弾道計算ソフト2000 Classic
操作マニュアル
• |
|
照準図においては、スコープレチクルに模したグラフに、着弾点を表示する事が出来ます。
表示するスコープの表示の大きさは161~701ドットに変える事が出来ます。また、スコープに写る広さもいろいろと変えることが出来ます。スコープの場合この広さのことをFOVといいます。英語ではフィールド・オブ・ビュー(Field
of view)で、100m先でどのぐらいの広さが写り込むのかを表します。日本語では差詰め視野です。スコープのレチクルを模したグラフを表示するときには、このFOVを指定することで、そこに表示する着弾点の縦の位置や、獲物のバイタルゾーンの広さを表します。
|
|
 |
|
弾道計算ソフト2000 Classicでは、レチクル画像を使用しない場合、メインコントロールパネルの照準図タブで一目盛り当たりのドット数「目盛り幅」と角度「目盛り角度」を指定することでFOVを表現します。目盛り幅にAutoを選択すると、FOV幅とFOV距離を直接指定して視野を決定することが出来ます。
- ドット数で視野を決める方法
- ひと目盛りのドット数を「目盛り幅」で指定しますと、グラフのドット数が決まります。その一目盛りの角度を指定することで、視野が決まります。
上記の図は一目盛りが1.33MOAであった場合での360yard位置での着弾点を示しています。目盛り角度が2.667MOAでその幅が10dot(照準図タブの目盛り幅の指定値)で表示しているので、端的にグラフ10ドットあたり2.667MOAで在ることになります。グラフ全体の大きさが161ドットだったら、161÷10*2.667≒43MOAとなります。43MOAの角度というのは、100yardで1MOA⇒1.05inchですから、1.05*43=45.15inch=3.76feet、360yardで13.545feet、切り上げで14feetになります。これは目盛りの数には関係ありません。上の図は目盛りの数は0ですが、dot数が指定してあるので正しく表示されています。実際にスコープを見た場合は視野もたいせつですが、レチクルに対しての獲物の大きさに神経が集中すると思いますので、焦点の目盛りに対しての正しい縮尺でグラフを得た方が良いです。計算が面倒な場合はAutoで指定してください。
レチクル表示にはグラフィック画像ファイルを表示することが出来ます。その場合はその画像のFOVを直接指定して、表示の拡大比を決定します。
集弾幅を大きく設定すると青い着弾点を示す丸印は大きくなります。逆に小さくすることで小さくなりますが、あまり小さいと見えなくなってしまうので表示の都合上、2ドット以下にはなりません。
|
 |
 |
|
上記の図は、PBR幅を16inchとしたときの分析図です。PBR幅は赤の丸で示されます。着弾点を中心にして16inchの見える範囲を丸で表現しています。距離を変えれば当然と大きく見えたり小さく見えたりします。スコープのレチクルとの見え具合を表現しています。
|
 |
 |
|
上記の図は、20mph(マイル/時)の横風が吹いた場合の着弾点を示しています。右から左に吹く風にながされて、着弾点が左に偏ってしまうのが表現されています。
赤の細い横線が風で流される分を表しています。
|
 |
 |
|
上記の図は、風20mphにくわえて、標的が5km/hで移動していた場合の表示です。5km/hというのは人が歩くよりも若干早い程度で、シカが小走りする様子ですが、ほぼ300mで狙いを付けるとこれだけ前になります。この条件では風も吹いているのでさらに左に寄っております。
風の分は赤線で表示されますが、青の着弾点はそれよりさらにずれています。これは、移動標的に合わせて照準を横に移動させながら撃った場合にレチクルの何処に着弾するかを示した物です。
通常のシカが逃げて走る場合の速度を30km/hとすれば、このスコープの視野にはいらないぐらいになります。300m越えの射撃の場合の移動的は、かなり難しいと思います。スコープの倍率を高くすれば、見越しの分だけ前を撃つとき視野に入らなくなるので、倍率を低くして点の様に見える標的に対して射撃をくわえるイメージになります。標的の大きさをPBR幅に指定すれば赤い丸で表現されますので、どのような倍率でどのような見え方になるのかを事前に見ておくことが出来ます。
|
戻る
|