Last update 2023/9/4
最近話題の ChatGPT ですが、一般的にはブラウザを通して Chatサービスとして利用している方が多いと思います。 しかし、OpenAI社が提供しているのは Webサイトの Chatサービスだけではありません。プログラムから直接アクセスできるように APIサービスも提供してくれています。
ここでは、その APIサービスを使う準備について簡単に説明します。
APIサービスは、プログラムから直接利用できるだけでなく、セキュリティ上のメリットがあります。 というもの、Webサイトでチャットをした場合、こちらからの問い合わせ内容が ChatGPT の再学習に利用されます。再学習に利用されるということは、その内容が直接ではないにせよ、他人のチャットの内容に影響を与えるということです。 最悪のケースでは、ChatGPT を経由して個人的な情報が他人に渡ったり、企業においては機密情報の漏洩につながるかもしれません。
ところが、API についてはその心配がなさそうです。 OpenAI社は API によって問い合わせされた内容は、ChatGPT の再学習に利用しないと宣言しています。 APIで問い合わせした内容は、他人のチャットに影響を与えず、ChatGPT を経由して個人情報や機密情報が漏洩することはない、ということになります。
詳しくは OpenAI社のプライバシーポリシー( https://openai.com/api-data-privacy )をご確認ください。
OpenAI社の API は、有償サービスです。※ただしアカウント作成後しばらくは無料利用枠があります。
料金は従量課金のため、処理するデータ量に依存します。単価は安価ですが、使いすぎには注意してください。 使すぎないように OpenAI社 のサイトで利用上限が設定できます。詳しくは後述しますので、APIを利用する前に設定しておくことをお勧めします。
本ツール「CIP-ChatGPTインクァイア」では、不慮の使いすぎを防ぐため、コマンド実行時にも利用上限を設定しています。 詳しくはコマンドヘルプを参照ください。
OpenAI社の APIサービス を利用するためには、API-KEYを取得する必要があります。
以下の手順を実施してください。API-KEY が取得できれば、本ツール「CIP-ChatGPTインクァイア」を使って APIサービスにアクセスできます。
アカウント登録してしばらくは無料でAPIを利用できます。
無料枠を超えて利用する場合は以下を実施してください。
では、順番に説明していきます。
OpenAIのサイト( https://openai.com/ ) にアクセスして、右上のメニューをクリックします。
[Get started] を選んで、サイトの指示に従いながらユーザ登録を行ってください。
Microsoftアカウント や Googleアカウント などを利用することもできます。
アカウント登録と同じく OpenAIのサイトにアクセスして、今度は [Log in] を選んでください。
ログインできると以下の画面に表示されると思います。[API]をクリックしてください
右上のアカウントアイコンをクリックし、[View API key] をクリック
[Create new secret key] クリックし、画面の指示にしたがって進むと API-KEY が取得できます。作ったAPI-KEYは後から参照ができません。忘れないように保存してください。
保存しなければならないですが、他の人に参照されないように気を付けてください。他人が勝手に使っても、あなたのところに請求がやってきます。
上記の手順で目的のページにたどり着けない場合は、直接( API-KEY作成 )にアクセスすることもできます。
ここからはオプションです。無料枠を超えて利用する場合に実施してください。
[Billing] > [Overview] と進み、画面中央付近の [Set up paid account]をクリックし、サイトの指示に従って進むとアップグレードができます。クレジットカードが必要です。
「Set up payment method」というポップアップがでます。ふたつの選択肢があります。適切な方を選択してください。
・I'm an individual (個人用)
・I'm working on behalf of a company (会社用)
有料ユーザにアップグレードしたら、忘れてはならないのが利用上限の設定です。デフォルトでも上限は設定されていますが、120 USD と個人では なかなかの高額。安全のために低く設定しておきましょう。
[Billing] > [Usage limits] と進んで、Hard limit を設定してください。単位は USD です。注意してください。 Soft limit は警告の連絡を出してくれる閾値です。 重要なのは Hard limit です。
API利用の状況は [Usage] で確認できます。
以上で準備は完了です。
あとは、本ツール「CIP-ChatGPTインクァイア」を使えば ChatGPT と会話ができます。
コマンドとして利用できるため、自動化など工夫の幅が広がります。あとは皆さんのアイデア次第です。
Webサイトのチャットとは一味違った ChatGPT を楽しんでください!!