Colon ユーザーマニュアル

はじめに

Colonは、ICCプロファイルを使用して画像ファイルのカラーを変換するツールです。以下のような用途に役立ちます。

インストール

インストーラーを使用

  1. ZIPファイルを展開します
  2. setup.exeを実行します
  3. 指示に従いインストールを完了します(Adobe ICCプロファイルは必要かどうか判断に困る場合はインストールすることをお勧めします)

通常版ZIPを使用

  1. ZIPファイルを展開します
  2. 作成されたフォルダをインストールしたい場合に移動させます(旧バージョンを使用している方は上書きします)
  3. 必要に応じて、Colon.exeのショートカットをデスクトップやスタートメニューに登録します

基本的な使い方

Colonウインドウ(プリセットタブ)詳細設定タブ一括変換タブ
Colonのウインドウ。左側の枠が画像表示エリア(一括変換時は変換ログ出力エリア)、右側にはプリセット詳細設定一括変換のタブが配されています。

毎回同じ設定で変換する場合、1.と2.は初回のみで構いません。

通常変換

  1. 用途に応じたプリセットのボタンをクリックし、設定を適用します
  2. 必要であれば詳細設定タブに切り替えて設定を確認・変更します
  3. 画像表示エリアに変換したい画像ファイルのアイコンを、エクスプローラーなどからドラッグ&ドロップします
  4. 「変換結果をプレビュー」にチェックを入れて、変換後のカラーを確認します
  5. 「ファイル書き出し」ボタンをクリックしてファイル名を入力し、変換結果をファイルに保存します

一括変換

  1. 用途に応じたプリセットのボタンをクリックし、設定を適用します
  2. 必要であれば詳細設定タブに切り替えて設定を確認・変更します
  3. 「一括変換」タブに切り換えます。画像表示エリアが変換ログ出力エリアに切り替わります
  4. ファイル形式と変換結果のファイルを書き出す場所(出力先)を指定します。
    • 出力先はフォルダのアイコンをエクスプローラーからドラッグ&ドロップすることで自動的に入力されます
    • 出力先が空欄の場合は変換元のファイルと同じ場所に出力されます。ファイル形式が元のファイルと同じだと、(上書き防止のため)書き出しがスキップされますので注意してください
  5. 変換したい画像ファイルのアイコン(1つ以上)またはフォルダのアイコン(1つ)を変換ログ出力エリアにドラッグ&ドロップすると、変換が順次行われていきます

設定

「詳細設定」タブ内の各項目について説明します。

[カラー変換]

使用するCMM
Adobe CMMがインストールされているPCでは"ADBE"に切り替えることでAdobe製品相当の変換結果が得られます。変換結果に異常がみられる場合には"既定のCMM"に戻してください。
変換先のプロファイル
用途や出力条件に応じたプロファイルを指定します。例えば、Web向けにはsRGB、印刷入稿データの作成にはJapan Color 2001 CoatedやJapan Color 2011 Coatedを選択します。

[ファイル書き出し]

ICCプロファイル
「埋め込み」にチェックを入れておくと、変換結果のファイルにプロファイルが含められます。これにより、ファイルを受け取った相手が画像のカラーを特定できるようになります。
メタデータ
元画像のメタデータ(Exif情報など)を変換結果のファイルにも含めたい場合には「コピーする」にチェックを入れてください(元画像と同じファイル形式に限り有効)。
TIFF圧縮
TIFF形式でファイル書き出しする場合に使用する圧縮方法を選択します。一般的にZIPはLZWよりもファイルサイズが小さくなりますが、処理に時間がかかります。
JPEG品質
JPEG形式でファイル書き出しする際の圧縮をコントロールします。数値が大きいほど劣化が抑えられますがファイルサイズは大きくなります。

[代替プロファイル]

元画像にプロファイルが埋め込まれていない場合に代用するプロファイルを指定します。

RGB
RGB画像用のプロファイルを指定します。「現在のモニタ」はColonのウインドウが配置されている側のモニタの既定のプロファイルが取得されます。「システム既定」は「色の管理」コントロールパネルのWindows 色システムの規定値にて指定されているデバイスプロファイルが使用されます。
CMYK
CMYK画像用のプロファイルを指定します。「CGATS TR001(内蔵)」はColon本体に組み込まれているプロファイルで、海外の印刷標準を基に作られています。通常はJapan Color 2001 Coatedを選択しておくのがよいでしょう。

グレースケール画像にはColon組み込みのプロファイル(ガンマ2.2)が代替プロファイルとして使用されます。

[パフォーマンス]

通常変換時のパフォーマンスに関わる設定です。一括変換には影響がありません。

表示画像のスケーリング
開いた画像をColonのウインドウに表示する際に適用される拡大縮小処理の方法を選択します。「品質優先」の方が細部の描写に優れていますが、全体的にぼやけた印象を受けるかもしれません。「速度優先」に変更するとウインドウのサイズ変更をする際の動きのスムーズさが多少改善します。
画像のキャッシュ
画像を開く際、最初にすべてのデータをメモリ上に展開します。低速なストレージ上にあるファイルを扱う場合に操作レスポンスが改善するかもしれません。巨大なファイルはメモリ消費が大きくなりかえって問題が生じてしまいますのでオフにしてください。
表示画像を変換前に縮小
画面の縦横ピクセル数より大きな画像は通常、表示用のカラー変換を行った後に縮小してメモリ消費を抑えています。縮小処理を変換前に行うことで操作レスポンスが改善します。

プリセット

「プリセット」タブのボタンをクリックすると、以下の設定が適用されます。記載のない設定項目についてはクリックする前の値が維持されます

CMYKに変換(日本向け)

このプリセットでは、埋め込みプロファイルを持たない画像がカラーマネジメント非対応のアプリケーションで作成・編集されたものであるとみなします。より良い結果を得るには、市販の測色器(i1シリーズ、Spiderシリーズなど)でモニタのプロファイルを作成しておきます。

Web用に変換(日本向け)

プロファイルを持たない画像の扱いは「CMYKに変換」と同様です。一括変換時にはJPEGで出力されますので、必要に応じて品質の値を調整したりPNGに変更したりしてください。

壁紙用に変換(日本向け)

このプリセットはカラーマネジメントされた画像をカラーマネジメント非対応のアプリケーションで使用する場合に有用です。

更新履歴

2.1.1

2.1.0

2.0.1

2.0.0

1.2.5

1.2.4

1.2.3

1.2.2

1.2.0

1.1.0

1.0.0

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