相続関係図マニュアル

数次相続の設定例



数次相続とは、相続手続きが済んでいない間に、その相続人が死亡して次の相続が発生した状態です。
例えば、下図のような場合です。この例では一家全員が交通事故に合い、病院に運ばれて医師が死亡日時を確認
したという想定です。(カッコ内の番号は家族No)

     


ですから、落盤事故やトンネル崩落、あるいは船が沈没したような、死亡日が同一でも時間が特定できないような
場合は同時死亡の推定の適用となり、互いに相続しないので、このような数次相続にはなりません。
一般的には親が死んでその相続登記を怠った、あるいは遺産分割で兄弟姉妹間に争いがあって登記できなかった間に
相続人の誰かが死亡したような場合が想定されます。

それでは上の例で具体的に相続権がどのように移ったか見てみましょう。
第1の相続 甲野一郎(家族No.1)、第2の相続 乙野花子(家族No.3)、第3の相続 乙野大助(家族No.3)
となりますが、第1の相続の直接の相続人は妻の甲野一子と子である乙野花子です。
第2の相続の直接の相続人は夫の乙野大助と母である甲野一子です。
第3の相続の直接の相続人は両親である乙野二郎と乙野二子になります。
従って第1の相続の相続権は妻の甲野一子と、乙野花子→乙野大助→乙野二郎と乙野二子にあります。
第2の相続の相続権は母の甲野一子と、乙野大助→乙野二郎と乙野二子にあります。
第3の相続の相続権は乙野二郎と乙野二子にあります。

それでは各相続について、家系図を作ってみましょう。

練習サンプル内の「数次相続」には家系図の作成の設定から練習できるデータが収録してあります。
再度練習する時は、先に全ファイルを消して、「バックアップフォルダー」から全ファイルをコピーして下さい。

その前に設定前の家系図を下図に示します。