<AD-BOOK "WIND" とは>
AD-BOOKはADVANCED BOOKの略で、COSMOLIGHTが推進する電子ブックの総称です。そして、その構想を実現したのがブラウザ上で動作するブックビューワーのAD-BOOKシリーズです。汎用データ形式(JPEG、HTML)のページを元に、簡単な作業で電子ブックを作ることを目的として開発しました。WINDは現在のAD-BOOKシリーズの基礎となったソフトを元に、電子ブックに求められる機能を厳選して改良を加え、実用に徹したソフトウェアに仕上げたものです。WINDに関する各種情報については、COSMOLIGHTサイトでご覧下さい。

書籍、マニュアル、問題集、マンガ、絵本、小説、レポート、手書き原稿等々・・・
画像データまたはHTMLデータさえあれば
なんでも電子ブックにします!
ホームページだって
もちろん電子ブックにします!
<キットの使い方>
WINDは最新のWeb技術に対応した設計を行なっています。そのため、HTML5規格に非対応の古いブラウザでは動作しません。なるべく新しいバージョンのブラウザをお使い下さい。
●準備
本キットの中には、これから制作する電子ブックのひな形(元となる部品)であるwindフォルダがあります。制作を始める前に、フォルダごとハードディスクドライブの適当な作業スペースにコピーして下さい。WINDはこのひな形にページファイルを追加していき、最後に設定ファイルを編集して完成させます。具体的な作業についてはチュートリアルを用意しましたので、「チュートリアル」フォルダ内の説明をお読みになり、作業内容を実践しながら理解するようにして下さい。AD-BOOKシリーズはその制作スタイルが全て共通しており、作業内容はファイルのコピー&ペーストが中心になります。
(参考)ファイル拡張子
Windowsは標準でファイル拡張子(ファイル名末尾にドットに続いて記述されている識別名)を表示しない設定になっています。ファイルの種類がわからないと不便なので、拡張子を表示するようにWindowsの設定を変更してみましょう。まずは適当なフォルダ(マイドキュメント等)を開いて下さい。ウインドウメニューの「ツール」をクリックするとメニューが表示され、その中に「フォルダオプション」の項目があるのでクリックして選択します。続いてダイアログが開くとメニュータブの中に「表示」の項目があるのでクリックします。タブの中身が表示されるとその中に詳細設定の欄があるはずです。個別に多くの選択項目がありますが、重要なのは「登録されている拡張子は表示しない」です。クリックしてチェックを外せば(チェックマークを消す)ファイル拡張子が表示されるようになります。
●ページの条件
WINDでのページサイズは、紙媒体におけるA4サイズ(または同程度の縦横比率のサイズ)を想定した場合、
ヨコ630ピクセル、タテ900ピクセル
ヨコ710ピクセル、タテ1000ピクセル
を目安にすると良いと思います(キット付属のテンプレートもこのサイズです)。WIND自体に特にページサイズの制限があるわけではありませんが、有効表示エリア(ディスプレイサイズにより異なります)よりも大きなページに対してはスクロールバーが表示されて、本としての使い勝手が低下します。ターゲットとするディスプレイサイズにおいて、原則として横方向のスクロールバーが表示されないサイズを選ぶようにして下さい。ただし、意図的に幅の広いサイズを見せたい場合は例外とします。新たにデジタルコンテンツを制作する場合は、ディスプレイの特性に合わせて横長のページデザインにすることをお勧めします。
WINDはスマートフォンでの使用に適したMOBILEモードを搭載しています。このモードにおける推奨ページサイズは次の通りです。
ヨコ360ピクセル(固定)、タテ700ピクセル程度
設定ファイルのヨコページサイズを360ピクセルに指定すると、WINDは自動的にこのモードで起動します。スマートフォンの小さな画面でも操作しやすいように、ボタン類の配置は上部に集中した形になります。このモードであればタブレットやPCまで幅広く使用できます。
使用できるファイル形式はJPEG画像ファイルかHTMLファイルです。両者が混在してもかまいません。WINDはページごとに個別のファイル形式の指定ができます。
(参考)
上位モデルのROOTSには自動判別機能が搭載されていて、形式を気にせずに混在可能です。
各章のページファイル名は3桁の数字で、必ず半角で001からの通し番号になるようにして下さい。1ページ目が画像であれば001.jpg、2ページ目がHTMLであれば002.htmlという具合です。キットのひな形には、0章(00フォルダ)の1ページとして表紙に相当するページが、1章(01フォルダ)と2章(02フォルダ)には画像とHTMLのそれぞれのページひな形となる001.jpgと001.htmlの2つがあらかじめ入っています。他のページはこれらをコピーしてお使い下さい。ページはユーザーが自由にデザインすることができます。
●ファイル、フォルダ名に関する注意
命名の際に大文字、小文字を区別して下さい。Windowsではファイルレベルで大文字も小文字も同じ扱いですが、インターネットの世界では元々UNIXをベースにしていますので、大文字と小文字は異なる文字と解釈されます。例えば上記のbookSetting.jsは、Sが大文字になっていることに注意して下さい。これをbooksetting.jsやBookSetting.js等としてしまうと、Windows上ではWINDが正常に動作したとしても、サーバーにアップロードした場合には動作しません。また、ファイル名等は半角の英数字を使用し、日本語のような2バイト文字や記号類は誤動作の原因になるので使用しないで下さい。
それでは、続きの説明はチュートリアルでどうぞ。