当事者リンク
概要
当事者リンクとは、一人の当事者に対して複数の氏名や住所等、個人情報を登録してリンクする機能の事です。
例えば推理ドラマ等では、養子先で姓名が変わっていて、後から同一人物の仕業だったというような
展開がよくありますよね。
また、戦国武将やその妻等は一度家柄の良い所に養子に行き、そこから位の高い家に婿入りや嫁入りする事で
家柄を合わす等といった事があります。
従来の家系図作成ソフトでは別々の人物として登録する事はできても、そこから派生する子孫と、出生した
家系とが繋がる事はありませんでした。
この当事者リンク機能を使えば、バラバラに当事者目録に氏名を登録しておいて、後からそれらの中から一人をリンク元に
決めるだけで、同一人として系図を作成する事が可能です。しかもリンクした当事者間ではどの家系からでも子孫を
派生させる事ができます。
但し、この当事者リンク機能は、相続関係説明図を作る場合、使ってはいけません。
なぜなら、相続手続きにおいては最後に作られた住民票(つまり最新の住民票)に基づいて氏名や住所を
記載する事になっているからです。
婚姻関係で当事者リンクを設定した例
リンク設定前(甲野大助と乙野大助は別人状態)
リンク設定後(甲野大助と乙野大助をリンク)
リンクの仕様
当事者リンク機能は下図のように、常にリンク先からリンク元を指定する形で行います。また解除もリンク先から解除するだけで
リンクを外す事ができます。
但し「当事者リンクする者の中で実の親がいる者は一人だけ」という制限があります。
例えば、当事者リンクしている者の中に既に実の親が存在していて後から実の親がいる者をリンクさせる事や、
実の親がいる者どうしの当事者リンクはできません。
リンク先とリンク元の違い
リンク先になっている当事者は、他の誰かからリンク元に指定される事はありません。
例えばAという当事者が既にBという当事者のリンク先になっていたとして、Cという当事者がAをリンク元に指定しようとすると、
自動的にCのリンク元はBになります。
逆に、リンク元になっている当事者は、他の誰かをリンク元に指定して自分はその者のリンク先になる事はできません。
例えばBという当事者が既にAという当事者のリンク元になっていたら、BはCという当事者をリンク元に指定する事ができない
ということになります。
リンク元の当事者名に統一する機能を使えば、系図上で全てのリンク先の当事者をリンク元に置き換えられます。
(リンク先の当事者は他の当事者に置き換わる事ができません。)
リンク元(18番の丁田大助)の名前に統一していない状態
リンク元(18番の丁田大助)の名前に統一した状態
婚姻関係を示すリンクの仕様
当事者リンク機能を使うと婚姻を示す表示が下図のようにリンクした同一人物であっても別々の婚姻状態で表示します。
これは別々の名前の当事者だった場合に片方の名前が表示されるともう片方の名前が消えてしまうのを防ぐ目的があります。
ただし、リンク元の当事者名に統一する機能を使えば、下図のように通常の婚姻関係の表示と同じリンク元一人の名前で出せます。