車速から停止距離を,スリップ痕から車速を計算
[ 前提となる交通工学基礎知識(解説) ]
交通事故における車速と停止距離に関する判例集
車両の速度,発進加速を計算する
車両相互の速度,距離を計算する
摩擦係数
((1)(2)共通)
路面状況
アスファルト 乾燥
コンクリート 乾燥
アスファルト 湿潤
コンクリート 湿潤
砂利道
土壌 乾燥
土壌 湿潤
固まった雪上
平坦な氷上
定数
254
259
(1) 車速から停止距離を計算する
制動時の車速: 時速
Km/時 (
m/秒)
(設定:制動時の車速: 時速
Km/時)
反応時間
秒
車速(m/sec)×反応時間(sec)=空走距離
空走距離
m
(設定:反応時間
0.50
0.55
0.60
0.65
0.70
0.75
0.80
0.85
0.90
0.95
1.00
1.05
1.10
1.15
1.20
1.25
1.30
1.35
秒)
摩擦係数
車速(Km/h)の2乗÷(定数×摩擦係数)
制動距離
m
(設定:摩擦係数
0.05
0.07
0.1
0.15
0.2
0.25
0.3
0.35
0.4
0.45
0.5
0.55
0.6
0.65
0.7
0.75
0.8
0.85
0.9
0.95
1.0
)
空走(反応)時間+制動時間
停止時間
秒
空走距離+制動距離
停止距離
m
反応時間,摩擦係数を設定してから実行
(2) スリップ痕から車速を計算する
スリップ痕の長さ
m
摩擦係数
m
(設定:スリップ痕の長さ
)
m
(設定:摩擦係数
0.1
0.15
0.2
0.25
0.3
0.35
0.4
0.45
0.5
0.55
0.6
0.65
0.7
0.75
0.8
0.85
0.9
0.95
1.0
)
(スリップ痕長さ×摩擦係数×定数)の平方根
時速
Km/時
(注) ABS(アンチ・ロック・ブレーキシステム(Anti-lock Brake System))が装備された自動車では,タイヤが完全ロック状態になるのを防ぎ,ハンドルの操作が可能になる仕組みになっているため,タイヤがロック状態になることを前提にした上記の計算式は,必ずしも正確なものになりません。
2003.6-2016.3 Ver.8 MYSYS
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利 用 方 法
1 車速から停止距離を計算する。
(1) 時速を設定します。上欄の時速欄に数値を入力します。下段の数値リストを利用して入力すると便利です。
時速を入力すれば,その右の秒速欄に,自動的に秒速に換算された結果が表示されます。
(2) 反応時間(秒)を入力します。下段の数値リストを利用して入力すると便利です。
以上により,右の「計算」ボタンをクリックすると,空走距離が計算されます。
(3) 摩擦係数を入力します。
以上により,右の「計算」ボタンをクリックすると,制動距離が計算されます。
(4) 停止距離欄の右の「計算」ボタンをクリックすると,「空走距離+制動距離」=停止距離,「空走(反応)時間+制動時間」=停止時間が算出されます。
2 スリップ痕から車速を計算する。
(1) スリップ痕の長さと摩擦係数を入力します。下段の数値リストを利用して入力すると,便利です。
(2) その右下の「計算」ボタンをクリックすると,制動直前の車速(時速)が算出されます。
3 その他の設定
(1) 摩擦係数の設定は,路面状況のリストから選択してください。この数値は,あくまでも1つの目安であり,具体的な状況に応じて設定する必要があります。
(2) 計算上の「定数」については,254と259の選択ができるようにしてあります。詳しい説明は,冒頭の「前提となる交通工学基礎知識」をクリックして,参考にしてください。