相続関係図マニュアル

再婚の設定


  一人の人が何度も結婚する事がありますが、系図を作成する際にまとめて表示した方が綺麗で見やすくなります。
  この場合設定上注意する点は、必ず直系の接続選択を対象者と同じ性で統一する事です。
  下図の場合は男性を中心にした、再婚と内縁関係の混合です。

  完成サンプル内の「再婚」には、完成データがあります。

  通常は内縁関係は相続権が無いので登録する必要はありませんが、子供を認知した場合はその子にも
  相続権が発生しますので、登録しなければなりません。
  また小説の人間関係を図に起こしたりする場合等にも本ソフトは使えますが、その場合は子供の有無や認知の有無
  に関わらず登録します。

    


1.本ソフトの特徴
  @ 表示は左・右・左・右・・・・という順
   通常の系図は配偶者を左側に書きますが、再婚等を表す時は、左・右・左・右という順に
   それぞれ外側に向かって広がります。(一番右側の夫婦関係は妻が右側で逆になっている)
   つまり中央の被相続人を中心にして、向かって右側にできる夫婦関係は全て配偶者が右側という事です。
   これは3組以上の夫婦関係になると、中央の2組以外は後でCGツールで被相続人の情報を消す事で綺麗に
   見せる事ができる仕様になっているからです。

  A 上下二段でラインを表さない
   普通の夫婦関係は二重ラインで名前を繋いで表現しますが、再婚を表す場合は下図のように、
   その二重ライン(または1ライン)を上下二段にして表現している系図が多いです。

    

   本ソフトは二組の場合は中央に被相続人を置いて、両端に配偶者を配置する仕様です。
   そして3組以上になると上下二段でラインを引く事はせずに、単純にもう一組分の夫婦を外側に配置していき、
   全体を点線で囲む仕様です。
   これは再婚を無制限に行う事を念頭にしたもので、当初は二段方式の4組を考えていたところ、たまたま
   ニュースで再婚を繰り返した男の話が流れて、この仕様にしました。
   また本ソフトの系図は画像ファイルにできるので、上下二段にしたい場合は後でCGソフトを使えば簡単に
   加工できます。(上図はそのようにして作図しなおしました。)


2.設定例1 通常の設定
  完成サンプル内の「再婚」フォルダー内の「再婚1」には、完成データがあります。
  例えば何度も結婚した事のある夫を系図上でまとめて分かりやすく表示するには、その夫の全ての婚姻の設定において、
  「家族別の表示設定」ウインドウまたは「家族の詳細設定」ウインドウの「直系の接続選択」の父系にチェックを入れます

  


3.設定例2 特殊な設定
  この設定は数次相続が発生していた場合等、男女別々に系図を作る必要がある場合に使います。

  完成サンプル内の「再婚」フォルダー内の「再婚2」には、完成データがあります。
  元に戻す時は先に全ファイルを消して、「バックアップフォルダー」からをコピーして下さい。

  何度も結婚した事のある夫を系図上でまとめて分かりやすく表示するには、その夫の全ての婚姻の設定において、
  「家族の詳細設定」ウインドウの「直系の接続選択」の未設定にチェックを入れます

  

  「家族関連の設定」ウインドウにある「作図開始」ボタンを押すと、家族リストで選択中の家族について、
  「作図の中心となる人物が決まっていません」という警告メッセージが出ます。
  ここは夫中心なので、「男性中心に作図しますか?」の問いには、「はい」ボタンを押します。

       


  そして作図の際に、夫中心の場合は「系図表示設定」ウインドウで「子孫以外は女性主体で作図」のチェックを外します。

  


  注意
  「基準になる家族の設定」ウインドウの家族リストで選択中の家族について、
  「家族別の表示設定」ウインドウで改めて未設定にチェックを入れると「作図実行」ボタンを
  押した時に、「作図の中心となる人物が決まっていません」という警告メッセージが出ます。
  ここは夫中心なので、「男性中心に作図しますか?」の問いには、「はい」ボタンを押します。