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用語の定義

STLの記述の仕方の説明にあたって、事前にいくつかの言葉を定義しておきます。

STL ver 3において、数は64bitの符号有り整数の範囲とします。
10進数-9223372036854775807~+9223372036854775807
16進数0x0~0xFFFFFFFFFFFFFFFF
定数
即値。STLの文法内では上記の10進数表記、又は16進数表記を書くことができます。
16進数の場合、使用できる文字は0-9・a-f・A-Fになります。
 例)
  98
  -873
  0x90FA
  0x89ccde9FF
数の演算
STLでは、数の演算は + - * / % & | ^ SHL SHR SSHRの11個が定義されています。それぞれ、足算・引算・掛算・除算・剰余・BIT AND・BIT OR・BIT XOR・論理左BIT SHIFT・論理右BIT SHIFT(上位BITは0で埋められる)・算術右BIT SHIFTにあたります。この11個の演算子と呼びます。
優先順位は、優先されるのが「* / % & | ^ SHL SHR SSHR」です。「+ -」は後に計算されます(普通の計算の優先順位です)。優先順位が等しい場合は左から順に計算されます。優先順位を変更するのに()を使用できます。
!!!注意!!! BIT SHIFT演算(SHL SHR SSHR)の右側の数値は0~63の間のみ有効です。この範囲外の数値を指定した場合の結果は保証されません。
文字列
STL ver 3において、文字列はUTF-16を扱うこととします。
文字列定数
STLの文法内での文字列即値の表現は ' (シングルクォーテーション)で両端をくくることで行います。
 例)
  'foo bar baz'
  'あいうえお'
文字列の内部に ' を使用したい場合は '' のように続けて記述します。
 例)
  'San''ai'
また、\n、\r、\tはそれぞれCR、LF、TABに対応します。更に続けて二桁又は四桁の16進数を指定することで任意の(UTF-16の)文字コードを指定することができます。
 例)
  \0A
  \09
  \3042 (あ)
文字列の演算
STLでは、文字列の演算は + だけがサポートされています。普通の文字列の結合です。
配列
STL ver 3において、配列は数と文字列の双方を使用できます。しかしながら1次配列しか扱えません。
なお、indexは1から始まります。
セクション
STLでSASFの動作を定義する際に、SASFのどのタイミングでの動作を規定するかを指示するためのものです。詳細は後述しますが、全部で9つ存在します。
STLの動作を規定する最小単位です。詳細は後述します
複文
文を複数まとめたものです。詳細は後述します
論理値
真が偽のどちらかのみを取ります。定数としてはTRUE, FALSEの2種類のみです。

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