操作方法は QuickPar とほとんど同じです。 ただし、開発環境や実装方法が異なるので、動作が異なる所もあります。 更に、ディレクトリ構造の反映や作成前のプレビュー機能など、 QuickPar に無くても便利だと思ったものは追加しています。 こういう機能を追加して欲しいという要望があれば連絡してください。
 
QuickPar の標準設定は UseNet で使うために最適化されてるので、MultiPar のと異なります。
QuickPar と同じにしたいなら、次の項目を標準設定から変更する必要があります。
[GUI の設定] ページ上の、[ブロック・サイズをその単位の倍数にする] 項で、
 
「yEnc 用: 3,000 行」を選択する。
[GUI の設定] ページ上の、[ブロックの割り当て方法] 項で、
 
「ブロック数を制限する: 3,000」にチェックを入れ、「ブロック・サイズ: 384,000」を指定する。
[クライアントの挙動] ページ上の、[作成時の設定] 項で、
 
「下層フォルダ内を検索しない」にチェックを入れる。
[クライアントの挙動] ページ上の、[検査と修復時の設定] 項で、
 
「検査結果を再利用する」の「15 日間」を選択する。
  MultiPar と QuickPar で挙動が違う点がいくつかあります。 MultiPar は PAR2 ファイル作成時に、効率のいいブロック・サイズを探すので、 同じように設定しても QuickPar とは異なるブロック数が初期選択されます。 QuickPar の [Recovery File Size: Variable (power of 2 sizing scheme)] にしたいなら、 MultiPar では「サイズ指定方式: 異なる大きさにする」を選択してください。 既存のリカバリ・ファイルに対して「作り直し」で更に作成する際には、 QuickPar が元のファイルはそのままにして新しいのを追加するのに対して、 MultiPar では元のファイルを上書きして作り直します。
  MultiPar が QuickPar と大きく異なるのは複数言語への対応です。 日本語や特殊文字などの非英数文字を、 QuickPar はパソコン固有のエンコードで記録してますが、MultiPar は UTF-8 を使ってます。 そのため、MultiPar が記録した非英数文字のファイル名を QuickPar は正しく読み取ることができません。 PAR2 クライアントの中では、MultiPar と par2cmdline が Unicode のファイル名に対応してます。
 
Peter Clements さんが QuickPar と同じような GUI を使うことを許可してくれたので、
日本語のファイル名を扱う為に MultiPar を作りました。
QuickPar に不具合が起きた外国ユーザーのために、英語版の GUI も作りました。
他の PAR クライアントが使いにくい時には、MultiPar が役に立つでしょう。
MultiPar を翻訳したい人は、私にメールを送ってください。
MultiPar は次のような多くの国で使われています。
アメリカ、ベルギー、中国、デンマーク、イギリス、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ロシア、スペイン、ウクライナ、など