Version 2.2
FSDirWalker(FS Directory Walker)は、ハードディスクなどローカルコンピュータに接続されたストレージ上にあるボリューム内のディレクトリやファイルを一覧表示し、
ファイルの属性情報やファイルシステムで管理される情報に加えて、コピーや削除などの簡単な操作を行えるソフトウェアです。
次のような特徴があります。
- 基本UIにはリボンを備え、ディレクトリに含まれているファイル、サブディレクトリをリスト形式で表示します。
- 通常、Windowsではドライブ名を使ってファイルにアクセスしますが、FSDirWalkerでは内部デバイス名を使ってアクセスします。
その為、Windowsが理解できるファイルシステムであれば、ドライブやボリュームGUIDの割り当てられていないボリュームでも参照できます。(*1)(*2)
- エクスプローラでは参照できない、MAX_PATH(260文字)以上のパスを参照できます。
最大32767文字のパス(最大約1万6千階層)を参照できます。(*3)(*5)
- ファイルのコピー、削除、リネームといった操作が行えます。(*4)(*5)
- ファイルのタイムスタンプや属性の変更が行えます。
- NTFS上では代替ストリームやアクセス制御子の編集などが行えます。
- ファイル名や属性(日付など)での検索機能を備えています。
- ファイルを開く場合は、Windowsのエクスプローラを使って拡張子に関連付けられたアプリケーションを起動します。
- ディレクトリをブックマーク (128件まで)登録でき、任意の名前を付けることができます。
- ブックマークとは別に、ディレクトリやファイルをお気に入りに登録できます。
- ファイル・ディレクトリのプロパティをウィンドウ内に表示する「プロパティペイン」を利用できます。
- ファイルの内容を簡易的に確認するための「クィックビュー」を利用できます。
- ファイルの先頭 (BinaryHead)
ファイルの先頭4096バイト以内をバイナリ表示します。ファイルの種類を判別するために使用します。
- 画像プレビュー
画像ファイル(拡張子が.bmp,.jpg,.pngなど)の画像を表示します。
- メディアプレーヤー
音声ファイルや動画ファイルを再生します。
注)この機能はWindows メディアプレイヤーを利用します。その為、ドライブ割り当ての無いボリュームにあるファイルや長いパスを持つファイルは再生できません。
- ファイルリストに表示するディレクトリを選択するナビゲーションペインを利用できます。
- ボリューム選択
ボリュームを選択します。
- シェルフォルダ
Windowsシェルのフォルダを選択します。
- ブックマーク
ブックマーク登録されたディレクトリを選択します。
- リボンUIを備えます。
- 管理者モードで実行した場合のみ使用できる機能もあります。
- シンボリックリンクの作成
ボリュームを選択します。
- 操作保留リストに登録
コンピュータの起動時にセッションマネジャによって処理されるファイルリストに選択したファイルを登録します。移動または削除を行えます。
- クラスタビューア
ボリューム上でファイルが使用しているクラスタ情報を表示します。
- 仮想ハードディスクのアタッチ
仮想ハードディスクファイル(VHDファイル)を接続します。
- Windowsの保守モード(ブート時にオプションで選択するコマンドプロンプトのみの環境)上でも実行可能です。この場合はリボンUIではなくレガシーメニューUIになります。保守モードでのみ使用可能な機能もあります。
(*1) 現在のバージョンはReFSには対応していません。
(*2) デバイスで指定する場合は、ドライブやGUIDと異なりマウントの順番によってはデバイス名が一意で無い場合があるので注意してください。特に外部ストレージ(USBメモリなど)の場合注意してください。
(*3) 深い階層にあるディレクトリを操作する時は、処理に時間がかかる場合があります。
(*4) サブディレクトリを持つディレクトリのコピー,移動,削除で処理可能な階層は1024階層までとなっています。
(*5) 一部のコマンドはパスとして32,767文字すべてを扱えない場合があります。その場合扱えるのは約32,000文字までとなります。なおコマンドがWin32の仕様に依存している場合のパスは259文字以下となります。
■ご注意ください■
ソフトウェアの性質上、ファイルの削除や属性操作など、誤って操作した場合に回復不可能な処理を行えますので十分注意して実行してください。
アプリケーション(ファイル)メニュー
※Windows 8以降は「ファイル」メニューとして表示されます。
- 新しいウィンドウを開く
- 新しいウィンドウを開く
新しいウィンドウを開きます。ウィンドウは別のプロセス上で開かれます。
- 新しいウィンドウを管理者で開く
管理者モードで新しいウィンドウを開きます。ウィンドウは管理者プロセス上で開かれ、管理者のみが使用できるコマンドが使用できます。
- コマンドプロンプトで開く
現在表示中のディレクトリをカレントディレクトリとしてコマンドプロンプトを開きます。
- コマンドプロンプトを管理者で開く
現在表示中のディレクトリをカレントディレクトリとして管理者モードのコマンドプロンプトを開きます。
- エクスポート
ファイルリストの内容をファイルに保存します。テキストファイルかCSV形式テキストファイル、もしくは'Internalファイル'(XML形式のファイル情報付きテキストファイル)で保存できます。
- ツール
ファイルリストの内容をファイルに保存します。テキストファイルかCSV形式テキストファイル、もしくは'Internalファイル'(XML形式のファイル情報付きテキストファイル)で保存できます。
プロパティペイン内には、ファイルの内容を簡易的に確認するための「クィックビュー」を利用できます。
管理者モードの場合
- 仮想ハードディスクのアタッチ
仮想ハードディスクファイル(VHDファイル)をアタッチしてアプリケーションから使用可能にします。
- システム起動時に処理されるファイルを編集
システム起動時にセッションマネージャに処理される保留中のファイル処理リストを編集します。
ユーザーモードの場合
- オプション
オプションを設定します。
- バージョン情報
FSDirWalkerのバージョンを表示します。
- 終了
ウィンドウを閉じFSDirWalerを終了します。
[ホーム]タブ
- 場所
ファイルリストに表示するディレクトリの場所を選択します。
- ボリューム
ローカルコンピュータのボリュームを選択します。ボリューム選択ダイアログではシャドウコピーボリュームを開くこともできます。
- ボリューム情報
ボリュームの詳細情報を表示します。
- ディレクトリ
- ディレクトリツリー
ディレクトリツリーから表示するディレクトリを選択します。ディレクトリツリーダイアログで表示可能な階層はルートから253階層までとなっています。
- システム/シェル ディレクトリを選択
Windowsのシステムディレクトリ及びシェルディレクトリから表示するディレクトリを選択します。
Windows Shellが認識するスペシャルフォルダから仮想ではない実体のあるディレクトリを選択します。またWin32のAPIやFSDirWalkerプロセスに割り当てられたPATH環境変数からもディレクトリを選択します。
Windows 7以降ではライブラリを選択することもできます。
- お気に入りから選択
ユーザのお気に入り登録したディレクトリ、ファイルを選択します。
- 開いているファイルから選択
開いているファイルのディレクトリを選択します。FSDirWalkerがアクセスできる範囲で開いているファイルを検索します。その為すべての開いているファイルから選択できる訳ではありません。
- ブックマーク ドロップダウン
- 現在のディレクトリをブックマーク
ファイルリストを表示している現在のディレクトリにブックマークをします。
- ブックマークの整理
ブックマーク登録をしたディレクトリの追加、削除、名前,パスの変更および表示位置の変更をします。
- お気に入り ドロップダウン
- 選択中のアイテムをお気に入りに追加
ファイルリストで選択しているディレクトリまたはファイルをお気に入りリストに登録します。
- 現在のディレクトリをお気に入りに追加
ファイルリストを表示している現在のディレクトリをお気に入りリストに登録します。
- お気に入りの整理
お気に入りリストを整理します。
- クリップボード
- コピー
ファイルリストのテキストをクリップボードへコピーします。
- 貼り付け
ファイルリストのテキストをクリップボードへコピーします。
- テキスト
ファイルリストのテキストをクリップボードへコピーします。
- <列のヘッダ名>
選択行の指定列テキストのみクリップボードへコピーします。この項目は現在表示されているファイルリストの列によって変化します。
- すべての列
選択行全体のテキストをクリップボードへコピーします。
- パス
ファイルリスト上で選択されたファイル、ディレクトリのフルパステキストをクリップボードへコピーします。ボリュームを識別するパスとして以下の形式を選択できます。
- デバイスパス
\Device\HarddiskVolume2\Windows\System32
- ボリュームGUID付きパス
\\?\Volume{12345678-9abc-def1-2345-6789abcdef123}\Windows\System32
- ドライブ名付きパス
C:\Windows\System32
- ドライブ名と短いパス
C:\PROGRA~1\MICROS~1.0\VC
- 移動
ファイルリストに表示するディレクトリを移動します。
- 移動
移動先のディレクトリのパスを入力指定します。
ダイアログの入力ボックスではパスの他に次の様な文字列を指定できます。
. | プロセスのカレントディレクトリ(通常は起動したパス) |
.. | 作業ディレクトリの親ディレクトリ |
\ | 作業ディレクトリのボリュームのルートディレクトリ |
%環境変数% | %TEMP%などディレクトリパスが設定された環境変数を指定すると、その変数に設定されているパス |
ディレクトリのファイルIDを指定して目的のディレクトリへ移動も可能です。ファイルIDを指定する場合、IDの先頭にプリフィックス"::"と16進数を示す"0x"を付与してください。
例)
作業ディレクトリと同じボリューム上にあるFileIDのディレクトリへ移動。
::0x0008000000001234
指定されたボリューム上のFileIDを持つディレクトリへ移動。
\Device\HarddiskVolume1\::0x0008000000001234
- 一つ上へ
現在表示中のディレクトリのひとつ上位のディレクトリ(親ディレクトリ)に移動します。ボリュームのルートから上位に移動した場合はローカルコンピュータのボリュームルート一覧が表示されます。
- エクスプローラ
Windowsエクスプローラで開きます。開くアプリケーションはシェルの拡張子関連付け設定に依存します。
- 開く
選択されたファイルを開きます。選択されたファイルが無い場合は現在の作業ディレクトリを開きます。
- 選択
エクスプローラウィンドウを開き、選択されたファイルをエクスプローラウィンドウ上で選択状態にします。
- プロパティ
Windowsエクスプローラで開きます。開くアプリケーションはシェルの拡張子関連付け設定に依存します。
- プロパティ
選択されたファイル、ディレクトリのプロパティウィンドウを開きます。
- フルパスを表示
選択されたファイル、ディレクトリのフルパスを表示するウィンドウを開きます。
- 簡易チェック
選択されたファイル、ディレクトリのサイズ、個数などのサマリを表示します。
- リスト内の検索
ファイルリスト内のテキストを検索します。
- 検索
- 検索
現在の作業ディレクトリを基点にファイルの検索ウィンドウを開きます。
- 同じ内容のファイルを検索
選択されたファイルをバイナリ比較して同一内容のファイルを検索します。
[操作]タブ
- 整理
- 新規ディレクトリ
現在の作業ディレクトリに新しいディレクトリを作成します。
- 削除
選択されたファイル、ディレクトリを削除します。
注意:ごみ箱への移動ではありません。元に戻せないので注意してください。
- コピー
選択されたファイル、ディレクトリをクリップボードへコピーします。
- 貼り付け
クリップボードにあるファイル、ディレクトリを現在の作業ディレクトリに貼り付け(コピー)します。
- コピー先
選択されたファイル、ディレクトリをコピー先ディレクトリを指定してコピーします。
- 名前を変更してコピー
単一の選択されたのファイルまたはディレクトリを、ディレクトリを指定してにコピーします。その際、コピー対象の名前を変更できます。
- 移動先
選択されたファイル、ディレクトリをコピー先ディレクトリを指定してコピーした後、コピー元を削除します。移動と同じ効果を得ます。
- ボリューム内移動
選択されたファイル、ディレクトリを、同一ボリューム上で移動します。ファイルの内容を移動するのではなく、ディレクトリエントリを書き換えることで場所を変更するため、高速に処理できます。
- 操作
- 名前の変更
選択されたファイル、ディレクトリの名前を変更します。
- 属性の変更
選択されたファイル、ディレクトリの属性を変更します。
- タイムスタンプの設定
選択されたファイル、ディレクトリの更新日時などタイムスタンプを変更します。
- ACLエディタ
選択されたファイル、ディレクトリのACL(Access Control List:アクセス制御子)を編集します。作業ディレクトリがACLをサポートしている場合に有効です。
- 代替ストリーム
選択されたファイル、ディレクトリの代替ストリームを編集します。作業ディレクトリがNTFSの場合有効です。
- ハードリンクの作成
選択されたファイルのハードリンクを作成します。作業ディレクトリがNTFSの場合有効です。
- 暗号化
選択されたファイル、ディレクトリの暗号化を制御します。作業ディレクトリがNTFSの場合有効です。
※この機能はWin32のEFSクライアントに依存するため、ドライブが割り当てられているボリューム上のファイルまたはディレクトリである必要があります。また、(数千階層ある様な)深いディレクトリ階層を指定すると処理に長時間かかる場合があります。
- 圧縮
選択されたファイルの圧縮/伸張を制御します。作業ディレクトリがNTFSの場合有効です。
- オブジェクトID
選択されたファイルのオブジェクトIDを操作します。操作対象のIDには出生オブジェクト、出生ボリューム、ドメインIDも含みます。
- シンボリックリンクの作成
※管理者モード時のみ使用可
選択されたファイル、ディレクトリのシンボリックリンク(ソフトリンク)を作成します。作業ディレクトリがシンボリックリンクをサポートしている場合に有効です。
- 操作保留リストに登録
※管理者モード時のみ使用可
選択されたファイル、ディレクトリをシステムのファイル操作保留リストに追加します。登録されたファイルは次回のコンピュータ起動時に処理されます。この機能は以下のレジストリエントリを書き換えます。
HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager
PendingFileOperations (REG_MULTI_SZ)
- 移動
選択されたファイル、ディレクトリを移動対象として登録します。
- 削除
選択されたファイル、ディレクトリを削除対象として登録します。
- 編集
保留ファイルリストの編集をします。
- クラスタビューア
※管理者モード時のみ使用可
ファイルシステムがNTFSの場合のみ使用できます。選択されたファイル、ディレクトリのボリュームクラスタに関する情報を表示します。
[表示]タブ
- レイアウト
- リスト
- ディレクトリを整列
ファイルリストを表示する際、ディレクトリをまとめて表示します。チェックされていない場合、ディレクトリとファイルを区別することなくリスト表示します。
- サイズを単位表示
ファイルリストのサイズ表示をMB,KB,GBといった単位に換算します。チェックされていない場合、バイト数を正確に表示します。
- すべて選択
ファイルリストのすべての項目を選択します。
- 選択反転
ファイルリストの項目選択状態を反転します。
- 列
- 列幅を調整
ファイルリストの各列の幅を調整します。
- 列を選択
ファイルリストに表示する列を選択します。
- 並べ替え
ファイルリストの項目を並べ替えます。
- 更新
ファイルリストの内容を最新の状態に更新します。
ファイルリスト
作業ディレクトリに含まれるディレクトリやファイルの一覧を詳細表します。各ボリュームのルートディレクトリの上へ移動した場合、認識可能ボリュームのルートディレクトリ一覧が表示されます。
FSDirWalkerのウィンドウ間、またはWindows エクスプローラなど他のウィンドウとのファイルのドラッグ&ドロップをサポートしています。
ただし、MAX_PATH以上のパスを持つディレクトリからドラッグを開始した場合、ドロップ先はFSDirWalkerのファイルリストに限定されます。
現在のファイルリストに表示されているディレクトリ項目に、同じディレクトリのアイテムをドロップコピーできます。
※現在、ドロップ操作でのファイルの移動はサポートしていません。
ファイルリストの列
- [名前]
ファイルの名前を表示します。
- [ID]
ファイルのFRN(File Reference Number)を表示します。
注) 64ビットのFRNを表示します。ReFSで採用された128ビットFRNには対応していません。
- [サイズ]
ファイルの'End of File'の位置を表示します。表示をバイト数かKB,GBといった単位表示に切り替えることができます。
- [アロケーションサイズ]
ファイルのアロケーションサイズを表示します。通常ボリュームのクラスタサイズの倍数になります。
表示をバイト数かKB,GBといった単位表示に切り替えることができます。
- [属性]
ファイルの属性を表示します。文字の意味は次の通りです。
意味 | フラグ名 | 略号 |
ディレクトリ | FILE_ATTRIBUTE_DIRECTORY | 'd' |
読み取り専用 | FILE_ATTRIBUTE_READONLY | 'r' |
隠し | FILE_ATTRIBUTE_HIDDEN | 'h' |
システム | FILE_ATTRIBUTE_SYSTEM | 's' |
アーカイブ | FILE_ATTRIBUTE_ARCHIVE | 'a' |
暗号化 | FILE_ATTRIBUTE_ENCRYPTED | 'e' |
圧縮 | FILE_ATTRIBUTE_COMPRESSED | 'c' |
リパースポイント | FILE_ATTRIBUTE_REPARSE_POINT | 'l' |
スパースファイル | FILE_ATTRIBUTE_SPARSE_FILE | 'p' |
一時ファイル | FILE_ATTRIBUTE_TEMPORARY | 't' |
仮想ファイル | FILE_ATTRIBUTE_VIRTUAL | 'v' |
オフライン | FILE_ATTRIBUTE_OFFLINE | 'o' |
ノーマル | FILE_ATTRIBUTE_NORMAL | 'n' |
非インデックス化 | FILE_ATTRIBUTE_NOT_CONTENT_INDEXED | 'i' |
固定 | FILE_ATTRIBUTE_PINNED | 'P' |
固定解除 | FILE_ATTRIBUTE_UNPINNED | 'U' |
スクラブファイルなし | FILE_ATTRIBUTE_NO_SCRUB_DATA | 'X' |
整合性 | FILE_ATTRIBUTE_INTEGRITY_STREAM | 'V' |
- [更新日時]
ファイルの更新日時を表示します。
- [作成日時]
ファイルの作成日時を表示します。
- [アクセス日時]
ファイルの最終アクセス日時を表示します。
- [変更日時]
ファイルの属性変更日時を表示します。(NTFSなど変更日時属性に対応している場合のみ表示されます)
- [短い名前]
短いファイル名を持っている場合に表示します。ルートディレクトリ一覧を表示している場合ドライブ名が表示されます。
- [拡張子]
ファイル名の拡張子部分のみ表示されます。
ファイルリストのコンテキストメニュー
ファイルリストの項目を右クリックするか、キーボードのコンテキストメニュー(ショートカットメニュー)ボタンを押すと、選択された項目に対する操作を行うメニューが表示されます。
- [エクスプローラを使って開く]
Windowsエクスプローラ使って選択された項目を開きます。以下のサブメニューから方法を選択します。
- [DOSドライブで開く]
ドライブパスを使って開きます。
- [Win32ボリュームGUIDで開く]
ボリュームGUIDパスを使って開きます。
- [管理者として開く]
実行ファイル(*.exe)の場合は、そのファイルを管理者として実行します。それ以外の場合は「開くアプリケーションの選択」ダイアログが表示されるので、対象をファイルを開くアプリケーションを選択し、[コマンドラインを使い管理者で開く]ボタンを選択してください。
- [エクスプローラ上で選択する]
エクスプローラのウィンドウを開き、その上で項目を選択します。
- [アプリケーションで開く]
アプリケーションを指定して選択された項目を開きます。以下のサブメニューから方法を選択します。
- [新しいウィンドウで開く]
ディレクトリを選択している場合にのみ表示されます。選択されたディレクトリを新しいFSDirWalkerプロセスのウィンドウで開きます。
- [新しいウィンドウを管理者で開く]
ディレクトリを選択している場合にのみ表示されます。選択されたディレクトリを管理者モードプロセスとして開始したFSDirWalkerのウィンドウで開きます。
- [コマンドプロンプトで開く]
ディレクトリを選択している場合にのみ表示されます。選択されたディレクトリをカレントディレクトリとしてコマンドプロンプトで開きます。
- [コマンドプロンプトを管理者で開く]
ディレクトリを選択している場合にのみ表示されます。選択されたディレクトリをカレントディレクトリとして管理者モードでコマンドプロンプトを開きます。
- [コピー]
選択項目をコピーします。コピー先を選択するダイアログが表示されます。
- [名前を変更してコピー]
単一の選択項目を名前を変更してコピーします。コピー先を選択するダイアログが表示されます。
- [移動]
選択項目を移動(コピーした後、コピー元を削除する)します。移動先を選択するダイアログが表示されます。
- [同じボリューム上で移動]
選択項目を同一ボリューム上で移動(ファイル内容はそのままで、ディレクトリインデックスのみを移動)します。移動先を選択するダイアログが表示されます。移動先は同一ボリュームに限られます。
- [名前の変更]
単一の選択項目の名前を変更します。
- [削除]
選択項目を削除します。
- [属性の設定]
選択項目の属性を設定・変更します。
- [タイムスタンプの設定]
選択項目のタイムスタンプを設定・変更します。
- [クリップボードへファイルをコピー]
選択項目をクリップボードにコピーします。
- [テキストをコピー]
選択項目のテキストをクリップボードにコピーします。
- [列テキストをコピー]
選択項目の列テキストをクリップボードにコピーします。列はサブメニューから選択します。
- [パスをコピー]
選択項目のフルパステキストをクリップボードへコピーします。ボリュームを識別するパスとして以下の形式を選択できます。
- [デバイス名でコピー]
\Device\HarddiskVolume2\Windows\System32
- [ボリュームGUIDでコピー]
\\?\Volume{12345678-9abc-def1-2345-6789abcdef123}\Windows\System32
- [ドライブ名でコピー]
C:\Windows\System32
- [ドライブ名と短い名前でコピー]
C:\PROGRA~1\MICROS~1.0\VC
- [パスを表示]
選択項目のフルパスを表示するウィンドウを開きます。
- [簡易チェック]
選択項目のサイズ、個数などのサマリを表示します。
- [高度なコマンド]
高度なコマンドを選択します。NTFSの様にこれらの機能をサポートしているボリューム上でのみ有効です。
- [オブジェクトIDの生成]
オブジェクトIDが割り当てられていないファイルに新しくIDを生成して付与します。既にIDを持っている場合は変更しません。
- [オブジェクトIDの削除]
割り当てられているオブジェクトIDを削除します。
- [暗号化]
選択項目を暗号化します。
- [暗号化解除]
選択項目が暗号化されていた場合、暗号化を解除します。
- [圧縮]
選択項目を圧縮します。
- [圧縮解除]
選択項目が圧縮されていた場合、圧縮を解除します。
- [ACLエディタ]
選択項目のACL(Access Control List)を編集します。
- [代替ストリーム]
選択項目の代替ストリームを編集します。
- [ハードリンクの作成]
選択項目のハードリンクを作成します。ハードリンクは同一ボリューム上にのみ作成できます。
- [シンボリックリンクの作成] ※管理者モード時のみ使用可
選択項目のシンボリックリンクを作成します。
- [操作保留リストに登録] ※管理者モード時のみ使用可
選択されたファイル、ディレクトリをシステムのファイル操作保留リストに追加します。登録されたファイルは次回のコンピュータ起動時に処理されます。この機能は以下のレジストリエントリを書き換えます。
HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager
PendingFileOperations (REG_MULTI_SZ)
- 移動
選択されたファイル、ディレクトリを移動対象として登録します。
- 削除
選択されたファイル、ディレクトリを削除対象として登録します。
- 編集
保留ファイルリストの編集をします。
- [プロパティ]
選択項目のプロパティを表示します。
キーボードアサイン
キーボード操作時のキー割り当てす。一部はファイルリストにフォーカスがある場合に有効です。
Ctrl+A | ファイルリストの全アイテムを選択します。 |
Ctrl+B | 表示中の作業ディレクトリをブックマークして登録します。 |
Ctrl+C | 選択中のアイテムのテキストをクリップボードへコピーします。 |
Ctrl+Shift+C | 選択中のアイテムをコピー先を指定してコピーします。 |
Ctrl+D | 表示中の作業ディレクトリをお気に入りディレクトリとして登録します。 |
Ctrl+F | ファイルリスト内のテキストを検索します。 |
Ctrl+Shift+F | ファイル検索機能を呼び出します。 |
Ctrl+G | 移動先ディレクトリを入力します。 |
Ctrl+N | 新しいウィンドウを開きます。 |
Ctrl+Shift+N | 現在の作業ディレクトリに新しいディレクトリを作成します。 |
Ctrl+P | プロパティペインの表示/非表示を切り替えます。 |
Ctrl+Shift+P | サイドバーの表示/非表示を切り替えます。 |
Ctrl+Q | クィックビューの種類を順番に切り替えます。 |
Ctrl+Shift+Q | クィックビューの種類を逆方向で順番に切り替えます。 |
Ctrl+Shift+V | ボリューム選択ダイアログを開きます。 |
Ctrl+Enter | 選択中のアイテムをエクスプローラで開きます。 |
F2 | 選択中のアイテムの名前を変更します。 |
F3 | リスト上の次の検索該当アイテムに進みます。 |
Shift+F3 | リスト上の前の検索該当アイテムに進みます。 |
F5 | ファイルリストの内容を最新の状態に更新します。 |
Delete | 選択中のアイテムを削除します。 |
Alt+Enter | 選択中のアイテムのプロパティウィンドウを開きます。 |
Alt+↑ | 作業ディレクトリからひとつ上位のディレクトリに移動します。 |
Alt+← BackSpace | ディレクトリ移動履歴上の前のディレクトリを選択します。 |
Alt+→ | ディレクトリ移動履歴上の次のディレクトリを選択します。 |
コピー時のオプション
コピー処理の際、コピー開始時にダイアログ上で選択可能なオプションです。
通常のコピーの他、コピー先ディレクトリを指定するコピー、クリップボードからのペースト、ドラッグ&ドロップでのコピー操作で選択可能です。必要な項目にチェックを入れます。
- コピー操作
以下の三項目はどちらか一方のみ選択可能(排他チェック)です。
- [コピー先に同じファイル名が存在する場合はコピーしない]
コピー先ディレクトリにコピーするファイル名と同じ名前が存在する場合、コピー処理せず、当該ファイルをスキップします。
- [コピー先に同じファイル名が存在する場合、コピーするファイルに番号を付与して名前を変更する]
コピー先ディレクトリにコピーするファイル名と同じ名前が存在する場合、コピーしたファイルの名前に番号を付与して、
新たなファイルとしてコピーすることで、既存のファイルに上書きしない様にします。
例)
コピー先に abc.txtというファイルが存在する場合、コピーするファイルの名前を abc (2).txt に変更してコピーします。
- [コピー先に存在しないかサイズを異なる、またはコピー元の更新日時が新しい場合コピーする]
ファイルのコピー元とコピー先を比較し、コピー先に存在しない場合、コピー先とファイルサイズが異なる場合、または更新日時がコピー元の方が新しい場合にコピーをします。
- 通知
- [上書きを通知しない]
コピー先ファイルの上書きが発生する場合でも通知しません。
上記の[コピー操作]にチェックが入っている場合無効・無視されます。
- [コピー先に保護属性を検出しても通知しない]
コピー先ファイルに上書きする際、ファイル属性に読み取り専用、隠し、システムが付与されていても通知しません。
上記の[コピー操作]にチェックが入っている場合無効・無視されます。
- [代替ストリームが失われる事を通知しない]
コピー時にファイルに付属している代替ストリームが失われる事を通知しません。
NTFSからFATファイルシステムへのコピーなど、代替ストリームをサポートしていないファイルシステムへのコピーで発生する可能性があります。
- 属性
移動時のオプション
移動処理の際、移動開始時にダイアログ上で選択可能なオプションです。
- 移動操作
以下の二項目はどちらか一方のみ選択可能(排他チェック)です。
- [移動先に同じファイル名が存在する場合は移動しない]
移動先ディレクトリに移動するファイル名と同じ名前が存在する場合、移動処理せず、当該ファイルをスキップします。
- [移動先に同じファイル名が存在する場合、移動するファイルに番号を付与して名前を変更する]
移動先ディレクトリに移動するファイル名と同じ名前が存在する場合、移動したファイルの名前に番号を付与して、
新たなファイルとして移動することで、既存のファイルに上書きしない様にします。
例)
移動先に abc.txtというファイルが存在する場合、移動するファイルの名前を abc (2).txt に変更して移動します。
- 通知
- [上書きを通知しない]
移動先ファイルの上書きが発生する場合でも通知しません。
上記の[移動操作]にチェックが入っている場合無効・無視されます。
- [移動先に保護属性を検出しても通知しない]
移動先ファイルに上書きする際、ファイル属性に読み取り専用、隠し、システム
が付与されていても通知しません。
上記の[移動操作]にチェックが入っている場合無効・無視されます。
- [代替ストリームが失われる事を通知しない]
移動時にファイルに付属している代替ストリームが失われる事を通知しません。
NTFSからFATファイルシステムへの移動など、代替ストリームをサポートしていないファイルシステムへの移動で発生する可能性があります。
- 属性
- [生成時間を移動する]
移動元のファイルの生成日付・時刻の属性を移動先にも設定します。
- [ディレクトリの日付属性を移動する]
移動元ディレクトリの日付・時刻の属性を移動先にも設定します。
同じボリューム上で移動
同じボリューム上でファイルの場所を移動します。ファイルの内容は移動せず、ディレクトリエントリの移動のみとなるのですばやく完了します。
検索
指定されたパスから、名前で指定されたディレクトリおよびファイルを検索します。
名前には';'(セミコロン)で区切って複数の指定でき、ワイルドカード('*','?'文字)も使えます。
[正規表現を使う]にチェックを入れると、名前の検出に正規表現での比較を行えます。
検索には条件を指定することもできます。
- AND,OR
検索条件をAND比較するかOR比較をするか選択します。
- ディレクトリ
チェックを入れるとディレクトリを検索対象にします。
- ファイル
チェックを入れるとファイルを検索対象にします。
- 代替ストリームを持つ
チェックを入れると代替ストリームを持つファイル、ディレクトリを検索対象にします。
- 拡張属性を持つ
チェックを入れると拡張属性(EA)を持つファイル、ディレクトリを検索対象にします。
- オブジェクトIDを持つ
チェックを入れるとオブジェクトIDを持つファイル、ディレクトリを検索対象にします。
- ハードリンク
チェックを入れるとハードリンクを持つファイル、ディレクトリを検索対象にします。
- 属性
チェックを入れると属性ボックス内でチェックを入れた属性を持つファイル、ディレクトリを検索対象にします。
- 更新
チェックを入れると開始~終了で指定された更新日時の範囲を持つファイル、ディレクトリを検索対象にします。
- 作成
チェックを入れると開始~終了で指定された作成日時の範囲を持つファイル、ディレクトリを検索対象にします。
- アクセス
チェックを入れると開始~終了で指定されたアクセス日時の範囲を持つファイル、ディレクトリを検索対象にします。
- 変更
チェックを入れると開始~終了で指定された変更日時の範囲を持つファイル、ディレクトリを検索対象にします。
※NTFSボリューム上での検索の場合のみ意味を持ちます。
- 日付と時刻を分けて検索する
チェックを入れると日時検索が有効の場合、日付と時刻を分けて検索します。
例えば、更新日時の開始が 2017年4月1日 13:00:00で終了が2017年4月30日 14:00:00の場合、
2017年4月1日から4月30日の間の13時から14時の間に更新されたファイルのみが対象になります。
チェックが入らない場合は、2017年4月1日13時から4月30日14時の間に更新されたすべてのファイルが対象になります。
- サイズ
チェックを入れるとボックスに指定された範囲(~の左が下限値、右が上限値のボックス)のサイズを持つファイルを検索対象にします。
サイズの単位を右のドロップダウンボックスからバイト,KB(キロバイト),GB(ギガバイト),TB(テラバイト),EB(エクサバイト)を選択できます。
同じ内容のファイルを検索
選択された[対象ファイル]と同じ内容のファイルを、[検索先のパス]で指定されたパスから検索します。
ここで言う同じ内容のファイルとは、対象ファイルと検索パス上に見つかったファイルとサイズが同じで、
且つバイナリ比較の結果すべてのバイトが一致するファイルのことです。
※NTFSの場合、比較対象はメインのデータストリーム(無名ストリーム)のみです。代替ストリームの比較は行いません。
保守モード
Windows PEやWindows REといったWindowsの保守モード上で実行が可能です。この場合FSDirWalkerのユーザーインターフェイスはリボンではなく、従来型のクラッシックメニューで表示されます。
通常のWindowsで実行する場合とほぼ同じコマンドを使用できますが、ドラッグ&ドロップなど保守モードで有効になっていない一部の機能は使用できません。
保守モード上でのみ利用できるコマンド
以下は、保守モード上でのみ利用できるコマンドです。メニューの[ツール]から選択します。
- [削除されたファイルの復元]
指定したボリュームまたはパスから復元可能と思われる削除済みファイルを検索・一覧表示し、その中からユーザーが選択したものを復元します。
他の復元ツールと同様に、削除直後の場合に最も高い確率で復元できます。
削除されたファイルが使用していた領域に別のファイルの上書きなどが発生して以前の内容が失われしまうと、復元時に復元可能リストに表示されてもファイルの内容をすべて復元できなくなります。
※この機能はWindowsのFile Management APIに依存します。Windows 10,Windows 8には含まれていますが、Windows 7,Windows Vistaでは別途インストールまたは回復コンソール環境上で適切に配置する必要があります。
オプション
FSDirWalkerの現在のウィンドウ及び新しく開くウィンドウに適用されるオプションです。
- 表示
- ファイル固有のアイコンを表示する
チェックをオンにすると、Windowsシェルの機能を使ってファイル固有のアイコンを取得します。
実行ファイル(*.exe)など固有のアイコンを持つ場合、リスト上で見分けやすくなりまが、ファイルからアイコンを
取得するため表示まで時間がかかる場合があります。また、シェルを使うため、259文字以下のパスの場合のみアイコンを取得できます。
チェックをオフにすると、拡張子に共通なアイコンを表示します。例えば実行ファイルはすべて同じウィンドウの形のアイコンになります。
- NTFS特殊ファイル名を表示する
チェックをオンにすると、NTFSでフォーマットされたボリュームのルートディレクトリを表示する際に、NTFS特殊ファイルを表示します。
NTFS特殊ファイルは、ほとんど操作できません。また、破損するとボリュームにアクセスできなくなり、ファイルを失う可能性もあるので、
通常はチェックを入れないでください。
- ダブルクリックでファイルを開く
チェックをオンにすると、ファイルをダブルクリックした時にシェル(Windows Explorer)で関連付けられたアプリケーションを使ってファイルを開きます。
シェルの機能を利用する為、ドライブが割り当てられたボリューム上のファイルで、パスが260文字以下の場合に開くことができます。
取り扱うパスについて
ファイルシステムのディレクトリの内容を扱う際に、基本的にはディレクトリパスで目的のディレクトリを表示または指定しますが、
一般的なドライブ指定ではなく、デバイスパス(オブジェクトネームスペース)の書式で取り扱います。
\Device\HarddiskVolume1\Windows\System32
ドライブの代替解析を記述方法を使う場合は、接頭語として"\??\"を付加します。
\??\C:\Windows\System32
以下はボリュームGUIDを指定する記述方法です。
\??\Volume{xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx}\Windows\System32
上記の記述は直接ディレクトリ名を指定してディレクトリを移動する場合やファイルのコピー先として指定します。
直接ディレクトリ名を指定してディレクトリ移動する際は、上記の記述法の他に一般的なMS-DOSドライブ指定と
Win32のボリュームGUIDも使えます。これらの記述法で指定された合、デバイスパス形式に変換されます。
ドライブ指定の例
C:\Windows\System32
ボリュームGUID(Win32書式)の例
\\?\Volume{xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx}\Windows\System32
※ {xxx...}はGUIDの16進数。
ネームスペースのデバイスパスで指定する場合は、ドライブ名やボリュームGUIと異なり起動毎に割り当てが
異なる可能性があるので注意してください。特にリムーバブルメディアで顕著です。
コマンドライン
コマンドラインに指定されたディレクトリパスを起動時に開くことができます。パスはドライブパスではなくデバイスパスで指定します。
fsdirwalk \Device\HarddiskVolume1\foo\bar
fsdirwalk \??\C:\Windows
レジストリ
以下のレジストリに設定を保存しています。
HKEY_CURRENT_USER\Software\YamashitaSoftwareWorks\FSDirWalker
ファイル
以下のファイルパスにブックマークやお気に入りを保存しています。
%LOCALAPPDATA%\FSTools\FSDirWalker