弾道計算ソフト2000 Classic
操作マニュアル


 ドラグファンクション図
  ドラグ係数グラフを修正するときに使用します。メインコントロールパネルの弾道計算タブの弾のBC値の種類を選ぶコンボボックスで、Gfを選択することで、Gf修正ボタンが使えるようになります。Gf修正ボタンを押すことでドラグファンクションが編集できるようになります。また、V.2.4.1からメインコントロールパネルのツールメニューからドラグファンクション編集を選択して編集することもできます。

 
Gf修正ボタンを押すことで、ドラグファンクション図が表示されます。



グラフが描画されているところで、マウスポインタを使って左クリックすると、曲線を変形させることが出来ます。右クリックを押すことで修正を元に戻すことが出来ます。ディフォルトの曲線はG1のものです。修正したデータは初期設定の保存を行うことで次回も使うことが出来ます。また、現在設定の保存、読み込みでも同様に利用できます。
また、画面はサイズを変更することが出来ますので、画面の都合に合わせて大きさを変えてご利用ください。なお、必要最低限の大きさ以下に小さくすることは出来ません。

左クリックと右クリック
マウスボタンの左クリックで曲線の修正を行う。右クリックを押すと、修正を元に戻す。何回か修正を行った場合、右クリックを押すことで順番に元に戻していくことが出来る。
 
閉じるボタン
修正をやめて画面を終了する。確定ボタンを押さないで閉じるボタンを押すと、修正は全て破棄される。
 
確定ボタン
修正を確定して、計算に使用できるようにする。メインコントロールパネルで修正したドラグファンクションで数値計算を行うことが出来る。修正されたドラグファンクションは初期設定の保存を行うことで、次回も使用することが出来る。画面を終了しなくても、確定ボタンを押せば弾道計算には修正されたドラグファンクションが使われる。
 
編集の枠内:変更度合い
曲線に変更を加えるには、マウスポインタを曲線にあわせて、左ボタンを押して上下にドラグするが、この「変更度合い」のスライダーが右いっぱいになっている場合は、マウスポインタ位置に曲線が変形される。左いっぱいだった場合はマウスポインタの移動に対して曲線の変化が最も緩慢になる。ドラグ係数0.0001の変化を制御したい場合に便利。
 
編集の枠内:影響範囲(Mach)
マウスポインタで修正を加えるときの、曲線に与える横方向の影響範囲をマッハ単位で指定する。指定する数値は広さで、マウスポインタを中心に広さが定義できる。100などの大きな数値を指定すると曲線全体を動かすことが出来る。0.01~100まで指定できる。範囲を10に指定して、左端の一点を「線形」で変化させると、低速域でのドラグ係数が傾斜して修正できる。範囲を変化させると、関係する弾速域での変化を効率的に実施できる。一点だけ変化させたいときは、0.01を指定するとマウスポインタの位置のデータだけが変化するので、微調整する時に使用できる。
 
編集の枠内:影響方法
修正を加える時に、ポインタの付近から、周囲に向けて影響が広がるが、その影響のかけ方が指定できる。指定できるのは、線形とべき乗、正弦の3通りである。「線形」は一次関数的に距離に比例して曲線を変形する。「べき乗」は横方向の長さのべき乗に比例して変形する。「正弦」は正弦関数に比例して変形される。 
 
編集の枠内:ポインタV単位
マウスポインタの位置をグラフに表示する機能があるが、そのときの速度単位を指定する。基本は、マッハ(Mach)で、ここをfpsにすると、fps単位で表示する。
 
編集の枠内:初期化ボタン
初期化ボタンの下に在る選択ボックスに示されたドラグファンクションに初期化して表示する。今までの修正が消去される。
 
編集の枠内:ドラグファンクション選択ボックス
初期化したいドラグファンクションを選択する。弾道計算ソフト2000 Classicで使用している内部のドラグファンクションの数値を変換して初期化を行う。
 
CSVの枠内: 書き出しボタン
現在編集しているデータを、CSVファイルに書き出す。
 
CSVの枠内:読み込みボタン
以前書き出したデータを読み込む。データの形式は、CSV(コンマで区切られたテキストファイル)で、最初の列が速度、2番目の列がドラグ係数である。


0.0,0.6650
0.5,0.6651
0.6,0.6859
0.75,0.7756
0.8,0.8167
0.85,0.8614
0.9,0.9087
0.925,0.9329
0.95,0.9574

最低でも3行は必要。速度については、マッハ0~5までで、行が進むにつれて次第に大きな値にしていなければならない。ドラグ係数は0より大きい正の浮動小数点で示し値の上下は自由。読み込みデータは最大101行(マッハ0~5までの101行)で、それ以上指定しても無視される。
 
 
線形を指定して曲線を修正しているところ。

 
べき乗を指定して曲線を修正しているところ。

 
正弦を指定して曲線を修正しているところ。

  戻る