車速から停止距離を,スリップ痕から車速を計算
[ 前提となる交通工学基礎知識(解説) ]
交通事故における車速と停止距離に関する判例集
車両の速度,発進加速を計算する
車両相互の速度,距離を計算する

摩擦係数 ((1)(2)共通)
路面状況
定数

(1) 車速から停止距離を計算する
制動時の車速: 時速 Km/時  ( m/秒)
(設定:制動時の車速: 時速 Km/時)
反応時間
車速(m/sec)×反応時間(sec)=空走距離
空走距離
(設定:反応時間 秒)
摩擦係数
車速(Km/h)の2乗÷(定数×摩擦係数)
制動距離
(設定:摩擦係数
空走(反応)時間+制動時間
停止時間
空走距離+制動距離
停止距離
反応時間,摩擦係数を設定してから実行

(2) スリップ痕から車速を計算する
スリップ痕の長さ
摩擦係数
(設定:スリップ痕の長さ
(設定:摩擦係数
 
(スリップ痕長さ×摩擦係数×定数)の平方根
時速 Km/時

(注) ABS(アンチ・ロック・ブレーキシステム(Anti-lock Brake System))が装備された自動車では,タイヤが完全ロック状態になるのを防ぎ,ハンドルの操作が可能になる仕組みになっているため,タイヤがロック状態になることを前提にした上記の計算式は,必ずしも正確なものになりません。


2003.6-2016.3 Ver.8 MYSYS
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利 用 方 法
1 車速から停止距離を計算する。
(1) 時速を設定します。上欄の時速欄に数値を入力します。下段の数値リストを利用して入力すると便利です。
    時速を入力すれば,その右の秒速欄に,自動的に秒速に換算された結果が表示されます。
(2) 反応時間(秒)を入力します。下段の数値リストを利用して入力すると便利です。
  以上により,右の「計算」ボタンをクリックすると,空走距離が計算されます。
(3) 摩擦係数を入力します。
  以上により,右の「計算」ボタンをクリックすると,制動距離が計算されます。
(4) 停止距離欄の右の「計算」ボタンをクリックすると,「空走距離+制動距離」=停止距離,「空走(反応)時間+制動時間」=停止時間が算出されます。

2 スリップ痕から車速を計算する。
(1) スリップ痕の長さと摩擦係数を入力します。下段の数値リストを利用して入力すると,便利です。
(2) その右下の「計算」ボタンをクリックすると,制動直前の車速(時速)が算出されます。

3 その他の設定
(1) 摩擦係数の設定は,路面状況のリストから選択してください。この数値は,あくまでも1つの目安であり,具体的な状況に応じて設定する必要があります。
(2) 計算上の「定数」については,254と259の選択ができるようにしてあります。詳しい説明は,冒頭の「前提となる交通工学基礎知識」をクリックして,参考にしてください。