Cresteajuの世界

 Cresteajuの物語の舞台は、「フィルガルト大陸」という一つの大陸です。

 この大陸に「国」というものは存在しません。あるのは多くの町と村だけ。
今より千年前には、大陸全土を支配する「フィルガルト」という巨大国家が存在したのですが、いつしかそれは滅んでしまいます。その後、大陸の人々は再びフィルガルトのような国家が現れることを恐れ、それぞれの都市を互いに独立させ、交易をしてきました。

 しかし、フィルガルトが滅んでから、一度として大きな争いが起こることもかった大陸は、揺れ始めていました。
 「エターナル」という組織が現れたのです。エターナルは「全ての人に永き幸せを」という言葉の下に、人々を集め、いくつもの都市を力尽くで従わせました。
 大陸には、「エターナルが再びフィルガルトのような国をつくる」という噂も流れ始めました。


 フィルガルト大陸、中央部に近い都市、クレスフィールドもエターナルの圧力を受けていました。
 クレスフィールドはエターナルの要求を無視し続けました。圧力だけでの支配を不可能と悟ったエターナルは、「天罰」という名の下、クレスフィールドに兵を送り込み、武力で従わせようとします。

 クレスフィールドは、事前にこのことを察知し準備をしていました。初夏の少し涼しい深夜、議長ガゼールをはじめ、議会には町の人たちがその時を待っていました。

 一人の見張りをしていた若者が、議会へと駆け込んできます。
 そして彼は、

 「来たぞ!!」

 そう言ったのです。


 準備万全のはずのクレスフィールドでしたが・・・思わぬ事態により、クレスフィールドは不利な状況に立たされてしまいます。そのことを感じ取ったガゼールは、友好深い町アネートの町長への手紙を一人の少女に持たせます。

 彼女がこの物語の主人公、ルナンです。

 これが、物語の始まりとなります。