使用方法

• SudokuSolver.exeを起動します。
• 問題を入力します。キーボードでの入力を想定していますが、マウスでも入力可能となっています。下記の方法を組み合わせて用いることも可能です。また、テキストファイルから問題を読み込むことも可能です。
  • キーボードでの入力方法
    コメント入力欄以外にフォーカスがある状態でQキーを押下すると、盤面を選択することができます。
    選択中のマスは黄色で示され、矢印キーまたはWASDキーによるフォーカスの移動が可能です。
    その状態で数字キーを押下で数字の入力が可能です。消去は0,BackSpace,Deleteキーなどで行います。
    選択したいマスをクリックすることにより直接選択することも可能です。
  • マウスでの入力方法
    "マウスで入力する"ボタンをクリックし、数字入力画面を表示します。
    入力したい数字をクリックし選択します。選択中の数字は背景が黄色くなります。
    その状態で入力したいマスをクリックすると、選択中の数字が入力されます。
    数字の消去は"消"ボタンを選択した状態で同様に行います。
  • テキストファイルから読み込む
    画面下部の"読み込み"ボタンをクリックし、読み込む問題ファイルを選択します。
    問題ファイルは適切なフォーマットで保存されている必要があります。同梱の問題サンプルをご覧ください。
• 解答の設定を行います。設定を省略した場合、前回の設定がそのまま引き継がれます。デフォルトの設定では、数独のルールを愚直に適用していくテクニックのみ有効となっています。
  "設定"ボタンをクリックして設定ウィンドウを表示し、有効にしたいテクニックにチェックを入れます。"設定"ボタンをクリックし設定を適用します。"キャンセル"ボタンをクリックした場合、今回の設定変更を破棄し前回の設定のままにします。
  各テクニックの詳細については、各種設定の詳細およびテクニックの解説をお読みください。
• "解く"ボタンをクリックすることで入力された問題を解きます。
  解けた場合、その旨を表示するメッセージボックスが表示され、さらに手順解説表示に解答手順が示されます。
  各手順を選択することで、テクニック適用時の盤面の様子を確認することができます。より細かく、どのマスにどの数字が入る可能性があるかまで確認したい場合、右上の"詳細"ボタンをクリックしてください。
  
  解けなかった場合、その旨を表示するメッセージが表示され、解けた範囲で盤面と手順が示されます。設定画面から設定を変更して再度お試しください。
  また、複数通りの解を見つけた場合、その旨が表示されます。
• 背理法を用いる設定をして解答探索が終わらなくなってしまった場合、"キャンセル"ボタンをクリックすることで探索を停止することができます。

アンインストール

画面説明

メイン画面

�@盤面
�A操作ボタン
�B表示ボタン
�C手順解説表示
�Dコメント入力欄

�@数独の問題を入力したり、解答を表示したりする部分です。クリックで任意のマスを選択することができます。
選択されたマスは黄色い背景となります。その状態でキーボードの矢印キーあるいはWASDキーによって上下左右に移動することができます。

�A問題を解いたり、解くときの設定を変更したりできるボタンです。問題解答中は"解く"ボタンは"キャンセル"ボタンになります。

�B表示に関わる設定のボタンを集めた部分になります。

�C問題を解いた時に、解答の手順を解説する部分になります。

�D問題に対するコメントを入力できます。問題をファイルに保存すると、コメントも一緒に保存されます。

設定画面

�@手筋設定
�A背理法設定
�B設定保存ボタン
�Cキャンセルボタン

�@解答に使用する手筋を指定します。一部の手筋は、さらに細かく指定できます。

�A通常の手筋を使って解けない場合、仮置きをどの程度行うかについて設定できます。

�B変更した設定を保存します。

�C設定の変更を破棄し、元の設定に戻します。

詳細表示画面

�@盤面詳細
�A手順一覧

�@大きな数字が書かれているマスは、数字が確定したマスです。初期状態でヒントとして与えられていた場合、背景色が薄い青色になります。
小さな数字は、そのマスに入る可能性がある数字を表しています。黒色の場合入る可能性があり、薄い灰色の場合入る可能性はありません。

�A解答の手順です。各手順を選択することで、該当手順中の状況を盤面詳細に表示します。

数字入力画面

問題をマウスで入力する際の数字入力補助用画面です。数字を選択すると背景が黄色くなり、その状態で盤面上のマスをクリックすると、そのマスに選択した数字が入力されます。

各種設定の詳細

• ブロックに注目した判定 詳細
• 行・列に注目した判定 詳細
• マスに注目した判定 詳細
• グループ化による候補の削減 詳細
• 定員確定 詳細
• 対角線 詳細
• XY-wing 詳細
以上は該当する手筋を適用するかについての設定となります。
• 背理法を使う 詳細
  上記のテクニックで解けなかった場合数字の仮置きを行って解き進め、盤面に矛盾が生じた場合仮置きの数字は入らないと情報を更新します。すなわち計算速度任せで試行錯誤して解くことになります。
• 解の一意性を保証する
  デフォルトではチェックが入った状態になります。また、背理法を使わない場合、自動的にチェックが入ります。
  チェックを外すと、答えが一通りに絞られるかの検証を行わずに一つの答えを見つけた段階で出力します。
• 解けるまで仮定を行う
  仮置きを行う段階数に制限を設けずに解き進めます。答えが一通りになるどのような問題に関しても正答を出力できます。
• 仮定の段階数を指定する
  入力した段階まで仮定を行い、それで盤面に矛盾が見つからなかった場合は他の仮定を行います。浅い段階数までしか仮定を許可しなかった場合、問題が解けない可能性があります。

盤面の呼び方

• ブロックとは太線で囲まれた３×３の範囲を表します。左上のブロックを(1, 1)ブロック、上段中央のブロックを(1, 2)ブロック、……、右下のブロックを(3, 3)ブロックと表記しています。
• 行とはマスの横の並びを表します。最も上の行を１行、最も下の行を９行と表します。
• 列とはマスの縦の並びを表します。最も左の列を１列、最も右の列を９列と表します。
• 各マスの位置は、２つの数字の組み合わせで表します。最も左上のマスを(1, 1)マス、その右隣のマスを(1, 2)マス、下のマスを(2, 1)マス、……、最も右下のマスを(9, 9)マスというように呼んでいます。

テクニックの解説

• ブロックに注目した判定
  最も基本的な解き方です。１つのブロックを１つの数字に注目し、そのブロック内でその数字が入る可能性のあるマスが１つしかなかった場合、そのマスにその数字が入ることが確定します。
  

  例

  
  (1,3)ブロックに注目します。６が入る可能性について考えると、同じ行や列に既に６が入っており黄色いマスには６は入らないことが分かります。
  したがって赤いマスに６が入ることが確定します。
  
  
• 行・列に注目した判定
  上の方法でブロックに着目していたのが行や列になっただけです。これも基本的なテクニックです。
  

  例１

  
  ４行と数字の８に注目します。同じブロックまたは列に既に８が入っているため、黄色いマスに８は入ることができません。
  したがって赤いマスに８が入ることが確定します。
  

  例２

  
  ２列と数字の３に注目します。同じブロックまたは行に既に３が入っているため、黄色いマスに３は入ることができません。
  したがって赤いマスに３が入ることが確定します。
  
  
• マスに注目した判定
  ある１つのマスに注目し、そのマスに入る可能性のある数字が１つしかなかった場合はその数字を確定させます。
  

  例

  
  黄色いマスに注目します。同じ行、列、ブロックを見ると、６以外の数字はすでに入っていることが分かります。
  したがって黄色いマスにはいる候補は６しかありません。ロジックは単純ですが、実際に問題を解いていると意外と見つけづらいです。
  
  ここまでが数独のルールをそのまま使って解く方法となります。
  
  
• グループ化による候補の削減
  あるブロックや行の中で、数字が入る可能性のあるマスが同一の行やブロックしか存在しない場合、どちらにせよ入らない数字があるため最初から候補から削ってしまうテクニックです。
  

  例１

  
  この盤面で、(1, 2)ブロックと数字の７に注目します。５行には下の方に７が入っているため、黄色いマスには７は入りません。
  したがって(1, 2)ブロックに入る７は赤色の２つのマスのどちらかになります。どちらになるにせよ、同じ行である緑のマスには７は入りません。

  例２

  
  この盤面で、５行と数字の１に注目します。同じ列に１が入っているため、黄色いマスには１は入りません。
  したがって５行に入る１は赤色の３つのマスのいずれかになります。どこに１が入るとしても、同じブロックである緑のマスには１は入りません。
  
  
• 定員確定
  n国同盟、予約などとも呼ばれます。いくつかのマスと数字が１対１に対応することが分かった時、他のマスには違う数字しか入らないことを利用します。
  数字に注目して解き進めるパターンと、マスに注目して解き進めるパターンに大別できます。

  例１

  
  (1, 1)ブロックと数字の１、２に注目します。この時、１が入る可能性があるマスも２が入る可能性があるマスも黄色の２つのマスのみであることが分かります。
  したがって、黄色のマスに１、２以外の数字が入った場合、(1, 1)ブロック内に１、２を両方入れることができなくなってしまうため、黄色のマスは１、２で"予約"されます。
  

  例２

  
  (2, 3)ブロック内で数字の５、６、９の入る可能性があるマスを考えます。するといずれも黄色のマスにしか入らないことが分かります。
  したがって黄色の３マスは５、６、９に"予約"され、黄色いマスに他の数字が入ることはできなくなります。

  例３

  これまでの例はブロックに注目していましたが、行や列でも同様のテクニックを使用可能です。
  
  ４列内で数字の６、７が入る可能性があるマスを考えます。するとどちらも黄色のマスにしか入らないことが分かります。
  したがって黄色の２マスは６、７に"予約"され、黄色いマスに他の数字が入ることはできなくなります。

  例４

  ここまでの例は数字に注目していますが、特定のマスに入る可能性がある数字を考えると、少し違ったテクニックが見えてきます。
  
  ５行にある２つのマス、(5, 3)マスおよび(5, 7)マスに注目します。(黄色で着色してあります)
  このマスに入る可能性のある数字を調べると、どちらも２と４しかありえないことが分かります。したがって、同じ行内の他のマスである緑のマスには２、４を入れることはできません。
  
  
• 対角線
  X-wingなどとも呼ばれます。複数の行(列)と1つの数字に注目し、数字の入る列(行)を絞り込むテクニックです。

  例１

  
  １、７行と数字の１に注目します。同じブロックや列に１が入っているため、黄色のマスに１は入ることができません。
  したがって１、７行に入る数字の１は３、８列の赤いマスの位置となります。この時、１の入り方は左上―右下か右上―左下の２パターンあります。
  どちらのパターンにせよ、１、７行以外の３、８列(緑で着色したマスです)には数字の１は入りません。

  例２

  このテクニックは当然行だけでなく列にも適用できます。また、3列以上にまたがる場合にも応用できます。
  
  １、４、６列と数字の１に注目します。黄色いマスには１は入ることができません。この３つの列に１が入る可能性があるのは赤いマスになります。
  赤いマスは１、６、７行の３つの行におさまっているため、１、６、７行には赤いマス以外には１は入りません。したがって緑のマスに１が入る可能性を排除できます。
  緑のマスのどこに１を入れても、赤いマスに３つの１を入れることができなくなってしまうのをご確認ください。
  
  
• XY-wing
  連鎖系と呼ばれる解法の一種になります。一部盤面の数字を仮定して解き進めることに近いため、論理的な解き方に含めるかは議論のあるところです。
  

  例

  
  この盤面で、黄色のマスには７か８、緑のマスには５か８、灰色のマスには５か７しか入りません。
  このとき、この３マスと長方形を作ることのできる位置にあるマス(赤色で着色しています)には５が入ることができません。
  赤いマスに５が入ると、自動的に緑には８、灰色には７が確定し、黄色のマスに入れる数字がなくなってしまうことをご確認ください。
  
  その他、より難しい連鎖系解法については、要望があればアップデートで実装します。
  
  
• 背理法
  以上のテクニックを使用しても解けない場合に、当てずっぽうで答えを探す方法です。
  例えば(1, 1)マスに1が入ると仮定して普通に解き進め、もし盤面に矛盾が生じたら仮定をする前の段階に戻って(1, 1)マスに1が入ることはないと情報を更新して再び解き進めます。
  設定によっては、仮定を1段階だけでなく多段階にすることもできます。制限なく仮定する場合、どのような問題に対しても解くことができますが、計算に時間がかかる場合があります。もし計算が止まらなくなってしまった場合、キャンセルボタンを押すと停止することができます。

その他の機能

ファイルからの読み込み、保存機能

コメント入力機能

解答手順中の状態を表示する

問い合わせ

更新履歴