[CLEAR]コマンド
変数の初期化およびメモリレイアウトを決定します。
文法 CLEAR [<ダミーパラメータ>] [,<メモリの上限>] [,<スタックの大きさ>]
[,<配列データ領域の大きさ>]
文例 CLEAR , &H9E00,&H400
すべての数値変数を 0 に,また文字変数を ""(空の文字列,ヌルストリングともいう)に初期化
します。また、DEF(DEF FN、DEF SEG、DEF USR、DEFINTなど)によって定義あるいは
指定された情報もすべて無効にします。
<ダミーパラメータ>は値を指定しても何の効果もないものですから省略してもかまいませんが、
CLEAR直後のコンマ(,)は必ず入れて下さい。
<メモリの上限>は、セグメントベース(実際の物理番地を16で割った値)で指定します。
指定された番地の直前まで、すなわち(指定値*16-1)番地までをBASICの使用するメモリの
上限値とします。その番地以降に置かれたデータや機械語プログラムは、BASICによってクリア
あるいは破壊されることはありません。
<スタックの大きさ>は、BASICがFOR、GOSUB、PAINTなどに使用するスタック領域の大きさを
バイト数で指定します。リセット時の初期化された状態では 512 バイトに設定されています。
<配列データ領域の大きさ>には、数値配列の値が格納される配列データ領域のサイズを
指定します。
実際に確保される領域の大きさは、それぞれ指定した値の16倍となります。
[BLOAD] 、[BSAVE] 参照
[DEFUSER] 、[DEF_SEG] 参照
<メモリの上限>については、16ビット時代の対象領域の合計が64Kバイト
の時代のもので、MBASIC86ではメモリ領域は約 1M バイトとなっております。
<スタックの大きさ>,<配列データ領域の大きさ>も十分に大きい領域ですので、
これらの値を指定しても意味がありません。
MBASIC86ではCLEARとしてだけ使用できます。変数の初期化をします。
[NEW] 参照。