相続関係図マニュアル

未婚の子の扱い


 未婚の子は婚姻関係の無い男女の間に生まれた子供で、特徴として女性の実子ではあるが、男性が認知しない限り
 男性の実子にならないという特殊な立場にあります。
 
 未婚の母で、男性がどこの誰か判らない状態を例に設定方法を説明します。
 (判っていても認知してくれるまでは判らないのと同じです)
 

 ここで説明する内容は、練習サンプル内の「未婚の子」に、練習できるデータが収録してあります。
 再度練習する時は、先に全ファイルを消して、「バックアップフォルダー」から全ファイルをコピーして下さい。
 また完成サンプル内の「未婚の子」には、説明後の完成データがあります。
 但しライセンスキーを登録して解除状態にしないと系図に認知欄が出ません。

1.未婚の子の設定

 @ ダミーの当事者を登録
  「当事者目録の設定」ウインドウで、母親と認知される子供を先に登録しておいてから、
  「当事者リストに新規追加」ボタンを押します。

 


 A 性別のみを登録
  「当事者の個別データ設定」ウインドウで、性別に男性を指定して、その他は一切登録しないで「リスト登録」ボタンを押します。
  但し、認知してくれる事が判っていた場合は、その人のデータを登録します。

 


 B 「家族関連の設定」ウインドウに移動
  当事者目録のリストに男性の「氏名不詳」という名前で登録されますので、そのまま「家族構成へ」ボタンを押します。
  但し、認知してくれる事が判っていて登録した場合は、その人の名前があります。

 



 C 家族を新規追加

 

 D 認知する人を登録
  「家族の詳細設定」ウインドウの夫の設定リストから何も名前が登録されていない項目を選択します。
  但し、認知してくれる事が判っていて登録した場合は、その人の名前があります。
  この時当事者Noを間違わないようにして下さい。

  

 E 認知される子の母親を登録
  夫の欄が当事者Noだけで空欄になっている事を確認したら、続いて妻の欄の選択をします。
  但し、認知してくれる事が判っていて登録した場合は、その人の名前があります。

 


 F 家族リストに登録
   「家族の詳細設定」ウインドウの「リスト登録」ボタンを押すと、「家族関連の設定」ウインドウ内の家族リストに
  夫の名前が無いリストが登録されます。  但し、認知してくれる事が判っていて登録した場合は、その人の名前があります。

 


 G 非婚姻関係を設定
  「家族の詳細設定」ウインドウの非婚姻関係にチェックを入れます。

 


  すると、「選択中の二人は、内縁関係になります」という警告メッセージが出ます。

   


 H 夫婦関係を確定
  「家族の詳細設定」ウインドウの「夫婦確定」ボタンを押して、夫婦として確定させます。

 

 夫婦確定の確認画面が出ますから、間違いがなければ「はい」を押します。

 


 I 子供の追加
  「家族の詳細設定」ウインドウの「子供の追加」ボタンを押します。

 


 J 認知される子を選択
  認知される子供を子供選択欄で選んで「登録決定」ボタンを押して下さい。
 
 

  すると、「二人は結婚していないので母親だけ実母になります」という警告メッセージが出ます。

  


 これで「OK」ボタンを押せば、データ上は未婚の子として登録されている訳ですが、実は上記の設定は未婚の父でも
 全く同じ設定をします。
 また、系図にすると父親の欄が無いだけで夫婦関係を表すラインが出て、そこから子供に縦棒が引かれるだけです。
 もし父親の名前が判り、当事者設定の「氏名不詳」状態の名前の欄に名前だけでも登録されたら、系図上は夫婦の
 ように見えます。ようするにたとえ名前が判っていても認知するか結婚するまでは氏名を登録してはいけないという事です。
 さらに未婚の父の場合は後で説明する「認知」にチェックを入れないと未婚の子だった事は判りません。
 その点、母親の場合は未婚であろうとなかろうと実子には違い無いので系図上は認知は些細な事になります。
 
 
 
2.認知するには

 @ 認知される子を選択
   「家族の詳細設定」ウインドウにある子供欄から認知される子供を選択すると、欄外に認知のチェック欄が表示されますから
   チェックをいれます。

  


  すると、本当に父親が認知したかどうか確認メッセージが出ますので、確認したら「はい」ボタンを押します。
  なお一度認知してしまったら取り消す事はできないので、取り消す時は子供を削除して登録し直さなければなりません。

  


 A 原因日付の登録
  確認すると認知の日付の入力が可能になります。
  日付を入力しないと系図には認知の事は出ませんので注意して下さい。

 


  日付を入力してから「原因日付を書き込む」ボタンを押して登録します。

 




3.認知を系図に出す

 認知した事を系図に出す上で重要なのは、何処の誰が認知したかと言う事が書かれていないと意味がありません。
 よってこれまで空欄になっていた父親の名前(情報全部)を登録するところからスタートします。
 なお、先に父親の情報を登録しておいてから、認知してもかまいません。

 @ 認知する人を選択
  「当事者目録の設定」ウインドウに戻り、当事者No.3の氏名不詳欄を選択します。

 

  すると「リスト中の当事者を編集」ボタンが有効になりますので、押します。

 


 A 父親の氏名等の情報を入力
   「当事者の個別データ設定」ウインドウが開くので、父親の氏名等の情報を入力して、「リスト登録」ボタンを押します。

 


 B 「系図表示設定」ウインドウで認知の表示を設定
  「当事者目録の設定」ウインドウが開くので、「家族構成へ」ボタンを押します。

 


  「家族関連の設定」ウインドウが開いたら、家族リストに正しく夫婦の名前が登録されている事を確認して、
  「作図開始」ボタンを押します。

 


 この時、各家族毎に設定する「直系の接続選択」で未設定のものがあると、下図のように父系か母系かどちらかを
 選ぶようにメッセージが出ます。
 もし父系なら「はい」ボタン押します。また母系なら「いいえ」ボタンを押します。
 今回は母系で系図を出す事にしますから、「いいえ」ボタンを押して下さい。

 


 続いて「系図表示設定」ウインドウの認知欄にチェックを入れて、「作図実行」ボタンを押します。
 ライセンスキーを登録して解除状態にしないと認知欄が出ません。

 


 C 「系図の表示」

 


4.婚姻している男女か、非婚姻関係の男女かの違い
  未婚の子として認知されたままの状態と、後に両親が結婚した状態で系図の表記が下図のように違います。
  すなわち、「家族の詳細設定」ウインドウで、
  未婚の状態 → 非婚姻関係にチェックが入った状態
  婚姻した状態 → 非婚姻関係のチェックが外れた状態
  という事になります。

         未婚の状態(非婚姻関係)
  


        結婚している状態(婚姻関係)