§3.車両データの新規作成

 ここでは新しく車両を仕入れたときの車両データの新規作成と、販売金額の値付けなどの入力について説明します。
 車両データの新規作成は、メイン画面の【販売管理】タブの【車両データの新規作成】ボタンから行います。 作成された車両データは【車両リスト】に追加されます。


 【車両リスト】をクリックしてください。



 まだ、データが追加されていないのでリストは空の状態です。




§3-1.車検付の車を仕入れた例
 今回は車検付の車を仕入れ、そのままの車検付の状態で販売する例で進めます。
 【車両データ新規作成】をクリックしてください。



 以下のような【車両詳細】画面が開きます。
 画面左側が仕入に関する情報、右側が売上や販売先(以下、売先)に関する情報となっています。仕入先にも売先にも、「名称未入力」が割り当てられています。



 それでは、値を入力していきましょう。

【状況】:入力必須項目です。プルダウンにて選択してください。
 【環境設定】タブの【基本設定】で設定した【車両状況一覧】の一番上の値がプルダウンの初期値となります。

【車名・グレード】:入力必須項目です。車名とグレードをまとめて入力してください。

【色】:入力必須項目です。色を入力してください。2文字程度の漢字表記の方が車両リストを開いたときに見やすいです。

【年式】:なるべく「H19.10」の形式で入力してください。

【仕入日】:今日の日付で自動入力されます。「2000/01/01」の形式で実際の仕入日を入力してください。

 次に、 仕入先を明確にする必要があります。


新規顧客が仕入先の場合
 画面左上(仕入先欄)の【新規】ボタンを押すと、以下の【顧客詳細】画面が開きます。
 今回の仕入先はオークション会場を想定していますので、【顧客区分】、【名称】、【敬称】、【フリガナ】の4つ程度を入力しておけば十分でしょう。
※ 【顧客詳細】画面の取り扱いについては「§5.顧客データの新規作成と利用」にて説明しています。
※ メイン画面の【顧客リスト】に登録されている顧客(メイン画面の【顧客データの新規作成】から既に登録してある顧客や、【車両詳細】画面から仕入先または売先として既に登録 してある顧客 )は、仕入先にも売先にも指定することができます。1人の顧客が、複数の車両の仕入先にも売先にもなり得ます。メイン画面の【顧客リスト】に登録されている既存顧客 が仕入先の場合は後述の 「■既存顧客が仕入先の場合」を参照してください。



 新規顧客データを忘れずに保存しましょう。



 新規顧客データとして保存されたと同時に、入力中の【車両詳細】画面の仕入先欄に先ほど入力した顧客データが割り当てられます。



■既存顧客が仕入先の場合
 メイン画面の【顧客リスト】に登録されている顧客(メイン画面の【顧客データの新規作成】から既に登録してある顧客や、【車両詳細】画面から仕入先または売先として既に登録 してある顧客 )は、仕入先にも売先にも指定することができます。1人の顧客が、複数の車両の仕入先にも売先にもなり得ます。
 画面左上(仕入先欄)の【一覧】のボタンを押すと、以下の【顧客リスト】の画面が開きます。
【仕入先に貼付】ボタンを押すことによって、入力中の【車両詳細】画面の仕入先欄に、該当する顧客データが割り当てられます。
※ こちらの顧客リストに登録されている既存顧客は仕入先にも売先にも割り当てることができます。こちらの画面は仕入先へ割り当てるための専用の画面となります。



 次に、車検証や出品表を見て、画面左側の仕入れに関するにデータを入力していきましょう。

【型式】/【車体番号】:なるべく半角英数で入力してください。

【走行距離】:なるべく半角数字で入力してください。

【仕入時登録No】:車検付の車を仕入れたときは入力してください。
 今回は車検付(ナンバー付)で仕入れたので、ナンバーを入力してください。

【仕入時車検】:なるべく「2000/01/01」の形式で入力してください。
 今回は車検付で仕入れたので、車検満了日を入力してください。

【評価点】: 仕入れ時の評価点を入力してください。下取り車などの場合はその旨を記載してもいいでしょう。

【原動機の型式】:なるべく半角英数で入力 してください。

【類別区分】:なるべく半角数字で入力 してください。

【型式指定】:なるべく半角数字で入力 してください。

【排気量(L)】:なるべく半角数字で入力 してください。

【車両重量(Kg)】:なるべく半角数字で入力 してください。

【長さ(cm)】:なるべく半角数字で入力 してください。

【幅(cm)】:なるべく半角数字で入力 してください。

【高さ(cm)】:なるべく半角数字で入力 してください。

 以下より金額項目の入力が発生しますが、便宜上、原価とするものには「▼」を、売上とするものには「△」を記載します。
実際のプログラムには表示されません。

【仕入車体価格▼】:半角数字のみで入力してください。
 仕入時の車体価格を消費税別で入力してください。

【落札手数料▼】:半角数字のみで入力してください。
 仕入時の落札手数料を消費税別で入力してください。

【陸送費用▼】:半角数字のみで入力してください。
 仕入時の陸送費用を消費税別で入力してください。

【仕入自動車税▼】:半角数字のみで入力してください。
 【仕入自動車税▼】はオークション落札時に請求された自動車税や、買取時に車体価格とは別に支払った自動車税を意味します。
 今回は車検付で仕入れたので、【仕入自動車税▼】に該当する金額を入力します。例)2000cc - 4月:36200
 【仕入自動車税▼】については【仕入自動車税】ボタンを押すことにより、あらかじめ【環境設定】タブの【自動車税設定】で設定しておいた排気量ごとの月割り自動車税を簡単入力するとこができ ます。下記のような画面が表示されますので、プルダウンで排気量を選択した後、該当する金額(月割)をクリックしてください。


【仕入リサイクル税▼】:半角数字のみで入力してください。

【消費税率】:半角数字のみで入力してください。
 【環境設定】タブの【基本設定】で設定した【消費税率】の値が初期値となります。

【消費税▼】:仕入車体価格、落札手数料、陸送費用の消費税が自動入力されます。

【自動車税原価▼】:半角数字のみで入力してください。(【←】ボタンを押すことにより右欄の【自動車税△】金額をコピーすることができます。)
 【自動車税原価▼】は【仕入自動車税▼】とは別に、売先に自動車を納車するまでに納付した(もしくは立替えた)自動車税の原価を意味します。
 今回は車検付で仕入れたので、今年度分の自動車税は上記の【仕入自動車税▼】として納付済みなので、別途自動車税の支払いは発生しません。ただし、車検が付いた状態で年度をまたいだ場合は 、別途自動車税(年額)の納付が発生します。その場合は 【仕入自動車税▼】とは別にこちらに【自動車税原価▼】として納付した年額を入力してください。

【重量税原価▼】:半角数字のみで入力してください。(【←】ボタンを押すことにより右欄の【重量税△】金額をコピーすることができます。)
 売先に自動車を納車するまでに納付した(もしくは立替えた)重量税の原価を意味します。
 今回は車検付で仕入れたので、重量税の納付は発生しません。新規車検で納車する場合や、あらかじめ車検を取った状態で在庫する場合にのみ原価として発生します。

【自賠責原価▼】:半角数字のみで入力してください。(【←】ボタンを押すことにより右欄の【自賠責保険料△】金額をコピーすることができます。)
 売先に自動車を納車するまでに納付した(もしくは立替えた)自賠責保険料の原価を意味します。
 今回は車検付で仕入れたので、自賠責保険料の納付は発生しません。新規車検で納車する場合や、あらかじめ車検を取った状態で在庫する場合にのみ原価として発生します。


【売上時法定費用原価▼】:自動入力されます。
 売先に自動車を納車するまでに立替えた右欄のベージュ部分(【検査登録代】、【車庫証紙代】、【ナンバー代】、【取得税】、【他法定費用】)の合計が原価 として自動入力されます。
※ 仕入時に自社名義に変更した際にかかった証紙印紙代/ナンバー代や、あらかじめ車検を取った状態で在庫しておく際にかかった検査登録代/証紙印紙代/ナンバー代は 、右欄のベージュ部分にて売先に請求できない法定費用(立替分ではない)なので、こちらには含まれません。後述の損失内容(損失額)または車検内容(車検原価)に記載してください。

【車検内容】/【車検原価▼】:
 【車検内容】には車検時の明細を記入します。「自社にて車検」、「他社にて車検」、「ディーラーにて車検」などの車検区分や、車検に関するメモを入力しましょう。
 【車検原価▼】には 車検にかかった合計金額を半角数字のみで入力します。
 仕入れ時に車検が付いていない車は、車検取得後に納車する場合が多いと思います。
 車両成約後に車検を取得する場合は検査登録の証紙印紙代、車庫証紙代、ナンバー代を含めずに車検原価のみ記入しましょう。これらの法定費用は、売上時に右欄のベージュ部分にて売先に請求できる法定費用(立替分)なので、【売上時法定費用原価▼】に合計金額が 原価として自動入力されます。したがいまして、こちらには原価として加算する必要はありません。
 あらかじめ車検を取った状態で在庫する場合は新規車検時の証紙印紙代、車庫証紙代、ナンバー代を加えた車検原価を記入しましょう。これらの法定費用は、右欄のベージュ部分にて売先に請求できない法定費用( 立替分ではない)なので、【売上時法定費用原価▼】に自動入力される値に含まれません。したがいまして、こちらには原価として別途加算しておく必要があります。
 今回は車検付で仕入れたので車検取得の必要がなく、こちらの【車検原価▼】は「0」となります。

【損失内容】/【損失額▼】:
 【損失内容】には損失として考えられる費用の明細を記入します。 左側の大きい枠の部分に内訳をメモしておきましょう。
 【損失額▼】には損失内容の合計金額を半角数字のみで入力します。こちらの費用としては以下のようなケースが考えられます。
・仕入時に自社名義に変更する際にかかった証紙印紙代/ナンバー代等の費用
・加修にかかった費用
・オークションに出品した際にかかる出品料、成約料、陸送費用
・販売後のクレームに対応する際にかかった費用
・展示中の災害によるキズなどの補修にかかった費用
・その他、損失として考えられる費用
 今回は車検付で仕入れたので、自社名義に変更する際にかかった証紙印紙代/ナンバー代などを概算で5000円と入力しています。また、板金31,500円、ショートパーツ1,050円などの費用もこちらに入力しています。合計金額の 「37550」を【損失額▼】に入力しています。

【プラス内容】/【プラス額△】:
 【プラス内容】には収益として考えられる明細を記入します。左側の大きい枠の部分に内訳をメモしておきましょう。
 【プラス額△】には合計金額を半角数字のみで入力します。こちらの明細としては、落札した車に対する出品店側ペナルティ等が考えられます。


 以上の金額を入力することにより、画面右上の【原価概算】が自動計算されます。
※ 厳密には、右欄のベージュ部分を入力した後に【売上時法定費用原価▼】が自動計算 されますので、正確な【原価概算】は右欄のベージュ部分を入力し終わったあとの値となります。


 次に、 画面右側の売上げに関するにデータを入力していきましょう。

【売上日】:「2000/01/01」の形式で入力してください。
 まだ売先が決まっていないので未記入にしておきましょう。「§4-2.注文書作成」にて説明します。

【消費税率】:半角数字のみで入力してください。
 【環境設定】タブの【基本設定】で設定した【消費税率】の値が初期値となります。

【売上車体価格△】:半角数字のみで入力してください。
 値付けした車体価格を消費税別で入力してください。

【売上車体価格消費税△】:自動計算されます。

【オプション】:ETC、カーナビなどのオプションをメモしてください。

【オプション価格△】:半角数字のみで入力してください。
 オプションの合計価格を消費税別で入力してください。

【オプション価格消費税△】:自動計算されます。

【諸費用1項目名】〜【諸費用8項目名】:諸費用項目名を入力してください。
 【環境設定】タブの【基本設定】で設定した【諸費用項目名】の「登録諸費用」「車庫証明費用」「納車整備費用」「車検費用」「車検代行料」「行政書士料」「空白」「空白」 にあたる部分が初期値となります。これら【 諸費用1項目名】〜【諸費用8項目名】は各車両ごとに自由に変更することができます。

【諸費用1△】〜【諸費用8△】:半角数字のみで入力してください。

【諸費用小計】:【諸費用1△】〜【諸費用8△】の合計が自動計算されます。

【自動車税△】:半角数字のみで入力してください。(【→】ボタンを押すことにより左欄の【自動車税原価▼】金額をコピーすることができます。)
 今回は4月時点での見積もりになるので、自動車税は2000cc、4月の請求金額となります。
 【自動車税△】については【自動車税】ボタンを押すことにより、あらかじめ【環境設定】タブの【自動車税設定】で設定しておいた排気量ごとの月割り自動車税を簡単入力するとこができ ます。  下記のような画面が表示されますので、プルダウンで排気量を選択した後、該当する金額(月割)をクリックしてください。


【重量税△】:半角数字のみで入力してください。(【→】ボタンを押すことにより左欄の【重量税原価▼】金額をコピーすることができます。)
 今回は車検残有での販売になるので、重量税の請求金額は「0」となります。
 
【重量税】については【重量税】ボタンを押すことにより、あらかじめ【環境設定】タブの【重量税設定】で設定しておいた車両重量ごとの重量税を簡単入力するとこができ ます。  下記のような画面が表示されますので、プルダウンで車両重量を選択した後、該当する金額をクリックしてください。


【自賠責保険料△】:半角数字のみで入力してください。(【→】ボタンを押すことにより左欄の【自賠責原価▼】金額をコピーすることができます。)
 今回は車検残有での販売になるので、自賠責保険は残月数(18ヶ月)の請求金額となります。
 
【自賠責保険料】については【自賠責保険料】ボタンを押すことにより、あらかじめ【環境設定】タブの【自賠責保険料設定】で設定しておいた自賠責保険料を、自賠責保険料の契約年度と残り月数から簡単入力するとこができます。 下記のような画面が表示されますので、プルダウンで自賠責保険料の契約年度を選択した後、自賠責保険料の残り月数の該当する金額をクリックしてください。


【リサイクル税△】:半角数字のみで入力してください。(【→】ボタンを押すことにより左欄の【仕入リサイクル税▼】金額をコピーすることができます。)

【検査登録代△】:半角数字のみで入力。

【車庫証紙代△】:半角数字のみで入力。

【ナンバー代△】:半角数字のみで入力。

【取得税△】:半角数字のみで入力。

【他法定費用△】:半角数字のみで入力。

 薄緑の金額部分(【諸費用1】〜【諸費用8】、【検査登録代】、【車庫証紙代】、【ナンバー代】)については【諸費用・法定費用入力】ボタンを押すことにより、あらかじめ【環境設定】タブの【諸費用設定】で設定しておいた各諸費用と各法定費用の組み合わせパターンを一括入力することができます。下記のような画面が表示されますので、プルダウンでパターン分類名を選択し、【セット】ボタンをクリックしてください。
 今回は車検残有での販売になるので、登録自動車の車検残有のパターンをプルダウンで選択します。

【法定費用小計】: 【自動車税】、【重量税】、【自賠責保険料】、【リサイクル税】、【検査登録代】、【車庫証紙代】、【ナンバー代】、【取得税】、【他法定費用】の合計が自動計算されます。

【割引△】:半角数字のみで入力。
 下取車や割引の金額を半角数字のみで入力しましょう。

 以上の金額を入力することにより、【支払総額】、【粗利概算】が自動計算されます。この【粗利概算】を目安にして販売金額の参考にしましょう。

【売上時走行距離】:単位も入れてください。例)1.2万Km、12,345Km

【売上時車検】:「2000/01/01」の形式で入力してください。
 車両を売り上げた時点での車検期限を意味します。こちらの日付は見積書や注文書を作成する際に、「車検有効期限」に反映されます。車両成約後車検を取得する場合は「車検2年付」などと入力しておくと、見積書/注文書 の「車検有効期限」に反映されます。
 今回は車検が「2012/10/15」まである車両ですので正確に入力しておきます。

【現車検期限】:「2000/01/01」の形式で入力してください。
 車両の現在の車検期限を意味します。販売後も車検等の管理をしている車両は随時【現車検期限】を更新することにより、車検通知はがきなどを出す際の目安にもなります。また、【現車検期限】は【車両リスト】の項目としても表示されますので、昇順、降順でソート(並べ替え)することができます。
 今回は車検が「2012/10/15」まである車両ですので正確に入力しておきます。

【売上時登録No】:売上時点での登録番号を入力してください。
 まだ売先が決まっていないので未記入にしておきましょう。

【納車日】:「2000/01/01」の形式で入力してください。
 まだ売先が決まっていないので未記入にしておきましょう。

【車体備考】:メモ代わりにお使いください。

 最後に忘れず【保存して閉じる】ボタンを押して、保存しましょう。



 メイン画面の【販売管理】タブの【車両リスト】を開いて確認してみましょう。 先ほど新規作成した車両データが 無事にリストに追加されました。




§3-2.車検無の車を仕入れた例
 今回は車検無の車を仕入れ、車検2年付(新規車検)の状態で販売する例で進めます。
※ 「§3-1.車検付の車を仕入れた例」と重複する入力項目の説明は省略します。

【仕入時登録No】:車検付の車を仕入れたときは入力してください。
 今回は車検無で仕入れたので、「なし」等と入力してください。

【仕入時車検】:なるべく「2000/01/01」の形式で入力してください。
 今回は車検無で仕入れたので、「なし」等と入力してください。

【仕入自動車税▼】:半角数字のみで入力してください。
 【仕入自動車税▼】はオークション落札時に請求された自動車税や、買取時に車体価格とは別に支払った自動車税を意味します。
 今回は車検無で仕入れたので、【仕入自動車税▼】は発生しません。「0」を入力してください。

【自動車税原価▼】:半角数字のみで入力してください。(【←】ボタンを押すことにより右欄の【自動車税△】金額をコピーすることができます。)
 自動車税原価は【仕入自動車税▼】とは別に、売先に自動車を納車するまでに納付した(もしくは立替えた)自動車税の原価を意味します。
 今回は車検無で仕入れたので、今年度残月分の自動車税は未納となります。車両成約後に車検を取得する際に、立替えではありますが自動車税の 納付が原価として発生します。今回は4月時点での見積もりになるので、自動車税は3000cc、4月の金額を原価として入力します。

【重量税原価▼】:半角数字のみで入力してください。(【←】ボタンを押すことにより右欄の【重量税△】金額をコピーすることができます。)
 売先に自動車を納車するまでに納付した(もしくは立替えた)重量税の原価を意味します。
 今回は車検無で仕入れたので、車両成約後に車検を取得する際に、立替えではありますが重量税の納付が原価として発生します。重量税は2.0t、24ヶ月の金額を原価として入力します。

【自賠責原価▼】:半角数字のみで入力してください。(【←】ボタンを押すことにより右欄の【自賠責保険料△】金額をコピーすることができます。)
 売先に自動車を納車するまでに納付した(もしくは立替えた)自賠責保険料の原価を意味します。
 今回は車検無で仕入れたので、車両成約後に車検を取得する際に、立替えではありますが自賠責保険料の納付が原価として発生します。 自賠責保険料は登録自動車、25ヶ月の金額を原価として入力します。なお、自賠責保険取扱店もかねている販売店はこちらの金額から、自賠責保険取り扱い手数料を差し引いていただいても構いません。

【車検内容】/【車検原価▼】:
 【車検内容】には車検時の明細を記入します。「自社にて車検」、「他社にて車検」、「ディーラーにて車検」などの車検区分や、車検に関するメモを入力しましょう。
 【車検原価▼】には 車検にかかった合計金額を半角数字のみで入力します。
 仕入れ時に車検が付いていない車は、車検取得後に納車する場合が多いと思います。
 車両成約後に車検を取得する場合は検査登録の証紙印紙代、車庫証紙代、ナンバー代を含めずに車検原価のみ記入しましょう。これらの法定費用は、売上時に右欄のベージュ部分にて売先に請求できる法定費用(立替分)なので、【売上時法定費用原価▼】に合計金額が 原価として自動入力されます。したがいまして、こちらには原価として加算する必要はありません。
 あらかじめ車検を取った状態で在庫する場合は新規車検時の証紙印紙代、車庫証紙代、ナンバー代を加えた車検原価を記入しましょう。これらの法定費用は、右欄のベージュ部分にて売先に請求できない法定費用( 立替分ではない)なので、【売上時法定費用原価▼】に自動入力される値に含まれません。したがいまして、こちらには原価として別途加算しておく必要があります。
 今回は車検無で仕入れたので、車両成約後に車検を取得する際に、新規車検取得のための原価が発生します。新規車検時の 立替え分である証紙印紙代、車庫証紙代、ナンバー代は車検内容の原価に含める必要はありません。これらの原価は右欄のベージュ部分の合算が【売上時法定費用原価▼】として、自動入力されていますので、わざわざ入力する必要はありません。 見積作成時点では車検内容は未定なので、 予定の車検取得方法を【車検内容】に、そして、予想される原価を【車検原価▼】に入力しておきます。

【損失内容】/【損失額▼】:
 【損失内容】には損失として考えられる費用の明細を記入します。 左側の大きい枠の部分に内訳をメモしておきましょう。
 【損失額▼】には損失内容の合計金額を半角数字のみで入力します。こちらの費用としては以下のようなケースが考えられます。
・仕入時に自社名義に変更する際にかかった証紙印紙代/ナンバー代等の費用
・加修にかかった費用
・オークションに出品した際にかかる出品料、成約料、陸送費用
・販売後のクレームに対応する際にかかった費用
・展示中の災害によるキズなどの補修にかかった費用
・その他、損失として考えられる費用
 今回は車検無で仕入れたので、自社名義に変更 する費用が発生しません。タイヤやホイールなどを交換した際に発生した損失内容と、損失金額を入力しましょう。この例では合計金額の「80000」を【損失額▼】に入力しています。

【プラス内容】/【プラス額△】:
 【プラス内容】には収益として考えられる明細を記入します。左側の大きい枠の部分に内訳をメモしておきましょう。
 【プラス額△】には合計金額を半角数字のみで入力します。こちらの明細としては、落札した車に対する出品店側ペナルティ等が考えられます。
 この例ではオークション出品点側の何らかのペナルティで50,000円が戻ってきた場合を想定しています。「50000」を【 プラス額△】に入力しています。

【自動車税△】:半角数字のみで入力してください。(【→】ボタンを押すことにより左欄の【自動車税原価▼】金額をコピーすることができます。)
 今回は4月時点での見積もりになるので、自動車税は3000cc、4月の請求金額となります。

【重量税△】:半角数字のみで入力してください。(【→】ボタンを押すことにより左欄の【重量税原価▼】金額をコピーすることができます。)
 今回は車検2年付での販売になるので、重量税は2.0t、24ヶ月の請求金額となります。

【自賠責保険料△】:半角数字のみで入力。(【→】ボタンを押すことにより左欄の【自賠責原価▼】金額をコピーすることができます。)
 今回は車検2年付での販売になるので、自賠責保険料は満額(25ヶ月)の請求金額となります。

 薄緑の金額部分(【諸費用1】〜【諸費用8】、【検査登録代】、【車庫証紙代】、【ナンバー代】)については【諸費用・法定費用入力】ボタンを押すことにより、あらかじめ【環境設定】タブの【諸費用設定】で設定しておいた各諸費用と各法定費用の組み合わせパターンを一括入力することができます。下記のような画面が表示されますので、プルダウンでパターン分類名を選択し、【セット】ボタンをクリックしてください。
 今回は車検2年付での販売になるので、登録自動車の車検整備付や、車検整備別のパターンをプルダウンで選択します。


【売上時車検】:「2000/01/01」の形式で入力してください。
 車両が売り上げた時点での車検期限を意味します。こちらの日付は見積書や注文書を作成する際に、「車検有効期限」に反映されます。車両成約後車検を取得する場合は「車検2年付」などと入力しておくと、見積書/注文書 の「車検有効期限」に反映されます。
 今回は車検2年付での販売になるので、「車検2年付」と入力しておきます。

【現車検期限】:「2000/01/01」の形式で入力してください。
 車両の現在の車検期限を意味します。販売後も車検等の管理をしている車両は随時【現車検期限】を更新することにより、車検通知はがきなどを出す際の目安にもなります。また、【現車検期限】は【車両リスト】の項目としても表示されますので、昇順、降順でソート(並べ替え)することができます。
 今回は車検2年付での販売になるので、見積もり作成時点では車検期限は未定なので、空欄にしておきます。



§3-3.車検無の車を仕入れ、あらかじめ車検を取得した例
 今回は車検残無しの車を仕入れ、あらかじめ新規車検を取得した上で展示する例で進めます。
※ 「§3-1.車検付の車を仕入れた例」と重複する入力項目の説明は省略します。

【仕入時登録No】:車検付の車を仕入れたときは入力してください。
 今回は車検無で仕入れたので、「なし」等と入力してください。

【仕入時車検】:なるべく「2000/01/01」の形式で入力してください。
 今回は車検無で仕入れたので、「なし」等と入力してください。

【仕入自動車税▼】:半角数字のみで入力してください。
 【仕入自動車税▼】はオークション落札時に請求された自動車税や、買取時に車体価格とは別に支払った自動車税を意味します。
 今回は車検無で仕入れたので、【仕入自動車税▼】は発生しません。「0」を入力してください。

【自動車税原価▼】:半角数字のみで入力してください。(【←】ボタンを押すことにより右欄の【自動車税△】金額をコピーすることができます。)
 自動車税原価は【仕入自動車税▼】とは別に、売先に自動車を納車するまでに納付した(もしくは立替えた)自動車税の原価を意味します。
 今回は車検無で仕入れたので、今年度残月分の自動車税は未納となります。 あらかじめ車検を取得する際に、自動車税の納付が原価として発生します。今回は4月時点での新規車検になるので、自動車税は3000cc、4月の金額を原価として入力します。車検が付いた状態で年度をまたいだ場合は、 さらに自動車税(年額)の納付が発生します。その場合は納付した年額を加算してください。

【重量税原価▼】:半角数字のみで入力してください。(【←】ボタンを押すことにより右欄の【重量税△】金額をコピーすることができます。)
 売先に自動車を納車するまでに納付した(もしくは立替えた)重量税の原価を意味します。
 今回は車検無で仕入れたので、あらかじめ車検を取得する際に、重量税の納付が原価として発生します。重量税は2.0t、24ヶ月の金額を原価として入力します。

【自賠責原価▼】:半角数字のみで入力してください。(【←】ボタンを押すことにより右欄の【自賠責保険料△】金額をコピーすることができます。)
 売先に自動車を納車するまでに納付した(もしくは立替えた)自賠責保険料の原価を意味します。
 今回は車検無で仕入れたので、あらかじめ車検を取得する際に、自賠責保険料の納付が原価として発生します。自賠責保険料は登録自動車、25ヶ月の金額を原価として入力します。なお、自賠責保険取扱店もかねている販売店はこちらの金額から、自賠責保険取り扱い手数料を差し引いていただいても構いません。

【車検内容】/【車検原価▼】:
 【車検内容】には車検時の明細を記入します。「自社にて車検」、「他社にて車検」、「ディーラーにて車検」などの車検区分や、車検に関するメモを入力しましょう。
 【車検原価▼】には車検にかかった合計金額を半角数字のみで入力します。
 仕入れ時に車検が付いていない車は、車検取得後に納車する場合が多いと思います。
 車両成約後に車検を取得する場合は検査登録の証紙印紙代、車庫証紙代、ナンバー代を含めずに車検原価のみ記入しましょう。これらの法定費用は、売上時に右欄のベージュ部分にて売先に請求できる法定費用(立替分)なので、【売上時法定費用原価▼】に合計金額が原価として自動入力されます。したがいまして、こちらには原価として加算する必要はありません。
 あらかじめ車検を取った状態で在庫する場合は新規車検時の証紙印紙代、車庫証紙代、ナンバー代を加えた車検原価を記入しましょう。これらの法定費用は、右欄のベージュ部分にて売先に請求できない法定費用(立替分ではない)なので、【売上時法定費用原価▼】に自動入力される値に含まれません。したがいまして、こちらには原価として別途加算しておく必要があります。
 今回は車検無で仕入れたので、あらかじめ新規車検を取得して展示する際に、原価が発生します。あらかじめ新規車検を取得する際に発生した証紙印紙代、車庫証紙代、ナンバー代を含めた車検原価を入力しましょう。右欄のベージュ部分の合算が【売上時法定費用原価▼】として、自動入力されていますのが、この原価には車検がついている車を売先に名義変更登録する際にかかった原価のみが含まれます。あらかじめ車検を取った際にかかった証紙印紙代、車庫証紙代、ナンバー代が含まれていないため、車検原価に含める必要があります。車検を取得した方法と明細を【車検内容】に、車検原価を【車検原価▼】に入力します。

【損失内容】/【損失額▼】:
 【損失内容】には損失として考えられる費用の明細を記入します。 左側の大きい枠の部分に内訳をメモしておきましょう。
 【損失額▼】には損失内容の合計金額を半角数字のみで入力します。こちらの費用としては以下のようなケースが考えられます。
・仕入時に自社名義に変更する際にかかった証紙印紙代/ナンバー代等の費用
・加修にかかった費用
・オークションに出品した際にかかる出品料、成約料、陸送費用
・販売後のクレームに対応する際にかかった費用
・展示中の災害によるキズなどの補修にかかった費用
・その他、損失として考えられる費用
 今回は車検無で仕入れたので、自社名義に変更する費用が発生しません。板金などに発生した損失内容と、損失金額を入力しましょう。この例では合計金額の「50000」を【損失額▼】に入力しています。

【自動車税△】:半角数字のみで入力してください。(【→】ボタンを押すことにより左欄の【自動車税原価▼】金額をコピーすることができます。)
 今回は4月時点での見積もりになるので、自動車税は3000cc、4月の請求金額となります。

【重量税△】:半角数字のみで入力してください。(【→】ボタンを押すことにより左欄の【重量税原価▼】金額をコピーすることができます。)
 今回はあらかじめ車検を取得し、車検残有での販売になるので、重量税の請求金額は「0」となります。

【自賠責保険料△】:半角数字のみで入力してください。(【→】ボタンを押すことにより左欄の【自賠責原価▼】金額をコピーすることができます。)
 今回はあらかじめ車検を取得し、車検残有での販売になるので、自賠責保険は残月数(24ヶ月)の請求金額となります。

 薄緑の金額部分(【諸費用1】〜【諸費用8】、【検査登録代】、【車庫証紙代】、【ナンバー代】)については【諸費用・法定費用入力】ボタンを押すことにより、あらかじめ【環境設定】タブの【諸費用設定】で設定しておいた各諸費用と各法定費用の組み合わせパターンを一括入力することができます。下記のような画面が表示されますので、プルダウンでパターン分類名を選択し、【セット】ボタンをクリックしてください。
 今回はあらかじめ車検を取得し、車検残有での販売になるので、登録自動車の車検残有のパターンをプルダウンで選択します。


【売上時車検】:「2000/01/01」の形式で入力してください。
 車両が売り上げた時点での車検期限を意味します。こちらの日付は見積書や注文書を作成する際に、「車検有効期限」に反映されます。車両成約後車検を取得する場合は「車検2年付」などと入力しておくと、見積書/注文書の「車検有効期限」に反映されます。
 今回は車検が「2013/04/18」まである車両ですので正確に入力しておきます。

【現車検期限】:「2000/01/01」の形式で入力してください。
 車両の現在の車検期限を意味します。販売後も車検等の管理をしている車両は随時【現車検期限】を更新することにより、車検通知はがきなどを出す際の目安にもなります。また、【現車検期限】は【車両リスト】の項目としても表示されますので、昇順、降順でソート(並べ替え)することができます。
 今回は車検が「2013/04/18」まである車両ですので正確に入力しておきます。


 最後に、画面右上の粗利概算のプログラム内部での計算式を記載しておきます。

・【粗利概算】 = 【支払総額】 - 【原価概算】

・【支払総額】 = 【売上車体価格△】 + 【売上車体消費税△】 + 【オプション価格△】 + 【オプション消費税△】 + 【諸費用小計△】 + 【諸費用消費税△】 + 【自動車税△】 + 【重量税△】 + 【自賠責保険料△】 + 【リサイクル税△】 + 【検査登録代△】 + 【車庫証紙代△】 + 【ナンバー代△】 + 【取得税△】 + 【他法定費用△】 - 【割引▼】

・【原価概算】 = 【仕入車体価格▼】 + 【落札手数料▼】 + 【陸送費▼】 + 【仕入消費税▼】 + 【仕入リサイクル税▼】 + 【仕入自動車税▼】 + 【原価自動車税▼】 + 【原価重量税▼】 + 【原価自賠責保険料▼】 + 【売上時法定費用原価▼】 + 【車検原価▼】 + 【損失額▼】 - 【プラス額△】