FSDirWalker
Version 2.2

FSDirWalker(FS Directory Walker)は、ハードディスクなどローカルコンピュータに接続されたストレージ上にあるボリューム内のディレクトリやファイルを一覧表示し、 ファイルの属性情報やファイルシステムで管理される情報に加えて、コピーや削除などの簡単な操作を行えるソフトウェアです。

次のような特徴があります。

(*1) 現在のバージョンはReFSには対応していません。
(*2) デバイスで指定する場合は、ドライブやGUIDと異なりマウントの順番によってはデバイス名が一意で無い場合があるので注意してください。特に外部ストレージ(USBメモリなど)の場合注意してください。
(*3) 深い階層にあるディレクトリを操作する時は、処理に時間がかかる場合があります。
(*4) サブディレクトリを持つディレクトリのコピー,移動,削除で処理可能な階層は1024階層までとなっています。
(*5) 一部のコマンドはパスとして32,767文字すべてを扱えない場合があります。その場合扱えるのは約32,000文字までとなります。なおコマンドがWin32の仕様に依存している場合のパスは259文字以下となります。

■ご注意ください■
ソフトウェアの性質上、ファイルの削除や属性操作など、誤って操作した場合に回復不可能な処理を行えますので十分注意して実行してください。

アプリケーション(ファイル)メニュー

※Windows 8以降は「ファイル」メニューとして表示されます。

[ホーム]タブ

[操作]タブ

[表示]タブ


ファイルリスト

作業ディレクトリに含まれるディレクトリやファイルの一覧を詳細表します。各ボリュームのルートディレクトリの上へ移動した場合、認識可能ボリュームのルートディレクトリ一覧が表示されます。

FSDirWalkerのウィンドウ間、またはWindows エクスプローラなど他のウィンドウとのファイルのドラッグ&ドロップをサポートしています。
ただし、MAX_PATH以上のパスを持つディレクトリからドラッグを開始した場合、ドロップ先はFSDirWalkerのファイルリストに限定されます。

現在のファイルリストに表示されているディレクトリ項目に、同じディレクトリのアイテムをドロップコピーできます。
※現在、ドロップ操作でのファイルの移動はサポートしていません。

ファイルリストの列

ファイルリストのコンテキストメニュー

ファイルリストの項目を右クリックするか、キーボードのコンテキストメニュー(ショートカットメニュー)ボタンを押すと、選択された項目に対する操作を行うメニューが表示されます。


キーボードアサイン

キーボード操作時のキー割り当てす。一部はファイルリストにフォーカスがある場合に有効です。

Ctrl+Aファイルリストの全アイテムを選択します。
Ctrl+B表示中の作業ディレクトリをブックマークして登録します。
Ctrl+C選択中のアイテムのテキストをクリップボードへコピーします。
Ctrl+Shift+C選択中のアイテムをコピー先を指定してコピーします。
Ctrl+D表示中の作業ディレクトリをお気に入りディレクトリとして登録します。
Ctrl+Fファイルリスト内のテキストを検索します。
Ctrl+Shift+Fファイル検索機能を呼び出します。
Ctrl+G移動先ディレクトリを入力します。
Ctrl+N新しいウィンドウを開きます。
Ctrl+Shift+N現在の作業ディレクトリに新しいディレクトリを作成します。
Ctrl+Pプロパティペインの表示/非表示を切り替えます。
Ctrl+Shift+Pサイドバーの表示/非表示を切り替えます。
Ctrl+Qクィックビューの種類を順番に切り替えます。
Ctrl+Shift+Qクィックビューの種類を逆方向で順番に切り替えます。
Ctrl+Shift+Vボリューム選択ダイアログを開きます。
Ctrl+Enter選択中のアイテムをエクスプローラで開きます。
F2選択中のアイテムの名前を変更します。
F3リスト上の次の検索該当アイテムに進みます。
Shift+F3リスト上の前の検索該当アイテムに進みます。
F5ファイルリストの内容を最新の状態に更新します。
Delete選択中のアイテムを削除します。
Alt+Enter選択中のアイテムのプロパティウィンドウを開きます。
Alt+↑作業ディレクトリからひとつ上位のディレクトリに移動します。
Alt+←
BackSpace
ディレクトリ移動履歴上の前のディレクトリを選択します。
Alt+→ディレクトリ移動履歴上の次のディレクトリを選択します。

コピー時のオプション

コピー処理の際、コピー開始時にダイアログ上で選択可能なオプションです。 通常のコピーの他、コピー先ディレクトリを指定するコピー、クリップボードからのペースト、ドラッグ&ドロップでのコピー操作で選択可能です。必要な項目にチェックを入れます。


移動時のオプション

移動処理の際、移動開始時にダイアログ上で選択可能なオプションです。


同じボリューム上で移動

同じボリューム上でファイルの場所を移動します。ファイルの内容は移動せず、ディレクトリエントリの移動のみとなるのですばやく完了します。


検索

指定されたパスから、名前で指定されたディレクトリおよびファイルを検索します。
名前には';'(セミコロン)で区切って複数の指定でき、ワイルドカード('*','?'文字)も使えます。 [正規表現を使う]にチェックを入れると、名前の検出に正規表現での比較を行えます。

検索には条件を指定することもできます。

  • AND,OR
  • 検索条件をAND比較するかOR比較をするか選択します。
  • ディレクトリ
  • チェックを入れるとディレクトリを検索対象にします。
  • ファイル
  • チェックを入れるとファイルを検索対象にします。
  • 代替ストリームを持つ
  • チェックを入れると代替ストリームを持つファイル、ディレクトリを検索対象にします。
  • 拡張属性を持つ
  • チェックを入れると拡張属性(EA)を持つファイル、ディレクトリを検索対象にします。
  • オブジェクトIDを持つ
  • チェックを入れるとオブジェクトIDを持つファイル、ディレクトリを検索対象にします。
  • ハードリンク
  • チェックを入れるとハードリンクを持つファイル、ディレクトリを検索対象にします。
  • 属性
  • チェックを入れると属性ボックス内でチェックを入れた属性を持つファイル、ディレクトリを検索対象にします。
  • 更新
  • チェックを入れると開始~終了で指定された更新日時の範囲を持つファイル、ディレクトリを検索対象にします。
  • 作成
  • チェックを入れると開始~終了で指定された作成日時の範囲を持つファイル、ディレクトリを検索対象にします。
  • アクセス
  • チェックを入れると開始~終了で指定されたアクセス日時の範囲を持つファイル、ディレクトリを検索対象にします。
  • 変更
  • チェックを入れると開始~終了で指定された変更日時の範囲を持つファイル、ディレクトリを検索対象にします。
    ※NTFSボリューム上での検索の場合のみ意味を持ちます。
  • 日付と時刻を分けて検索する
  • チェックを入れると日時検索が有効の場合、日付と時刻を分けて検索します。 例えば、更新日時の開始が 2017年4月1日 13:00:00で終了が2017年4月30日 14:00:00の場合、 2017年4月1日から4月30日の間の13時から14時の間に更新されたファイルのみが対象になります。 チェックが入らない場合は、2017年4月1日13時から4月30日14時の間に更新されたすべてのファイルが対象になります。
  • サイズ
  • チェックを入れるとボックスに指定された範囲(~の左が下限値、右が上限値のボックス)のサイズを持つファイルを検索対象にします。
    サイズの単位を右のドロップダウンボックスからバイト,KB(キロバイト),GB(ギガバイト),TB(テラバイト),EB(エクサバイト)を選択できます。

同じ内容のファイルを検索

選択された[対象ファイル]と同じ内容のファイルを、[検索先のパス]で指定されたパスから検索します。
ここで言う同じ内容のファイルとは、対象ファイルと検索パス上に見つかったファイルとサイズが同じで、 且つバイナリ比較の結果すべてのバイトが一致するファイルのことです。
※NTFSの場合、比較対象はメインのデータストリーム(無名ストリーム)のみです。代替ストリームの比較は行いません。

保守モード

Windows PEやWindows REといったWindowsの保守モード上で実行が可能です。この場合FSDirWalkerのユーザーインターフェイスはリボンではなく、従来型のクラッシックメニューで表示されます。 通常のWindowsで実行する場合とほぼ同じコマンドを使用できますが、ドラッグ&ドロップなど保守モードで有効になっていない一部の機能は使用できません。

保守モード上でのみ利用できるコマンド

以下は、保守モード上でのみ利用できるコマンドです。メニューの[ツール]から選択します。

  • [削除されたファイルの復元]
  • 指定したボリュームまたはパスから復元可能と思われる削除済みファイルを検索・一覧表示し、その中からユーザーが選択したものを復元します。
    他の復元ツールと同様に、削除直後の場合に最も高い確率で復元できます。 削除されたファイルが使用していた領域に別のファイルの上書きなどが発生して以前の内容が失われしまうと、復元時に復元可能リストに表示されてもファイルの内容をすべて復元できなくなります。

    ※この機能はWindowsのFile Management APIに依存します。Windows 10,Windows 8には含まれていますが、Windows 7,Windows Vistaでは別途インストールまたは回復コンソール環境上で適切に配置する必要があります。

オプション

FSDirWalkerの現在のウィンドウ及び新しく開くウィンドウに適用されるオプションです。


取り扱うパスについて

ファイルシステムのディレクトリの内容を扱う際に、基本的にはディレクトリパスで目的のディレクトリを表示または指定しますが、 一般的なドライブ指定ではなく、デバイスパス(オブジェクトネームスペース)の書式で取り扱います。
\Device\HarddiskVolume1\Windows\System32
ドライブの代替解析を記述方法を使う場合は、接頭語として"\??\"を付加します。
\??\C:\Windows\System32
以下はボリュームGUIDを指定する記述方法です。
\??\Volume{xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx}\Windows\System32
上記の記述は直接ディレクトリ名を指定してディレクトリを移動する場合やファイルのコピー先として指定します。
直接ディレクトリ名を指定してディレクトリ移動する際は、上記の記述法の他に一般的なMS-DOSドライブ指定と Win32のボリュームGUIDも使えます。これらの記述法で指定された合、デバイスパス形式に変換されます。

ドライブ指定の例
C:\Windows\System32
ボリュームGUID(Win32書式)の例
\\?\Volume{xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx}\Windows\System32
※ {xxx...}はGUIDの16進数。

ネームスペースのデバイスパスで指定する場合は、ドライブ名やボリュームGUIと異なり起動毎に割り当てが 異なる可能性があるので注意してください。特にリムーバブルメディアで顕著です。

コマンドライン

コマンドラインに指定されたディレクトリパスを起動時に開くことができます。パスはドライブパスではなくデバイスパスで指定します。
fsdirwalk \Device\HarddiskVolume1\foo\bar
fsdirwalk \??\C:\Windows

レジストリ

以下のレジストリに設定を保存しています。
HKEY_CURRENT_USER\Software\YamashitaSoftwareWorks\FSDirWalker

ファイル

以下のファイルパスにブックマークやお気に入りを保存しています。
%LOCALAPPDATA%\FSTools\FSDirWalker

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