多連ジョイント ver.1.0.0

Masa: http://masatoshisoh.sitemix.jp/ 2018/10/26

多連ジョイントは、複数のジョイントの組み合わせをポーズとして1つのカスタムジョイントに纏める機能です。それなりに複雑なポーズを登録後はカスタムジョイントをスライドするだけで簡単に再現できます。以下に本プラグインの特徴を列記します。

インストール方法

Shade名は、使用中のShadeのバージョンまで含めた名前のフォルダで、Shade 3D によって自動的に作られます。

Shadeを起動して、ツールボックスの作成のプラグイン内に多連ジョイントのメニューが見つかれば、インストールは成功です。

動作環境

使用方法

環境設定

Shadeの環境設定のプラグインタブを開くと、以下のような設定が現れます。これは、多連ジョイントが動いたとき、その結果動かされたジョイントにチェックリストに表示されたプラグインが含まれていた場合、そのプラグインも連動します。チェックを外すとそのジョイントは追従しません。通常は、全部チェックを入れていて問題ありませんが、シーン内でジョイントの関連が、周り回ってループになる場合は、チェックを外してください。


登録

基本的使い方は、まず、シーン内の複数のジョイントを動かして自分なりのポーズを作ります。そして、動いたジョイントを全て含む様に形状を選択して、ツールボックス->作成->プラグイン->多連ジョイントをクリックします。すると、以下のダイアログが現れますので、多連ジョイントの名前を入力してOKを押すと、選択された形状のブラウザ内での1つ上の部分に指定名のカスタムジョイントが現れます。このときコントロールキー(MACの場合は、コマンドキー)を押しながら実行すると、ダイアログは現れずに無名のカスタムジョイントが作られます。ジョイント名の後ろには、動かすジョイントの一覧が列記され、動かされる方のジョイントにも、動かされる多連ジョイント名か列記されます。この状態で、カスタムジョイントを動かすと、登録されたポーズを再現します。各ジョイントの動きや、カスタムジョイントの値に付いては、あまり気にしないで構いません。カスタムジョイントを動かすと、動かされるジョイントは即座に期待通りの動きになります。動かされる側のジョイントを勝手に動かしてもその通りに動きます。
サンプルシーンとして、human_multilead.shd がありますので、参考にしてください。この例は、Makehumanのリグ構造でメニューにある表情ユニットを一通り多連ジョイントに登録してみた例です。

実行選択されている、「唇引き下」という多連ジョイントは、その次の「唇左引き下げ」と「唇右引き下げ」の2つの多連ジョイントを動かすように登録されてます。左右は、それぞれの多連ジョイントで動かし、両方とも一緒に動かしたい場合は、「唇引き下げ」で行うわけです。一方、動かされる側のジョイントも相当数の多連ジョイントから動かされていることがブラウザから見て取れます。

保留化

多連ジョイント(カスタムジョイント)を選択して、カスタム情報->多連ジョイントをクリックして現れるダイアログで、保留を選択してOKを押すと、その多連ジョイントは保留状態になります。保留状態で実行すると、有効化のメニューに変わります。


再設定

同じダイアログのポップアップメニューで再設定を選ぶと、多連ジョイントを現在登録されているジョイントの変化量をその時点の変化量に再設定します。その結果動いてないジョイントは、登録から抹消されます。新規追加登録はしません。新たに動かすジョイントを追加させたい場合は、新規作成してください。


解除

多連ジョイントを解除するには、その多連ジョイントを削除してください。

注意点

新規に多連ジョイントを作るときは、シーン内の全ジョイントを含む一番ルートのジョイントを選んで実行することを薦めます。すると、カスタムジョイントは、その姉の位置に作られます。また、出来た多連ジョイントは、シーン内で、あっちこっちの階層の奥に置かずに最上位の一カ所に纏めて配置することを薦めます。