木のサイズの測定
FWでは木の大きさをを画面上に表現しますので、立木位置のほかにいくつかの基本的なサイズを調査しておく必要があります。
直径を計る
FWでは幹の太さを表現することができます。ここでは肇に輪尺による幹の太さの測定について説明しましょう。
幹の直径はその場で直接測定することができる項目です。しかも、直径の値は幹の体積、すなわち収穫される材木の量に直接関連していますので林業の現場では必ず調査される項目です。日本の林業で一般的に、用いられる太さの測定は直径5cm以上の木を対象にして、斜面の上側から、胸の高さ(1.2m又は1.3m)の直径を、2cm括約で測定します。この直径を胸高直径(DBH:Diameter Breast Height)といいます。下の写真は輪尺という木の直径を測る林業用の計測装置で幹の直径を測っている様子を示したものです。
2cm括約とは四捨五入の変形で、偶数読みのことをいいます。直径値の測定は図のように奇数値ではさまれた偶数値を読み取リます。図の例のように目盛りが9より大きく11より小さいので10cmと読み取ることができます。FWではパソコンの画面で幹の描写はきわめて不正確ですから2cm括約で十分です。ただし、生物学など他の用途に使うことも考えて、1mm単位で特定しておくことをお勧めします。
多くの輪尺は直径60cmが測定限界です。これより大きな直径の木を計るときは下の写真のように直径巻尺で測定します。
直径巻尺にはおもて側(下の写真の上側)には通常のセンチメートル目盛りが表示されていますが、裏面(下側)には下の図のように3.14倍の目盛りが表示されています。この目盛りを読めば、円周長から直径値を読み取ることができるのです。林業用の優れものです。
注:樹高が胸高に満たない樹木の場合は根元直径値にマイナスを付けたデータとして、胸高直径と区別してください。