弾道計算ソフト2000 Classic
操作マニュアル


 単位変換・簡易電卓画面
単位を変換したり、分析図の数値を得て、簡単な計算をする簡易電卓機能画面です。電卓はスタック式計算機で、RPN方式(逆ポーランド方式、Reverse Polish Notation)と、通常の方式(ここでは、TPN、Tiny Polish Notation)の両方を選択できる簡易的な物です。逆ポーランド式の場合は、1+2=3の計算をする時、1、ent、2、+とします。これは、「1と2を足す」というふうに日本語で式を読み上げる順番になります。この計算方法をとると括弧が沢山ある式でも読み上げる順序で計算する事が出来るので便利です。慣れない場合は起動時に設定される通常のモード(ラベルがTPNと表示)で使用して下さい。モードの切り替えは、TPNと描かれたラベルを マウスでクリックします。一回クリックするとRPNにスイッチします。下図はTPNモードの場合の画面です。この画面のTPNと描かれた所を、もう一度クリックするとRPNに変化します。RPNの場合とTPNの場合はキーの配列が異なります。


以下、各入力項目についてご説明いたします。
 
 単位変換ボックス、単位変換
単位変換の四角枠をクリックすると、長さや重さの種類を変更できる。単位変換ボックスの左側で指定した単位から、矢印記号(→)の右側で指定した単位に変換する。入力・結果表示欄にある数値が変換される。右クリックするとメニューが表示されて長さや重さの種類を選択でき、マウスホイールを回しても変更出来る。
 
 分析図の数値を取る
分析図が表示されていれば、その分析図のカーソル位置の値を、GETボタンを押す事で電卓の表示欄に持ってくる。項目は左の選択ボックスで選択しておく。分析図が表示されていないと、エラーになる。保存曲線の値を必要とするときは保存曲線のラジオボタンをオンにしておく。
 
 コントロールパネルの数値を取る・数値を入れ替える
コントロールパネルで指定した入力数値を電卓で取り込んで計算する事が出来る。入力数値の右側にある選択ボックスで欲しい項目を指定して、GETボタンを押すと数値が電卓の表示欄に表示される。計算をして加工した値をコントロールパネルに反映したいときは、CHGボタンを押す。
 
 角度単位指定
四角枠内に表示されている文字をクリックすることで、この電卓で扱う角度の単位を変更する事が出来る。右クリックでメニューが表示されて選択でき、マウスホイールを回しても変更出来る。
 
 スタック番号
この簡易電卓はスタック式計算機である。entキー又は、=キーを押すことでスタックに数値が入力される。スタックにはいくつも数値が蓄積でき、統計計算を行う事が出来る。スタックは先に蓄積された順番に番号が付けられ管理される。スタック番号の欄には、現在表示されている数値に対応するスタック番号が表示される。この表示をマウスで左クリックするとスタックを小さい番号へ辿り、右クリックで逆を辿り表示する事が出来る。同じ事は、下矢印キーや、上矢印キーでも出来る。また、ボックス内にマウスポインタを置いた状態でマウスホイールを回しても同様である。
 
 x^y、+、-、*、÷キー
べき乗、加算、減算、掛け算、割り算を行うキーである。x^yに限っては、invを押す事でxのy根を計算する様になる。entキー又は=キーと一緒に使わないと結果が得られない。
    通常モード(TPN)では、(3+4)*(12-3) =を計算するときは次のように計算する。
      3 M+ 4 M+ 12 - 3 = * Mrc =
    RPNモードでは、、(3+4)*(12-3) の計算を「3に、4を足し、それに、12から、3を引いた値を、掛ける」と日本語で読み、
    その順番で計算する(逆ポーランド記法)。
      3 ent 4 + ent 12 ent 3 - *

 
 %キー
パーセント計算は、通常モードでは次のように機能する。
     340の10パーセントを計算したいときは、340 * 10 % =と入力する。
     1200の12パーセントを割り増し計算するときは、1200 + 12 % =と入力する。
RPNモードでは、日本語読みの通りに機能する。
     340の10パーセントを計算したいときは、340 ent 10 %と入力する。
     1200の12パーセント割り増し計算するときは、「1200に1200の12パーセントを足す」と読み、
        1200 ent 1200 ent 12 % +
     と入力する。
 
 数字キー、.キーExpキー
数値を入力するときに使う。Expは10のべき乗を表示するときに使用する。1E34と言うような表現が出来る。プラスキーやマイナスキーも演算する以外の場合に使う事が出来る。
 
 +/-キー
表示されている数値の符号を逆転させるときに使用する。Expキーの時は使えない。マイナス、プラスのキーを使う。
 
 ↑、↓キー
スタックを辿るときに使用する。スタック番号を参照。
 
 xch、popキー
RPNモードの時に使える。xchキーは現在表示されているスタックと一つ古い(深い)スタックの値を交換する。popは一番大きな番号(一番上)のスタックを取り出し表示する。
 
 M+、Mrcキー
通常モード(TPN)の時に使える。M+は現在表示されている数値をメモリーに加算する。メモリーから減算したいときは、予め+/-キーで符号を逆転させておく。Mrcキーはメモリーにある数を表示して、同時にメモリーをゼロにクリアする。ACやCをやってもメモリーはクリアされない。
 
 ersキー
ersは現在表示されているスタックを一つ削除する。
 
 AC、C、BSキー
ACは全ての数値をクリアして、初期状態に戻す。Cキーは現在表示されている数値を消す。表示を消すだけで、スタックの数値は変わらない。BSキーは現在のカーソル位置の左側の文字を一文字消去する。
 
 sin、cos、tanキー
現在表示されている数値の三角関数を計算して表示する。invを押すと逆三角関数になり、hypを押すと双曲線、逆双曲線関数を計算する。
 
 x^3、√、ln、logキー
現在表示されている、立方、平方根、自然対数、10の対数を計算する。invキーを押すと、それぞれ、立方根、平方、exp、10のべき乗を計算する様になる。
 
 1/x、n!キー
現在表示されている数値の、逆数、階乗を計算する。10000以上の値の階乗を計算すると大きな数字になるので、時間がかかるというメッセージが出る。継続すると時間が非常にかかる事があるので、原則として、計算を中止する。継続した場合、時間がかかりすぎててフリーズしたようになる事もあるので注意する事。
 
 es、σ、ave、Σ+、max、minキー
スタックにある数値に対して統計的な計算を行う。いくつかの数値をentキーで予め入力しておく必要がある。esは最大分布、σは標準偏差、aveは平均値、Σ+は総和、maxは最大値、minは最小値を計算して表示する。
 
 entキー、又は=キー
表示されている数値をスタックにpushする。また、表示されている数値がスタックの最高値で無い場合は、現在表示されている数値でスタックの数値を置き換える。TPNモードの時は=記号が表示されるが、x^y、+、-、*、÷、%キーの計算結果を表示する以外の機能は同じである。
 
 π、eキー
πは円周率、eは自然対数の底を入力・結果表示欄に表示する。
 
 入力・結果表示欄
マウスクリックでカットアンドペーストが出来る。直接キーボードから入力する事が出来るが、数値として読み込めない場合はエラーになる。
 

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