系図表示設定ウインドウ
「系図表示設定」ウインドウは系図全体に関わる表示状態を設定するところです。
ここで設定した事は全家族の表示状態に直接影響が出ます。
なお法定相続情報一覧図を作成する場合は、その場限りで設定の一部が機能しないようになっています。
1.各部の機能の説明
@ 縦書き・横書きに関する設定
縦書き時のみの設定として、「漢数字の設定」項目があります。
縦書き時に一、二、三が並ぶと読み間違う可能性があるので、多角文字の壱、弐、参に変換するのがベストです。
A 文字やラインのレイアウトに関する設定
文字だけ大きくした場合、出力された家系図を印刷する際にラインが細いと印刷されない場合があります。
また文字と行の間隔を若干開ける事で読みやすくなる場合があります。
B 表示項目の設定
氏名以外の項目はここで表示・非表示の状態を設定できます。
離婚した場合はそこの婚姻関係を示すラインに強制的に×印が入りますが、離婚年月日は任意に表示設定できます。
本籍欄や住所欄に、それぞれ「本籍」と「住所」が表示されるように設定した場合、他の項目全部が3文字分の字下げ
して行の頭を揃えて出力されます。
C 家族単位の表示・非表示の設定
このリストで選択されている家族は系図に表示されません。
この機能は
「数次相続」と呼ばれる、相続手続きを怠っている間に相続人に新たな相続が発生したような場合に
最初の相続と後の相続で、相続人の構成が変わるのを、一度のデータの登録で両方の系図を作成する場合に
利用します。例えば子供のいない夫婦間で、夫が死亡してその相続手続きをしない間に妻が死亡した場合です。
この場合、夫の財産は夫の親族と妻に移り、妻の死亡により妻の親族に移るのに対して、妻の財産は妻の親族に
だけ移ります。そして当事者目録と家族リストを作る際は夫の親族と妻の親族の両方を登録して、系図の出力時に
振り分けます。
なお
「基準になる家族の設定」ウインドウで選択されている家族については非表示にできません。
詳細は後で別途説明します。
D 系図のレイアウトに関する設定
ここの設定次第で系図の見栄えが変わります。
*「氏名を1文字間隔で表示」
ここにチェックを入れると、氏名欄の文字のみが、文字と文字の間に空白1文字が入ります。本籍や住所が表示されない
場合はチェックしない方が良い事もあります。
*「本家と同じ名字は省略する」
ここにチェックを入れると
「基準になる家族の設定」ウインドウで選択されている家族の姓が出ません。
相続関係説明図を作成する際に、複雑な系図でなければ死亡した人と同じ姓は省略する慣習に対応した機能です。
*「同一人物を繋ぐ」
ここにチェックを入れると、養子縁組先や嫁ぎ先が判りやすくなります。
但し
系図のラインを無視して点線の直線で個人名を繋ぐので、巨大な系図になる程、返って見づらくなります。
*「子供の表示を右順にする」
「家族別の表示設定」ウインドウで設定してある子供の順番の並びを、系図作成時に一時的に逆に出力する機能で、
縦書き時にのみ有効です。
「子供の表示を右順にする」にチェックを入れると、縦書き時に「家族別の表示設定」ウインドウや「家族の詳細設定」
ウインドウの子供欄の上下並べ替えと同じ効果になりますが、両者には下記のような違いがあります。
|
効果があるのは |
上下並べ替え |
作図の縦横に関係なく、設定した家族のみ |
子供の表示を右順にする |
作図の時だけ、縦書き指定時で、全ての家族に |
*「子孫以外は女性主体で作図」
「家族別の表示設定」ウインドウの、
直系の接続選択が未設定の場合に有効になる、先祖からの系図の流れを
一気に変える機能です。
ここにチェックが入ると、
直系の接続選択が未設定の家族は全て各家族の妻側の先祖と結びつくように系図が作成されます。
*「系図毎に区切る」
一つの当事者目録で二つ以上の家系図が表示される場合に、便宜的に間を分ける機能です。
例えば夫の側の家系図の横に妻の両親や祖父母あるいは兄弟等の一族の家系図が並ぶ場合です。
*「相続関係説明図にする」
相続登記に家系図を添付する場合にチェックを入れます。
但しライセンスキーを入力して制限を解除した通常モードの時のみ有効な機能です。
*「家族No表示」と「当事者No表示」
系図を出力した後で、修正したいデータやレイアウトを変えたい時に一時的に表示させると、どの部分を変えたら
良いか判る、いわばデバッグ機能です。元々はソフト開発段階で利用していた機能を残したものなので、これ自体は
完全にレイアウトを無視して表示されます。
なお当事者Noは通常緑色で表示されますが、当事者リンクのリンク元に該当する場合は赤色になります。
*「姓と名の間に[・]を付ける」
当事者の氏名の入力時に「名・姓表示」にチェックが入っていると、以後はその当事者の氏名の表記が全て
中点で名と姓を分けた状態になります。
ただ相続関係説明図等の
公の機関に提出する書類の表記以外の文字や記号が含まれているのは不味いので、
原則的に系図上では中点を表示しないようにしました。
ただそのような厳格な系図を求めていな場合は、名・姓順でしかもカタカナ表記だと区切りが判らなくなるので、
このチェックを付けて中点で区切って表記します。なお姓・名順の時もチェックが入っていると中点で区切られます。
*「最下層部を広げる値」
縦書き系図の場合は下側、横書き系図の場合は右側を広げます。
これは「当事者の個別データ設定」ウインドウ内にある、
創始階層登録を設定して系図の出力の際に段落が下がると、
下層部に出力された項目が消えてしまう場合があり、その場合ここの値を大きくすると表示できるようになります。
*「名前の字下げ値」
系図を表示した際に他の項目との位置を調整できます。縦書きなら上下に移動します。また横書きなら
左右に移動します。設定値は0〜9文字の範囲になります。
*「生年月日の字下げ値」
系図を表示した際に他の項目との位置を調整できます。縦書きなら上下に移動します。また横書きなら
左右に移動します。設定値は0〜15文字の範囲になります。
*「テキスト化の際のラインの扱い」
横書き時に「テキスト化」ボタンと共に有効になります。詳細は系図のテキスト出力で説明しています。
*「当事者リンク元に統一」
当事者リンクの設定があると、同一人であっても通常は各当事者毎にバラバラな住所や氏名が系図に表示されます。
しかし場合によってはリンクされた者の中でリンク元の氏名に統一して表示しなければならないような事もあるので、
その場合はここにチェックを入れます。
2.家族単位の表示・非表示の設定
Cの家族単位の表示・非表示の設定で説明したように、特定の余分な系図や家族を消す事ができます。
ところで特定の一族のみを残して、その他は消したい場合がありますが、この設定方法について説明します。
ここで説明する内容は、完成サンプルや練習サンプル内の「家族非表示テスト」に、家族関連の設定から練習できるデータが
収録してあります。
再度練習する時は、先に全ファイルを消して、「バックアップフォルダー」から全ファイルをコピーして下さい。
また完成サンプル内の「家族非表示テスト」には、説明後の完成データがあります。
1.「基準になる家族の設定」で、家族リストから表示したい一族の頭領になる家族を選択します。
2.非表示にする家族の選択欄にある「全部選択」ボタンを押します。
3.すると1.で選択した家族名を残して、全てが選択状態になります。
4.最後に「直系子孫の解除」ボタンを押して子孫に該当する全部の家族の選択を解除します。
一族のみを表示させる際の注意事項
婿として出た男性や嫁として出た女性、それに養子として出た子供の家族以降の子孫は一族から除外されます。
(系図に子として名前は残りますが、家系はそこで途絶えるという意味です。)
血族全てを一族としたい場合は、「家族の詳細設定」または「家族別の表示設定」で男性の場合は
「直接の接続選択」欄で
父系にチェックを入れて下さい。また女性の場合は
「直接の接続選択」欄で母系にチェックを入れて下さい。
それから養子縁組をして出た子の場合は「家族の詳細設定」または「家族別の表示設定」で子供の登録欄の下に
子孫フラッグが
ありますので、必ずチェックを入れて下さい。(養子縁組した子に限って有効な設定項目になっています)
これらの設定は数次相続の手続きをする際にも必要になります。
3.作図の実行とキャンセル
作図の実行をするには「作図実行」ボタンを押して下さい。
また新たに家族を登録したり、当事者の追加や編集をする際は、「キャンセル」ボタンを押して下さい。
いずれの場合も表示設定状態がファイルに保存されて、次回の家系図の作成の際に呼び出されます。
但し「非表示にする家族の選択欄」は名前が前回と変わった家族について、選択が解除されます。
また通常モードからワーネバモードに変更した場合は
B表示項目の設定の項目の一部がクリアされてしまいます。
作図の実行は「テキスト化」ボタンを押してもできます。その場合は文字の大きさが16で文字間と行間は0になり、
ラインの太さは1になります。
なお
「テキスト化」ボタンは横書きを指定した場合に限り有効になります。