NewX1turboで表示可能な全角文字について

「NewX1turbo」では、X1turbo実機と同様に、テキスト画面への全角文字(漢字・非漢字)表示が可能です。
表示可能な全角文字(漢字・非漢字)は以下の通りです。

<漢字:13142字>
・JIS X 0208-1990で定義されたJIS第1水準漢字および第2水準漢字(6355字)
・JIS X 0212-1990で定義されたJIS補助漢字(5801字)
・JIS X 0213-2004で定義されたJIS第3水準漢字および第4水準漢字で、JIS補助漢字を除いたもの(952字)
・JIS X 0208-1978に対する拡張としてIBMが定義した漢字のうち、上記を除いたもの(34字)
<非漢字:1245字>
・JIS X 0208-1978で定義されたJIS非漢字(453字)
・JIS X 0208-1983で定義されたJIS非漢字のうち、8区にある罫線(32字)
・上記以外の各種記号、括弧文字、丸文字、合成文字など(760字)

シフトJIS(SJIS)文字コード

X1turboなどの、テキスト画面で日本語表示が可能なPCは、そのほぼ全機種でシフトJISと呼ばれる、
1バイトの半角文字と2バイトの全角文字が共存できる文字コード規格が採用されていました。
この規格は、従来1バイトのみであった文字コードの領域のうち、
制御文字,ASCII文字,半角カナのいずれでもない一部領域(256文字中約64文字)を
2バイト全角文字の第1バイトとして使用するというものです。
これにより、JIS X 0208で定義された文字集合を全て収録・表示することが出来ました。
しかし、JIS X 0208で定義された文字集合は、上述の通りJIS第1水準漢字,第2水準漢字とJIS非漢字のみで、
JIS X 0212で定義されたJIS補助漢字などは領域の不足により、収録・表示することは出来ませんでした。
そのため、Unicodeが普及する現在に至るまで、同一PC内、異なるPC間で共通して使用できる漢字は、
JIS X 0208で定義された6355字の漢字のみ、という状態が長く続いています。

eXtend-JIS(XJIS)文字コード

「NewX1turbo」では、1バイトの半角文字と2バイトの全角文字の判別を文字コードでなく、
アトリビュートコードで行うため、2バイトの全角文字として使用できる領域の制約はありません。
また、1バイトの半角文字もグラフィック文字を含む256種類全て入力・表示することができます。
(そのため、X1turbo実機にあったKMODEステートメントはありません。)
そして、文字領域をJIS規格の94*94から、126*126に拡張したeXtend-JIS(XJIS)という規格を作成し、
JIS補助漢字(5801字)なども収録・表示することが可能になりました。
XJIS文字コードのエリアマップは下図のようになります。



JIS X 0208で定義された94*94の文字領域は0x8181~0xDEDEの領域にそのまま収録されます。
JIS X 0212で定義されたJIS補助漢字の文字領域は16~77区の62区(62*94)あるため、
そのうちの前半16~46区(31*94)を0xE081~0xFEDEの領域に収録、
  残りの後半47~77区(31*94)を0x81E0~0xDEFEの領域に収録(区点を逆転)しています。
また、JIS第3・第4水準漢字で、JIS補助漢字を除いた文字は0xE0E0~0xFEFEの領域に収録しています。
なお、ユーザー定義の外字領域は0xFF80~0xFFFFで、128文字登録可能です。

BASICでのコマンド

全角文字から2バイトコード、または2バイトコードから全角文字への変換は、1バイトコードの半角文字と同じく、
それぞれASC関数、CHR$関数により行うことが出来ます。
また、全角文字のXJIS文字コードは、XJIS$関数により直接取得することが出来ます。