弾道計算ソフト2000 Classic
操作マニュアル
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計算結果の表示エリアにある、各項目の意味についてご説明いたします。•
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- 初速、ゼロ距離、スコープの高さ表示
- 初速は銃口での弾頭の速度である。ゼロ距離とはスコープの中心位置に着弾する距離である。スコープの高さは、銃身の中心からスコープの中心までの距離である。それぞれ、計算に使用した値を表示する。
- 弾頭重量、弾頭径
- 弾頭重量は弾頭の重さである。弾頭径とは弾頭の断面の一番大きいところの直径である。それぞれ、計算に使用した値を表示する。
- SD値
- SDとはセクショナルデンシティの略で、断面積あたりの弾頭の重さである。弾頭重量と弾頭径からSD値を計算して表示する。
- 入力BC値
- 入力されたアバディーン標準大気でのBC値を表示する。 今日の弾頭メーカーから公表されているBC値は下記のアバディーン標準大気下での値であり、これはBC値の定義がICAO標準大気より古い歴史を持っているからである。
気温:59F (15℃)
気圧:750mmHg (29.53inHg、1000hPa)
湿度:78%
高度:0ft
- 実効BC値
- 入力された気象条件下でのBC値を表示する。このBC値が弾道計算に使用される。
- 気温、気圧、湿度、高度、風速、風向
- 銃口の高度・位置での値であり、海面更正ありの場合は(0m)と表示される。それぞれ、計算に使用した値を表示する。
- CANT角
- 鉛直線とスコープの中心と銃身の中心を結ぶ線の作る角度。標的に向かって銃を後ろから見た時、左に傾いているのを(反時計方向)をプラス、右に傾けている時をマイナスで表示する。時計にたとえれば12時の方向が0で、11時はプラス、1時はマイナスである。
- 縦照準傾斜角
- スコープの縦照準線と照準の中心点と銃身の中心点を結ぶ直線が作る角度。通常は0°であるが、スコープ取り付けの時に間違って斜めにつけてしまった場合のシミュレーションが出来るようになっている。この角度は照準図の表示を変えるが、弾道に影響はない。
- 上下角度
- 打ち上げ、撃ち下げの時の角度。
- Kill Energy
- 獲物の殺傷に必要な運動エネルギ-。
- PRB幅
- Point Brank Rangeの略で、通常は獲物のバイタルゾーンの大きさを指定する。
- 集弾
- 角度で表示される。グルーピングとも言う。
- 動的速度
- 獲物の移動速度で、方向は90°で固定である。常に向かって左から右に向けて移動している時の、移動速度が表示される。
- 照準角度
- 銃身に対するスコープの角度を表示する。銃身と平行が0°、銃身より下をマイナス、上をプラスとする。通常プラスになることはない。
- 縦照準 Offset
- 諸条件タブの縦照準 offsetの欄で指定された値、または、縦横照準オフセット計算で計算されたオフセット値が表示される。
- 横照準 Offset
- 諸条件タブの横照準 offsetの欄で指定された値、または、縦横照準オフセット計算で計算されたオフセット値が表示される。
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- 距離
- 計算された距離を表示する。単位はメインコントロールパネルの出力設定タブで指定した単位である。
- 速度
- 計算された距離での弾速を表示する。単位はメインコントロールパネルの出力設定タブの速度表示単位で指定した単位になる。
- 経過時間
- 弾頭が銃口を出てからの積算時間である。
- 縦照準(長さ表示欄)
- スコープから見た縦位置を表示する。プラスがスコープより上、マイナスがスコープより下である。単位は出力設定タブの上下表示単位で指定した単位になる。
- 縦照準(角度表示欄)
- スコープから見た縦位置を角度で表示する。プラスがスコープより上、マイナスがスコープより下である。単位は出力設定タブ上下角表示単位で指定した単位になる。
- 降下量
- 銃身の中心線からどれだけ下の位置かを表示する。スコープは銃身とは角度が付いているから、降下量はスコープから見た縦位置とは異なる。降下量はドロップとよばれ、銃を傾けたときのCANTエラーの見積もりに使用する。
- Drift(ドリフト)
- 横風によって弾頭が流された場合の左右の量を表示する。射手から標的を見た時、右手から左手に真横に吹く風で流される量をプラスとして、その逆はマイナスとなる。読み取った値をクリック調整して当たる数値が表示されるようになっている。したがって、スコープから見た照準図の表示の逆の量が表示される。単位はメインコントロールパネルの出力設定タブの左右表示単位で指定した単位になる。
- 集弾幅
- 集弾幅で指定されたデータを元に、各距離でどの程度ちらばるかを計算して表示する。獲物のサイズよりも十分に小さくないと、当たらないということが分かる。距離が増せば大きくなる。
- エネルギー
- 弾頭の持っている運動エネルギー(仕事量)を計算して表示する。弾頭の重量、速度から計算され、単位はメインコントロールパネルのKill Energyのところで指定した単位が使用される。
- TKOV
- テイラーKOバリューを計算して表示する。ハッチャーのノックダウンパワーと似たような数値で弾頭のパンチ力を示す。
- 見越し
- 動的射撃の場合に移動速度から、どのぐらい先を撃ったら当たるのかの狙い越しを表示する。リードとも言う。動的速度と横照準 offsetとCANT角による左右のズレ、風の影響を総合して計算される。単位はメインコントロールパネルの出力設定タブの左右表示単位で指定した単位になる。着弾地点よりも照準が右に見越しを撮る時をプラス。逆はマイナスで表現される。読み取った値をクリック調整して当たる量が表示されるようになっている。したがって、スコープから見た照準図の表示の逆の量が表示される。
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