相続関係図マニュアル

創始階層登録


何世代にも渡って登録が進んだ時に、同世代の者を近い階層に配置したいと思います。
例えば、下図のような場合です。

 ここで説明する内容は、練習サンプル内の「創始階層登録」に、練習できるデータが収録してあります。
 再度練習する時は、先に全ファイルを消して、「バックアップフォルダー」から全ファイルをコピーして下さい。
 また完成サンプル内の「創始階層登録」には、説明後の完成データがあります。
  
  


  上図の場合、家族No.3の乙野花子と、その実家である家族No.1から伸びた子としての乙野花子の
  距離が離れて表示されます。また各個人の生年月日を見ると、一階層分ズレている事が判ります。
  複雑な家系の場合は調整の意味がありませんが、この例のような単純な家系図では気になるところです。
  このような場合に備えてあるのが、創始階層登録の、系図の創始者の階層を下げる為の機能です。


1.設定の方法
 @ 設定する人を特定
  「当事者目録の設定」ウインドウの当事者目録リストから、下げたい系図の一番上に来る人を選択して、
  「リスト中の当事者を編集」ボタンを押します。

  


 A 階層値を登録
  「当事者の個別データ設定」ウインドウの創始階層登録に値を入力して「リスト登録」ボタンを押します。
  今回は一階層分下げるので、1を入れます。
    注)階層値は最上部が0階層になります。

  


  B 登録した人の「直系の接続選択」にチェックを入っている事を確認する
   「当事者目録の設定」ウインドウが開いたら、「家族関連の設定」ウインドウに移動して、創始階層登録を行った人の
   家族を家族リストで選択します。
   そして下図の「家族の詳細設定」ウインドウで、登録した人と同性の「直系の接続選択」にチェックが入っている事を確認します。

  


  C 系図を表示させます
   「家族関連の設定」ウインドウの「作図開始」ボタンを押して、作図モードに移り、「系図表示設定」ウインドウの「作図実行」
   ボタンを押して系図を表示させます。

  

   ここで系図の最下層部に注目して下さい。なんとスクロールバーが一番下にまで下がっているのに、家族No.3の子供
   である乙野美子が欠けています。
   実は、この現象は系図が下がった事により、メモリ上に用意した系図の作成範囲を超えた為に起こった事なのです。


  D 範囲を広げる
   「系図表示設定」ウインドウの右下にある、「最下層部を広げる値」というところを、一階層分下げたのですから、
   1階層分広げれば良いという事で、1を入れます。

  

   そしてもう一度「作図実行」を押して、系図を表示させます。

  

  
2.登録の効果が無い例
  
   @ 創始階層登録した人でも、「家族の詳細設定」ウインドウの「直系の接続選択」にチェックが入っていなかった時。

   A 創始階層登録した人で、「家族の詳細設定」ウインドウの「直系の接続選択」にチェックが入っていても、
     その人が誰かの子だった時
     但し親に当たる家族が「系図表示設定」ウインドウの「非表示にする家族の選択欄」で選択されれば
     効果が出ます。

   B 創始階層登録した人が「家族関連の設定」ウインドウの家族リストに登録されていない時。