[ON_TIME$_GOSUB]コマンド
内蔵クロックによる割り込みの発生時刻と、そのとき分岐する処理ルーチンの開始行を定義しま
す。
文法 ON TIME$= "<時刻>" GOSUB <行番号>
文例 ON TIME$= "07:30:00" GOSUB *MORNINGCALL
この命令を実行しておくと、以後プログラムの実行中、指定時刻になったときに指定した
開始行から始まる割り込み処理ルーチンに処理が移ります。この命令は割り込みの対象として
内蔵クロックを使っていることを除けば、他の割り込み定義命令(ON KEY GOSUB、ON STOP GOSUB)
と同様な使い方で利用できます。
<時刻>には、割り込み時刻を、"hh:mm:ss" の形の文字列(時:分:秒を各2桁で表したもの。
TIME$の設定と同様)で設定します。なお、この命令で制御できる分解能は2秒ですから、
±1秒単位の誤差が出ることがあります。
処理ルーチンからの復帰は、一般のサブルーチンの場合と同じで、RETURNによって行います。
たんにRETURNとしたときは、中断した所から再開し、後ろに行番号を指定したときは、その行か
ら再開します。
ただし、行番号つきのRETURNでは、割り込みが発生した箇所と同じスタックレベルの
プログラム行にもどるように指定してください。これを無視すると、スタック領域が
異常消費され、プログラムは正しく動作しません。
とくに必要がない限り、使用しないようにしてください。
注意:この命令によって割り込み処理ルーチンに分岐させるには、割り込みが発生したとき、
TIME$ ON が実行された状態でなければなりません。
なお、この命令は実行された時点で、設定された時刻から現在の時刻を引き算して割り込み
時刻を決定します。したがって、この命令の実行後にTIME$で現在時刻の変更を行うと、割り込み
時刻に狂いが生じますので注意してください。
参照:[RETURN] 、[TIME$] 、[TIME$ ON/OFF/STOP] 、
[SAMPLE31 タイマー割り込みルーチン]