相続関係図マニュアル

用語解説


旧・家系図・相続関係説明図作成ソフト
  現行のソフトである「家系図・相続関係説明図作成ソフトU」以前に作られたソフトで、
  バージョン6.5までが存在しています。
  データは互換性があり、現行ソフトに読み込むと現行用に書き換えて、読込みできます。
  但しどのバージョンでも最新バージョンに書き換えられたり、作られたデータを古いバージョンで
  読み込む事は不可能です。

  また、下記のライセンスキーは全バージョンで共通に使えますので、新しいバージョンのソフトを
  入手しても、再度ライセンスキーを購入する必要はありません。


相続関係説明図と法定相続情報一覧図の関係
  法定相続情報一覧図とは法定相続情報証明制度を利用する際に、法務局の届け出書類と一緒に添付する、
  法定相続人を一覧にした図の事です。簡単にいえば、とある被相続人の残した遺産について、法定相続権がある
  人達だけの関係性を図にしたものです。

  対して従来からある相続関係説明図とは、法務局に相続登記を申請する際に、被相続人と相続人との続柄を
  証明する為の戸籍関連書類を全て添付しますが、本来なら証明書なので帰ってきませんが、これを返してもらう
  代わりに添付する家系図の事です。この家系図には本籍やその他の続柄を示す情報を記載して、戸籍関連書類と
  同等の証明能力を図にして持たせ、これが相続関係説明図です。よって法務局は相続登記申請があれば、
  戸籍関連書類と相続関係説明図とを見比べて(記載の調査をして)、図に示されている内容で相続人が全て
  記載されていると判断できれば、戸籍関連書類を返却してくれる訳です。

  ところが、戸籍関連書類は何も相続登記だけに必要なわけではなく、預貯金等の手続きの際にも同じだけの
  ものが要求されています。従来は登記で使った物を持ち回りで色々な所で使い回していたのですが、
  平成29年5月に前述の法定相続情報証明制度をスタートさせて、相続関係説明図の中から相続権が
  ある者だけが判る図を法務局が証明すれば、戸籍関連書類の添付は他の提出場所では不要という事にしました。
  これは何も相続登記が無くても戸籍関連書類と法定相続情報一覧図があれば申請して証明してもらえるという制度です。
  但し相続権を確定する為の戸籍関連書類が不要になるというだけで、それ以外の書類は各提出場所毎に異なるので
  必ず必要書類は事前に照会する事。例えば法定相続情報一覧図に各相続人の戸籍抄本を別途添付とか
  住民票を添付等、様々なケースが考えられます。



解除キー
  ライセンスキーの事。
  ライセンスキーが登録されていない状態では、当事者目録の設定画面下に
  登録ボタンがあるので、いつでもボタンを押せば登録できます。
  ボタンを押すと下図の画面が出るので、ライセンスキーを入手したら
  ボタンを押して登録して下さい。  但し、登録がなくても家系図は作れます。
 
 



当事者
  「当事者」とは、ある事柄の対象者という事で、一般的には法律用語としてよく使われています。
  例えば民事裁判では「当事者目録」というものを添付して訴訟の対象者を特定します。
  主に家庭問題を取り扱う家事審判や不動産登記等のように、対象になる人物が多い
  場合は目録を添付して判りやすくします。

  このソフトでは個人データを対象にした時の用語です。
  例えば当事者目録と書かれていれば、個人データのリストの事になります。
  「当事者目録の設定」ウインドウでは当事者リストと書かれた欄です。
  また当事者関連とあれば、「個人データに関する事」と読み替えられます。




子供
  子供には養子も入ります。
  結婚して戸籍から出たり、別世帯を構えても子には違いありません。


婚姻・世帯
  婚姻や世帯とは、家族を指します。
  独身で養子を取る場合も1つの家族ですから、本ソフトでは
  結婚の有無とは別に婚姻の設定を行います。
  また子供のいない夫婦も家族になりますから婚姻の設定を
  行わないと夫婦として系図に出ません。
  但し結婚もしない、養子も取らない状態の時は、子として
  親の家族になります。
  なお離婚や死別も家族として登録します。
  子孫がいない、結婚もしていない子供が被相続人になる場合は単体で婚姻の登録をして下さい。


世代数
  世代数とは系図にした時の階層数を指します。
  例えば自分と子供で2階層、つまり二世代です。
  但し階層数は最上部を0階層とします。

       





創始者
  登録されている任意の人が、先祖の始まりである状態の事。
  例えば、ある人を中心とした家系図を作ろうとした時、
  その「ある人」に父と祖父が登録されていたとすると、
  祖父より前の先祖が登録されていなかった時は、祖父が創始者
  となる。

   



直系の接続選択
  夫婦どちらの系図に入るかを予め決めておく選択で、例えば母系に
  設定したら、たとえ嫁に出ていても作図では嫁の実家の系図に
  婚姻関係が出る(見た目には夫が婿養子に入ったように
  見えるが、名字が夫の名前なので識別できる)。




  ここを未設定にすると系図作成作業の際に設定する、「子孫以外は女性主体で作図」に
  チェックが入っているかどうかで系図の流れが変わる。




  また選択中の夫婦については、夫と妻どちらの家系図を作るかという意味もあるため、「直系の
  接続選択」が未設定のまま作図を実行しようとすると、設定するように求められる。




  以上の設定は相続関係説明図や法定相続情報一覧図を作成する際に、夫婦の内どちらが被相続人になるのか
  決める重要な設定になります。




通常モード
  ワーネバモードではない状態のモードで、新規登録時の当事者の氏名の入力では姓・名の順で並びます。
  またライセンスキーの有無により作図設定に違いがあります。
  詳細は「ワーネバモードについて」を参照して下さい。





当事者No
  登録されている人の通し番号。
  基本仕様の最大登録人数により登録できる人の数も変わる。







同性と異性
  系図の中心となる人物の性別と「直系の接続選択」の父系・母系との関係を指す。
  例えば中心となる人物が女性だった時の同性とは「直系の接続選択」の母系のことであり、異性とは父系の事になる。
  同様に中心となる人物が男性だった時の同性とは「直系の接続選択」の父系のことであり、異性とは母系の事になる。
  なお男女の識別は外見や精神ではなく、あくまで戸籍上の記載を基準にします。


ワーネバモード
  通常モードではない状態のモードで、新規登録時の当事者の氏名の入力では名・姓の順で並びます。
  またライセンスキーの有無により作図設定に違いがあります。
  詳細は「ワーネバモードについて」を参照して下さい。
 
 




◎と♪
  家族関連の設定で、夫または妻を選択する際に名前の前に◎は未婚、♪は既婚を示す記号が付いています。
  但し♪が付いているからと言って、結婚できない訳ではないので、再婚の度に新たに名前を登録してはいけません。







CG版とテキスト出力版
  系図は通常画面上にグラフィックデータとして表示しますが(CG版)、横書きに出力する場合はテキスト出力できます。
  テキスト出力するとワープロ等で利用できます。またCG版なら系図の配置換え等が行えます。