相続関係図マニュアル

代襲者を更に代襲


代襲者を更に代襲とは下図のような関係になりますが、一言で言えば被相続人から見た曾孫が直接相続する状態です。
なお横置きだと横に長くなりすぎますので、本来は縦置きの方が見やすくなります。ただ数字については読み間違いが
無いように多角文字を使うのがベストです。




法定相続情報一覧図にすると下図のようになりますが、横書きなので、2ページ以上になります。
下図の例ではグラフィックエディター等で一つの系図を二つに分離して加筆・修正した状態です。







作成ポイント

 1.代襲相続の設定
  法定相続情報一覧図では常に被相続人から見た時の続柄を系図上に表しまが、代襲相続の場合は
  親より先に亡くなった子供を「被代襲者」と呼び、その子(つまり孫)は「代襲者」と呼びます。
  また本件の例ではその孫も被相続人より先に死亡しているので孫も「被代襲者」となり曾孫が「代襲者」になります。
  さらに前述の被相続人から見た時の続柄を相続権者には冠するので、上図の場合は最終の「曾孫・代襲者」となります。

  @作図時の基準家族Noを1に設定
   この設定により他の家族について設定作業をしても作図時には被相続人の家族が中心になります。

  A被代襲者の家族(被相続人から見て子の家族)を選択

  B被代襲者の系統を設定
   被代襲者が男性の場合は「男系」を選択します。また女性の場合は「女系」を選択します。

  C被代襲者に関して夫又は妻の肩書を「被代襲者」に設定
   被代襲者に「男系」を選択した時は夫の肩書リストから「被代襲者」を選択します。
   また「女系」を選択した時は妻の肩書リストから「被代襲者」を選択します。


  



  D被代襲者の家族(被相続人から見て孫の家族)を選択

  E被代襲者の系統を設定
   被代襲者が男性の場合は「男系」を選択します。また女性の場合は「女系」を選択します。

  F被代襲者に関して夫又は妻の肩書を「被代襲者」に設定
   被代襲者に「男系」を選択した時は夫の肩書リストから「被代襲者」を選択します。
   また「女系」を選択した時は妻の肩書リストから「被代襲者」を選択します。

  G最終の被代襲者の子供の肩書を「代襲者」にします。
   最終の被代襲者の子供の肩書は「代襲者」になりますが、同時に被相続人から見た肩書も必要です。
   この例では曾孫に当たりますので、子供欄から被代襲者になる子を選んでリストからとりあえず「孫・代襲者」を選択します。

  


  H最終の被代襲者の子供の肩書を「曾孫・代襲者」にします。
   子の肩書欄の「孫」の文字を「曾孫」にしてから「登録」ボタンを押します。

  



 2.相続権のある人のみを表示させる
  被代襲者の配偶者には相続権がありませんので、甲野元気と甲野二子をリストから外します。
  また被代襲者の甲野はるかと甲野太郎は、死亡しているので外すところですが、代襲相続では相続権が一旦移っていると考えて
  選択状態にします。
  この指定はとても重要なので、必ず相続に関して知識のあるの人の助言を得て設定して下さい。

  なお今回は最初から2ページになる事が判っているので、「表題部追加情報」欄に「/2」と記入してから「設定完了」ボタンを押します。

   



 4.図を整える
  最後に本件の例での代襲相続は4世代分になりますので、どうしても横長になり、A4縦の用紙からはみ出してしまいます。
  文字サイズを小さくすると収まる場合がありますが下図のように大変見にくくなってしまいます。

   


  そこでまず上図を普通に出してからグラフィックエディター等で2ページに分けられるように用語等をコピーして貼り付けます。
  (下図は説明上、画像を縮小処理してあります。)

  下図の場合は表題部分を複製して2ページに分かれた時の各ページのほぼ真ん中辺りになるように貼り付け、それぞれに
  ページ番号を加筆しました。
  また「以下余白」も複製してあります。
  作者情報欄は最後のページにだけ表示しますので、2ページ目にだけ出るように水平移動させました。

   


  次に左半分をコピー(テキストエディターでは矩形選択してコピー)してから新たな画像(テキストなら文章)として貼り付けます。
  そして切れた罫線の先にどのページと繋ぐのか記入します。下図の場合は「(2/2)@へ続く」と入れました。

   



  最後に右半分をコピー(テキストエディターでは矩形選択してコピー)してから新たな画像(テキストなら文章)として貼り付けます。
  そして切れた罫線の先に丸数字で番号を記入します。下図の場合は「@」と入れました。
  また系図の位置も上方に移動させてあります。