相続関係図マニュアル

養子縁組するには


 養子縁組をするには二種類の方法があります。
 一つは、普通に行われる、夫婦が子供を養子にもらうという方法です。
 そして二つ目は、結婚していない人が遺産を残す為に養子にもらうような場合です。
 
 
 1.夫婦が子供を養子にもらう方法
  ここで説明する内容は、練習サンプル内の「普通の養子縁組」に、家族関連の設定から練習できるデータが収録してあります。
  再度練習する時は、先に全ファイルを消して、「バックアップフォルダー」から全ファイルをコピーして下さい。
  また完成サンプル内の「普通の養子縁組」には、説明後の完成データがあります。

 基本的な使い方の「2 家族関連の設定」の説明の中の3.子供の登録@子供の追加で説明する子供の設定までは
 実子の場合と同じです。

 @ 養子になる子供を追加する
   「子供の追加」ボタンを押します。

 


 A 子供を選ぶ
   養子にする子供選んでから「登録決定」ボタンを押します。
   ここまでは実子も養子も全く同じ作業です。

  


   実の両親が既に登録されている子供の場合は、そのまま選択中の夫婦の養子になりますが、そうでない場合は下図の登録されて
   いない旨の警告と共に「父母を実の両親としてもいいですか」という質問メッセージが出ます。
   養子とする場合は、ここで「いいえ」を押します。

      


   すると「養子として登録しました」というメッセージが出ます。

      


   登録が完了しても、この状態では内部データが養子というだけで、実子と見た目は同じです。

  


  B 養子縁組日付の登録
   そこで養子である証として縁組日を決めます。
   まず該当する子供をリストから選びます。すると、養子縁組の日付入力が可能になります。
   なお養子じゃない子供を選択した場合は、養子縁組日付の登録欄が出ません。

  


   日付を入力して「原因日付を書き込む」ボタンを押して下さい。 
   この原因日付が空欄だと養子の印は系図に出ません。
 
  
 



 2.独身者が養子をもらう方法
 結婚していない女性(男性)が養子をもらう方法
  ここで説明する内容は、練習サンプル内の「独身者の養子縁組」に、家族関連の設定から練習できるデータが収録してあります。
  再度練習する時は、先に全ファイルを消して、「バックアップフォルダー」から全ファイルをコピーして下さい。
  また完成サンプル内の「独身者の養子縁組」には、説明後の完成データがあります。

 
 @ ダミーの家族を作ります
  「家族関連の設定」ウインドウで「新規追加」ボタンを押してダミーの家族を作ります

  


 A 妻(夫)の設定をします。
  「家族の詳細設定」ウインドウで、「直系の接続選択」と、妻(または夫)の設定をします。

  



 B 「家族関連の設定」ウインドウの家族リストに登録します
   「家族の詳細設定」ウインドウで、「リスト登録」ボタンを押します。この時配偶者は必ず「登録未設定」にします。

  


  「選択中の婚姻関係は、独身とみなして、非婚姻関係になります」という警告メッセージが出ます。

  


 C 夫婦を確定させます
   「家族の詳細設定」ウインドウで、「夫婦確定」ボタンを押して夫婦関係を確定させます。

  


   「夫婦確定」ボタンを押すと確認ウインドウが開きますので、「はい」ボタンを押して確定させます。
   これで独身でありながら家族ができました。

  


 D 養子を設定します
   例え独身者であっても夫婦として確定させると子供欄が出ますので、「家族の詳細設定」ウインドウの「子供の追加」ボタンを押します

  


 E 養子にする子を選ぶ
  「家族の詳細設定」ウインドウの子供選択欄から選んで「登録決定」ボタンを押します
  この設定例では事前に乙野二子が甲野花子と養子縁組する事が判っている場合なので、
  よって乙野花子の姓が甲野ではなくて乙野になっています。(姓は後からでも変更できます)

  


  「親は独身なので、女性の養子になります」という警告メッセージが出ますから、「OK」ボタンを押します。

  


 F 養子縁組日付を登録します
  養子になった子を「家族の詳細設定」ウインドウの子供欄で選択すると、養子縁組日付の登録ができるようになります。

  


  日付を入力して、「原因日付を書き込む」ボタンを押して登録します。

  



  G 作図する
   「家族関連の設定」ウインドウの「作図開始」ボタンを押します。
   すると「系図表示設定」ウインドウが開くので、「離婚・養子縁組欄」にチェックを入れます。

  

   
   「系図表示設定」ウインドウの「作図実行」ボタンを押すと下図の「系図の表示」ウインドウが開いて系図を見る事ができます。
   養子縁組した場合は、二重線で表しています。

  



3.作図時点の注意
  上の図を見て、「乙野花子が結婚して子供ができた場合、甲野家を継ぐのだろうか? それとも乙野家を継ぐのだろうか?」
  という問題が出てくる事が判ると思います。一般的には最終の養子先ですが、相続権という問題になると実の親と養親の両方
  あり、さらに養親の死亡時期と養子縁組の時期により相続権があったりなかったりします。
  この例では養子先は一件だけですが、世の中には何度も養子先を転々とする人もいます。例えば幼少時に養親が亡くなり
  別の親戚の家に再度養子に入る場合です。
  本ソフトではこのような場合に備えて、子孫フラッグという概念を設けてあります。ようするに子孫フラッグがある家族の下に
  子孫が作られて行くという意味です。
  設定については、「特殊な設定」の「子孫フラッグ」の説明にあります。