弾道計算ソフト2000 Classic
操作マニュアル


 照準図
    弾道計算ソフトのバージョン1.1x以降では、スコープレチクル表示のための画面を新たに設け、7段階で大きさを可変することが出来るようになっています。これによって視野の広いスコープに対しても、どのように見えるのかを表現できるようになりました。加えて、昨今のスコープの大きなズーム範囲や、CDS等のクリック補正機能に合わせて、倍率や上下左右の照準をを自由に変更できるスピナフィールドが追加されました。下記画面のスコープ倍率と書かれたラベルの下に表示窓がありますが、これがスピナフィールドです。右側の矢印ボタンで値を変更することが出来ます。下矢印を押せば、0.1単位でスコープの倍率が変化します。上矢印はその逆です。
スコープ倍率や、その他のパラメータが自由に可変出来ますので、スコープの視界についての表示と現在のFOVがどの程度なのか、レチクルの目盛り当たりの幅、現在の着弾距離、上下位置、左右位置が確認できます。
クリック数を入力する事が出来るので、実際の距離において、何クリック補正すれば正照準になるのかが明確にわかります。クリック補正表などを作成する際に参考にしていただければと思います。
また、お使いのパソコンの性能の問題で、分析図の動きが悪いときは、照準図を閉じることで多少分析図の動きが改善されることがあります。

 


 
倍率可変スピナを使用すれば、ズーム形式のスコープのように振る舞うことが出来ます。動的の狙い越しなどがスコープの倍率が高すぎてスコープ範囲に入らないとき、倍率を可変させて最適な倍率でのスコープの見え方がわかるようになります。
また、バージョン1.18より弾頭口径に忠実に着弾点を表現するようになりましたので、高倍率や数メートルの近い距離で照準図を表示させると、口径に応じて弾痕を赤の塗り潰しで表現します。ただし、1ドット以下の大きさになる場合は1ドットの点で表現します。
着弾点表示エリアでマウスホイールを回したり、マウスを左クリックしたり、着弾表示エリアにマウスのカーソルがある場合にキーボードのZやXをタイプ、または、タッチパネルの場合は着弾表示エリアをタップすると、標的画像の透明度を変更出来ます(V.2.5.4より)。
また、CANT角や縦照準傾斜角が指定されているときは、あくまでスコープの縦照準を上下に見た時の視野を提供するので、背景に表示させようとした標的画像が逆方向に傾いて見える様になります。また、表示されているエレベーションやウインテージの値は、横照準の値、縦照準の値が表示され、角度が付いている事になりますので、分析図の値や数値表示画面の値とはことなり、CANT角や縦照準傾斜角だけ回転させた値が表示されます。ですので、傾いたときのクリック調整の数が直接得られるようになっています。

 終了ボタン
照準図を閉じる。
 
 上下照準スピナ
コントロールパネルで指定されたクリック角度に合わせて、一クリック単位で上下の照準を移動する。照準図一回起動する度にゼロにリセットされる。
 
 左右照準スピナ
コントロールパネルで指定されたクリック角度に合わせて、一クリック単位で上下の照準を移動する。照準図一回起動する度にゼロにリセットされる。
 
 倍率変更スピナ
スコープの倍率を変更する。
 
 FOV値表示
分析図のカーソルで指定した距離における、照準図の着弾点表示エリアの端から端までの長さを表示する。単位は分析図設定タブのFOV単位指定で変更できる。
 
 目盛り幅表示
Scaleと表示された場所には、レチクルの一目盛りの幅が実際の距離でどのくらいの幅かを示している。単位は出力設定の上下表示単位に合わせられる。
 
 距離、上下、左右位置表示
距離はDistanceの略で D = xxxx と表示される。単位は、出力設定タブ画面で距離の単位として「計算上限」で選んだ単位になる。上下はElevationの略で E = yyyyyy と表示される。単位は、出力設定タブ画面で選んだ上下表示単位で選んだ単位になる。左右はWindageの略で W = zzzzzz と表示される。単位は、出力設定タブ画面で左右表示単位で選んだ単位になる。
表示の位置は左上になるので、レチクル画像を表示するときは数値表示エリアの反対色を使うことで際立った色で表示するようになっている。しかし、黒や白の縞模様などコントラストの変化が大きい場合は反対色の効果が少なく見にくい表示になるので、独自のレチクル画像を使用する時は左上の色調を平坦にしておくことをお勧めします。
CANT角や縦照準傾斜角があときは、分析図の値や数値表示画面の値とは違い、CANT角や縦照準傾斜角だけ回転させた値が表示される。エレベーション、ウインテージはCANT角、縦照準傾斜角が付いた水平とは異なる方向である。
 
 照準の移動距離表示
照準図上の「上下」、「左右」のラベル(表示されている文字)の部分をマウスで左プレスすると、その距離でのクリック補正した移動距離が縦(エレベーション)横(ウインテージ)で表示される。プレスしたマウスボタンを放す(リリースする)と消える。表示単位は目盛り幅と同じ単位が使われる(出力設定の上下表示単位に合わせられる)。
 
 標的画像の濃淡を変更する
下記の操作で標的画像の透明度を変更出来る。
 ・着弾点表示エリアでマウスホイールを回す。
 ・マウスを左クリック。
 ・着弾表示エリアにマウスのカーソルがある場合にキーボードのZやXをタイプ。
 ・タッチパネルの場合は着弾表示エリアをタップする。
 ただし、一時的な値である。恒等的に変える場合はメインコントロールパネルで変更する。
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