[WINDOW] コマンド
ViewPortに表示するWorld座標系内の領域(Window)を指定します。
文法 WINDOW(Wx1, Wy1)-(Wx2, Wy2)[,<領域色>][,<境界色>]
文例 WINDOW(-300, -50)-(100, 70)
World座標系上の(Wx1, Wy1)を左上の頂点、(Wx2, Wy2)を右下の頂点とする長方形で囲まれた
領域を、Display画面上のViewPort(VIEWで指定した領域)内に表示するように設定します。
このようにして指定された領域はWindowとよばれ、Windowから外れたところに描かれる図形は
表示されなくなります。Windowの大きさを変えると、対象領域の大きさが変わりますから、同じ
Graphic命令で描かれる図形でも、ViewPort内では異なった大きさで表示されることになります。
WINDOWも、VIEW と同じように領域の指定を行うだけで実際の画面に対す
る操作は行いませんにで、WINDOWによってWindowの設定を変更するだけで、ViewPort中に表示さ
れる図形が変化するようなことはありません。また、図形が何も描かれない領域をWindowとして
設定すると、Display画面上のViewPortには何も描かれないことになりますので、注意して
下さい。
矩形の左上(始点)と右下(終点)の座標については、Wx1 < Wx2、Wy1 < Wy2 が成り立たない場合
、あるいはこれらの座標がWorld座標系から外れている場合には、“Illegal function call”
エラーとなります。WINDOWで指定する座標は、World座標ですから、負の値や実数値も取るこ
とができます。
一度設定されたWindowは、次にWINDOWあるいは
[SCREEN] が実行されるまで変化しません。
またWINDOWはLP(最終参照点)をWindowの左上の頂点に移動します。
注意:World座標系がViewPort内に展開されるのはWINDOWの実行後であり、
[VIEW] コマンドのみ
実行してもWINDOWは初期状態のままであれば、ViewPort内の座標は、
(World座標)=(Screen座標)となります。
初期値はWorld座標もScreen座標も(0,0)-(639,399)ですが、
VIEWコマンドを実行して、WINDOWコマンドを実行しないとき、
(World座標)=(Screen座標)となります。
WINDOWコマンドを実行して、VIEWコマンドを実行しないとき、
World座標は設定値に変わりますが、Screen座標は(0,0)-(639,399)です。
ここでいうOriginalScreen座標とは、
Display画面のDotと1対1に対応して、WINDOW、VIEWにより変化することのない
物理的な座標のことです。
VIEWが実行されると、WINDOWにより指定されている
World座標系上の領域内の図形は、VIEWで指定した領域中に表示されるようになります。
この領域をViewPortといいます。
[SAMPLE20]ViewPortの設定 、
[SAMPLE21]Windowの設定 参照。