knmsc スタートガイド(入門書)
for knmsc v.1.04 by KinJ
【本入門書の目的】
knmsc をとりあえず使ってみようという奇特なかたのための入門書(Getting Started Guide) で、スクリプトウィザード によるデータ作成を中心に最低限の操作を説明するものです。
よって、細かな設定、およびカスタマイズ、および個々のデータ生成コマンド等に関する説明は省略します。
※このスタートガイドのファイル名 "knmsc_tutor.htm " の tutorial とは「アプリケーションソフトの基本的な操作方法を覚えるための教材」などのことです。
【インストール・アーカイブの入手】
インストール・アーカイブ knmsc_1040.zip はベクター等のソフトウェアダウンロードサイトから入手できます。
ベクターからダウンロード
【インストール】
knmsc のソフトウェア(実行プログラムと関連ファイル)を格納するフォルダをあらかじめ決めておきます。
格納先フォルダは、ユーザーがその権限で管理できるフォルダであればどこでも構いません。
但し、knmsc は非常にマイナーなソフトであるため、セキュリティソフトが動作している環境では、初回起動時にウイルスチェック等のスキャンに長時間を要することがあります。なお、セキュリティソフトの「除外設定」で指定されたフォルダ内に格納すればそれを回避できます。
入手したインストール・アーカイブ(ファイルの種類:圧縮フォルダ)"knmsc_1040.zip " をダブルクリックして開くと、下記のように未解凍の knmsc フォルダが現れます。
次に、あらかじめ決めておいた knmsc を格納するフォルダを開いておきます。
下記の例では "C:\user\pgm " というフォルダを仮定しています。
←このフォルダはまだ圧縮された状態(未解凍)です
こちらが knmsc_1040.zip という
圧縮フォルダの内容
こちらが knmsc を格納する
「格納先フォルダ」
圧縮フォルダの中の knmsc という名前のフォルダをドラッグして「格納先フォルダ」内にフォルダごとコピーします。
「格納先フォルダ」内にコピーした段階で knmsc フォルダ以下のファイルが解凍されます。
マウスでドラッグ
「展開」という表示のウィンドウを右上の「×」で閉じます。
これで「とりあえずのインストール」は完了です。
コピーされたフォルダ「knmsc 」をクリックすると下記の表示になります。
必要に応じて、"knmsc.exe " をマウス右ボタンでドラッグして適当な場所にショートカットを作成してください。
【とりあえず起動してみる】
"knmsc.exe " もしくはそのショートカットアイコンを(ダブル)クリックして起動してみます。
(拡張子を表示しない設定になっている場合は "knmsc.exe " は "knmsc " と表示されていると思います。)
初回起動時には、下記のような確認のウィンドウが現れるかもしれません。
問題無ければ [作成] ボタンをクリックしてください。
初回起動時には、システムスクリプトのサンプルファイル "_knmsc_ini.kss" に記載されているユーザーフォルダが作成されます。
このとき、もし親フォルダが存在しないときは、親フォルダを作成するかの確認が表示されます。
もし上記のフォルダが不都合な場合でも、とりあえず今回は [作成] して、このスタートガイドを終えたのちにそれらのフォルダを削除し、その後 取扱説明書 に従い "_knmsc_ini.kss" を編集し folder コマンドに適当なユーザーフォルダを記載し、システムスクリプトファイル "knmsc_ini.kss" として保存して下さい。
起動すると下図のような画面が現れます。
前面にあるのが「メインウィンドウ」で左後方に「スクリプトエディタ」のウィンドウがあります。
メインウィンドウの説明です。
上部の赤枠で囲まれた部分が「メニュー」で、その下の青枠で囲まれた部分が「左枠ボタン」、その左側の緑枠で囲まれた部分が「右枠ボタン」です。
「左枠ボタン」の下に図A、さらにその下に図C、「右枠ボタン」の下に図Bが表示されています。
図Aは、期間内のある一日のメンバー全員の「勤務時間表」(もしくは「勤務予定表」「勤務表」などと呼称)
図Bは、あるメンバーの期間内の全ての日の「勤務時間表」(同上)
図Cは、図Aのデータに対応するマンパワー(HP="Human resources Power")合計値のチャート です。
←上部のメニュー
↓左枠のボタン
↓右枠のボタン
図A
図B
図C
図A〜図Cは、スクリプトに記載されている設定条件とデータに基づいて表示されており、
初回起動時には、システムスクリプトのサンプルファイル "_knmsc_ini.kss" から読込まれた設定条件とデータが適用されます。
まずは、このサンプルデータをユーザーのデータに書き換えてみます。
knmsc でのスクリプトの編集は、基本的には上記の図の左後方の「スクリプトエディタ」で行うことが想定されていますが、テキストエディタの使用に不慣れなかたや、スクリプトコマンドの規則を取扱説明書 で確認するのが面倒と思われるかたのために、このスタートガイドでは「スクリプトウィザード 」を用いたスクリプトのデータの編集の説明を行います。
【スクリプトウィザードでの編集】
メインウィンドウの「左枠ボタン」の [ScriptWizard] ボタンをクリックすると「スクリプトウィザード」のウィンドウが現れます。
※上部のメニューで「スクリプト」⇒「スクリプトウィザード(スクリプト簡易編集)」を選択しても同様です。
※このとき、メインウィンドウの背後にあった「スクリプトエディタ」のテキスト部分が灰色に変わりスクリプトエディタで編集不可(グレーアウト greyed out)になります。
スクリプトウィザードのウィンドウには、下図の赤枠に示された11個の「タブ(見出しのつまみ)」と、青枠に示された3個の「ボタン」が並んでいます。
↓11個のタブ(見出しのつまみ)
ボタン↘
ウィザードを最初に開いたときは一番左の [設定] タブが選択され、[設定] ページが表示されています。
ここで、試しに「作成期間」の2つの枠内のそれぞれの日付を例えば
左枠の「2020/2/21」を「2020/2/20」
右枠の「2020/3/20」を「2020/3/19」
というように書き換えてから、右側の [Ok] ボタンをクリックして、以下の動作を確認してみて下さい。
(1) スクリプトウィザードのウィンドウが閉じられる
(2) 背後にあるスクリプトエディタのウィンドウのテキストが書き換えられ、グレーアウトが解除される
(3) メインウィンドウの勤務時間表の表示が更新される
このように、スクリプトウィザードで行った編集結果は [Ok] ボタンにより、スクリプトエディタとメインウィンドウに反映されます。
それでは、再びメインウィンドウの [ScriptWizard] ボタンでスクリプトウィザードを開いてください。
タブを順次クリックしてそれぞれのページでデータを編集していきます。
《表形式のページのレイアウト》
[設定] の次は [グループ] タブをクリックしてください。
[設定] 以外のタブのページは、下記のように表形式になっています。
タブのすぐ下の赤枠で囲まれた部分は「列の見出し(コラムヘッダ)」です。
また、青枠で囲まれた左列には「行番号」が並びます。
↖コラムヘッダ
↖行番号領域
←行番号下領域
コラムヘッダの左、行番号の上にある「?」をクリックすると、このページの概要説明 が黄色背景で表示されます。
※「(group)」はこのページに対応するスクリプトコマンドが "group" であることを示しています。
それぞれのコラムヘッダの項目名をクリックすると、その列(コラム)のデータ編集に関する簡単な説明(Tip) が薄緑背景で表示されます。
※「このページの概要説明」や「コラム項目の説明」のウィンドウは、それぞれ右上の「×」をクリックすれば非表示になります。
《行の編集のしかた》
左側の行番号を左クリックすると1行全体が選択状態になります。
一方、左端列(行番号領域および行番号下領域)で右クリックすると、下図のようにポップアップメニューが現れ、選択・消去・挿入・削除・コピー・貼付け等の編集操作を行えます。
※「消去」とはセルの内容を空白にします。ある行を選択して「消去(選択セル)」をしてもその行自体は空白行として残ります。
一方、「削除」は行を無くすので全体の行数が減ります。
※「削除(全て)」を実行すると、そのページの全ての行が削除されますので、行番号がひとつも表示されなくなります。
その後に編集する場合は「挿入↑空行」で行を生成することになります。
一方、「選択(全て)」のあとに「消去(選択セル)」を実行した場合には、行は残ったまま、全てのセルが空白になります。
※ポップアップメニューの項目のうち「(一行)」や「挿入」などの表記のある項目は、右クリックした位置の行番号に対して操作されます。
よってこれらは(「挿入↑空行」を除き)行番号のある領域でのみ有効です。
これら以外は行番号下領域(左端列で行番号の下の行番号の無い領域)でも右クリックは有効です。
行番号下領域で右クリックし「挿入↑空行」を選択すると最下行に空行が追加されます。
《セルの編集モード》
各セルの編集はデータ項目(列・コラム)によって「モード」が異なります。
〈キーボード入力によるセル編集モード〉
セルをマウス左クリックすると、セルは水色背景の「選択」状態になります。
ここで再度そのセルを左クリックすると、そのセルは編集(キーボード入力)状態になります。
キーボード入力は、Enter キーで編集完了、Esc キーで編集中止です。
※マウスで他のセルを選択しても「編集完了」になります。
〈ダイアログボックスによるセル編集モード〉
〔色〕列のセル編集の場合は、最初の左クリックで「選択」状態になっても背景色が変わらないのでその状態を認識し難いですが、再度クリック(もしくは最初からダブルクリック)すると「色の設定」のダイアログボックスが現れ、色コードの変更が可能になります。
〈リストボックスによるセル編集モード〉
例えば [メンバー] ページの〔シフト〕列のセルを左クリックして選択状態にしたあと、もう一度左クリックすると下図の矢印のように選択セルの下側に変更候補のリストが現れ、この中から選択できます。変更しない場合は Escキーを押します。
下図は〔グループ〕列のセルの編集例ですが、候補リストは [グループ] ページで定義されているグループ名が列挙されています。
下図は [DayRot] ページの〔期間〕列のセルの編集例です。
この列のセルには、リストから all や w0〜w5 なども選択できますが、[key-in] を選択すれば日付を直接キーボード入力できるようになります。
次に各ページの編集の留意点 を記します。
※この章の最初に操作例として「作成期間」を書き換えて [Ok] ボタンでスクリプトを更新したため、説明図のウィンドウ上部のタイトルに「(更新)」が表示されておりますが、以下では更新前の状態の図で説明を行います。
《 [設定] ページ》
下図の赤枠の説明に従ってください。
←まずここをお読みください
※以下のページでは、「?」をクリックして表示される「このページの概要説明」や、それぞれのコラムヘッダの項目名をクリックして表示される「コラム項目の説明」を参照してください。
《 [グループ] ページ》
グループ情報を設定します。
※ここでは「シフトのグループ」ではなく「担当業務グループ」を指します。
※グループ情報に変更がなければ毎回更新する必要はありません。
《 [シフト] ページ》
標準的な「勤務時間セット(始業時刻/ 労働時間/ 休憩開始時刻/ 休憩時間) 」に区別し易い名称を「シフト名」として定義しておきます。
[メンバー] [個別1] [個別2] などのページで勤務時間セットを設定・変更する際には「シフト名」でなくても「勤務時間セット」でも設定・変更可能ですが、
[DayRot] (day_rotation)や [MemRot] (member_rotation)ページでは「シフト名」で設定するため事前に定義しておく必要があります。
《 [メンバー] ページ》
メンバー(従業員、スタッフ)の名前や標準勤務時間、所属グループ等を定義します。
メンバーの追加・削除、メンバー情報の変更等が無ければ更新する必要はありません。
行番号の隣の列の「T」は一時的メンバーの指定です。
《 [個別1] ページ》
メンバーごとに曜日や週で設定する休日や標準勤務時間と異なる勤務時間を設定します。
これらの設定は、「作成期間」に依存しないことも多く、次回作成時にも流用することもあるかと思われます。
一方、日付や期間での変更は「作成期間」に依存し、毎回変更が必要だと思われるので、日付や期間での変更は [個別2] のページ、あるいはウィザード終了後に行います。
《 [DayRot] ページ》
メンバーごとにシフトのローテーション
ひとりのメンバーがある期間の日ごとにシフトが替わるローテーションを設定します。
s/r は1ローテーションのシフト変更数を設定し、設定期間内でこのローテーションを繰り返します。
ひとつのシフトを2日以上継続する場合には、継続に2以上の数字を設定します。
※下図の秋葉さんの例では、適用日順に 1A,2A,3A,4B,1A,2A,3A,4B,.... と繰り返されます。ここで「継続=2」にした場合は、適用日順に 1A,1A,2A,2A,3A,3A,4B,4B,1A,1A,2A,2A,3A,3A,4B,4B,.... と繰り返されます。
《 [MemRot] ページ》
シフトごとにメンバーのローテーション
あるシフトに割当てられるメンバーが日ごともしくは週ごとに替わるローテーションを設定します。
m/r は1ローテーションのメンバー交替数を設定し、設定期間内でこのローテーションを繰り返します。
同じメンバーが2日以上継続する場合には、継続に2以上の数字を設定します。
週ごとにメンバー交替する場合は〔継続〕欄を'w'とします。
〔期間〕と〔継続〕の値関係によっては1周期に満たない(繰り返しの無い)ローテーションになることがあります。
《 [個別2] ページ》
メンバーごとに特定日付や期間で休暇を取得する場合や勤務時間を変更する場合に設定します。
そのため、規則性を認め難く、毎回作成するたびに、「全て削除」や「選択(全て)」⇒「消去」してからの新規入力になることが多いと思われます。
※個々人の個別日の勤務時間の変更は、ウィザードのこのページに記載しておかなくても(ウィザード後に)勤務表の勤務時間バーをマウスでドラッグするなどで変更できます。
そうする場合は、このページの左端の行番号欄で右クリックして「全て削除」しておいて下さい。
《 [個別3] ページ》
メンバーごとの勤務時間を ある期間を日ごとに変更、もしくは ある曜日を週ごとに変更します。
※ [個別2] で連続日の変更を行う場合や [DayRot] で繰り返しが無い場合にはこのページで簡便にできます。
《 [代替者] ページ》
休みのときの代替者を設定します。
予備の代替候補者と引き継ぎ項目を指定できます。
※代替処理はスクリプトでの実行順序(スクリプトに展開された day_off_relief 行の位置)に依存します。
例えばスクリプトウィザードでの編集後にメインウィンドウでのマウス右ボタンによるポップアップメニューで追加した勤務日変更等はスクリプトの末尾(exit の直前)に追加されるので、そのままでは代替処理の適用対象になりません。
それらを適用対象とするためにはエディタでのスクリプト編集が必要になります。
《 [グループ変更] ページ》
あるメンバーに対し [メンバー] 表で定義された所属グループを指定期間だけ所属グループを変更します。
〔切替時刻〕を指定することで一日のなかで複数回のグループ変更が可能ですが、
同一期間の同一時刻帯に複数のグループを兼務する設定はできません。
この例では下図のようにグループ変更されます。
《スクリプトウィザードの終了》
ウィザードで必要なタブページの編集が全て完了したら、下図の上部右側の青枠の [Ok] もしくは [OkSave] ボタンをクリックします。
編集を中止する場合は [Cancel] ボタンをクリックします。
これらのボタンクリックにより、スクリプトウィザードのウィンドウは閉じられ、背後にあったスクリプトエディタのグレーアウト(greyed out)は解除されます。
・[Ok] や [OkSave] ボタンでは、スクリプトウィザードで行った編集結果が、スクリプトエディタとメインウィンドウに反映されます。
具体的には、スクリプトエディタのテキストが書き換えられ、メインウィンドウの勤務時間表の表示が更新されます。
・一行に複数のパラメタセットを持つスクリプトコマンド行は、スクリプトウィザード開始時に複数の行に分解されます。
よって、このような行があった場合には、スクリプトウィザードで全く編集を行わなくても、スクリプトエディタのテキストは更新されます。
・スクリプトウィザードで編集されたスクリプトエディタのコマンド行は、行末の注釈部('#'以降)が削除されます。
・[Ok] ボタンではスクリプトエディタはテキストは更新されますが、元のスクリプトファイル自体は、この時点では更新されません。
この場合、のちほど新しいスクリプトファイルを読み込んだり、knmsc を終了する際に元のスクリプトファイルを更新するかについて問合せがあります。
・[OkSave] では編集後のスクリプトがファイル保存(更新)されます。
このとき、現在のスクリプトファイルがシステムスクリプトファイル("knmsc_ini.kss" ) もしくはシステムスクリプトのサンプルファイル("_knmsc_ini.kss" ) の場合は、ファイル名を変更して保存するようにしてください。
・[Cancel] ボタンをクリックした場合は、スクリプトウィザードでの編集結果は破棄され、スクリプトエディタとメインウィンドウは変更されません。
【メインウィンドウでの操作】
《勤務時間表の表示》
・左枠の図Aは期間内のある一日のメンバー全員の勤務時間表を示しており、
上部の [前日] [翌日] ボタン もしくは
右枠(図B)の日付部分を左クリックして 図Aの表示日を変更できます。
・右枠の図Bは、あるメンバーの期間内の全ての日の勤務(時間)予定表を示しており、
上部の [名前<] [>名前] ボタン もしくは
左枠(図A)のメンバー名部分を左クリックして 図Bの表示メンバーを変更できます。
↓表示日変更ボタン
↓表示メンバー変更ボタン
←ここの名前をクリックすると右枠(図B)の表示メンバーが変更される
←ここの日付をクリックすると左枠(図A)の表示日が変更される
図A
図B
《個別の時間表の変更》
・始業時刻の変更:勤務時間バーの左端付近をマウス左ドラッグ
・終業時刻の変更:勤務時間バーの右端付近をマウス左ドラッグ
※ノートPC等のタッチパッドでは、上記の「マウス左ドラッグ」は
(a) 左タッチパッドボタンを押したままスライド(ドラッグ)
(b) タップした直後にもう一度タップ(ダブルタップ)し2回目のタップ後に指を上げずにドラッグ(「タップ&ハーフ」)
のいずれかでできます
但し「タップ&ハーフ」の機能の有無はPCの機種・設定に依存します
※始業時刻と終業時刻を連動させるか独立させるかは上部のメニューの「表示」⇒「始終独立⇔連動」で切り替えできます
↙始業時刻と終業時刻を連動させるか独立させるかは「表示」⇒「始終独立⇔連動」で切り替えできます
始業時刻の変更
終業時刻の変更
始業時刻の変更
終業時刻の変更
・その日を休暇取得するかなどは、マウス右クリックでポップアップメニューを選択します
「休暇取得(off)」:(年次)休暇取得
「出勤(on)」:休暇取得にする前の勤務時間になる
「出勤(基本時間)(on)」:スクリプトの member 行で決めた勤務時間に戻す
※マウスによる「勤務時間の変更」はスクリプトエディタで編集中のスクリプトの有効な exit コマンドの直前行に挿入されます。
但し、この時点ではスクリプトファイルに直接追加書き(更新保存)は行われないので、編集操作完了後にスクリプトファイルを保存してください
マウス右クリック
↑ポップアップメニュー
《印刷》
プリンタに直接印刷する場合には、上部のメニューの印刷をクリックします。
もしくは、上部のボタンをクリックします。
標準設定では左枠上部に [印刷(全期)] [印刷(日付)]、右枠上部に [印刷(全員)] [印刷(名前)] のボタンが用意されています。
なお、これらのボタンではデフォルトプリンタに印刷されます。
デフォルトプリンタは標準ではお使いのPC のWindows OS で「通常使うプリンター」に設定されており、プリンタ名はメインウィンドウの下のステータスバーに表示されています。
デフォルトプリンタが仮想プリンタの場合は、仮想プリンタのソフトにより、PDFファイルが出力されます。([PDF(日付)]や[PDF(名前)]ボタンと同じ動作になります。)
《図出力》
〈ビットマップ画像〉
PNG形式のビットマップ画像ファイルはウェブブラウザなど多くのアプリで閲覧できますので、メンバー宛てのeメールに添付したりメッセージングアプリに貼り付けたりするのに便利です。
PNGファイルを出力する場合には、上部のメニューの「図出力」⇒「ビットマップ画像ファイル(PNG)」をクリックします。
もしくは、上部のボタンの [PNG(日付)] [PNG(名前)] をクリックします。
スクリプトに指定されているフォルダに自動的にファイル名を付けられたファイルが出力され、エクスプローラにそのフォルダが表示されますので、そのファイルをドラッグしてメールソフト(メールクライアント)やメッセージングアプリの送信メッセージ欄にドロップすれば添付や貼付けができます。
〈拡張メタファイル〉
拡張メタファイル(EMF)はベクトル画像(ドロー系画像)の一種で、Word/Excel等の文書に「図」として挿入/貼付けすることができます。
文書に挿入/貼付け後、拡縮したり印刷してもビットマップ画像(ペイント系画像)のように画像品質が劣化することが無いというのがメリットです。
knmsc では拡張メタファイルをクリップボードもしくはファイルに出力できます。
〔クリップボード経由でWord/Excel等の文書に貼付ける手順〕
・メニューの「図出力」⇒「Copy EMF (⇒クリップボード)」
・Word/Excel等で「編集」⇒「貼り付け」もしくは「形式を選択して貼り付け」
もしくは マウス右クリック⇒「貼り付け」もしくは「形式を選択して貼り付け」
〔ファイル経由でWord/Excel等の文書に挿入する手順〕
・メニューの「図出力」⇒「拡張メタファイル(EMF)」
スクリプトに指定されているフォルダに自動的にファイル名を付けられたファイルが出力され、そのフォルダが表示されます。
・上記のフォルダに表示されたファイル(.emf)をドラッグして、Word/Excel等の挿入位置にドロップする。
もしくは、Word/Excel等のメニューで「挿入」⇒「画像」もしくは「図」でファイルを選択する
※実際の動作確認は Microsoft Office の Word/Excel/PowerPoint/Visio ではなく、LibreOffice の Writer/Calc/Impress/Draw で行っております。
※knmsc では SVG(Scalable Vector Graphics)をサポートしておりませんが、knmsc が出力した EMF を LibreOffice Draw で読込み、SVG にエクスポートすれば一応変換できます。
Inkscape でもEMF⇒SVG変換はできますが、knmsc に関しては LibreOffice Drawのほうが相性は良さそうです。
〈PDFファイル〉
PCで閲覧するメンバーへのメールに添付するのにはビットマップ画像(PNG)よりPDFのほうが適しています。
上部のメニューの「図出力」⇒「PDF ファイル」をクリック、もしくは上部のボタンの [PDF(日付)] [PDF(名前)] をクリックすると、
knmsc は、仮想プリンタに印刷データを送り、仮想プリンタソフトウェアにPDFファイル出力を依頼します。
なお、PDFの出力フォルダは仮想プリンタソフトで指定されます。
また、デフォルトプリンタが仮想プリンタの場合は、《印刷》でも同じ動作になります。
※仮想プリンタソフトは数多くあり、Windows10 には Microsoft Print to PDF が標準でインストールされています。
※knmsc でどの仮想プリンタを使うかはスクリプトで指定できますが、省略時には CubePDF, PrimoPDF, Microsoft Print to PDF のいずれかの仮想プリンタがインストールされている場合はこの優先順位で選択されます。
《データ出力》
上部のメニューの「データ出力」をクリックして現れる下図のサブメニューの
3つの「Copy … to CB」はテキストデータをクリップボード(CB)に出力します。
次の3つの「Save .… file」はテキストデータをファイルに出力します。
上記の「…」はテキストデータの形式で、「txt」はプレーンテキスト、「tsv」はタブ(tab)区切り、「csv」はカンマ区切りを示します。
プレーンテキストはメール本文などに貼り付け(挿入)するときに使います。
tsv はクリップボード経由で Excel等のシートに貼り付けるときに使います。
csv はファイルとして Excel等の表計算ソフトに読込ませるときに使います。
〈メール送信〉
knmsc で作成した勤務時間表を含む「本文」を自動生成し、電子メールクライアント(メールソフト)にメール送信を依頼する機能ですが、使用にあたっては注意が必要ですので、取扱説明書の【メール送信依頼機能】をお読みください。
〈HTML出力〉
ユーザーフォルダにHTMLファイルや画像(PNG)ファイルを出力します。
出力が完了すると下図のように Windows Explorer に HTMLファイル(index.html )とPNG画像ファイルフォルダ(img )が表示されます。
この index.html をクリックすれば、HTMLをウェブブラウザで閲覧できます。
これで確認したあと、このひとつ上のフォルダ画面でこのフォルダ(上記の例では "20200221_0320_html" というフォルダ)を関係者連絡用の(イントラネット)ウェブサーバーにフォルダごと転送すれば、簡単に掲示することができます。
【スクリプトの保存】
スクリプトウィザードで編集(変更)後に [Ok] ボタンで終了した場合や、スクリプトエディタで編集後に保存しなかった場合、それらのあとにマウスによる「勤務時間の変更」等を行った場合などには、編集結果をファイルに保存してください。
スクリプトエディタのウィンドウで保存する場合は、下図のツールバーの「名前を付けて保存」のアイコンをクリックします。
もしくは、メインウィンドウの上部メニュー「スクリプト」⇒「スクリプトのファイル保存」
今回の例では、システムスクリプトのサンプルファイル "_knmsc_ini.kss" を読み込んでデータ部分を編集したので、必ずユーザースクリプトとして「名前を付けて保存」して下さい。
保存先フォルダは任意ですが、"_knmsc_ini.kss" はプログラム格納フォルダにあるので、そこは避けてユーザーフォルダに移動してからファイル名を変更して「保存」して下さい。
↙ユーザーフォルダ(本例では user\data\勤務表 など)に移動する
←これはシステムスクリプトのサンプルファイルなのでファイル名を変更する
最後に「保存」をクリック
※knmsc 起動時にはプログラムフォルダにあるシステムスクリプト ファイル("knmsc_ini.kss" )が自動的に実行され初期設定を行います。
"knmsc_ini.kss" が見つからない場合は、インストール・アーカイブ(.zip)に梱包されており解凍されたシステムスクリプトのサンプルファイル "_knmsc_ini.kss" が起動時に実行されます。
※"knmsc_ini.kss" は初回インストール時には存在していません。
"_knmsc_ini.kss" を自身の環境にあわせて初期設定項目を編集し、ファイル名を "knmsc_ini.kss" に変更して保存するなどでユーザーのかたに生成していただくことになります。
knmsc を改版更新する際に、既に使用している "knmsc_ini.kss" を上書きしてしまわないように、アーカイブのサンプルスクリプトのファイル名の先頭をアンダースコアにしています。
スクリプトを編集後に更新保存せずに knmsc を終了しようとした場合には確認のメッセージが表示されます。
【このスタートガイドの次のステップ】
このスタートガイドでは、スクリプトウィザードの使い方と作成した勤務時間表の利用のしかたを中心に説明しました。
スクリプトウィザードはユーザーデータの作成・編集の機能しかありませんので、環境設定等についてはスクリプトエディタ等でのスクリプトの編集が必要になります。
システムスクリプトのサンプルファイル "_knmsc_ini.kss" に書き込まれている注釈等を参考にすればスクリプトエディタで編集できるかと思いますが、詳細については取扱説明書 を参照してください。
なお、スクリプトウィザードはknmsc でのデータの規則や構成を把握し易いと思われますが、GUIによるデータ編集に煩雑さや不効率さを感じられるかもしれません。そのためテキストエディタを使い慣れているかたなどはスクリプトエディタや汎用テキストエディタでの編集のほうが容易かもしれません。
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