CPLT Version 1.04 マニュアル
3-1. COMポートの設定
3-2. チャンネル数の設定
3-3. 各チャンネルの属性の設定
3-4. 横軸分解能の設定
3-5. ロギングのスタート
4-1. ファイルメニュー
4-2. 設定メニュー
4-3. 表示メニュー
4-4. ヘルプメニュー
5-1. 動作環境
5-2. 受信するCSVデータの仕様
5-3. 通信仕様
CPLTはWindows 7/10で動作するプログラムで、COMポートから受信したリスト1のようなCSVデータをファイルに保存しつつ、リアルタイムにグラフに表示します。
また、表示したグラフをメタファイル形式で出力することもできますので、他のソフトウェアでも本ソフトウェアの表示情報を広く活用することができます。
リスト1
25,31,23
25,33,23
25,33,23
26,34,23
26,34,23
26,34,24
25,34,24
25,35,25
25,35,26
:
CPLTウィンドウ
2. インストール
本プログラムにはインストーラはありません。
CPLT.exeとCPLT.chmを、ログオンユーザーのフォルダの中のひとつの適当なフォルダにコピーしてください。
CPLT.exeと同じフォルダにCPLT.INI(設定ファイル)が自動的に生成されますので、専用のフォルダをお使いになることをお薦めします。
(1)COMポートの設定
(2)チャンネル数の設定
(3)各チャンネルの属性の設定
(4)横軸分解能の設定
(5)ロギングスタート
3-1. COMポートの設定
COMポートの通信条件を設定します。
ビットレートは既定値から選択するほか、300〜3Mbpsの任意の値を設定できます。
・任意のビットレートを指定するときは、単位なしで値だけを記述してください。
・標準外のビットレートは、COMポートのデバイスがそれをサポートしている必要があります。
このプログラムは受信専用ですので、ストップビットは常に1ストップビットでも問題はありません。
※COMポートの設定はCPLT.INIファイルに保存されて、次回起動時にも有効になります。
3-2. チャンネル数の設定
表示するチャンネル数を設定します。
ロギングを開始すると変更できません。
リスト1の場合であれば、チャンネル数は3となります。
送られてくるデータよりも少なく設定しても問題はありません。
送られてくるデータより多く設定したぶんのチャンネルは0で埋められます。
メニューの[設定]→[チャンネル数]を選ぶと、次のようなウィンドウが現れます。
ここでOKを選ぶと、次のようなウィンドウが現れます。
チャンネル数の右端にある小さい矢印ボタンでチャンネル数を上下させます。
設定が完了したら[OK]を押してください。
※チャンネル数の設定はCPLT.INIファイルに保存されて、次回起動時にも有効になります。
3-3. 各チャンネルの属性の設定
メニューの[設定]→[各チャンネルの属性]を選ぶと次のようなウィンドウが現れます。
CPLTはCSVの1カラム目をチャンネル1、2カラム目をチャンネル2…と固定して扱います。
ここでは各チャンネルの表示方法を設定します。
ロギングを開始したあとでも変更することができます。
設定チャンネル 設定するチャンネルを上下矢印ボタンで選びます。 名前 チャンネルの名前の文字列。グラフエリアの下の最終取得値表示に反映されます。
例) 放熱板温度
例) 出力電圧
あまり長い文字列を設定すると、隣のチャンネル表示と重なることがあります。縦軸値/div グラフの縦軸は10グリッドに分割されています。
1グリッドあたりのレベルを設定します。
ここに0以下の値を設定することはできません。
例) 10
例) 0.1
例) 1e-3単位 単位文字列。グラフエリアの下の最終取得値表示とカーソルのレベル表示に反映されます。
例) ℃
例) Vオフセット 値が大きくてグラフに収まらないときにオフセットをかけます。
例) 100グラフ表示値乗算値 CSVで送られてくるデータが生のA/D値であるなど、そのままでは電圧や温度として表現しにくい場合に調整します。
ここに0を設定することはできません。
例) 0.0195
なおCSVファイルへの保存は常に生データとなります。グラフ表示値加算値 乗算値と同じ目的で設定します。 垂直表示位置 グラフ縦軸は下から0〜1000の座標となっています。
各チャンネルの0の位置を見やすい位置に整数値で設定します。
なお、グラフ上のタグをマウスでドラッグすることでも垂直表示位置は変更することができます。線色 線色を設定します。
※各チャンネルの属性の設定はCPLT.INIファイルに保存されて、次回起動時にも有効になります。
3-4. 横軸分解能の設定
横軸1グリッドあたりのサンプル数を設定します。
ロギングを開始したあとでも変更することができます。
メニューの[設定]→[横分解能の設定]を選ぶと、次のようなウィンドウが現れます。
CSV1行が1サンプルとなりますので適切な値を設定してください。
※横分解能の設定はCPLT.INIファイルに保存されて、次回起動時にも有効になります。
3-5. ロギングのスタート
メニューの[ファイル]→[ロギング]を選ぶと、保存ファイル名を指定するウィンドウが現れます。
ファイル名を指定して[OK]するとロギングがスタートして、グラフ描画が始まります。
ロギングを停止するときは、再度メニューの[ファイル]→[ロギング]を選びます。
ロギングを停止せずに、グラフ表示を一時的に停めたいときは、メニューの[表示]→[グラフ表示のホールド]を実行します。
CSVファイルを閲覧用に開く COMポートから受信する代わりに、既存のCSVファイルを読み込みます。
ツールバーのボタンを押すことでも実行できます。
ロギング ロギングの開始と停止を行います。
この項目にチェックマークが付いているときがロギング中です。メタファイルに出力 グラフをメタファイルに出力します。
メタファイルは画像として、Officeなどの文書に貼り付けることができます。印刷 印刷を実行します。
ツールバーのボタンを押すことでも実行できます。
印刷プレビュー 印刷のプレビューを行います。 プリンタの設定 プリンタの設定。常に使うプリンタに対して設定を行った場合は次回起動時にも有効になります。 アプリケーションの終了 CPLTを終了します。
チャンネル数 表示するチャンネル数を設定します。
これを実行すると、グラフ表示データはクリアされます。
チャンネル数の設定参照各チャンネルの属性 各チャンネルの表示方法を設定します。
メニューから選ぶほかに、グラフの下の最終取得値文字列をダブルクリックすることでも、このコマンドを実行できます。
各チャンネルの属性の設定参照横軸の設定 1グリッドあたりのサンプル数を設定します。
横軸分解能の設定参照COMポートの設定 COMポートのビットレートやデータビット数を設定します。
COMポートの設定参照設定情報の保存 設定情報はそのままでもCPLT.INIファイルに保存されますが、名前を付けて保存することで複数の設定を使い分けることができます。
拡張子は.CFGとなります。設定情報の読み込み 保存した設定情報を読み込みます。
これを実行すると、グラフ表示データはクリアされます。
ツールバー ツールバーの表示のオン/オフを切り替えます。 ステータスバー ステータスバーの表示のオン/オフを切り替えます。 グラフ表示のホールド ロギング中のグラフ表示、最終取得値表示の更新を停止/再開します。
ホールド中でもロギングは継続しています。
ツールバーのボタンを押すことでも実行できます。
カーソル カーソルの表示のオン/オフを切り替えます。
カーソルは2つあります。
グラフ上(グリッドが表示されているエリア)で、
マウスの左ボタンを押してドラッグするとカーソル1が動きます。
マウスの右ボタンを押してドラッグするとカーソル2が動きます。
グラフ枠の左上にカーソル位置を数値で表示します。
レベル情報は現在選択されているチャンネルでの値になります。
グラフ枠下の最終取得値表示文字列をクリックすると選択チャンネルを変更できます。
ツールバーのを押すことでもカーソルのオン/オフができます。
CPLTのマニュアル CHM形式のマニュアルを起動するコマンドです。 バージョン情報 CPLT CPLTのバージョン情報を表示します。
次の設定ができます。ただし通信デバイスがサポートしていることが条件となります。
COMポート 1〜32 ビットレート 300bps、600bps、 1200bps、 2400bps、 4800bps、 9600bps、 19200bps、
38400bps、 57600bps、 115200bps、 128000bpsデータ長 6ビット, 7ビット, 8ビット パリティ パリティなし、偶数パリティ、奇数パリティ ストップビット 1ストップビット、 1.5ストップビット、 2ストップビット
フロー制御は行っていません。
マイコンや測定器から取得値をRS-232C経由で出力するように作っておけば、パソコンのターミナルソフトや、このCPLTでロギングすることができます。
しかし、パソコンを設置できない環境なら、是非、データ・テクノのSDロガー(WEBの製品ページ)をご利用ください。SDロガーは送られてきたデータをそのままSDメモリカードに保存します。
保存されたデータはあとから一般的なカードリーダーで読み出して活用することができます。もちろん、送られてきたデータがCSV形式の数値であれば、このCPLTでグラフ表示にすることもできます。
本プログラムの著作権は、(株)データ・テクノが保有しています。
本プログラムは商用、非商用に関わらず、無償でご使用いただけます。
本プログラムは元の圧縮パッケージのままである限り再配布できます。
本プログラムには保証がありません。本プログラムを使用または使用できなかったことで発生するあらゆる損害に対して(株)データ・テクノはその責を負いかねます。事前に個々の環境で適切な動作確認を行った上でご使用ください。
本プログラムについてのご質問は、support@datatecno.co.jp へメールでお寄せください。電話、郵便、FAXでのご質問はお受けしかねますのでご了承ください。
本プログラムへのご要望やバグのレポートも、support@datatecno.co.jp までお寄せください。
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