[LINE] コマンド
指定の2点間に直線(または長方形)を描きます。長方形の塗りつぶしもします。
文法 LINE [(Wx1, Wy1) または STEP(x1, y1)] - (Wx2, Wy2) または STEP(x2, y2)
[, <パレット番号1>] [, B または BF] [, <パレット番号2> または
<ラインスタイル> または <タイルストリング>]
文例 LINE(100, 100)-(135,100), 7
LINE-STEP(40, -20), 7,BF, 1
絶対座標 (Wx1, Wy1) から絶対座標 (Wx2, Wy2) まで直線を描きます。
開始点 (Wx1, Wy1) 省略の場合[LP] (最終参照点)とします。
終点 (Wx2, Wy2) は省略不可。
絶対座標の代わりに相対座標 STEP(x1, y1)やSTEP(x2, y2) を使用できます。
<パレット番号1>は、描く線の色をパレット番号で指定します。省略時は、
[COLOR(1)] コマンドで指定のフォアグランドカラーのパレット番号を使用します。
次のパラメータは、B か BF で、B はBoxの意味で、開始点と終了点を対角線の頂点とする長方形を描きます。
BF は Box Fill の意味で、さらに長方形の内部を<パレット番号2>で指定した色などで塗りつぶします。
<パレット番号2>は長方形内部の塗りつぶしのカラーパレット番号です。
<ラインスタイル>は、描く線の形態を設定するパラメータで、&H0から&HFFFF (16進数)の
範囲の整数値で指定します。
<ラインスタイル>が省略された場合は直線(実線)。
また、BFの指定時は<ラインスタイル>は使用出来ません。
16ビットの数値で各ビットの0は背景、1は指定カラーで該当の各ドットを描きます。
指定の線の描画区間をこのパターンで繰り返します。
例えば、 LINE (100,100)-(135,100), 7,, &HF99F
この場合、背景が黒のとき、標準色で 7=白とすると、
y=100の水平線上で、x=100からx=135までを、W=白、B=黒として
WWWWWBBWWBBWWWWWWWWWWBBWWBBWWWWWWWWWと塗ります。製図の中心線のようになります。
&HF99Fをビットで並べるとF=1111、9=1001だからF99Fは1111100110011111となります。
この描画は横方向に36ドットありますから、16ビットを2サイクルと最初の4ビットで塗ります。
<タイルストリング>は塗りつぶしの際の幾何学的な模様やハッチングを設定します。
これについては 参照。
[塗りつぶしについて] 、[ハッチングについて] 参照
尚、<パレット番号2>および<タイルストリング>は、BF 指定のときだけ有効です。またBF 指定
をし、<パレット番号2>および<タイルストリング>のいずれもが省略されたときは、四角形の線
と同じ色で塗りつぶします。
パレット番号については[COLOR(1)] 、
[COLOR(2)] コマンド、
<タイルストリング>については[PAINT(2)] 参照。
LINE コマンドの実行後はLPは最終点 (Wx2, Wy2) となります。
サンプル
10 CLS
20 FOR R=10 TO 100 STEP 10
30 POINT(300,200)
40 LINE STEP(-R,-R)-STEP(+R,+R),(R MOD 7)+1,B
50 NEXT R
900 END
この場合、
30行でLPを(300,200)にリセットし
40行で(-R,-R)オフセット点と(R,R)オフセット点を頂点とする長方形を、
パレット番号を変えながら描きます。