WEMSWP説明書

ソフトの概要

PCの音楽ファイルをWASAPI排他モード(または共有モード)で再生します

デコーダー(レンダラー)として以下が使用可能です

注意点

作者への連絡先
メールアドレス
integrate@hotmail.com

ご感想やバグなどの情報はこちら

取り扱い種別
フリーソフト
本ソフトウェアを使用することによって起きた損害等について、作者は責任を負いかねます
予めご了承の上、ご使用ください
動作環境

Windows10(64bit)または Windows11

PCのメモリ
本ソフトウェアの全機能を使用する場合、16~32Gbyte以上(推奨)
OS、配布ファイル以外に必要なソフト

なし

インストール・アンインストール方法
インストール
ZIPファイルを適当なディレクトリに展開します
アンインストール
展開したディレクトリごと削除します
ファイル構成
使用方法
  1. Wemswp.exe を起動します
  2. 音楽ファイル(またはプレイリスト)をドラッグ&ドロップします
メニューの表示
画面上でマウス右ボタンをクリックします
Configuration
Reset
  • 全ての設定が初期値にリセットされます
  • 「Device」と「Sound font 1~3」のリストが更新されます
Device

音声の出力先となるデバイスを選択します

Volume assist

以下の手法を利用して、音の大きさの調整を試みます

None

音の大きさを調整しません

Peak normalization

最も強い音声信号に基づいて、音の大きさを調整します

  • 音の劣化が小さいため、音の大きさを調整する場合は Peak normalization の適用が基本的に推奨されます
  • 強い音声信号を含まない楽曲は音の大きさが顕著に変わります
  • 強い音声信号を含む楽曲は音を大きくすることができません
  • 音が大きくなると、音に含まれるノイズが目立つようになります
  • 適用後の音声はリニアPCMになります
オプション
Target peak level
音声信号の最大振幅の目標値(%)
値を変更すると、音の大きさが変わります
Compression

音の大きさを圧縮して、音の大きさの差を小さくします

  • CDからリッピングしたクラシック音楽など、音の大きさに過度な差がある楽曲を試聴する際、小さい音が聴こえにくいときに、お試しください
  • 音の劣化は大きめです(必要時のみ、お試しください)
  • 音の聴感が平坦になります
  • 本ソフトウェアの場合、物理的な音の大きさで調整されるため、人が感じる音の大きさと一致しないことがあります
  • 音の大きさの変化にタイムラグ(先行や遅行)が生じるため、音が大きく変化する前後では不自然に聴こえる場合があります
  • 音が大きくなると、音に含まれるノイズが目立つようになります
  • 全体的に音の大きさが小さくなってしまう場合があります
  • 適用後の音声はリニアPCMになります
オプション
Threshold
大きな音と小さい音の境界となる音の大きさ(‰)
Downward compression
Threshold より大きい音の圧縮率(%)
値が大きいほど、大きな音が小さくなります
Upward compression
Threshold より小さい音の圧縮率(%)
値が大きいほど、小さい音が大きくなります
Maximum amplification
小さい音の最大増幅率(%)
微小な音が大きくなり過ぎるのを抑制します
Cell size
窓関数の有限区間(milliseconds)
値が大きいほど、音の大きさの時間的変化が滑らかになりますが、タイムラグが時間的に拡大します
Time lag balance
タイムラグのバランス(%)
値を小さくすると、未来の音の影響が減りますが、過去の音の影響が増えます
Loudness type
音の大きさの計算方法
ARV(average rectified value)または RMS(root mean square)
Peak normalization
「On」 の場合、追加で Peak normalization を適用します
Loudness normalization

音の大きさの平均値に基づいて、音の大きさを正規化します

  • 歌謡曲などを試聴する際、楽曲毎に異なる平均的な音の大きさを(ある程度)同じくしたいときに、お試しください
  • 本ソフトウェアの場合、物理的な音の大きさで調整されるため、人が感じる音の大きさと一致しないことがあります
  • 音の大きさが変動する楽曲の場合、そうでない楽曲と比べて、音が大きく(または小さく)なります
  • 音が大きくなると、音に含まれるノイズが目立つようになります
  • 音が過度に大きくなると、大きな音に歪みが生じやすくなります
  • 適用後の音声はリニアPCMになります
オプション
Loudness type
音の大きさの計算方法
ARV(average rectified value)または RMS(root mean square)
Target loudness level
音の大きさの平均の目標値(‰)
値を変更すると、音の大きさが変わります
Resample

サンプリング周波数の調整に関する設定です

排他モード
Auto
  • 再生可能であればリサンプルしません
  • 再生できない場合は「Max」を適用して再生を試みます
Min
  • リニアPCM
  • 再生可能な最も低いサンプリング周波数(下限8kHz)
Max
  • リニアPCM
  • 再生可能な最も高いサンプリング周波数(上限384kHz)
D64
  • DoP方式(24bit, 176400Hz)
  • 再生できない場合は「Max」を適用して再生を試みます
D128
  • DoP方式(24bit, 352800Hz)
  • 再生できない場合は「Max」を適用して再生を試みます
共有モード
Share
  • 必要に応じてリサンプルを適用します
  • リサンプルを回避したい場合は、Windowsの設定「デバイスのプロパティ」において、共有モードのサンプリング周波数を、デコード後の音声と同じ値に設定してください
  • Windowsのイコライザー等が利用可能です(事例
ご注意
  • 本ソフトウェアのリサンプラーには音が劣化する副作用があります
  • デバイスによりますが、音声のサンプリング周波数が変わると、音の聴感も変わることがあります
  • リサンプルを伴う再生では、メモリの使用量が大きくなります
  • D64 や D128 の場合、変換時間が長くなります
    • D128の変換時間は D64の約2倍です
    • Core i3-4160 の場合、10分の曲を変換するのに約30~60秒かかります
  • DoP方式で出力された音声は再生環境により、音が小さくなります
  • デバイスが WASAPI の DoP方式に対応していない場合、本ソフトウェアが DoP方式で出力する音声は正しく再生されません
FFmpeg

再生可能な音楽ファイルの種類が増えます

導入手順

以下を Wemswp.exe と同じディレクトリにコピーします

ffmpeg.exe(および DLLファイル)
  • 公式サイトにダウンロードサイトへのリンクがあります
  • 必要なファイルはアーカイブの bin ディレクトリにあります(無い場合、DLLファイルは必要ありません)
Fluidsynth

サウンドフォントを用いたMIDIファイルの再生が可能になります

導入手順

以下を Wemswp.exe と同じディレクトリにコピーします

Fluidsynth に含まれる全ての DLLファイル
  • github より Win(x64)版をダウンロードします
  • 必要なファイルはアーカイブの bin ディレクトリにあります
  • libfluidsynth-3.dll が含まれるバージョン(2.4.0等)をご使用ください
サウンドフォント(拡張子:sf2)
サウンドフォントの情報
ライセンス確認の必要性

サウンドフォントの著作権が消滅していない場合、ライセンスは明示的(または暗黙的に)制限されている可能性があります

特に以下の場合は、ライセンスの詳細な追跡が必要と思われます

  • 個人利用や非商用の範囲を超えて使用する場合
  • 他の著作物をミックスしている場合
  • 商品の一部として提供されている場合
  • 著作権者である法人が解散した場合

原音に至るまでの全ての著作権者の許諾が必要です

サウンドフォントの例
8MBGMSFX.SF2(別名:CT8MGM.SF2)
  • 1996年 © E-mu Systems
  • 標準的なGMサウンドフォント
MagicSFver2.sf2
Arachno SoundFont - Version 1.0.sf2
サウンドフォントの指定方法

コンボボックス「Sound font 1~3」で指定します

音源は Sound font 1 → 2 → 3 の優先順で使用されます
  • 「Sound font 1」には最優先で使用したいサウンドフォントを、「Sound font 2~3」には不足している音源を穴埋めするための補助的なサウンドフォント(良く分からない場合は Arachno SoundFont など)を、それぞれ選択します
  • 同じサウンドフォントを重複選択した場合、優先度が最も高い選択のみ有効となります
  • 本ソフトウェアは「音色マップのカスタマイズ」機能を有していません
ご注意
サウンドフォントはMIDIデータに適合するものを使用します

適合しない場合、以下のように聴こえる可能性があります

  • 無音
  • ノイズ音
  • 正しくない楽器音

MIDIデータはGM(特に Level 1)準拠であることが推奨されます

Roland MIDI音源(SC-55mkⅡ相当)用 MIDIファイルが再生できない場合
  1. GM2 コンバータ for Windows を入手します
    • インストールは管理者権限で実行する必要があるかもしれません
    • スタートメニューでの名前は「GSXGGMコンバーター」になります
  2. MIDIファイルを変換(GS → GM Level2)します
    • 変換に伴い、MIDIデータに差異が生じる可能性があります
Windows版 Fluidsynth の制限事項
相性がよろしくないサウンドフォントがあります
  • Fluidsynth が暴走状態になることがあります
  • 見つけた場合は使用しないでください
本ソフトウェアは Fluidsynth の呼び出し時に Chorus を無効化します
  • 音の聴感がよろしくない(またはバージョンによる違いが大きい)と感じるため
楽曲の最後に長い無音時間が生じる場合があります
  • MIDIデータの最後に All Sound Off が無い場合、サウンドフォントに設定されているリリース(音が自動消滅するまでの時間)が長い、または残響(リバーブなど)の持続時間が長い、などの原因で発生するとのことです
PMDWin

音楽ファイル(拡張子:m, m2, mz)の再生が可能になります

導入手順

以下を Wemswp.exe と同じディレクトリにコピーします

PMDWin.dll
  • 公式サイトにダウンロードページへのリンクがあります
  • PMDWin052.zip をダウンロードします
  • 必要なファイルはアーカイブの x64 ディレクトリにあります
  • PMDWin.dll.256 を使用したい場合は、ファイル名を PMDWin.dll に変更してからご使用ください
ご注意
音楽ファイルのディレクトリパスやファイルの名前にはANSI文字のみ使用可能です
  • 非ANSI文字が含まれている場合、本ソフトウェアは PMDWin を使用しません
  • Windows の使用言語が日本語に設定されている場合、一般的な日本語文字は使用可能と思われます
本ソフトウェアには PMDWin の設定を変更する機能がありません
  • SSG以外の音量は PMDWin のデフォルト設定よりも若干小さめに調整されます
  • FM 音源は 55kHz で合成処理されます(処理時間が長くなります)
  • それ以外については PMDWin のデフォルト設定で再生されます
WinFMP

音楽ファイル(拡張子:ovi, opi)の再生が可能になります

導入手順

以下を Wemswp.exe と同じディレクトリにコピーします

WinFMP.dll
  • 公式サイトにダウンロードページへのリンクがあります
  • WinFMP052.zip をダウンロードします
  • 必要なファイルはアーカイブの x64 ディレクトリにあります
  • WinFMP.dll.256 を使用したい場合は、ファイル名を WinFMP.dll に変更してからご使用ください
PDZFZ8XWin.dll(拡張子が ozi の音楽ファイルの再生にトライしたい場合)
  • 公式サイトにダウンロードページへのリンクがあります
  • PDZF / Z8X for Windows Ver.2.0.1 をダウンロードします
  • 必要なファイルはアーカイブの Release/x64 ディレクトリにあります
ご注意
音楽ファイルのディレクトリパスやファイルの名前にはANSI文字のみ使用可能です
  • 非ANSI文字が含まれている場合、本ソフトウェアは WinFMP を使用しません
  • Windows の使用言語が日本語に設定されている場合、一般的な日本語文字は使用可能と思われます
本ソフトウェアには WinFMP の設定を変更する機能がありません
  • FM 音源は 55kHz で合成処理されます(処理時間が長くなります)
  • それ以外については WinFMP のデフォルト設定で再生されます
Gapless

チェックすると、再生キューの全楽曲を結合してから再生します

  • デコード後の音声の形式が同じでない場合はエラーとなります
  • メモリの使用量が非常に大きくなる可能性があります
    • 必要時以外の適用は推奨されません
    • 空きメモリ不足により、再生の失敗や、PCの障害が発生しやすくなります
    • 再生キューの楽曲はできるだけ少数としてください
  • 楽曲に含まれる無音部分は削除(トリミング)されません
  • Volume assist は結合後の音声に対して適用されます(音の大きさが異なる楽曲を結合した場合、音の大きさの調整が難しくなります)
Scan music files
プレイリストの作成
  1. 検索するファイルの拡張子を「File extension」に追加(もしくは削除)します
  2. 「Add path to playlist name」をチェック(またはアンチェック)します
  3. 音楽ファイル(またはディレクトリ)をドラッグ&ドロップします
File extension

空欄の場合、拡張子に関係なく、全てのファイルがプレイリストに追加されます

ファイルをドロップした場合
  • 1つのプレイリストに統合されます
  • プレイリスト名は作成日時に基づく名前になります
ディレクトリをドロップした場合

プレイリストはディレクトリ(およびサブディレクトリ)別に作成されます

親ディレクトリAdd path to playlist nameプレイリスト名
存在するアンチェックディレクトリ名
チェックパスに基づく名前
存在しない作成日時に基づく名前
出力先
  • Wemswp.exe のディレクトリに出力されます
  • 同名のプレイリストが既存の場合は上書きされます
  • プレイリストは必要に応じてリネーム(または他のディレクトリに移動)してください
  • パス(ファイル名やディレクトリパス)が長すぎる場合はエラーになります
ソート順
  • Windows が規定とするルールにより昇順でソートされます
  • 音楽ファイルの名前に順番を表す文字を付与する場合は、同じ桁数の数字(01, 02, 03・・・など)を用いてください
プレイリストの仕様
  • 本ソフトウェアのプレイリストは M3U のサブセットです
  • 拡張子は m3u8(文字コードが UTF-8/BOMなし)です
  • Extended M3U はサポートされません
  • 以下のパスが含まれている場合、エラーとなります
    • URL
    • ディレクトリ
    • Windows形式でない
    • 存在しない(またはアクセスできない)
    • 文字数が過度に多い
  • 他のアプリケーションのプレイリストは読み込みに失敗する場合があります
プレイリストの編集
  • Windows付属のメモ帳をご利用ください
  • ファイル名は自由ですが、拡張子は .m3u8 とします
  • ファイルの種類は「すべてのファイル(*.*)」を選択します
  • エンコードは「UTF-8」を選択します(BOMなし)
補足事項
音楽ファイルの種類

以下の優先順で読み込みを試みます

  1. PMDWin(有効な場合)
    • M, M2, MZ
  2. WinFMP(有効な場合)
    • OVI, OPI, OZI
  3. Fluidsynth(有効な場合)
    • MID, SMF
  4. 内蔵デコーダー
    • WAV, DSF, DFF
    • 非圧縮形式のみ対応
  5. FFmpeg(有効な場合)
    • 詳細は「-formats」「-demuxers」「-codecs」等を引数として ffmpeg.exe を実行します
  6. Microsoft Media Foundation
出力音声の形式

チャンネル数は 2ch(固定)です

リニアPCM

以下のうち、デバイスが対応しているもの

  • ビット数(16, 24, 32)
  • サンプリング周波数(8000~384000Hz のうち主要なもの)
DoP方式

以下のうち、デバイスが対応しているもの

  • 24bit 176400Hz(音声:1bit 2822400Hz)
  • 24bit 352800Hz(音声:1bit 5644800Hz)
補足
  • 音声とコンテナは、どちらも24bitである必要があります
  • 48000Hzの64倍(または128倍)のサンプリング周波数については、本ソフトウェアではサポート外としています
再生順
ドラッグ&ドロップの際に用いたファイラーの仕様によります
最近のエクスプローラーの場合は(ドラッグしたファイルから始まる)表示順となるようです

再生順を明示的に指定する場合はプレイリストをご利用ください

音量の調整

基本的には以下をお試しください

  • Windows の音量ミキサー
  • デバイスに実装されている音量調整機能

以下により調整することもできます

音量が音声の形式(サンプリング周波数など)に依存するデバイスの場合
Resample(Auto以外)を適用して、同じ音声形式で再生します
Windowsの音量ミキサーで調整できないデバイスの場合
Volume assist(None以外)を適用して、音の大きさを調整します
音声の情報

再生中は音声の形式に関する情報が表示されます

Decode

  • デコード後の音声に関する情報です
  • デコード前(音楽ファイルに記録されている状態)の音声に関する情報ではありません

Out

  • 本ソフトウェアがWASAPIに出力した音声の情報です
  • bitの分数は、分子が「音声のビット数」、分母が「コンテナのビット数」です
  • 例えば 24/32の場合、24bitの音声が32bitの値でWASAPIに出力されています
  • 「DoP」と表示される場合、DoP方式で音声が出力されています
表示の最小化
  • マウス左ボタンでダイアログのクライアント領域をダブルクリックします
  • タスクバーにあるアイコンをクリックすると、再表示されます
ビットパーフェクト

本ソフトウェアにおけるビットパーフェクトとは「音楽ファイルの音声」と「WASAPIに出力された音声」が bit単位で完全に一致していることを意味します

  • 本ソフトウェアの場合、基本的にビットパーフェクトは保証されません
  • Resample(Auto)時に DoP方式で音声が出力される場合はビットパーフェクトとなります

以下の過程についてのビットパーフェクトは本ソフトウェアのサポート外となります

  • メディア(CD等)→ 音楽ファイル
  • WASAPI → デバイス
デバイス

ドライバーの手動インストールが不要であるものが基本的に推奨されます

  • ドライバーのインストールに伴うトラブルが無い
  • サポート(不具合修正や新しいWindowsへの対応等)の心配が少ない

ASIOに対応しているものは、信頼できるメーカーの製品をご利用ください

  • WASAPIで使用時、動作に問題が見られるものがあります
排他モードの利用手順

排他モードを許可します

  1. 設定「ファイル名を指定して実行」(Windows+R)
  2. mmsys.cpl と入力して「OK」
  3. 「再生」タブにてデバイスを選択して「プロパティ」
  4. 「詳細」タブにて排他モードのチェックボックスをチェック

アプリケーションは排他モードに対応しているものを利用します

音楽ファイルの入手
MIDI

無数のMIDIデータがネットで公開されています

著作権者の許諾を確認できるものについては、個人利用かつ非商用の範囲内で試聴する限りにおいては、複雑な問題となることは少ないと思われます

人名、曲名などに "midi" を追加して検索します

昔の MIDIデータはリンク切れ等により、ネット経由での入手が困難になりつつあります

お気に入りの MIDIデータ(または MIDIデータがバンドルされているソフトウェア)は、大事に保存しておくとよいかもしれません

PMD/FMP

現存するデータ公開サイトは希少です

  • 人名、曲名、「FMPMD FM音源 倉庫」などで検索します
  • データを公開しているサイト(データ)が現存していれば、そこから入手します
  • 過去にデータを公開していたサイト(データ)の URL を見つけることができれば Internet Archive より過去データをサルベージできる可能性があります

著作権にご注意ください

確認されている障害
起動しない、処理が進まない
OS(Windows)によるブロック
特に問題がない場合
しばらく待機していると、ブロックが解除されます
警告が表示された場合
よろしければ実行を許可してください
操作不能、強制終了、フリーズ
本ソフトウェアのバグ
  • Process Explorer 等を管理者権限で実行し、起動中の Wemswp.exe を強制終了してください
  • それでもダメな時は Windows を再起動してください
  • 作者への連絡先まで状況をご報告いただければ幸いです
再生に失敗する
音楽ファイル
  • デコーダーが対応していない
  • 他のアプリケーションが使用中
  • 存在しない(またはアクセスできない)
  • サンプリング周波数が過度に高い(または低い)
  • 再生時間が極端に短い
  • データが壊れている
デバイス
  • 排他モードで使用中のデバイスで再生しようとした
  • 排他モードが許可されていないデバイスで、排他モードで再生しようとした
  • 障害が発生しているデバイスで再生しようとした
デコーダー
  • 必要なファイルが存在しない
  • 処理が失敗した
空きメモリ不足

根本的な解決にはPCのメモリ増設が必要です

音声のサイズが大きいと発生します
  • 再生時間が長い
  • ビット数が多い
  • サンプリング周波数が高い
  • Gaplessが有効
本ソフトウェアはインメモリ方式の音楽再生ソフトウェアです
  • 楽曲の音声を全てメモリに展開してから再生を試みます
  • 音声の入出力や変換を同時並行的に実行する方式の音楽再生ソフトウェアと比べて、本ソフトウェアはメモリの使用量が著しく多いです
  • 音声のサイズが大きいほど、メモリの使用量が増えます
  • 最大で再生時間 1分あたり 1Gbyteを超える場合があります
Windowsの仮想メモリの設定
  • 本ソフトウェアの使用時に空きメモリ不足を原因とするエラーが多発する場合、ページファイルを活用することで問題を回避できる可能性があります
  • 例えばPCのディスク装置が高速で、十分な空き領域がある場合、ページファイルをシステム管理サイズ(または物理メモリの最大3倍程度のカスタムサイズ)に設定してみます
  • 物理メモリとページファイルの間で大規模なスワップが発生するような使用形態は好ましくないため、どうしても必要な場合のみお試しください
楽曲が再生される前に、異音が出力される
デバイスの初期化
  • 異音の有無や程度はデバイスによります
  • 本ソフトウェアは楽曲毎にデバイスを初期化するため、異音も楽曲毎に出力されます
  • デバイスの初期化が楽曲の音声に影響するのを回避するため、本ソフトウェアは3秒間の無音を出力してから、楽曲の音声出力を開始します
音声には存在しない異音が、楽曲の再生中に出力される
ハードウェア的な障害

ランダムに発生します

デバイスドライバー(またはファームウェア)の不具合

発生に規則性があります

リアルタイム処理の失敗
  • 再生中に他のアプリケーションが動作した
  • 再生中に仮想メモリのページフォールトが発生した
デバイスにおける音割れ

楽曲の同じ場所で同じ異音が発生します

  • 異音の有無や程度は音声やデバイスによります
  • ビットパーフェクトであっても発生する可能性があります
  • 主に DoP方式での再生時に発生します

    本ソフトウェアが出力する 1bitの音声は、SACD規格における推奨事項(デューティ比など)が保証されず、対応できないデバイスでは音割れする可能性があります

DoP方式で再生中に発生する場合
Resample(Min または Max)を適用し、リニアPCMで再生してください
リニアPCMで再生中に発生する場合
Volume assist(None以外)を適用し、再生音を小さくしてください
無音がしばらく続いた後の音声が正しく再生されない
無音時に音声出力を自動停止する機能を有するデバイス

音声出力の開始時(または自動再開時)に発生することがあります

PCの動作が鈍重になる
CPU(またはストレージ)の使用率が高い

音声の処理が完了すると、問題は解消されます

空きメモリ不足

再生を中止(または起動中の本ソフトウェアを終了)してください

USBタイプのデバイスが正常に動作しない
主な障害
  • 音が再生されなくなる
  • 音声には存在していないノイズ音が増える
  • 音量ミキサーで音量を調整できなくなる
  • 特定のビット数やサンプリング周波数が使用できなくなる
  • デバイスが認識されなくなる
主な原因
  • Windows、デバイスドライバー、ファームウェアの不具合(または誤動作)
  • 高負荷(またはリソースの競合)
  • 破損している音声を(または音声以外のデータを音声として)再生しようとした
  • 伝送不良
    • 端子の接触不良
    • ケーブルの断線
    • 延長ケーブル(またはUSB-HUB)経由での接続
  • 供給電力不足(または不安定な給電)
  • 許容範囲を超える高温(または低温)
復旧手順
  1. デバイスをPCのUSBポートから外します
  2. Windowsを「再起動」して、Windowsの起動完了を待ちます
  3. Windowsを「シャットダウン」して、PCの電源がオフになるのを待ちます
  4. PCの電源をオンにして、Windowsの起動完了を待ちます
  5. デバイスをPCのUSBポートに正しくセットして、しばらく待ちます
開発関連
開発機器
  • HP ProDesk 600 G1 SFF(CPU:Core i3-4160、Memory:32Gbyte)
  • Microsoft Windows 11 Home Insider Preview Beta
  • Microsoft Visual Studio Community 2022(C言語)
技術情報
変更履歴
ver.1.23
プレイリストが正しく作成されない場合がある不具合を修正
ver.1.22
デコード方法(PMDWin)を追加
デコード方法(WinFMP)を追加
プレイリスト作成時の拡張子リストを更新
ver.1.21
Fluidsynth使用時、EXEではなくDLLを呼び出す方式に変更
MIDI関係ファイル名の Unicode対応
ver.1.20
Fluidsynth 2.3.7 に対応
ver.1.19
Fluidsynth 2.3.6 に対応
Resample のデフォルトを Share(共有モード)に変更
ver.1.18
ギャップレス再生オプションを追加
軽微な変更
ver.1.17
操作不能になる場合がある不具合を修正
画面レイアウトの変更
32bit版(最終)
ver.1.16
プレイリストの出力機能を追加
デコード方法(Fluidsynth)を追加
デバイスのリストから Windows default を削除
画面レイアウトの変更
ver.1.15
プレイリストの読み込み機能を追加
Volume assistのオプションの軽微な変更
ver.1.14
FFmpeg(最新 git master build)使用時、デコードに失敗する不具合を修正
ver.1.13
音声出力時、ビット数に複数の選択肢がある場合、最もビット数が多いものを選択するように修正
Volume assist「Loudness normalization」を追加
Compression にオプションを追加
レイアウトの軽微な変更
ver.1.12
Resample「Share」選択時、表示の一部が正しく表示されない不具合を修正
ver.1.11
Resample「Share」を追加
「LPF」を廃止
Downward compression 用の標準設定を廃止
ver.1.10
Resample「D128」に軽微な修正
ver.1.9
Resample「D64」「D128」を追加
楽曲再生前に無音(3秒)を出力
ダイアログ表示の最⼩化を実装
ver.1.8
Resample「Auto」の仕様を変更
ver.1.7
WAV形式ファイルの読み込み時にハングアップすることがある不具合を修正
アップサンプリングの計算方法を変更
Downward compression 用の標準設定を追加
ver.1.6
Compression の計算方法を変更
DSF形式ファイル、非圧縮DFF形式ファイルのデコーダーを内蔵
ver.1.5
ダウンサンプリングの計算方法を変更
リサンプル設定「Auto」の仕様を変更
リサンプル設定「Min」を追加
音声の内部データ形式を変更
ver.1.4
デコード方法(FFmpeg)を変更
ver.1.3
FFmpegを用いたデコード処理中にハングアップする不具合を修正
Peak normalization にオプション(Target peak level)を追加
ver.1.2
デコード方法(Microsoft Media Foundation)を変更
ver.1.1
デコード方法(FFmpeg)を追加
ver.1.0
初回リリース