弾道計算ソフト2000 Classic
操作マニュアル
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標的画像タブの「寸法の指定」ボタンを押すと、標的画像の寸法を指定できる「標的寸法指定図」が出ます。
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上記の設定ですと、指定されているのは付属のオスシカのシルエット写真です。「寸法の指定」ボタンを押すと、このタブで設定されている状態での画像と中心位置や大きさを反映して、寸法指定図が表示されます。
これは、下図の様な画面が出ます。シカのシルエットの正方形のエリアで、寸法を指定したり、照準点(中心位置)などを指定します。
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標的寸法指定図
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図中にマウスポインタを持って行き操作します。
1) マウスホイール(マウスの真ん中にある回転輪)を回すことで画像が拡大・縮小します。
2) 拡大したところで、マウスの左ボタンを押したままマウスを動かす(ドラグ)すると画面全体が移動します。
3) 寸法線や照準線などは端点や中心の丸い円にマウスポインタを合わせてドラグすることで移動できます。
4) 画面内をクリック、又は、タップしてフォーカスすると「矢印」、「b h n m」キーで微調整移動ができます。
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標的画像タブで指定された画像ファイルを読み取って画面に表示します。標的画像タブで画像を表示するためには、写真の縦幅や中心位置のXY座標を数値で指定する必要がありますが、この図でカーソルを用いて指定する事ができます。
代表的な手順は、まず、標的画像の寸法を確定し、その後で照準点を指定します。
寸法を指定するには、まず、「写真寸法指定」ラジオボタンを押して、「寸法線」を表示させ、その線の端点を、写真の中で寸法がわかっているところに持って行って、数字を入力します。
寸法線は、両端にある丸いところをマウスでドラグすることで移動することができます。また、マウスのホイールを回すと、画像を拡大することができます。さらに、マウスの右ボタンを押すことで、最寄りの寸法線の端点を画面の中心に持ってくることができます。拡大したり、縮小表示するときに便利です。また、微調整として、キーボードの矢印キーを押すことで二重丸で示された端点を小刻みに移動することができます。
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「写真寸法指定」ラジオボタンを押して寸法線を出したところ
寸法線は端の丸いところをマウスでドラグすることで移動できる
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シカの背中から腹までの長さは、地域によって大きく異なりますがエゾシカ成獣の場合、オスは30cm~40cm、本州シカの場合は、25cm~35cmぐらいで、メスはどちらもそれより5cm前後小さいぐらいでしょう。今回はこの長さを35cmとしてみましょう。
寸法線を背中からお腹に合わせて、35cmと入れます。
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シカの胴体の縦の長さを35cmと指定したところ
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35cmと入力した後、確定ボタンを押すと、左上のLength = の表示が35cmになります。この状態で寸法線を移動させると、確定された寸法基準に合わせて寸法線の長さがLength
= のところに表示されるようになりますので、シカの他の部分の長さを計測することも出来ます。確定ボタンは必ず押す必要は無く、他のラジオボタンを押したときに確定処理が行われます。
さて、画像の一部の長さがわかれば、全体の縦の長さが計算出来ますので、寸法の指定はこれで終わりです。シカ以外の標的、たとえば、100mのライフル標的の写真などでも、黒点の直径などがわかっていれば、20cmなどと入力することで写真の縦の長さを逆算して、メインコントロールパネルの標的画像の欄を埋めることができます。
また、この時点で「閉じる」ボタンを押すことで、サイズだけを変更することができます。中心位置は寸法の縮尺に応じて、写真の同じ場所を示すように自動変更され、画像中の位置は変わりません。
ここでは、次に狙うところを変更してみます。「照準指定」のラジオボタンをクリックします。
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真ん中の丸い点の中心が照準点で、ここをドラグすると移動できる。
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真ん中の丸い円の中心が照準点になります。左上には座標値が表示されます。寸法を変更しても、写真上の照準位置は同じで、寸法の変更に合わせて数値が変更されます。左上の赤い数字は現在の照準位置の数値を示しています。
この丸い円の中をクリックしてドラグすると、照準点を移動することができます。画面に表示されている升目は10cm間隔で区切られていますが、その他設定タブの「グリッド間隔」の欄で指定して変更することができます。
さて、ここでは、ネックを狙ってみましょう。中心の円をドラグしてシカのネックに合わせます。
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シカのネックに照準を合わせたところ
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これで主な設定は終わりです。「閉じる」ボタンを押すことで、今指定した値がメインコントロールパネルの標的画像タブに反映されます。メインコントロールパネルに戻って、「画像の縦幅」や、「中心位置 X座標」などを確認してみましょう。そして、「分析図」を起動して、照準図に、この変更が反映されているか弾道を表示してみてください。
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画面の操作方法
- 図中でのマウスの操作
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- 丸い円(端点)でクリックすると、端点が二重丸になり選択したことになる。ドラグすれば端点が移動する。
- 端点以外の場所でドラグすると、写真が移動する。
- ホイールを回すと、写真が拡大・縮小する。
- 端点以外の場所で右クリックすると、マウスポインタに近い端点を画面の中心に表示する。すでに中心にあるときは、次の端点を中心に表示する。拡大・縮小するときに便利である。
- 単位変換チェックボックスの右側にある「Ctrl+Z」の文字をクリックすると、直前に行った操作を取り消す事が出来る。これは、この文字が黒文字になっているときだけ有効である。
- 図中でのキーボードの操作(マウスポインタを図中に移動しておく必要がある)
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- 「→」、「↑」、「↓」、「←」キー又は、「m」、「h」、「n」、「b」キー、を押すと、二重丸の端点があるときは端点を移動し、無いときは写真を移動する。
- 「z」、「+」キーはズームインする。
- 「x」、「-」キーはズームアウトする。
- 「Numpad0」、「Home」、「Insert」、「c」キーは端点を中心に表示する。端点が中心にある時は次の端点を中心に表示する。中心に表示された端点は選択され、二重丸になる。
- 「ESC」、「End」キーで選択解除、二重丸がなくなり、画面の移動ができる。
- 「Ctrl+Z」(Ctrlキーを押しながらZキーを押す)を押すと、直前に行った操作を取り消すことが出来る。これは、単位変換ボックスの右側にある「Ctrl+Z」の文字が黒文字になっているときだけ有効で、ここをマウスでクリックしても同じ事が出来る。
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