ソフト名称
stars-planets (ver3.7-3)
取り扱い種別
本ソフトはフリーソフトです。
ソフトの概要
珠玉のオルゴールと星空との癒しのコラボレーション 各種調整・自動表示可
インストール/アンインストールの手順
本ソフトはzip形式で圧縮しています。解凍してご使用ください。アンインストールの手順は、解凍したフォルダーを削除していただければ結構です。
ソフト本体以外に必要なファイル名称及び入手方法
本プログラムはVisual Basic6で作成しています(Visual Basic6ランタイムが必要です。)。うまく動かない場合には大変お手数をおかけしますがVisual Basic6ランタイムを検索してダウンロードしてインストールして下さい。
はじめに
多少お疲れの方は、珠玉のオルゴールと星空のコラボレーションでお疲れを癒して下さい。
それほどお疲れでない方は、天文機能も存分にお楽しみ下さい。
かなりお疲れの方は、オルゴールだけでもお楽しみ下さい。
一般的解説
珠玉のオルゴールと星が瞬くプラネタリウム。各種自動運転、立体軌道・3D視、惑星レベルでの視点変更、天体の自動追尾可。
全天空の約26万個の色彩付き恒星データと特定の時期の惑星、彗星、小惑星を算出し同時に天空上に表示するフリーソフト。
画面をクリックすると画像を表示します。画像はクリック箇所に移動します。年月日指定可能。
経度、緯度、拡大・縮小の調整自由自在。惑星・恒星とも光度は自動調整。惑星、彗星、小惑星は満ち欠け・拡縮・光度変化を行います。惑星は程々に美しく表示されます。惑星の環も表示できます。惑星レベルでの視点変更も可能です。天体の自動追尾も可能です。
全星座名と主要恒星名を日本語名、英語名の双方で表示可。星座線も表示可。赤経表示と黄経表示可。歳差運動(赤経、赤緯の経年変化)は赤経、赤緯に反映していませんが、天の主要8点(春分点、夏至、春分点、冬至、北極点、南極点、黄経の北極、黄経の南極)のみについて歳差運動を反映させて天空に表示し、また、黄道帯の春分点移動に反映しました。考古学的にも応用が可能。赤経、赤緯は2000年分点を使用。
恒星はまたたき、同種のソフトの中では格段の美しさ(のつもり)。光度も比較的忠実に再現していますのであたかも澄み切った夜空での天体観測に等しい画像を表示します。ただし、恒星、惑星の大きさは誇張して表示してあります。作者は天体望遠鏡を持っていませんが、「遠い過去と将来も含めPC上で天体望遠鏡を再現できれば。」とのコンセプトの元に本ソフトを作成しています。倍率を拡大した場合には、太陽系の天体は、それらしく表示できるようにしました。ver3.5からオルゴール音楽とのコラボレーションにより「癒し」も主要コンセプトに加えました。さらに、恒星表示精度、恒星の明るさ、恒星の色彩(彩度)の調整に加え、光条調整もできるようになりましたので「天体写真」のまねごとの露光風表示もできるようになりました。
各種数値、各種操作を、可能な限り相互反映、相互連動させるようにしてあります。中には変化しないような組み合わせも若干あろうかと思いますが、各種条件を自由に選択できるようになっておりますし、基本的な天文現象を比較的忠実に再現できるようにしてありますので、各種数値、各種操作をうまく設定すれば作者ですら想定していない興味深い画像が得られる場合もあろうかと思います。具体的には、以下の13種類の選択ボックスの組み合わせとなります。
1段目選択ボックスは、追尾の対象となる天体の選択。
2段目選択ボックスは、視点の基準となる天体(どの天体から眺めるか)の選択。
3段目選択ボックスは、天空赤経、黄道帯、軌道、2相軌道、3D軌道、天空黄経、の選択。
4段目選択ボックスは、1回、ランダム、連続表示、重複表示、現在時、初期設定、の表示選択。
5段目選択ボックスは、全天体、惑星のみ、(惑星)+彗星、(惑星)+小惑星、の表示の選択。
6段目選択ボックスは、名前付(惑星名、星座名の表示)、名前なし(名称非表示)、名前のみ(名称のみ表示)の選択。
7段目選択ボックスは、星座線表示の有無の選択。
8,9,10,11段目選択ボックスは、それぞれ恒星表示精度、恒星の明るさ、恒星の色彩(彩度)、恒星の光条、の選択。
12段目選択ボックスは、音楽有無の選択。
14段目選択ボックスは、日本語、英語、の選択。
このほかに13段目選択ボックスのデモ表示の選択もできます。
例えば、「天空」、と「ランダム」表示を組み合わせれば、星が瞬く天空をランダムに連続的に5秒間隔で表示できます。さらに、この条件に加えて「名前なし」を選択すると、PC環境に影響を受けるかもしれませんが流れ星も流れます。星が瞬く天空をランダムに連続的に表示でき、また、環境ソフトとしての利用も可能です。黙って見ているだけでも癒し効果は高いと思います。さらに、オルゴールと星空は必ず相性がよいと信じて、珠玉のオルゴールと星空の癒しのコラボレーションを目指しました。
各種連続表示の停止方法は、「1回」を選択して画面をクリックすれば1回表示の後で停止します。あるいは、プログラムをそのまま終了させても何も問題が起こらないように設計しています。
「名前のみ」と「連続表示」を選択して、天空赤経、黄道帯、軌道、2相軌道、3D軌道、天空黄経、をそれぞれ選択すれば、名前だけの表示ですが時間経過に応じた天体の動きをそれぞれ選択項目の観点に応じてダイナミックに表示できます。天体の順行、逆行等の運行が容易に再現できます。この機能は特にお勧めです。連続表示中は、ほとんどすべての数値操作が有効となります。例えば、あらかじめ「回数」の数値を十分に大きくして、「経過日数」の数値操作により、加速・減速、時間の逆転ですら可能です。極端な例を挙げれば、「名前のみ」と「連続表示」を選択して、「天空」で倍率10倍で北極星を中心にして、「経過日数」をどんどん大きくしていくと、ついには北極点が移動し始めます。やがて、北極点とその他天の主要点は約2万5千年の周期で天空上で移動を繰り返します。この現象は、地球の歳差運動を天空上に反映したものとなっています。
「名前付/名前なし」と「連続運転」を選択しても連続的に動きます。ただし、「名前のみ」よりも各種動作が遅くなります。この組み合わせで、軌道、2相軌道、3D軌道、を選択した場合には、赤経、赤緯、倍率の変更はできません。
内惑星、外惑星、主な彗星、小惑星の軌道立体表示、3D視も可能。2相軌道は倍率と連動していませんが、3D視、軌道は倍率とも連動しています。軌道立体表示、3D視とも、赤経、赤緯と連動し角度変更等について上記の例外を除き自由に設定を変更できます。日付を変更して連続表示することも可能です。
赤経赤緯または黄経黄緯の数字は、画面中心の値を示めしています。また、天空赤経(赤経赤緯)の場合には上方向は北極を下方向は南極を示し、天空黄経(黄経黄緯)の場合には上方向は黄経での北極を下方向は黄経での南極を示しています。
3D視
3D視は、忍耐と熟練がないと立体的に見ることはできません。太陽を中心にしてよくある3Dの要領で見ます。具体的には、左目で左側の画像を見、右目で右側の画像を見る交差法と言われている方法です。時間が経つと眼が段々慣れてきます。訳の分からない無意味で複雑な画像が立体的に見えたとき、コンピュータを凌駕する脳の潜在的な画像処理能力の高さに貴方はきっと驚くことでしょう。3D視は、1024x768解像度を標準とし15インチディスプレイを標準に設計しています。3Dの幅を5cm前後とするのが最も見やすい幅です。より大型のディスプレイで表示する場合には3Dの幅を小さくするため3Dボタンの横の数値を1より若干小さくしてください。標準の解像度より低い場合は3Dの幅を必要があれば若干小さく、標準の解像度より高い場合は3Dの幅をより大きくして下さい。多分調整する必要はないと思いますが、3Dの立体度も調整できるようにしました。標準の1.0を変更する必要はほとんどないと思います。
3D視で地球軌道を拡大して見ますと、地球軌道に近く危険と言われている小惑星のエロスやアテンなどは意外と軌道が離れているのが分かります。1992年12月に近日点を迎えた周回周期131.7年のSwift-Tuttle彗星の軌道やTempel-Tuttle彗星の軌道は地球軌道と交差しているように見えます。Swift-Tuttle彗星やTempel-Tuttle彗星の軌道が今後余り変化しなければ、将来、地球とニアミスを起こすかもしれない最も危険な彗星と思われます。
彗星、小惑星は適当に選んでみました。手元に位置確認できるものがありませんので彗星、小惑星その他につきまして計算誤り、入力ミス等ありましたら平に御容赦ください。作者は天文もソフトもずぶの素人ですし、趣味の域を越えないフリーソフトですので。アイデアを表現するだけのソフト作成能力が十分ではありませんので、ソフト作成方法を覚えるか思いつくたびにチョコチョコとバージョンアップしているのが舞台裏の現実です。
おまけで作った軌道表示、3D視及び各種ダイナミック表示には個人的にそれなりに満足しています。天文分野での静的・動的3D視ソフトは多分前例がないだろうと思います。
彗星の尾を含めて表示できますので、1910年5月19日のハレー彗星大接近、1996年3月27日の百武彗星の北極星接近、その他彗星も適宜再現できます。彗星、小惑星のデータは、追加、修正が可能です。
重複表示
太陽系天体の重複表示については「天空」と「重複表示」を選択すると記載されている数字の日数分だけ経過した天体すべてを指定回数分重ねて表示します。開始日と表示回数と日数間隔と拡大倍率をうまく調整すれば、お望みの天体連続表示を行えます。具体的には、例えば、「天空」の倍率10倍でオリオン座を画面の中心とし、「重複表示」「全天体」「名前付」を選択して、2004年4月1日から64回x1日の設定で画面中央をクリックすれば、2004年5月20日頃のニート彗星とリニア彗星の二大彗星の大きさの変化の競演を1日毎の64日間の時系列で美しく再現できます。1996年3月27日の百武彗星の北極星接近も再現できます。また、2003年8月、9月を中心に地球に最接近した火星の光度の増減と逆行、金星・水星の満ち欠けと視直径の変化なども再現できます。
天体自動追尾機能
天体(惑星、小惑星、彗星)の自動追尾が可能です。通常は「無追尾」の設定になっており、特定の天体を追尾することはありません。1段目の選択ボックスにより追尾する天体を選べます。例えば、「天空」、「1回」、「名前付」を選択して、倍率を高めてから追尾する天体を選んで、画面をクリックすれば、希望の天体が画面に現れます。高い拡大倍率でも天体を追尾できます。また、「天空」、「連続表示」、「名前付」を選択することにより特定の天体を連続的に自動追尾できます。例えば、水星、金星、火星等を拡大して自動追尾すれば拡縮しながら満ち欠けする様子を再現できます。土星や天王星を拡大して「経過日数」を大きくして自動追尾すれば環が徐々に傾いていく様子も再現できます。なお、Ver3.7で土星の環を改善しました。惑星レベルでの視点の変更と組み合わせれば、任意の天体(惑星、小惑星、彗星、任意の位置の固定点)の視点から任意の天体(惑星、小惑星、彗星)を連続的に追尾できます。例えば、エンケ彗星の視点から地球を連続的に追尾することもできます。火星から地球を自動追尾すれば拡縮しながら満ち欠けし、月が地球を周回する様子が再現できます。「名前のみ」の設定を選べばスムースで高速な天体追尾を行うこともできます。例えば、太陽を自動追尾すれば太陽を周回する水星、金星等の動きを名称の拡縮により立体感を出して再現できます。
従来の赤経赤緯を基準とした天空座標では、太陽を自動追尾した場合、黄道の傾きにより背景の星座群が波を打って移動し船酔い状態になってしまいます。この船酔い状態を改良するため、黄経座標に基づいた天空黄経の選択肢を設けました。この場合、太陽を自動追尾すると、背景の星座群は波を打たずに流れるように移動します。
惑星レベルでの視点の変更
惑星レベルでの視点の変更、つまり、どの天体からの視点で眺めるか変更することが可能です。火星、土星、彗星等から天空を眺めることが可能です。視点は惑星とともに動きます。ただし、視点を置いた惑星からその惑星は見えないようになっています。その考え方は、惑星に「眼」がついているけれども、自分の頭は自分で見る事が出来ないということです。「土星の近傍で土星を見てみたい。」という興味もありますので、視点に「固定点」を導入しました。「固定点」はx, y, z座標の数値操作が可能です。ただし、普通の人はx, y, z座標上で土星が何処にあるかなんて知っていません。このため、土星の近傍に移動するためには、①視点を「土星」に変更して画面をクリックする、②視点を「土星」から「固定点」に変更して画面をクリックする、③近傍に「土星」があるはずなので近くを探す、ことで目的の天体の近傍に移動できます。
さらに「土星の近傍で土星の動きを見てみたい。」という興味もありますので、この場合には、①待ち伏せ法、②見送り法、の二つの方法がとりあえず思いつきます。①待ち伏せ法、は、日付を1日だけ戻して画面をクリックすると1日分離れた土星が表示されます。さらに0.01日単位で「連続表示」をさせると、時間の経過とともに接近し、遠ざかる土星の姿を再現できます。②見送り法、は、最接近したそのままの状態から、0.01日単位で「連続表示」をさせると、時間の経過とともに遠ざかる土星の姿を再現できます。遠ざかり過ぎたり、再度再現したい場合には、日付を増減したり経過日数の正負を逆にしたりすれば、画像を再現できます。天体追尾機能を使用すれば自動的に目的の天体を追尾します。他の惑星、彗星、小惑星についても同様のことができます。
また、彗星の視点から太陽系の動きを見ることができます。「天空」の設定で、所定の彗星に視点を変更し、「連続表示」させれば太陽や地球に近づいたり遠ざかったりする状況が再現できます。
なお、恒星については、太陽系から十分に遠いこと等から、視差、固有運動を反映させていません。
黄道帯表示
惑星の黄経も12宮上に表示できるので占星術にも利用が可能。黄道帯も連続表示が可能で、「連続表示」を選択すると記載されている数字の日数分だけ経過した天体すべてを連続的・動的に表示します。回数は整数かつプラスである限りいくらでも増やせます。日数は、いくらでも増やせますし、小数点、マイナス指定も可能です。天体の順行、逆行が動的に表示されます。なお、12宮と実際の星座は現実には星座2/3ほどずれています。これは現在の占星術が千数百年ほど前に成立したことに由来します。歳差運動により春分点が移動していることをそのまま12宮に反映していることがその原因です。
恒星表示精度、恒星表示の明るさ、色彩(彩度)、光条
恒星表示精度の選択は、天空で1回表示の場合のみに有効です。通常精度を選択すると1万個の恒星が表示対象となります。高精度を選択すると拡大倍率に応じて26万個の恒星が表示対象となります。高精度を選択すると表示速度が遅くなります。
恒星表示の明るさを調整できます。「±0」を標準の明るさとして、「+1 明」、「+2 明」、「+3 明」、「+4 明」、「+5 明」、では標準よりもそれぞれ1、2、3、4、5等級明るく表示してあります。例えば、「高精度」と「+3 明」を活用すれば、表示に若干時間はかかりますが長時間露光写真のように多数の恒星を美しく表示することができます。
恒星色彩調整機能を付加しました。すべて白色の「色なし」からかなり色彩を誇張した「色彩4」までの5段階で調整できます。色彩付きの長時間露光写真風の表示が可能です。
ver3.7から恒星光条調整機能を付加しました。あたかもクロススクリーンフィルタをつけたかのように、明るい天体の光条を再現できるようにして露光写真の雰囲気に近づけました。
音楽機能
音楽機能を付加しています。本プログラムの「music」フォルダーにMIDI形式で存在するものなら何でもランダムに演奏できます。
本ソフト掲載のMIDIファイルは、利用許可が出されている大場裕子さんのWebサイト「♪ SWEET MELODY ♪ オルゴールMIDIの宝箱」http://www.asahi-net.or.jp/~YW4Y-OOb/j-index.htmlから使用させていただきました。お聞きのとおりとても美しい音色です。
星空表示はコンピュータに少なからずの負担がかかります。珠玉のオルゴールだけ楽しみたい方のために、おまけで「音楽フォルダ群ランダム再生0.52.exe」を作成しました。クリックすればオルゴールが流れます。プログラムの表示は画面左上に小さく表示されるだけです。終了時は×をクリックしてください。
「音楽フォルダ群ランダム再生0.52.exe」は、「音楽フォルダ群ランダム再生0.52.exe」と同一フォルダ内の「music」フォルダにMIDIファイルが存在すればランダムで連続再生します。「音楽フォルダ群ランダム再生0.52.exe」をコピーして同様の条件を形成すれば独立して動作します。
なお、コンピュータの画像処理能力に応じて円滑な音楽再生に影響が出る場合(CPU能力1GHz以下の場合)があるようですのでその旨ご了承ください。その場合には、「音楽なし」でご利用いただくか、「music_only.exe」で音楽のみをお楽しみ下さい。
そのうち、コンピュータに負担がかからない星空表示を実現したいと思います。
デモ表示機能
Ver3.7からデモンストレーション表示機能を設けました。本文章に記載しているような天文現象・表示を簡便にデモンストレーションできるようにしました。デモ表示後に各種設定を個別に変更することもできます。デモ表示設定自体も変更することができますが説明が煩雑となりますので詳細は省略します。デモ表示は42個について選択可能で、そのうち40個まではdemo.csvに記述設定されています。41,42個目の設定のみはプログラムに直接記載されています。多数のデモ表示を自動的に再生できる「メドレー」表示を設けました。付属解説書を熟読する人も余り多くないと思いますし、本ソフトの設定に精通している人も多くないと思いますが、「メドレー」表示を利用すれば1クリックで主な機能と天文現象を再現できるようにしました。一通り再生するのに10分程度かかります。
終了時設定保存と初期設定
本ソフトでは、ソフト終了時に主要な設定を自動的に保存します。設定を変更しすぎて初期設定がわからなくなったら初期設定を選択すると初期設定に戻ります。「メドレー」表示を初期設定にしてあります。
起動方法
stars-planets.zip解凍後のstars-planetsの中のstars-planets.exeをクリックすると起動します。music_only.exeも同様です。
Visual Basic6で作成(Visual Basic6ランタイムが必要です。)
このフォルダーをCD-Rからコピーするとファイルが読み取り専用に変化しプログラムが起動しなくなります。この場合にはファイルの読み取り専用の属性を解除するとプログラムが起動します。
操作方法
メニューを選択して画面をクリックすると表示。各種メニューと数値は相互に連動しています。
1段目表示は、赤経、黄経の区別。2,3段目数字は、1段目表示と連動した赤経赤緯または黄経黄緯。天空、軌道に連動。
4段目数字は、拡大倍率(7.5倍~100,000,000倍)。天空、軌道、3D軌道に連動。
5段目数字は、年。6段目数字は、月(1~12月)。7段目数字は、日。8段目数字は、時、分。各種連続表示と連動。
9段目数字は、世界標準時に対する時差の時、分。
10,11段目数字は、連続表示の回数及び間隔日数。連続表示、重複表示に連動。
12段目数字は、3Dの幅及び程度。通常は1.0。
13,14,15段目数字は、固定点の x, y, z 座標。視点の基準と連動。
各数字の横小ボタンは、左側「+」は増加、右側「-」は減少。
1段目選択ボックスは、追尾の対象となる天体の選択。
2段目選択ボックスは、視点の基準となる天体(どの天体から眺めるか)の選択。
3段目選択ボックスは、天空赤経、黄道帯、軌道、2相軌道、3D軌道、天空黄経、の選択。
4段目選択ボックスは、1回、ランダム、連続表示、重複表示、現在時、初期設定、の表示選択。
5段目選択ボックスは、全天体、惑星のみ、(惑星)+彗星、(惑星)+小惑星、の表示の選択。
6段目選択ボックスは、名前付(惑星名、星座名の表示)、名前なし(名称非表示)、名前のみ(名称のみ表示)の選択。
7段目選択ボックスは、星座線表示の有無の選択。
8,9,10,11段目選択ボックスは、それぞれ恒星表示精度、恒星の明るさ、恒星の色彩(彩度)、恒星の光条、の選択。
12段目選択ボックスは、音楽有無の選択。13段目選択ボックスは、デモ表示の選択。
14段目選択ボックスは、日本語、英語、の選択。15段目ボタンは、操作法説明。
小惑星、彗星のデータ追加修正方法
本ソフトでは、小惑星のデータをasteroids.csvから10データを、彗星のデータをcomets.csvから10データを読み出しています。実際にはそれ以下のデータしか入っていません。小惑星、彗星のデータ追加(理科年表に準拠)を行う場合には所定の様式に合わせて元データに追加して、小惑星、彗星ともにタイトル行を除いた10行目以内に、それぞれデータを入れ替えれば新しいデータがすべてのメニュー(天空表示、軌道表示、黄道帯表示等)に反映されます。彗星の尾の長さのデータが理科年表に記載されていませんでしたが、彗星の尾を表現するために必要なので、尾の長さの係数を適当に設定してみました。小惑星、彗星のデータは、タイトル行を除いた10行目以降に置いてあれば読み込みをしません。また、表示天体を限定したい場合には、所定の行数内の文字の列にあっては空白、数字の列にあっては0を記入すれば、天体は表示されなくなります。修正後はasteroids.csv、comets.csvを必ず上書き保存してください。
本ソフトでは入力していませんが、asteroids.csvに入力すれば、PC画面の許す範囲でエッジワース・カイパーベルト天体の表示も可能です。
彗星の周期が分からなければ0と記入すればケプラー第3の法則に従って自動的に計算します。
また、彗星のうち離心率e=>1の放物線軌道及び双曲線軌道にはまだ対応していません。ただし、表示できないのも口惜しいので、離心率e=>1の場合にはソフトの自動処理によりe=0.9999に置き換えて表示できるように設定し、太陽系近傍の範囲で実際の位置とほとんど変わらない表示ができるようにしています。
計算方法の解説
惑星の位置計算は、2体運動(ケプラー第2の法則)に基づいて行っております。計算は、ケプラーの方程式の解を二分法により求めており極めて簡便です。
データがあれば近日点移動、昇交点移動、歳差、長期のみの離心率変化等を考慮し、近点年周期で近日点からの移動位置を計算しています。近日点移動がわからないものは、近点年=恒星年で計算しています。
この方法は、正確に計算しても実際の位置に対して十分な精度が出ませんが、精度が悪いなりに長期にわたり精度が余り落ちない特色があります。また、この方式は、各種データの取り出し、加工、修正が容易です。
月については、近地点移動、昇交点移動を考慮して±1.5度の精度におさめ、さらに±1.5度の特殊な補正をしています。真に悩ましきは月の計算。煮ても焼いても月の精度はどうにもなりません。調べてみると月の計算は天文学上の最難問の1つだそうです。水星については、近日点移動を概算で考慮しています。太陽(地球の裏返し)については、氷河期の研究で有名なミランコビッチ説関連のHPを参考にして数万年単位の歳差、近日点移動、離心率変化を概算で考慮に入れています。併せて概算で寒暖の傾向を示しましたが鉛筆をなめた程度のもので正確なものではありません。
他の惑星については、データがよくわからないので近日点移動、昇交点移動、離心率変化等を全く考慮に入れていません。
惑星の位置について十分な精度を求める場合には、略算式や積分法がありますが、作者はその方法をよく知りません。
本ソフトでは太陽(地球)の位置については長期(前後10万年)にわたり特に細心の注意を払ったつもりです。
本ソフトの惑星位置の精度誤差は、太陽(地球)は長期にわたり±0.5度(のつもり)、月、水星以外の惑星はそれらの周期が文献によって異なり参照文献が正しければ±0.5度(のつもり)、月は短期(2000年前後100年間)で±0.5度(のつもり)、中期(前後1万年間)で補正項が倍返しで戻ってきても±3度程度(のつもり)。
本ソフトでは、日食、月食を忠実に再現できるだけの精度は有しておりません。
ケプラーの方程式の解法では、離心率が1に近い彗星の計算ができないとも言われていますが、有効数字の拡張と精密な算出により本ソフトではこの問題を解決したつもりです。ケプラーの方程式へ数値代入することを思いつきさえすれば、天体軌道は比較的容易に表示できます。
恒星については、ネット上で得たデータSAOJ2000をソフトで計算しやすいように加工してそのまま画面に表示しただけのものです。恒星についての工夫点は、暗い星を如何に連続的に微妙に暗く表現するか、明るい星をどうやって連続的に明るくするかです。これができて夜空の実感に近似できたのではないかと思っています。
天体のデータにつきましては、理科年表、天文年鑑等を参照しました。
今後は、惑星をもっと美しくリアルに表示したいと思っていますが、越えるべきハードルがいくつもあり、しばらく時間がかかりそうです。
改定歴
ver3.7-3では、ver3.7の機能、データのままWindows10環境下のVisual Basic6で作成しました。
ver3.7-2では、ver3.7の機能のままVisual Basic6で作成しました。
ver3.7では恒星光条調整機能とデモンストレーション表示機能を付加しました。
ver3.6では恒星表示の色彩(彩度)の調整機能を付加しました。
ver3.5では恒星表示精度を1万個から26万個に改善し、高精度表示機能と明るさ調整機能を付加し、露光写真風表示もできるようにしました。オルゴール機能も付加しました。
ver3.4では星座線表示機能と天空黄経表示機能を付加し、軌道表示の際の背景の天空の表示を天空黄経表示に修正しました。
ver3.3では天体追尾機能を大幅に改善し、併せて天体名称を自動拡縮して立体感を強調しました。
ver3.2では天体追尾機能を付加しました。
ver3.1では惑星レベルでの視点変更機能を付加し、併せて惑星表示を改善しました。
ver3.0では各種連続表示機能を一部改善しました。
ver2.9では各種連続表示機能を総合強化しました。
ver2.8では3D視機能と天体連続表示機能を付加しました。
ver2.7では天体軌道表示機能を強化し、長期的に見て誤りのあった太陽(地球)の位置を改善しました。
ver2.6では歳差運動を部分的に反映させました。
ver2.5ではスタート画面等を改善しました。
ver2.4では惑星位置の精度を改善しました。
ver2.3では操作性を改善しました。
ver2.1でvectorに公開しました。
それ以前は個人のホームページで公開していましたが誰も知っている人はいなかったと思います。
その他
誤差、誤り等多々あろうかと存じますが、本ソフトは、ホームページ、メディア等でご自由に利用していただいて結構です。
連絡先(メールアドレスなど)
転倒夢想庵

http://www.vector.co.jp/vpack/browse/person/an036245.html
https://tendomusoan.web.fc2.com/