グラフィックステートメント

コマンド名機  能備 考
PSETグラフィック画面に点(ドット)を表示します。フルカラー対応
PRESETグラフィック画面の点(ドット)をリセットします。
LINE画面上に直線や長方形を描きます。また、長方形の内部をぬりつぶすこともできます。フルカラー対応
RLINE画面上に丸い輪郭が付いた長方形を描きます。また、その内部をぬりつぶすこともできます。新規追加 
EMIT画面上に直線を放射状に描きます。新規追加 
CIRCLE円・弧を描きます。フルカラー対応
PCHART画面上に円グラフを描きます。新規追加 
OVAL画面上に円や楕円の輪郭を描きます。また、その内部をぬりつぶすこともできます。新規追加 
POLY多角形を描きます。フルカラー対応
PAINT画面の特定のエリアを指定した色で塗りつぶします。フルカラー対応
POSITION PATTERN文によるドットパターンの表示位置を指定します。
PATTERNグラフィック画面の特定のエリアに任意のグラフィックパターンを描きます。フルカラー対応
SYMBOLグラフィック画面上に文字列を指定のサイズで表示します。NewX1も対応



(説明の形式)

[機能] 各コマンド・ステートメント・関数の働きを簡潔に記述します。
[書式] 各コマンド・ステートメント・関数の書き方の一般形を示します。
[ ]の中は任意に省略できます。
[解説] 各コマンド・ステートメント・関数の実際の使用方法、働き、注意事項を詳しく述べています。

PSET

[機能] グラフィック画面に点(ドット)を表示します。(⇔PRESET)
[書式] PSET(x,y)[,カラーコード]
PSET(x,y)[,文字式]
x,y:ドットの表示座標(x:水平座標,y:垂直座標)
カラーコード:ドットのパレット(色を指定します)。
        0~15の整数またはRGB関数によって取得できる-16777216~-1の整数。
        省略すると現在のカラーコード(COLOR文参照)が使われます。
文字式:テキスト画面に描画する場合の文字列。
[解説] グラフィック画面の座標(x,y)の点を指定のカラーコードでセットします。
画面外の点を指定してもエラーにはならず表示もされません。
また、文字式を指定するとテキスト画面に対して、PSET命令を実行します。

PRESET

[機能] グラフィック画面の点(ドット)をリセットします。(⇔PSET)
[書式] PRESET(x,y)[,カラーコード]
x,y:ドットの表示座標(x:水平座標,y:垂直座標)
カラーコード:ドットの消去パレット。
       0~15の整数またはRGB関数によって取得できる-16777216~-1の整数。
       省略すると現在のカラーコード(COLOR文参照)が使われます。
[解説] グラフィック画面の座標(x,y)の点を指定のカラーコードでリセットします。
カラーコードで0~15のプリセットカラー番号を指定した場合、指定座標のカラーコードが
同一である場合のみ、ドットがリセットされます。
カラーコードで負数のRGBカラー番号を指定した場合、指定座標のカラーコードが
R、G、Bの各原色においてカラーコードで指定した分だけ濃度が減少されます。

LINE

[機能] 画面上に直線や長方形を描きます。また、長方形の内部をぬりつぶすこともできます。
[書式] LINE[(x1,y1)]-(x2,y2)[,カラーコード]
LINE[(x1,y1)]-(x2,y2)[,[カラーコード],B]
LINE[(x1,y1)]-(x2,y2)[,[カラーコード],BF]
LINE[(x1,y1)]-(x2,y2)[,文字式]
LINE[(x1,y1)]-(x2,y2)[,[文字式],B]
LINE[(x1,y1)]-(x2,y2)[,[文字式],BF]
x1,x2:グラフィック画面またはテキスト画面上のX座標
y1,y2:グラフィック画面またはテキスト画面上のY座標
カラーコード:グラフィック画面に描画する場合の色。
       0~15の整数またはRGB関数によって取得できる-16777216~-1の整数。
       省略すると現在のカラーコード(COLOR文参照)が使われます。
文字式:テキスト画面に描画する場合の文字列。
[解説] グラフィック画面の座標(x1,y1)-(x2,y2)間に直線を描いたり2点を対角とする長方形を描いたりします。
また、その内部をぬりつぶすこともできます。
(x1,y1)を省略するとその前の命令の終点(x2,y2)から新しい終点へと描きます。
カラーコードは省略された場合、COLOR文の表示色と同じカラーコードが使われます。
カラーコードの次にBを指定すると長方形を描きます。BFを指定すると長方形を描き、
その内部を指定したカラーコードでぬりつぶします。
また、文字式を指定するとテキスト画面に対して、LINE命令を実行します。
そのキャラクターは、文字式の先頭の文字が使われアトリビュートは、
COLOR命令等で指定したものです。文字式が””(ヌルストリング)のときは、アトリビュート
のみ描きます。

RLINE new!

[機能] 画面上に丸い輪郭が付いた長方形を描きます。また、その内部をぬりつぶすこともできます。
[書式] RLINE[(x1,y1)]-(x2,y2),r[,カラーコード]
RLINE[(x1,y1)]-(x2,y2),r[,[カラーコード],BF]
RLINE[(x1,y1)]-(x2,y2),r[,文字式]
RLINE[(x1,y1)]-(x2,y2),r[,[文字式],BF]
x1,x2:グラフィック画面またはテキスト画面上のX座標
y1,y2:グラフィック画面またはテキスト画面上のY座標
r   :輪郭の半径
カラーコード:グラフィック画面に描画する場合の色。
       0~15の整数またはRGB関数によって取得できる-16777216~-1の整数。
       省略すると現在のカラーコード(COLOR文参照)が使われます。
文字式:テキスト画面に描画する場合の文字列。
[解説] グラフィック画面の座標(x1,y1)-(x2,y2)間に2点を対角とし、半径をrとする丸い輪郭が
付いた長方形を描きます。
(x1,y1)を省略するとその前の命令の終点(x2,y2)から新しい終点へと描きます。
カラーコードは省略された場合、COLOR文の表示色と同じカラーコードが使われます。
カラーコードの次にBFを指定すると図形を描き、その内部を指定したカラーコードでぬりつぶします。
また、文字式を指定するとテキスト画面に対して、RLINE命令を実行します。

EMIT new!

[機能] 画面上に直線を放射状に描きます。
[書式] EMIT(x,y),l[,[カラーコード],[角度]]
EMIT(x,y),l[,[文字式],[角度]]
x,y:始点の座標(x:水平座標,y:垂直座標)
l  :直線の長さ
カラーコード:直線の色。
       0~15の整数またはRGB関数によって取得できる-16777216~-1の整数。
       省略すると現在のカラーコード(COLOR文参照)が使われます。
文字式:テキスト画面に描画する場合の文字列。
角度 :省略すると0(度)
[解説] 画面に直線を放射状に描くためのステートメントです。
(x,y)を始点とし、長さlおよび指定した角度の直線が画面に描かれます。
また、文字式を指定するとテキスト画面に対して、EMIT命令を実行します。
円グラフを描く場合の区切り線にこのステートメントを使用すると便利です。

CIRCLE

[機能] 円・弧を描きます。
[書式] CIRCLE(x,y),r[,[カラーコード],[扁平率],[初期角],[終了角]]
CIRCLE(x,y),r[,[文字式],[扁平率],[初期角],[終了角]]
x,y:中心の座標(x:水平座標,y:垂直座標)
r  :半径
カラーコード:円弧の色。
       0~15の整数またはRGB関数によって取得できる-16777216~-1の整数。
       省略すると現在のカラーコード(COLOR文参照)が使われます。
文字式:テキスト画面に描画する場合の文字列。
扁平率:(垂直方向の半径)/(水平方向の半径)省略すると1
初期角:省略すると0(度)
終了角:省略すると360(度)
[解説] 画面にドットで円や弧を描くためのステートメントです。
中心(x,y)、半径rの円が画面に描かれます。扁平率を設定すると、x方向とy方向異なる半径の円を
描くことができます。初期角と終了角を指定すると、その内角の弧が表示されます。
また、文字式を指定するとテキスト画面に対して、CIRCLE命令を実行します。

PCHART new!

[機能] 画面上に円グラフを描きます。
[書式] PCHART(x,y),r[,[カラーコード],[割合]]
PCHART(x,y),r[,[文字式],[割合]]
x,y:始点の座標(x:水平座標,y:垂直座標)
r  :半径
カラーコード:円グラフの色。
       0~15の整数またはRGB関数によって取得できる-16777216~-1の整数。
       省略すると現在のカラーコード(COLOR文参照)が使われます。
文字式:テキスト画面に描画する場合の文字列。
割合 :比率を0~100で指定。省略すると100(%)
[解説] 画面上に円グラフを描くためのステートメントです。
中心(x,y)、半径r、および指定した割合の円グラフが画面に描かれます。
また、文字式を指定するとテキスト画面に対して、PCHART命令を実行します。

OVAL new!

[機能] 画面上に円や楕円の輪郭を描きます。また、その内部をぬりつぶすこともできます。
[書式] OVAL[(x1,y1)]-(x2,y2)[,カラーコード]
OVAL[(x1,y1)]-(x2,y2)[,[カラーコード],BF]
OVAL[(x1,y1)]-(x2,y2)[,文字式]
OVAL[(x1,y1)]-(x2,y2)[,[文字式],BF]
x1,x2:グラフィック画面またはテキスト画面上のX座標
y1,y2:グラフィック画面またはテキスト画面上のY座標
カラーコード:グラフィック画面に描画する場合の色。
       0~15の整数またはRGB関数によって取得できる-16777216~-1の整数。
       省略すると現在のカラーコード(COLOR文参照)が使われます。
文字式:テキスト画面に描画する場合の文字列。
[解説] グラフィック画面の座標(x1,y1)-(x2,y2)で指定される矩形内に収まる円または楕円を描きます。
また、その内部をぬりつぶすこともできます。
(x1,y1)を省略するとその前の命令の終点(x2,y2)から新しい終点へと描きます。
カラーコードは省略された場合、COLOR文の表示色と同じカラーコードが使われます。
カラーコードの次にBFを指定すると円または楕円を描き、
その内部を指定したカラーコードでぬりつぶします。
また、文字式を指定するとテキスト画面に対して、OVAL命令を実行します。

POLY

[機能] 多角形を描きます。
[書式] POLY(x,y),r[,[カラーコード],[ステップ角],[初期角],[終了角]]
POLY(x,y),r[,[文字式],[ステップ角],[初期角],[終了角]]
x,y:中心の座標(x:水平座標,y:垂直座標)
r  :半径
カラーコード:多角形の辺の色。
       0~15の整数またはRGB関数によって取得できる-16777216~-1の整数。
       省略すると現在のカラーコード(COLOR文参照)が使われます。
文字式  :テキスト画面に描画する場合の文字列。
ステップ角:n角形のとき360/n(度)。省略すると1(度)
初期角  :省略すると0(度)
終了角  :省略すると360(度)
[解説] (x,y)を多角形の中心とし、中心から各頂点までの距離をrとした多角形を描きます。
頂点間の角度をステップ角と呼び120で三角形、90で四角形となります。この角度が0の時は、
中心から初期角の方向へ長さrの直線を引きます。
また、文字式を指定するとテキスト画面に対して、POLY命令を実行します。

PAINT

[機能] 画面の特定のエリアを指定した色で塗りつぶします。
[書式] PAINT(x,y)[,カラーコード[,境界のカラーコード]]
[解説] グラフィック画面の座標(x,y)の点を塗り始めの点として、境界となるカラーコードで指定された
図形内を、指定のカラーコードで塗りつぶします。
省略の場合、COLOR文で指定したカラーコードが使われます。

POSITION

[機能] PATTERN文によるドットパターンの表示位置を指定します。
[書式] POSITION x,y
x,y:ドットパターンの表示位置の座標(x:水平座標,y:垂直座標)
[解説] このステートメントはPATTERN文によって設定されるドットパターンの開始座標パターンの左上隅の座標を
指定し、必ずPATTERN文の前に置かれます。

PATTERN

[機能] グラフィック画面の特定のエリアに任意のグラフィックパターンを描きます。
[書式] PATTERN n,文字式[,文字式・・・]
n:ドットパターンの垂直方向の段数
  n<0のとき 下方向に重なる段数
  n>0のとき 上方向に重なる段数
  n=0のとき Illegal function callを起こします。
文字式:ドットパターン(ビットパターン)を表す文字式。
[解説] POSITIONで指定された座標を開始点として、ストリングで表わされたビットパターンを、画面上にn段分
(垂直方向にnドット分)表示します。
ストリングをいくつかに分けて指定すると、画面にはドットパターンが連続して表示されます。
POSITIONが1度しか定義されていないで、その後PATTERN文が続く場合は表示位置を右か下へずらして、
グラフィックパターンを表示し続けます。
描くべきグラフィックパターンは1バイト(8ビット)単位のドットパターンから構成されていて、
ドットパターンは各セット・リセットの組み合わせにより256通りあります。ドットパターンを表わすデータには
文字列を使います。
ドットパターンの積み重ねはnの値の符号によって決められ、nが負のとき、上から下へ、nが正のとき
下から上へ積み重ねられます。文字列データが積み重ねの段数より多いときは、下方向、上方向にn段
積み重ねたあと、すぐ右隣り(x軸正方向)で同じ方向に積み重ね、すべての文字列データを表示しつくすまで
同じ操作を繰り返します。

SYMBOL

[機能] グラフィック画面上に文字列を指定のサイズで表示します。
[書式] SYMBOL(x,y),z$,h,v,c
x,y:グラフィック画面の表示を始める座標(x:水平座標,y:垂直座標)
z$ :表示する文字列。文字式。文字変数。
h  :横方向の倍率。
v  :縦方向の倍率。
c  :文字の色。カラーコード。0~15の整数。
    省略すると現在のカラーコード(COLOR文参照)が使われます。
[解説] グラフィック画面上の任意の位置に文字を指定のサイズ・色で表示します。
(x,y)は、文字列の表示を開始する左上のドットの座標を示します。
z$で表わされる文字列は、表示される文字列を示します。
横方向の倍率hおよび縦方向の倍率vは、表示する文字の横と縦の倍率を指定します。
カラーコードcは、表示する文字列の色を表わします。
他のグラフィック命令と異なり、文字フォントデータより描画するため、
設定できる値は0~15のプリセットカラーのみとなります。


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