立木の高さを測る

立木の高さは根元位置から梢端位置までをいいますが、木の高さを直接測定するのはきわめて難しいことです。そのため間接的な手段で木の高さを測ることになります。従来、樹高の間接測定法は多数考案されていますが、操作性と精度が相反すし、しかも器具の価格もネックになっているため測定技術がなかなか進歩しないという側面があります。
一般的な林業経営の場合は1m単位で樹高を測ります。下の図は比較的安価な「ワイゼ測高器」を使って樹高を測定する方法を示しています。この方法では直角三角形の相似形を性質を応用したものです。 H'のところで高さが測定できます。なお、目の高さまでを加算することを忘れずに。

上の図のような直角三角形の相似形を利用する方法とは異なり、三角関数を利用する方法もあります。下の図は「ブルーメライス」という器具を使って樹高を測定している様子です。この器具は幹までの距離にsinθ(仰角と俯角の合計値)を掛けて樹高を算出するものです。少し高価でしが快適に樹高を測定できます。最近では、角度センサーと測距儀を内蔵した超小型の樹高測定装置も発売されていますが、かなり高額です。