[MKS$] 関数

単精度実数の数値データをその内部表現に対応した文字列に変換します。
[CVS] の逆。
文法 MKS$(<単精度実数値>)
文例  T$ = MKS$(2003.03)
    LSET L$=MKS$(3.14)

<単精度実数値>の内部表現に対応する4バイトの文字列に変換して返します。
この関数は、数値データをランダムファイルに書き出す際に、
数値データはそのままの形ででは書き出せないために、
これを文字型のデータに変換するものです。
ランダムファイルのフィールド変数に対して LSET/RSET によりセットします。
読み出しの際には、[CVS] を用いてもとの数値データに戻します。

N88BASICとMBASIC86では内部形式が違います。[NEC98_FILEデータ]参照。
[注意]この変換は[STR$]関数 とは全く違うものです。

[MKI$][MKD$][STR$] 参照。
[LSET][RSET] 参照。


サンプル1 
10 CLS
20 RKEY%=11
30 OPEN "RDATA" AS #1
40 FIELD #1, 2 AS A$, 4 AS B$, 8 AS C$
50 I%=7531:S!=123.456:D#=3.141592653
60 LSET A$= MKI$(I%)
70 LSET B$=MKS$(S!)
80 LSET C$=MKD$(D#)
100 PUT #1, RKEY%
110 CLOSE
900 END

サンプル2
10 CLS
20 RKEY%=11
30 OPEN "RDATA" AS #1
40 FIELD #1, 2 AS A$, 4 AS B$, 8 AS C$
100 GET #1, RKEY%
60 I%=CVI( A$)
70 S!=CVS( B$)
80 D#=CVD( C$)
90 PRINT I%; S!; D#
110 CLOSE
900 END

この場合、
サンプル1で I%, S!, D# の各数値データを内部対応の文字列に変換して、
ファイルに書き出しています。
サンプル2でファイルから2バイト、4バイト、8バイトの
文字列データを読み出して、I%, S!, D# に値をセットしています。
7531 123.456 3.141592653 と表示します。