Forest Window の概要
Forest Window は森林構造の3次元表示・樹冠投影図表示シミュレーターです。立木位置のXYZ座標、樹高、枝下高、樹冠幅や直径などのデータを読み込み、針葉樹は円錐形、広葉樹は楕円求で、遠方から順に描くことで3次元的に森林を表現します。
Forest Windowではメニュー等を日本語化した他、各種の機能を大幅に強化しました。
FWJは教育研究機関や行政機関に対してはフリーソフトですが、営利目的の場合にはシェアウェアとなります。詳しくは使用条件を参照してください。
Forest Windowの使用例をみてみましょう。
上の図は青森県の下北半島に生育するヒバの林を空中から3次元的観察したところです。三角錐の樹冠がヒバで楕円の樹冠は広葉樹となっています。ヒバ林は数本の樹木が群となって大きな樹冠を構成することで知られていますが、この図では樹冠群ごとに色分けして表示しています。
上の図は同じ林の樹冠投影図です。群を構成している樹冠は多くの場合、広葉樹を中心にしていることがわかります。
下の図はForest Windowのソフトに付属しているサンプルデータを表示したところです。
左の図は初期表示例です。中央の図は地表面にメッシュを発生させて表示した例、右の図は樹冠部を透過表示に設定した例です。
下の図はクロマツと広葉樹の2段林を表示した例です。(ズーム2倍)
この2段林を拡大表示したところです。10倍に拡大すると樹冠や樹幹の位置関係が把握できるようになります。
昔の森林構造シミュレーション方法
上の写真は木片の上に竹串を固定して幹を表現しているところです。樹冠は串に綿を付けて表現していますが、この方法は再現性が乏しく造作も極めて困難です。FWはこれらの問題を一挙に解決してくれることでしょう。