スクリーンエディタ
BASICプログラムを作成するときに、編集作業はつきものですが、これは、画面上のカーソルを使って行います。
新しいプログラムを入力するときは、先に述べたように行番号、ステートメントの順にキーボードから1文字ずつ入力
して行きますが、このとき、カーソルは文字の入力に伴って1文字分ずつ画面の右方向へ移動し、画面右隅まで行くと、
次の行の左隅に移動します。プログラムの1行は画面表示上の1行とは異なります。
プログラムを1行入力したとき画面に表示されているステートメントの文字列は、この時点では、まだBASICのメイン
メモリーの中に取り込まれず、テキスト画面に置かれているにすぎません。メモリーに登録するにはEnterキーを押す
必要があります。以上が最も基本的なプログラムの入力方法ですが、実際には、いくつかの行からなるプログラムを入力
している途中で、前のステートメントを修正したり、行番号の付け替えを行ったり、部分的な削除を行ったりするのが
普通です。このような場合、カーソルによるスクリーンエディタを使って効率よくプログラムの編集を行う必要があります。
プログラムの編集はカーソルの操作方法を知ることから始まりますので、まずカーソルの移動方法を説明します。
<カーソルの移動>
→ このキーはカーソルを右へ移動するためのもので、押し続けるとカーソルを最下行まで移動します。
最下行で押し続けるとテキスト画面が1行ずつ上にスクロールします。
← このキーはカーソルを左へ移動するためのもので、押し続けるとカーソルを最上行まで移動します。
↑ このキーはカーソルを上へ移動するためのものです。最上行まで移動したら止まります。
↓ このキーはカーソルを下へ移動するためのもので、カーソルが最下行まで行ったとき、さらに押し続けると
テキスト画面が上にスクロールし始めます。
また、画面上でマウスを左ダブルクリックすると、クリックした場所にカーソルが移動されます。
<カーソルのホーム位置への移動>
Homeキーを押すとカーソルは画面の左上隅(これをホーム位置といいます)へ瞬時に移動します。
また、Shiftを押しながらHomeを押すと、テキスト画面がすべてクリアされカーソルはホーム位置に移動します。
<文字の挿入>
文字の挿入を行う場合には、Insert(Ins)キーを必要な回数入力して、カーソル位置の右側に空白(スペース)を入れます。
<文字の削除>
文字の削除を行う場合には、Delete(Del)キーを必要な回数入力して、カーソル位置の文字を削除して行きます。
<行全体の削除>
1つの行全体を削除する場合は、その行の行番号のみを入力して、Enterを押します。
<1行の挿入>
1つの行を挿入する場合は、挿入したい行の行番号と、ステートメントを入力して、Enterを押します。
BASICプログラムのテキストは、プログラムの実行やエラーの発生、プレイク(Break)などによって壊れることはありません。
ただし、行番号のついた行でEnterを押すと、そのままメモリーに1行登録されてしまいます。
プログラムの作成過程は、プログラムを実行してエラーを発見し、スクリーンエディタによって必要な修正を行うという
一連の作業から成り立つといってよいでしょう。
なお、コマンドを入力するときはShift+Homeキーを押して、画面をクリアしてから行うようにすると誤りが少なくてすみます。