[技3-1] 2国同盟
❒ n国同盟
(n+2)以上の空きマスを含むユニット内で、特定のn個のマスの全入力候補数字がn種類の数のみから成る時、このユニット内のこのn個以外のマスでは、そのn種類の数は禁止される。
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File: Rank説明Data −Rank3-1.dat |
右図のBox3に注目すると、黄色のマスは数8と9だけが入力可能になっており、この黄色で示したマスのどちらかに8が入り、他方に9が入るはずです。従ってBox3では黄色以外のマスには8も9も入りません。
また行1のピンクのマスにも、8も9も入ることはできません。 「ブロック情報の表示」をオンにしておく必要がありますが、その状況が「表示(技)」で、水色のブロックマークとして示されます。 この水色のブロックマークが技の本質です。
確定数を発生させるために数9があちこちに入力されています。 6列目は水色で示したマス以外には9を入力できませんので水色のマスに9が確定します。
メニュー「キー操作」の「ブロックデータ解析」のところで説明されていますが、Box3内の水黄色のブロックマークが表示されているマスの一つをアクティブにして、SHIFTキーと数字キー(水色ブロックに対応した数字)を同時押しすることにより、下図のようにブロックが発生する理由が表示されます。
シロ文字部分は、分析対象ブロック情報を示しています。 黄色文字部分がブロックの発生する理由になっています。 例えば、(2,7)のマスで、SHIFT+8を押しますと(2,7)の数8がブロックされている理由が順に2種類表示されます。
1番目の理由は、「◆2重確定行、 列8と列9, 行1、 確定数:9」と黄色の文字で表示されます。 この表示を説明しますと、2行7列に8を入力すると、1行目の列8と列9の両方のマスに数9が2重に確定するということになります。
2番目の理由は、「◆2重確定Box、 列8,行1と列9,行1、 確定数:9」で、同じBox内のマス 列8,行1と列9,行1に9が2重に確定するということになります。
1行目の列8と列9のマスは、どちらも数8と9しか入力することができず、この2マスは連携して所属しているユニット内(行1とBox3)の他のマスへの数8と9を禁止しています。 この2マスは、数8と9に関する同盟を結んでおり、同盟に参加していないマスでは同盟している数8と9が禁止されるという解釈をして、一般に2国同盟と呼ばれています。
本ソフトでは、n=4までのn国同盟がサポートされています。n=3と4の場合は、ブロック情報として「n国同盟」の表現に続き、ユニットとしての行、列、ボックスの別と、同盟している数が示されますが、n=2の場合には、同盟という技を知らない人でもすぐに分かるブロックの方に重きを置いたブロック情報の表示になっています。
Box2内では、(1,5)と(1,6)のマスに関しては、[技3-2] 裏2国同盟も成立しています。
[技3-2] 裏2国同盟
❒ 裏n国同盟
ユニット内で同盟が成立している時、同盟に含まれていないn個のマスでは、裏n国同盟が成立する。 この同盟に含まれない側のマスでは、同盟の側の入力可能数字が全て禁止される。
別の言い方をすると、(n+2)以上の空きマスを含むユニット内でn種類の数が特定のn個のマスだけで入力可能になっている場合に裏n国同盟が成立し、このn個のマスでは、n種類の数以外の数は禁止される。
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File: Rank説明Data −Rank3-2.dat |
Box1に注目します。 数4と5が入力可能なマスは黄色の2個のマスに限定されています。 黄色のマスには、直接的には3以外の1,2,4,5,6,7,8,9の8種類の数字が入る可能性がありますが、黄色のマスに4、5以外の数字が入れば、Box1内で数4か5のどちらかの数の入るマスがなくなってしまいます。
従って、黄色のマスの1と2と6、7、8、9の数字はブロックされ、「表示(技)」で水色のマークで示されます。
結果としてBox1内で6の入るマスは、水色のマスだけになり、6が確定します。
試しに水色のブロックマークに逆らって、「表示(基本)」モードでBox1の(2,3)に8を入力すれば、(3,3)に4と5に対応した確定マークが2個付きます(「表示(技)」モードでは1個しか付きません)。 誤った入力により、1マスに2個の数字が確定することになります。
この関係を裏2国同盟と呼ぶ方も多いようです。 実際には、Box1では、黄色のマス以外の6マスが数1、2と6、7、8、9の6国同盟を形成しており、同盟に参加していない黄色のマスで6国同盟に参加している数が禁止されていると見なせます。
同盟と裏同盟は、文字通り裏表の関係にあります。
本ソフトでは、n=4までの裏n国同盟がサポートされています。 n=3と4の場合は、ブロック情報として「裏n国同盟」の表現に続き、ユニットとしての行、列、ボックスの別と、同盟している数が示されますが、n=2の場合には、技を知らない人でもすぐに分かるブロックの方に重きを置いたブロック情報の表示になっています。
[技3-3] 行列内 部分確定
❒ 行列内 部分確定
行あるいは列内で、ある数Xの入力候補数字が特定のBox内に限定されており、そのBox内で限定部分以外にもある数Xの入力可能マスがある時に、そのBox内の限定部分以外では数Xは禁止される。
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File: Rank説明Data −Rank3-3.dat |
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ランク3のこの技は、自動生成の設問でよく発生している技ですが、技の解説サイトではあまり紹介されてないようです。 非常に簡単な技なので技扱いされてないのかもしれません。
理屈はとても簡単で、右図の6行に注目します。1が入るマスは黄色のマスに限定されます。 今度は、Box5に注目します。 黄色のマス以外には、1は許されないので、ピンクのマスの1は、禁止されます。
結果として(1,6)の水色のマスに1が確定します。
ブロックの理由表示では、「◆行内 部分確定、 行6、 確定数1」として表示されます。
[技3-4] 3国同盟
❒ n国同盟
(n+2)以上の空きマスを含むユニット内で、特定のn個のマスの全入力候補数字がn種類の数のみから成る時、このユニット内のこのn個以外のマスでは、そのn種類の数は禁止される。
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File: Rank説明Data −Rank3-4.dat |
この技ランク3の技は、多くの技とは違ってブロックされた数を入力しても、直ちにルールに違反している確定マスが発生するものではありません。 一般にn国同盟と呼ばれている技です。
右図で説明しますと、Box1内で黄色の3個のマスは、いずれも数1、2、3のみの入力が許されおり、連携しています。
従って、ピンクあるいは水色のマスのいずれかに仮に1が入力されると、黄色の3個のマスには2と3しか入力できず、何も入力できないマスが必ず1個発生し、エラーとなります。
2と3についてもピンクと水色のマスには入力できず、ブロックされることになります。
ブロックの理由表示では、「◆3国同盟:Box、 Box1、 同盟数: 1,2,3」と表示されます。 3国同盟の成立しているユニットがBoxではなく行あるいは列の場合には、'Box'の代わりに'行'或いは'列'と表示されます。
水色のマスは、もともと1、2、3、7の4個の数字が入力可能でしたが、数1、2、3が3連携によってブロックされるため、数7が確定します。
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