  写本によっては、ボスに相当するユニットがいる場合があります。多くの場合、黒い霧ユニットと同じ特性を持っており、基本ユニットと発展ユニットに対しては滅法強いです。

  (5)ユニットステータス 
名称 説明
障壁  障壁状態のユニットが戦闘に参加した場合、受けるダメージが40%減ります。
鉄壁  鉄壁状態のユニットが戦闘に参加した場合、受けるダメージが75%減ります。
また、防御時は反撃ダメージが2倍になります。
魔光  魔光状態のユニットが攻撃すると、与えるダメージが1.3倍になり、なおかつ与えたダメージの40%相当の兵力が回復します。
鼓舞  鼓舞状態のユニットが攻撃すると、同ポイントに居るユニットが行動可能状態になります。
混乱  混乱したユニットは行動・反応がともに0となり、一切の行動がとれなくなります。毎ターンの最後に一定確率で状態回復します。
呪縛  呪縛状態になったユニットは、毎ターン最後に、1/4の兵力が減少します。

  (6)ユニットのパラメータ   
名称 説明
兵力 ・ユニットをセットしたときに増加する兵力量です。
・このパラメータはユニットタイプとレベルで決まります。
攻撃力 攻撃時に敵ユニットへダメージを与える能力値です。
反撃力 反撃もしくは迎撃時に、敵ユニットへダメージを与える能力値です。
防御力 攻撃および防御時において、うけるダメージ量を減らす能力値です。
レベル このパラメータが大きいほど、一回のユニット配備で増える兵数が増加します。
(攻撃力等、その他パラメータには影響しません)
経験値  この値が100になると、ユニットのレベルが1上昇します。この数値は、攻撃に参加するだけで得られますが、敵ユニットの兵力を0にしたときに最も多く得られます。


  10 ゲームの遊び方
 <SLGパート>
  (1)自勢力を選択しましょう
    SLG開始前に、まずは自勢力を選ぶ必要があります。最初の段階で選べる勢力は一部の主要勢力のみですが、
   その他勢力もSLGパートにて撃破すれば、次回から選択可能になります。(ただし最初から選べる勢力は基本的に
   一度しか選択できません。再選択するには、他勢力を選択した上で撃破する必要があります。)
    初めのうちは、ユニットや初期資金、最初の拠点数が多い巨大勢力を選んでおくのが無難です。

  (2)ユニットを配備しましょう
    SLGパートが始まった最初のターンは、何もユニットがいない状態になっています。そのためまずは、ユニットを
   配置し、後の戦闘に備えましょう。

  (3)敵勢力との戦闘
    一回写本に入ってSLGパートが始まった後は、残りターン数との勝負になります。そのため、チャンスが
   あったら積極的に支配地拡大に乗り出しましょう。

  <ADVパート>
  (1)ユニットを強化しましょう
    ADVパートではユニットを強化できますが、どのユニットをどれだけの魔力値で強化できるかは状況しだいです。
   はじめのうちは、対象となるユニットタイプよりコストパフォーマンスを重視して強化していくのが良いでしょう。
 
  11 プレイングのコツ 

  <SLGパート>
  (1)どの勢力を自勢力として選択すべきか
    初めて入る写本なら、大勢力を選ぶべきです。下手に小勢力を選ぶと、手痛い洗礼を受けるかもしれません。
    一方で小勢力を選ぶと、各ユニットの経験値や入手魔力値が大きくなります。そのため、魔力値稼ぎや
    ユニット育成を目的とするなら小勢力を選ぶと良いでしょう。

  (2)魔工匠ユニットはどう使うべきか
    初期の魔工匠ユニットは弱く、あまり使い物になりません。ここは割り切って、敵の攻撃を受けて貰うための
    避雷針になって貰いましょう。彼らが本領を発揮するのは、ある程度ゲームが進行してからです。

  (3)敵ユニットが強すぎる or 写本の難度が高すぎる
    まだ入るべきでない写本を選んでしまったが為の結果と思いましょう。ユニットや魔工匠が成長してから、その
    写本を選ぶことをおすすめします。

  (4)精神値のついて
    精神値を得るには黒い霧を倒すのが効率的です。黒い霧が出現する写本でSLGパートを進めましょう。
    (勿論、そのような写本でのSLGパートは難易度が高い為、相応のユニットレベルが必要です。)

  <ADVパート>
  (1)どのユニット(もしくは魔工匠)のレベルを優先して上げていくのが良いのか?
    プレイヤー次第だと思いますが、最初のうちは少ない魔力値でレベルアップさせられるユニットを上げていくのが
    良いでしょう。

  (2)新たな写本を入手できる選択肢があるが…
    本当に今すぐ必要か良く考えた上で選択しましょう。これよりもユニット強化を優先すべきかもしれません。

  (3)アイテムを入手できる選択肢があるが…
    アイテムの入手には魔力ではなく精神値が必要になります。このパラメータは魔工匠の配備に使用するため、
    余程余裕が無い限り、無視するのが良いかもしれません。
    一方、何週しても上手く進めない場合、さらなる周回プレイを前提としてアイテム購入するのは非常に有効です。
    (ちなみにアイテムの効果は、アイテム所持数により増強します。)

 
  12 データ集
    (1)ユニットタイプ
タイプ  特徴
直接 ・他エリアを攻撃した際に迎撃で受けるダメージが少ない。
間接 ・行動済ユニットを攻撃した場合、反撃ダメージを受けない。
・他エリアを攻撃した際に迎撃で受けるダメージが大きい。
魔術 ・一定確率で障壁を発動する。
・他エリア攻撃時のダメージ減少量は、間接ユニットと直接ユニットの中間


    (2)基本ユニットと発展ユニット

  名称 種類 タイプ 特徴
歩兵 基本 直接 -
弓使い 間接 -
魔術師 魔術 -
魔剣士 発展 直接 ・一定確率で魔光を発動
重装兵 ・防御力が高い一方、攻撃力が低い。
・高確率で鉄壁を発動
工作員 ・行動済みの敵ユニットへ大ダメージ
・拠点を直接攻撃した時に迎撃されない。
聖戦士 ・一定確率で鼓舞を発動
狩人 間接 ・敵の間接攻撃に対して、確実に反撃できる。
・攻撃すると、敵ユニットのステータス補正を打ち消す。
銃兵 ・同じ拠点にいるユニットの攻撃に連動して援護射撃する。
砲兵 ・エリア内の他拠点にも同時攻撃が可能。
僧兵 魔術 ・攻撃時に、同エリア内の自ユニットのHPが回復。
幻術師 ・攻撃時に、敵ユニットが一定確率で混乱状態になる。
魔女 ・攻撃時に、敵ユニットが一定確率で業火状態になる。


    (3)アイテム
名称 説明
炎の指輪 ターン最初のダメージが増える
万能薬 黒い霧から受けるダメージを和らげる
錆びた時計 ターン最初のダメージが減る
不思議なキラキラ 魔工匠が受けるダメージが減る
太陽の鏡 黒い霧を弱体化する
賢者の杯 敵ユニットを倒したときに得られる経験値を増やす
歪んだレンズ 敵勢力の兵力増(写本による)を減らす
花柄のハンカチ 魔工匠の兵力増に必要な魔力値が減少する
新しいノート ユニット雇用コストが下がる
稲妻の探検 魔工匠以外による黒い霧へのダメージが増える
年季の入った笛 魔力値ボーナスが増える
魔力真髄 精神値の入手量が増える