- 気温
- 計算する際に使用する銃口の高度での気温を入力する。海面更正ありのチェックボックスがオンの場合は、発砲場所の気温から海面(高度0m)での気温を推定した値を入力する。一般に高度が上がると気温は下がり、1kmあたり5℃変化する。標準値ボタンを押すと、現在入力されている高度における標準気温が入力される。
- 高度
- 計算する際に使用する銃口での高度を入力する。
- 湿度
- 計算する際に使用する銃口での湿度を入力する。理論的には同じ水蒸気量の気体の気圧が下がれば湿度は増すので、高度が上がれば飽和水蒸気圧に達して湿度100%になる。海風が山に沿って上昇すると雲が発生するのはこの理屈である。しかし、ラジオゾンデ(気象観測の気球)で地上から上空に渡って大気の湿度を連続的に測定すると、年間平均して湿度は下がる測定結果が得られる。また、湿度は風によって大きく左右されるので高度と湿度の関係は一概に予測できない。これが正確に予測できればいつ雨が降るか正確に予測出来るはずであるが実際は出来ず、気象衛星やレーダーなどを使用して雨雲等をとらえなければ予測できない。ここで入力する値は銃口での湿度である。
- 気圧
- 計算する際に使用する銃口の高度での気圧を入力する。海面更正ありのチェックボックスがオンの場合は、発泡場所の気圧から海面(高度0m)での気圧を推定した値を入力する。一般に高度が上がると気圧は下がる。標準値ボタンを押すと、現在入力されている高度における標準気圧が入力される。
- BC値
- クリックすると現在入力されている気象条件パラメーターにおいての実効BC値を計算して表示する。
- 基準値ボタン
- 各高度における、標準大気での気温、気圧を計算して入力値にセットする。猟場の高度は地図でわかっていて、気圧や、湿度、温度がわからない場合、たとえば、これから猟をするので、あらかじめ予測したい場合、基準値を元にしてある程度推測して弾道を求める事が出来る。
- ICAO標準チェックボックス
- このチェックを入れれば、各高度に応じたICAOの標準値を「標準値ボタン」で投入出来るようになる。また、弾道計算においても、弾道の各高度におけるICAO標準大気圧で計算を行う。これは昔のアバーディーン標準大気と異なるので、チェックが在る場合と無い場合で高度0mで同一気圧、気温であっても微妙に違った弾道になる。30-06の2800fps、BC=0.5、高度0mでの弾道で水平距離1000m先の標的で1mm程度の違いが生じる。しかし、高度500mでは1cm程度、高度1000mでは12cm程度の差が生じる。いずれも、水平距離1000m先の標的での差であって、近い獲物で300mとか500mの範囲では数センチの差しか発生しない。
- 海面更正ありチェックボックス
- このチェックを入れれば、気圧、気温において気象台の公表する気圧、気温を入力できる。入力された気圧、気温は、海抜0m の値として使用され、このタブで指定された高度での気圧、気温に再計算されて弾道計算を行う。気象台の公表する値の緯度経度が実際に赴く山と異なるので大体の参考値としての利用になる。
また、ウエザーメータを所持していて海面更正値が表示される場合などに、このチェックボックスをオンにする。今日のウエザーメータはICAO標準大気における更正を行うので、ICAO標準のチェックボックスも併せてオンにしておくことをおすすめするが、更正には誤差がつきものなので、更正しない値をウエザーメータから得て計算に利用した方がよりよい弾道計算が出来る。
猟場の気温、気圧がわからないときは、猟場の地域の気象台の公表するデータを代用するしか無いので、このチェックをオンで計算する。
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