[VIEW] コマンド
Disply画面上での表示領域(ViewPort)を指定します。
文法 VIEW(Sx1, Sy1)-(Sx2, Sy2)[,<領域色>][,<境界色>]
文例 VIEW(100, 30)-(200, 75) , ,7
OriginalScreen座標系上の(Sx1, Sy1)を左上の頂点、(Sx2, Sy2)を右下の頂点とする
長方形を図形(Graphic)表示領域として指定します。ここでいうOriginalScreen座標とは、
Display画面のDotと1対1に対応して、
WINDOW、VIEWにより変化することのない物理的な座標のことです。
VIEWが実行されると、[WINDOW]により指定されているWorld座標系上の領域内の図形は、
VIEWで指定した領域中に表示されるようになります。この領域をViewPortといいます。
<領域色>にパレット番号を指定すると、パレット番号の色でViewPort内を塗りつぶします。
<境界色>にパレット番号をしていすると、パレット番号の色でViewPortの枠を描きます。
[CLS]によって消去される画面の範囲は、この枠によって囲まれた中だけで、
枠は消されることはありません。
VIEWは、図形の表示領域の指定を行うだけで、実際の画面にたいする操作は行いませんので、
VIEWによりViewPortを変更することによって、
以前のViewPort中の図形が移動するようなことはありません。
また、VIEWはすべてのGraphic画面表示の対象範囲を指定された領域に限定して
しまいますから、ViewPortの外に点や線などを表示することはできなくなります。
Viewの指定を変えることにより、1つの図形を描くProgramでも、
画面上の異なる位置に異なる大きさで図形を描くことができます。
矩形の左上(始点)と右下(終点)の座標については、
Sx1 < Sx2、Sy1 < Sy2 が成り立たない場合、
あるいはこれらの座標がDisplay画面から外れている場合には、
"Illegal function call" エラーとなります。
一度設定されたViewPortは、次にVIEWあるいは[SCREEN] が実行されるまで変化しません。
また、VIEWはLP(最終参照点)をViewPortの左上の頂点に移動します。
注意:World座標系がViewPort内に展開されるのはWINDOWの実行後であり、
VIEWコマンドのみ実行してもWINDOWは初期状態のままであれば、ViewPort内の座標は、
(World座標)=(Screen座標)となります。
初期値はWorld座標もScreen座標も(0,0)-(639,399)ですが、
VIEWコマンドを実行して、WINDOWコマンドを実行しないとき、
(World座標)=(Screen座標)となります。
WINDOWコマンドを実行して、VIEWコマンドを実行しないとき、
World座標は設定値に変わりますが、Screen座標は(0,0)-(639,399)です。
[SAMPLE20]ViewPortの設定 、
[SAMPLE21]Windowの設定 参照。