弾道計算ソフト2000 Classic
操作マニュアル


 写真寸法指定
  標的を写真で撮って、その弾痕と弾痕の距離を割り出すためには写真上の寸法を知る必要があります。たとえば、写真に写った標的の黒点(真ん中の黒い部分)の直径が何センチなのかがわかっていれば、そこにあいた穴なの距離を割り出すことができます。
下の写真の場合では、標的の黒い部分の端から端までの寸法を指定してみましょう。
公式標的ではないものでも、標的紙の大きさがわかっているならそれを、また、標的上の弾痕と弾痕の距離が一つでもわかっていれば、それを指定することも可能です。

長さがわかっている2点を選んで指定することで、写真上の寸法を決めます。

 


 
上図で真ん中に映り込んでいる赤い縦線を「寸法線」と表現することにします。寸法線の両端には円が描かれており、その円をマウスでドラグすることで寸法線を移動させることができます。また、ドラグした直後は、矢印キーでも移動できますので、微調整に便利です。
この写真は12番のサボットを100mライフル標的に50mの距離から撃ち込んだものです。公式のライフル標的ですから、黒い部分は直径200mmですが、実際に標的を物差しで測ってみると199mmでしたので、黒点の端から端までを寸法線で示し、その長さを「寸法mm」という表示の右横にある入力欄に199といれます。

 


 
寸法線の開始地点を拡大すると、以下のようになっています(画面はマウスホイールで拡大できます)。

 
 

 
寸法線の開始地点は赤い円の中心になります。マウスのホイールを回して拡大して正確に設定してください。寸法の設定が間違っていると、弾痕間の距離を推定するときに誤差が発生してしまい、それは全体にかかってきます。
「写真寸法指定」はいつでも変更ができ、変更してもそれまでに指定した設定は、その指定に応じて調整されますので、違っていると思ったらいつでも再調整してください。確定ボタンを押せば、その時点で指定されている寸法線の長さを数値で指定した長さとして登録し、画面の寸法が再計算され設定されます。画面左上に表示されるLength = の表示が、ここで指定された長さになります。以後、寸法線を動かせば、その長さがここに表示されますので、標的紙の他の部分の長さを計測することも出来ます。ただ、計測した場合は、寸法線の数値をそのときの数値に書き換えないと、現在設定の位置関係の数値が以前の指定数値に書き換わってしまいますので、ご注意ください。他の動作に移る前に、アンドゥ機能(Ctrl+Z)を使って元に戻す事をおすすめします。
また、この動作は必ず必要な物ではなく、鉛直方向指定ラジオボタンをオンにするなど、他の動作に移るときに自動的に実施され、寸法が確定された事になります。
寸法線を設定したら、口径を決めてください。口径は最初12番スラグの直径が表示されますが、改めて指定することができます。指定は「設定」タブの口径の欄に入力します。

 

設定タブの口径通称の選択ボックスを開いて20番サボを選択しているところ。
  
12番サボを選択すると、13mmが現れます。標準的なサボット弾の口径ですが、メーカーによってはこの口径にならないこともありますので、欄に直接数値を入力することで合わせることができます。
設定値は、「確定」ボタンを押さないと反映されませんので、必ず、「確定」ボタンを押してください。ボタンを押すと、設定が確定され、ボタンが再度押せない状態になります。

 

設定タブの様子
各項目の説明は各種設定を参照してください。
 
この操作はいつでも実施可能で、途中から数値を調整することも可能です。

 
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