文字関数

 関数名 機  能備 考
ASC文字コードを数値に変換します。turboは拡張仕様
CHR$数値をキャラクタコードとみなして、対応する文字に変換します。turboは拡張仕様
VAL数字を表わす文字式を数値に変換します。
STR$数式の値を文字の数字に変換します。
HEX$数式を16進数の文字列に変換します。
OCT$数式を8進数の文字列に変換します。
BIN$数式を2進数の文字列に変換します。
LEFT$文字式の左側から、指定したバイト数だけ文字を取り出します。
RIGHT$文字式の右側から、指定したバイト数だけ文字を取り出します。
MID$文字式の中から、指定したバイト数だけ一連の文字を取り出します。
STRING$任意の文字式を任意の数だけ用意します。
SPACE$スペースからなる文字列を与えます。
INSTR文字式の中に含まれる特定の文字式のバイト位置を検出します。
LEN文字式の文字数を与えます。
HEXCHR$16進数を表わす文字式をキャラクタコードとみなして対応する文字列に交換します。
ASCCHR$文字式の文字コードを16進表記に変換します。新規追加 
MIRROR$文字式のバイナリーコードを転置した文字列を与えます。
REPLACE$文字式の中の指定された文字列を置換します。新規追加 
TRIM$文字式から前後の空白を取り除いた文字列を与えます。新規追加 
USING$数式の値を指定された桁数の範囲で右づめした文字列を与えます。新規追加 



(説明の形式)

[機能] 各コマンド・ステートメント・関数の働きを簡潔に記述します。
[書式] 各コマンド・ステートメント・関数の書き方の一般形を示します。
[ ]の中は任意に省略できます。
[解説] 各コマンド・ステートメント・関数の実際の使用方法、働き、注意事項を詳しく述べています。

ASC

[機能] 文字コードを数値に変換します。(⇔CHR$)
[書式] ASC(文字式)
文字式:数値に変換する文字が左端にある文字列。
[解説] 文字式の最初の1文字のキャラクタコードが、この関数の値になります。
NewX1の場合、キャラクタコードの値は0~255の整数値(アスキーコード)です。
NewX1turboの場合、キャラクタコードの値は0~65535の整数値(アスキーコードXJIS文字コード)です。
また、文字式がヌルストリングのときに、この関数の値は0になります。

CHR$

[機能] 数値をキャラクタコードとみなして、対応する文字に変換します。(⇔ASC)
[書式] CHR$(x1[,x2,x3,・・・・・・])
x1,x2,x3:文字に変換する数式。各0~255 (NewX1の場合)
x1,x2,x3:文字に変換する数式。各0~65535(NewX1turboの場合)
[解説] 数値をキャラクタコードとする文字が与えられます。数値1つにつき1文字が得られますが、数値を
1つずつ,(カンマ)で区切って入れると、その数値の並びに対応する文字列が得られます。
NewX1turboで255を超える数式を指定すると、2バイトコード文字として扱われ、
2文字の半角文字(第1バイトまたは第2バイトが128未満の場合)または
1文字の全角文字(第1バイトおよび第2バイトが128以上の場合)に変換されます。

VAL

[機能] 数字を表わす文字式を数値に変換します。(⇔STR$)
[書式] VAL(文字式)
文字式:数字を表わす文字式。
[解説] 文字式の中の文字としての数字を数値に変換します。もし文字式の最初の文字が+,-,&または数字で
ないときには、この関数の値は0になります。

STR$

[機能] 数式の値を文字の数字に変換します。(⇔VAL)
[書式] STR$(x)
x:数式。
[解説] 数式および数値を表す文字式が、この関数の値になります。
正の数の場合、先頭にスペースが一文字はいります。

HEX$

[機能] 数式を16進数の文字列に変換します。
[書式] HEX$(x)
x:数式。
[解説] 数式を16進数の文字列に変換したものが、この関数の値になります。

OCT$

[機能] 数式を8進数の文字列に変換します。
[書式] OCT$(x)
x:数式。
[解説] 数式を8進数の文字列に変換したものが、この関数の値になります。

BIN$

[機能] 数式を2進数の文字列に変換します。
[書式] BIN$(x)
x:数式。
[解説] 数式および数値を2進数の文字列(0,1からなる)に変換したものが、この関数の値になります。

LEFT$

[機能] 文字式の左側から、指定したバイト数だけ文字を取り出します。(⇔RIGHT$)
[書式] LEFT$(文字式,n)
n:文字式から取り出すバイト数。
  半角文字は1バイト/文字,全角文字は2バイト/文字
[解説] 文字式の左側から取り出されたnバイトの文字列が、この関数の値になります。nの値が文字式のバイト数より
大きいときには、すべての文字が、n=0のときには、ヌルストリングがそれぞれ関数の値になります。
全角文字を含む文字列を文字単位で取り出したい場合は、この関数でなくKLEFT$関数を使用して下さい。

RIGHT$

[機能] 文字式の右側から、指定したバイト数だけ文字を取り出します。(⇔LEFT$)
[書式] RIGHT$(文字式,n)
n:文字式から取り出すバイト数。
  半角文字は1バイト/文字,全角文字は2バイト/文字
[解説] 文字式の右側から取り出されたnバイトの文字列が、この関数の値になります。nの値が文字式のバイト数より
大きいときには、すべての文字が、n=0のときには、ヌルストリングがそれぞれ関数の値になります。
全角文字を含む文字列を文字単位で取り出したい場合は、この関数でなくKRIGHT$関数を使用して下さい。

MID$

[機能] 文字式の中から、指定したバイト数だけ一連の文字を取り出します。(⇔LEFT$、RIGHT$)
[書式] MID$(文字式,開始位置[,n])
開始位置:文字式の最初の文字の位置を1とする文字の位置。
n:文字式から取り出すバイト数。
  半角文字は1バイト/文字,全角文字は2バイト/文字
[解説] 文字式の中の開始位置から取り出されたnバイトの文字列が、この関数の値になります。nを省略したとき、
および文字式のバイト数よりnが大きいときには、開始位置から右端までの文字列が、関数の値になります。
開始位置が文字式のバイト数より大きいときには、ヌルストリングが関数の値になります。
全角文字を含む文字列を文字単位で取り出したい場合は、この関数でなくKMID$関数を使用して下さい。

STRING$

[機能] 任意の文字式を任意の数だけ用意します。
[書式] STRING$(n,文字式)
STRING$(n,数式)
n :文字式の数。0以上の整数
数式:0~255のアスキーコードとみなされます。
[解説] 文字式または数式で指定した文字列をn個並べて用意します。

SPACE$

[機能] スペースからなる文字列を与えます。
[書式] SPACE$(n)
n:スペースの数。0以上の整数
[解説] n個のスペース(空白)からなる文字列が、この関数の値になります。

INSTR

[機能] 文字式の中に含まれる特定の文字式のバイト位置を検出します。
[書式] INSTR([開始位置,]文字式1,文字式2)
開始位置:探し始める文字のバイト位置。1以上の整数
     文字式1の最初の文字のバイト位置を1とします。
[解説] 文字式1の中を、開始位置から順に右へ、文字式2があるかどうか探して行きます。
もし見つかれば、その先頭の文字のバイト位置を関数の値とし、見つからなければ、関数の値を
0にします。開始位置を省略すると、文字式1の最初から探し出します。
また、文字式2がヌルストリングの場合、文字式1に関わらず関数の値は1となります。
全角文字を含む文字列の位置を文字単位で検出したい場合は、この関数でなくKINSTR関数を使用して下さい。

LEN

[機能] 文字式の文字数を与えます。
[書式] LEN(文字式)
[解説] 文字式に含まれるすべての文字の数が、この関数の値になります。文字の数は0以上の整数で、
文字式がヌルストリングのときに0になります。なお、空白やコントロールコードなどの
画面表示されない文字も1文字として数えます。

HEXCHR$

[機能] 16進数を表わす文字式をキャラクタコードとみなして対応する文字列に交換します。(⇔ASCCHR$)
[書式] HEXCHR$(文字式)
文字式:16進数を表わす文字式
[解説] 16進数を表わす文字式を最初から2文字(2バイト)ずつ区切って、その2文字に対応するキャラクタに
変換して文字列を作ります。この文字列が、この関数の値になります。16進数の文字式の中にスペース
(空白)があるときは、区切れとみなし、無視して次へ進みます。

ASCCHR$ new!

[機能] 文字式の文字コードを16進表記に変換します。(⇔HEXCHR$)
[書式] ASCCHR$(文字式)
文字式:16進表記に変換する対象の文字列。
[解説] 文字式のキャラクタコードを16進表記に変換した文字列が、この関数の値になります。
ASC関数と異なり、引数で指定した文字式の全てを16進表記に変換します。

MIRROR$

[機能] 文字式のバイナリーコードを転置した文字列を与えます。
[書式] MIRROR$(文字式)
[解説] 文字式のバイナリーコード(2進コード)を左右転置したコードに対応する文字列が、
この関数の値になります。

REPLACE$ new!

[機能] 文字式の中の指定された文字列を置換します。
[書式] REPLACE$(文字式1,文字式2,文字式3)
文字式1:置換する対象の文字列。
文字式2:置換前の文字列。
文字式3:置換後の文字列。
[解説] 文字式1で指定した文字列のうち、文字式2で指定した文字列を、文字式3で指定した文字列に置換します。
文字式1の中に文字式2が含まれない場合、もしくは文字式2がヌルストリングの場合、
文字式1がそのままこの関数の値になります。

TRIM$ new!

[機能] 文字式から前後の空白を取り除いた文字列を与えます。
[書式] TRIM$(文字式)
文字式:前後の空白を取り除く対象の文字列。
[解説] 文字列から前後の空白を取り除いた文字列が、この関数の値になります。
文字列の途中にある空白は、取り除かれずに空白のままとなります。

USING$ new!

[機能] 数式の値を指定された桁数の範囲で右づめした文字列を与えます。
[書式] USING(x,n[,文字式])
x:数式。
n:桁数。1~15の整数。
文字式:余白を埋める文字列。
[解説] 数式xの値を、桁数nの範囲で右づめした文字列が、この関数の値になります。
xで指定した数式の桁数が、nで指定した桁数に満たない場合、文字式の最初の1文字で余白を埋めます。
文字式を省略した場合、またはヌル文字や全角文字の場合、空白スペースで埋められます。
xで指定した数式の桁数が、nで指定した桁数を超える場合、「Format over」エラーとなります。


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