altair : ffmpegフロントエンドソフト

概要

[ソフト名]		altair
				ffmpegフロントエンドソフト
[著作権・作者] 	FINAL メールアドレス
[対応OS]		Windows10
[動作確認]		Windows10
[作成日]		2021/07/01
[必要な物]		ffmpeg.exe
[種別]			フリーソフトウェア
[転載の可否]	可
[使用上注意]	自己責任で使用してください。

はじめに

 altair(アルタイル)とは、ffmpeg のフロントエンドソフトです。
 ffmpeg は高機能な動画変換ソフトですが、GUI を持っていませんので、長いコマンドを打たなければなりません。バッチファイルを作っても良いのですが、バッチファイルはドラッグアンドドロップで、空白を持つファイル名の処理が苦手です。
 そこで、簡単に ffmpeg を扱うことのできるフロントエンドソフトを作りました。
 altairはffmpegを使って   向けのソフトです。

インストール、アンインストール

 インストールは、ダウンロードしたファイルを好きなフォルダに展開するだけです。ウイルス対策ソフトによっては、初回起動時に警告が出るかもしれません。
 アンインストールは、展開したフォルダごと削除するだけです。本ソフトウェアでは、レジストリを使用していません。

ffmpegの入手

 ffmpegを同梱しましたのですぐに使うことができますが、場合によっては、ffmpeg.exeの公式ホームページのダウンロードからWindows用のバイナリーファイルを配布しているページ(CODEX FFMPEG 2021/11確認、BtbN /FFmpeg-Builds 2021/11確認)へ移動してffmpegをダウンロードし、altairと同じフォルダにffmpeg.exeを入れてください。
 ffmpeg はバージョンによってオプションが違います。ffmpegのバージョンによっては、うまく動かないことがあります。うまく動かない場合は、ffmpegを違うバージョンに入れ替えたり、設定ファイル(altair.ini)を編集したりする必要があります。本ソフトに同梱しているffmpegはffmpeg-2021-10-30-git-d92fdc7144-essentials_build.7zです。

簡単な使い方(お手軽にエンコードしたい人)

 altair.exe をダブルクリックして起動します。場合によっては、ウイルス対策ソフトの警告が出るかもしれません。
起動画面
ウインドウに変換したいファイルをドラッグアンドドロップしてください。
コーデック等を選択し実行します。出力は問い合わせなしで上書きします。注意してください。
altair.exe と同じフォルダにある splash.jpg をスプラッシュ画面として表示します。好みの画像に差し替えてください。
CPU、GPU、グラフィックドライバー、コーデック、コンテナの組み合わせによっては、ffmpegが動かないことがあります。
ビデオコーデック
コーデック名説明備考
H.264(nvenc)NVIDIAのGPUを使ってH.264にエンコードしますffmpegのバージョンにあった、グラフィックドライバーが必要です。
エンコード高速、画質良好、ファイルサイズ小さい。
NVIDIAのGPUがあれば選択します。
H.264(x264 アニメ)ソフトウエアでH.264にエンコードします。
-tune animation オプションを使っています
CPUのパワーが必要です。
他に重い処理をするソフトウエアやHDD処理が遅いとブロックノイズを発生することがあります。
エンコード低速、nvencより画質が良く、ファイルサイズは同程度
H.264(x264 実写)ソフトウエアでH.264にエンコードします。
-tune film オプションを使っています
H.264(x264 アニメ)と差を感じることはありません
H.264(qsv)インテルのハードウエア(CPU)を使ってH.264にエンコードします(使ったことがないのでよくわかりません)
H.265(nvenc)NVIDIAのGPUを使ってH.265にエンコードしますffmpegのバージョンにあった、グラフィックドライバーが必要です。
H.264(nvenc)とファイルサイズは変化しないようです(2021/11確認)。
H.265の再生ができないハード、ソフトがあります
H.265(x265 アニメ)ソフトウエアでH.265にエンコードしますCPUのパワーが必要です。
H.264(x264)と同程度の画質でサイズが半分ほどになりますが、エンコード時間は倍以上になります。
H.265(x265 実写)ソフトウエアでH.265にエンコードします
H.265(qsv)インテルのハードウエア(CPU)を使ってH.265にエンコードします(使ったことがないのでよくわかりません)
mpegソフトウエアでmpegに変換しますコンテナには mpg を選択してください

オーディオコーデック
コーデック名説明備考
aac(128k)Advanced Audio Coding通常はaacを選択する。
128kbpsでエンコードします
ac3(128k)Audio Coding number 3ドルビーデジタルと呼ばれ、DVDビデオなどの音声方式に用いられています
mp3(128k)MPEG1 Audio Layer3

サイズ・ビットレート
サイズ説明備考
1280x720(HDTV)1280x720ピクセル通常は1280x720(HDTV)を選択する。
画像のビットレートは指定していません
720x480(SDTV)720x480ピクセルDVDの大きさ。
画像のビットレートは指定していません
320x240(QVGA)320x240ピクセル画面が小さいデバイス用。ファイルサイズが小さい。エンコード時間も短い。
画像のビットレートは指定していません

コンテナ・拡張子
拡張子説明備考
mp4MPEG-4の動画や音声などを記録するためのファイル形式(コンテナフォーマット)。
MPEG-4以外のコーデックも格納可能でよく利用されている
通常はmp4を選択する
movQuickTimeの動画や音声などのデータを格納するためのファイル形式
mpgコーデックにmpegを指定した場合に利用

カスタマイズ(パラメータを極めたい人(上級者))

[バッチ保存]すると、バッチファイルを保存します。中身を見れば何をやっているかわかりますし、書き換えればパラメータを好きなように変えることができます。
好みのパラメータが決まったら、altair が起動していない状況で設定ファイル(seting.ini)を編集します。
altair.iniファイルには次のセクションがあります。プログラムを作るためにセクションを分けていますが、最終的にはバッチファイルの中身のように、1つのコマンドラインにしています。 なお、altair はパラメータの整合性を検査していません。
altair.iniファイル
セクション名機能備考
videocodecビデオコーデックを設定するx264 には -crf 18 オプションも利用すると良いかもしれない
audiocodecオーディオコーデックを設定するオーディオのビットレート、チャンネル数も設定しています
sizeサイズと画面アスペクト比、ビデオのビットレートを設定する初期値ではビットレートを指定していません。
H.264エンコードでのビットレートの目安(2021/11確認)も参考にしてください。
ビデオのビットレートを約 5.43 bps/pixel で調整するならば 1280x720→5000k 720x480→1880k 320x240→420k です。
containerコンテナと拡張子を設定する
内容を増減する場合はCOUNTの値を変える必要があります。
LABELxが表示、PARAMxがバッチファイルに出力するパラメータです。

サポートについて

 サポートは行いません。自己責任で使う事ができる人のみ使用してください。
 一応の動作確認をしていますが、本プログラムにていかなる問題が発生した場合も作者は一切の責任を負いません。
 また、メールでのお問い合わせにも答えられないでしょう。
 ffmpeg のオプションなどはffmpeg.exeの公式ホームページ、その他のホームページで調べてください。

更新履歴

ver.2.1 2021/07/01 セクションの変更。
ver.1.0 2013/02/28 初期バージョン

謝辞

 ffmpeg を開発している方々、JEDI プロジェクトの方々に深く感謝します。