JC Writer Q&A

JCWriterによる
和解・調停条項作成の手引き

(質問) JC Writerにより「和解条項案」を作成したいのですが,どのようにすればよいでしょうか。
 (バージョンアップを重ねており、現在では操作方法が若干異なってきている部分もありますので、ご了承ください。)



(答)

1 立ち上げ
(1) 「JCWiterフォルダ」内の「JC_Writer.docm」をダブルクリックします(→Wordが立ち上がります。)

(2) Word画面が立ち上がり,「セキュリティの警告」画面が現れるので,「コンテンツの有効化」ボタンをクリックします。

2 条項作成
(1) Word画面上の「条項作成」ボタンをクリックすると、「JC_Writer(和解条項等自動作成)」の操作パネルが現れます。

(2) 左上部の「種別」欄で,▼リストから,「和解」,「和解に代わる決定」,「調停」,「調停に代わる決定」,「示談」の中から,処理態様を選択します。
 「和解」を選択すれば,それに応じて,当事者名として,下欄の債権者欄には原告が,債務者欄には被告が自動的に切り替えて表示されます。

(3) その下方の「事件番号」ボタンをクリックし、現れる画面で,事件番号等を入力します。
  ここで入力した「年度・事件符号・事件番号」は,後に保存するファイルの名前になります。
  なお、事件番号でなくても,他と区別できる特定の符号であれば,差し支えありません(ただし,ファイル名に使えない符号を除く。)。
  入力後[Enter]キーを押すと,カーソルは,次の入力項目に自動的にジャンプして,入力待ち状態になります。

(4) 「債務」欄では,上下矢印ボタンで債務内容をリスト表示で選択し,必要に応じて「債務内容」ボタンによる表示欄で,契約内容等,債務の特定をします。

(5) 「残元金」,「未払利息」,「遅延損害金」と金額入力し,エンターキーを押していけば,「債務合計金」欄には,加算した計算結果が直ちに反映されます。
   入力不要箇所では、エンターキーを押して(空打ちして)いけば,順次、次の入力項目にジャンプして入力することができます。

(6) 「将来利息」の有無欄では,「無」の場合,その欄で空打ちすれば,カーソルは次の項目の「席上支払額」に進んでいきます。
  「有」を選択して[Enter]キーを押せば,年月日入力画面が表示されます。将来利息の開始時期の「年・月・日」を入力し、右隣の欄に利率を入力し,最後に[Enter]キーを押せば,カーソルは「席上支払額」欄に移動します。

(7) 「席上支払」欄では,支払金額があれば入力し,なければ空打ちすると,左欄に,支払うべき「分割支払額」が自動計算されて表示されます。

(8) 「返済方法」欄では,▼リストから「口座振込み」か「持参又は送金」の切換えができます。ほとんどは「口座振込み」であり,エンターキーを押して進めます。
  「口座振込み」で空打ちすると,「口座データ」の入力画面が現れます。
  「口座データ」画面では,当事者リスト,当事者名,銀行名,支店名,口座名義,口座種別,口座番号(郵便局の場合,記号番号)を,順次入力していきます。
  新規のデータは自動的に登録され,既登録のデータは訂正又は再登録となります。

(9) 分割返済の「月々分割金」欄では、選択リストの操作で月々の分割金額を選択入力します。直接入力することもできます。
  次に、「分割払始期」の年月,「分割終期」の年月,「分割回数」,「毎月支払期」を順次入力していきますと、同時に「分割金合計」,「残金」が表示されます。

(10) 「繰越」の有無欄で,「有」を選択して[Enter]キーを押せば,残金について,さらに前期同様の分割返済方法の設定ができます。「無」を選択して[Enter]キーを押せば,懈怠約款の項の設定に移ります(この「繰越」の操作をしなくても、次の分割金額を入力すれば、「繰越」の処理が進む場合もあります。)。

(11) 分割返済期間の途中で分割金額を上げる場合は,「分割回数」欄の回数を減じます。すると、その回数に応じて返済終期,分割金合計,残金が再計算されて表示されます。
  確定した回数の欄でエンターキーを押すと,カーソルは2段目の「月々分割金」欄に移っていき、必要な入力をしてエンターキーを押していくと,前記と同様,始期,終期,回数,残金等が自動計算されて表示されます。

(12) 分割支払を懈怠した場合の入力では,返済遅滞の態様をリストから選択すると,懈怠金額が自動計算されます。終期では,「支払済みまで」が一般ですが,「支払済みの前日まで」が約定となっているケースがあるので,注意を要します。
  また,遅延損害金の利率も,リストから選択できますが,契約内容等に応じて入力します。

(13) 以上の入力で,エンターキーを押していくと,[条項作成]ボタンにカーソルが移ります。ここで,エンターキーを押すか又はこれをクリックすると,上記の入力内容により、和解条項等が文章体で、下欄のエディタ欄に自動作成・自動登録されて表示されます。
  この欄で、入力した内容が正しいか確認し,必要に応じて修正することもできます。ただし、ここで修正した内容は、各入力項目には反映されないので、注意が必要です。

(14) それまでに作成した条項内容を再現したい場合は、下部の「データ登録」画面の右側にあるスライドボタンを上下にクリックすれば、以前の内容が表示され、改めて和解条項等の修正、保存、印刷等ができます。不要なデータは,「削除」ボタンで削除できます。

3 エディタ欄
(1) エディタ欄に表示された条項そのままでは全体の把握ができない場合がありますが、右側の「画面拡大」ボタンをクリックするか,その画面をダブルクリックすれば,画面が拡大して全体の内容が見やすくなります。
  「画面拡大」ボタンの再クリック,又は,エディタ画面で再度ダブルクリックすれば,元の大きさに戻すことができます。

(2) 「条項作成」ボタン右の「簡略印刷」ボタンをクリックすると,HTMLで作成された条項全体の文章表現を確認することができます。

(3) [全部選択]ボタンにより、エディタ欄の文章がコピーされ、他の文書への貼り付けすることができます。


4 Word文書化
(1) エディタ欄で確定した文章は、[Wordで作成/印刷]ボタンにより、作成システムのWordとは別に、新たにWordの文書として自動整形された条項が作成されます。

(2) Word文書が整形完了すると、画面右側に、ファイル保存か印刷実行かを選択する「処理メニュー」が表示されます。
 
(3) ファイル保存する場合は、「処理メニュー」の[ファイル保存]ボタンをクリックします。作成されたWordの内容(条項)文書がフォルダ(JCWFile)へ保存されます。
  所定フォルダの内容を見る場合は、「フォルダ閲覧」ボタンをクリックします。戻る場合は,右上の×をクリックしてください。

(4) 新たに作成されたWord文書の内容(条項)を印刷する場合は、上記の「処理メニュー」で、「試し刷り」ボタンで1部印刷するか、「印刷実行」ボタンで必要部数を印刷します。

(5) ファイル保存も印刷もしない場合は,「Cancel」ボタンをクリックして戻ります。

(6) 連続して作成し,新たに作成されたWordファイルが複数個されたままになっている場合,これを閉じるには「全て閉じる」ボタンをクリックします。