日本語文字関数

 関数名 機  能備 考
AKCNV$文字列中の半角文字を全角文字に変換します。turboのみ
KACNV$文字列中の全角文字を半角文字に変換します。turboのみ
KEXT$文字列から半角文字、または全角文字だけを抜き出します。turboのみ/新規追加
KTYPE$全角文字の種類を返します。turboのみ/新規追加
KLEFT$文字式の左側から、指定した文字数だけ文字を取り出します。turboのみ/新規追加
KRIGHT$文字式の右側から、指定した文字数だけ文字を取り出します。turboのみ/新規追加
KMID$文字式の中から、指定した文字数だけ一連の文字を取り出します。turboのみ
KINSTR文字式の中に含まれる特定の文字式の位置を検出します。turboのみ/新規追加
KLEN全角文字を含む文字列の文字数を返します。turboのみ
KPOS文字列の先頭からの位置を返します。turboのみ
XJIS$全角文字のXJIS漢字コードを返します。turboのみ/新規追加



(説明の形式)

[機能] 各コマンド・ステートメント・関数の働きを簡潔に記述します。
[書式] 各コマンド・ステートメント・関数の書き方の一般形を示します。
[ ]の中は任意に省略できます。
[解説] 各コマンド・ステートメント・関数の実際の使用方法、働き、注意事項を詳しく述べています。

AKCNV$

[機能] 文字列中の半角文字を全角文字に変換します。
[書式] AKCNV$(x$)
x$:文字式。”文字列”、文字変数、文字関数、およびそれらを連結したもの。
[解説] x$で表される文字列の中の半角文字(1バイトコード文字)を、全角文字(2バイトコード文字)に変換します。
半角のグラフィック文字も、対応する全角のグラフィック文字に変換されます。
全角文字に変換された文字は、横2倍の大きさに拡大されます。
なお、文字列中の全角文字はそのままで変換されません。

KACNV$

[機能] 文字列中の全角文字を半角文字に変換します。
[書式] KACNV$(x$)
x$:文字式。”文字列”、文字変数、文字関数、およびそれらを連結したもの。
[解説] x$で表される文字列の中の全角文字(2バイトコード文字)を、半角文字(1バイトコード文字)に変換します。
ただし、文字列中の半角文字はそのままで変換されません。
なお、変換できない全角文字はそのまま表示され、全角文字のひらがなは半角のカタカナに変換されます。

KEXT$ new!

[機能] 文字列から半角文字、または全角文字だけを抜き出します。
[書式] KEXT$(文字式,x)
x:0,1
  0:半角文字(1バイトコード文字)
  1:全角文字(2バイトコード文字)
[解説] 文字式からxで指定した文字だけを抜き出した文字列が、この関数の値になります。
文字式中にxで指定した文字が無い場合、ヌルストリングが関数の値になります。

KTYPE$ new!

[機能] 全角文字の種類を返します。
[書式] KTYPE$(x$)
x$:全角文字(2バイトコード文字)の文字式。”文字列”、文字変数、文字関数、およびそれらを連結したもの。
[解説] x$が表される文字列の最初の文字の種類を返します。
返される文字の種類は、文字が表すXJIS漢字コードの上位バイトおよび下位バイトによって分類され、
下記のいずれかとなります。
 JIS非漢字,JIS第1水準漢字,JIS第2水準漢字,JIS補助漢字,JIS第3・第4水準漢字,ベンダー拡張漢字,
 ユーザー定義外字
文字列の最初が全角文字でないとき、または文字が定義されていない文字コードの場合は
「Illegal function call」のエラーが出ます。

KLEFT$ new!

[機能] 文字式の左側から、指定した数だけ文字を取り出します。(⇔KRIGHT$)
[書式] KLEFT$(文字式,n)
n:文字式から取り出す文字数。
[解説] 文字式の左側から取り出されたn個の文字列が、この関数の値になります。nの値が文字式の文字数より
大きいときには、すべての文字が、n=0のときには、ヌルストリングがそれぞれ関数の値になります。
全角文字を含む文字列をバイト単位で取り出したい場合は、この関数でなくLEFT$関数を使用して下さい。

KRIGHT$ new!

[機能] 文字式の右側から、指定した数だけ文字を取り出します。(⇔KLEFT$)
[書式] KRIGHT$(文字式,n)
n:文字式から取り出す文字数。
[解説] 文字式の右側から取り出されたn個の文字列が、この関数の値になります。nの値が文字式の文字数より
大きいときには、すべての文字が、n=0のときには、ヌルストリングがそれぞれ関数の値になります。
全角文字を含む文字列をバイト単位で取り出したい場合は、この関数でなくRIGHT$関数を使用して下さい。

KMID$

[機能] 文字式の中から、指定した数だけ一連の文字を取り出します。(⇔KLEFT$、KRIGHT$)
[書式] KMID$(文字式,開始位置[,n])
開始位置:文字式の最初の文字の位置を1とする文字の位置。
n:文字式から取り出す文字の数。
[解説] 文字式の中の開始位置から取り出されたn個の文字列が、この関数の値になります。nを省略したとき、
および文字式の文字数よりnが大きいときには、開始位置から右端までの文字列が、関数の値になります。
開始位置が文字式の文字数より大きいときには、ヌルストリングが関数の値になります。
全角文字を含む文字列をバイト単位で取り出したい場合は、この関数でなくMID$関数を使用して下さい。

KINSTR new!

[機能] 文字式の中に含まれる特定の文字式の位置を検出します。
[書式] KINSTR([開始位置,]文字式1,文字式2)
開始位置:探し始める文字の位置。1以上の整数
     文字式1の最初の文字の位置を1とします。
[解説] 文字式1の中を、開始位置から順に右へ、文字式2があるかどうか探して行きます。
もし見つかれば、その先頭の文字の位置を関数の値とし、見つからなければ、関数の値を
0にします。開始位置を省略すると、文字式1の最初から探し出します。
また、文字式2がヌルストリングの場合、文字式1に関わらず関数の値は1となります。
全角文字を含む文字の位置をバイト単位で検出したい場合は、この関数でなくINSTR関数を使用して下さい。

KLEN

[機能] 全角文字を含む文字列の文字数を返します。
[書式] KLEN(x$)
x$:文字式。”文字列”、文字変数、文字関数、およびそれらを連結したもの。
[解説] 半角文字(1バイトコード文字)も全角文字(2バイトコード文字)も1文字として数えて、
x$で表される文字列の文字数を返します。
このとき、半角の空白(スペース)、全角空白(スペース)も1文字に数えます。

KPOS

[機能] 文字列の先頭からの位置を返します。
[書式] KPOS(x$,n)
x$:文字式。”文字列”、文字変数、文字関数、およびそれらを連結したもの。
n:数式。単独の整数、数値定数、数値関数でも構いません。
[解説] x$で表される文字列のn番目の文字の位置をバイト数で与えます。
数式nは、文字列の文字を先頭から数えたときの値で、半角文字(1バイトコード文字)も
全角文字(2バイトコード文字)も1文字と見なします。
この関数は、文字列中から任意の文字列を取り出すときに使うと便利です。

XJIS$ new!

[機能] 全角文字のXJIS文字コードを返します。
[書式] XJIS$(x$)
x$:全角文字(2バイトコード文字)の文字式。”文字列”、文字変数、文字関数、およびそれらを連結したもの。
[解説] x$が表される文字列の最初の文字を、16進数4桁のXJIS文字コードに変換します。
文字列の最初が全角文字でないときは、「Illegal function call」のエラーが出ます。
この関数は、HEX$(ASC(x$))で返されるのと同じ値を返します。


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