Shade名は、使用中のShadeのバージョンまで含めた名前のフォルダで、Shade 3D によって自動的に作られます。
Shadeを起動して、ツール->カスタム情報(ブラウザの「情報」でも可)の中に
モーフ形状登録と
モーフターゲット生成の2つのメニューが見つかれば、インストールは成功です。

モーフ形状の登録
予めモーフするポリゴン形状(モーフ形状)を登録する必要があります。方法は、モーフ形状にしたいポリゴン形状を選択して、メニューのツール->カスタム情報->モーフ形状登録をクリックします。
するとブラウザのその形状の名前の後ろに :morph という文字が現れます。これで登録は完了です。
既存のモーフ形状にこの操作を行うと、その時点の形状の形に登録し直します。但し、コントロールキー(MACの場合は、コマンドキー)を押しながら、この操作をするとこの形状を登録時点の形にリセットします。
形状の変形
変形する最終形を作ります。方法は、モーフ形状を直接変形させる方法とモーフ形状のコピーを作ってそれを変形させる方法のどちらも選べます。個人の好みで選んでください。
この時の注意点は、頂点の位置を変えるだけです。頂点の削除、追加は出来ません。
モーフジョイントの生成
3.1.で作った
モーフ形状と、もしコピーを作って変形させた場合は、その形状も選んで、メニューのツール->カスタム情報->
モーフターゲット生成をクリックします。すると、以下の様なダイアログが現れます。
モーフ名には、生成予定の
モーフジョイントの名前を入力します。次の、
選択頂点のみ対象は、チェックを入れると、その時点で選択している頂点のみモーフ対象にします。
通常は、未チェックで構いませんが、いくつかのモーフを予め1つの形状に作って、頂点を選択を変えながら、複数のモーフを作る場合などに利用出来ます。
ダイアログの
OKボタンを押すと、すぐにブラウザ上のポリゴン形状の直下に
モーフジョイント(カスタムジョイント)が作られます。ブラウザ上では、その名前の直後に
:target と表示されます。
もし、この操作を既存の
モーフジョイントも選択して実行する(この時は必ず
モーフ形状から先に選択してください。)と、新たに
モーフジョイントを作らずに、既存の
モーフジョイントに上書きします。その場合のダイアログは、以下の様なモーフ名がないダイアログになります。
3.2から
3.3を繰り返すことで、一つのポリゴン形状に対して、複数のモーフジョイントを作ることが出来ます。また、一度作られたジョイントは、ブラウザ上の位置を変えても構いません。
モーフジョイントによるモーフ
出来たモーフジョイントの形状情報ウインドウにあるスライダーを動かすことで、ポリゴン形状は、元の形状から、変形形状まで、連続的に変化します。
モーションウインドウで、ジョイント値を設定すると、アニメーションにも利用出来ます。
モーフの解除
モーフジョイントを削除すれば、そのモーフは消滅しますが、モーフ形状の形は変化しません。またモーフ形状を削除しても、モーフ ジョイントは、ゴミとして残ります。各自マニュアルで削除してください。
添付のサンプル形状(vertices_morph_sample1.shdとvertices_morph_sample2.shd)を使って説明します。これらのシーンのポリゴン形状には、既にモーフ形状の登録が終わっています。

は、登録時のポリゴン形状の形です。

は、vertices_morph_sample1.shdです。既に前方と左右にエラを出すように変形されてます。この変形でfront,right,leftの三つのモーフを作って見ます。

前方のエラの頂点を選択して、
モーフターゲット作成を実行し、ダイアログで
選択頂点のみ対象にチェックを入れ、
OKで
モーフジョイントが作られました。

同様にして、右、左のエラの頂点をそれぞれ選んで、同様に実行した結果です。ここで注意は、全ての
モーフジョイントの生成が終わるまで、
モーフジョイントのスライダーを動かさないことです。もし途中で動かすと、それ以外のモーフがリセットされてしまいます。

は、vertices_morph_sample2.shdの例です。元の
モーフ形状と変形させた形状(
変形形状)を別に用意したサンプルです。この場合は、
モーフ形状とその
変形形状も一緒に選択して
モーフターゲット生成を実行する必要があります。こちらの場合、出来た
モーフジョイントを動かしても他のモーフ登録に支障は出ません。
変形形状を使うと常に元形状が比較対象として残るので、安心感はあるかもしれません。また、隠し技として、
変形形状だけをパートにいれて、そのパート毎動かすと、比較しながら調整もできます。モーフの登録時に元の位置に戻す必要はありません。実行が終わると、
変形形状の方は自動的に隠されます。
選択頂点のみ対象をチェックしたときの選択頂点は、
変形形状の側の選択頂点です。