2.(1)この章の内容について

複式簿記の仕組みを理論的かつ簡潔に説明することは、なかなか難しいようです。 そのためか、解説書などでは「あれこれ考えずに丸暗記しなさい」とか「習うより慣れろ」 といった趣旨のことがはじめの方に書かれていたりします。 また、最も基本的かつ重要な用語である「借方」「貸方」についても、「特に意味はなく、深く考えなくてもよい」と言われたりします。

しかし、学問的厳密さを求めるのでなければ、「借方=資金の利用(put)」「貸方=資金の入手(get)」と考えることで、複式簿記の仕組みをわかりやすく整理することは実は可能なのです。そして、仕組みを知れば、日々の仕訳や決算作業などの意味もより深く分かるようになり、ひいては正確でお得な申告ができるようにもなるのです。

この章では、白色申告で用いる単式簿記と比較しながら、青色申告で用いる複式簿記の仕組みを解説していきます。また、その過程で、本ソフトウェア独自のツールである「残高グラフ」「仕訳矢印」を紹介します。

なお、この章の内容は、本ソフトウェアを使用する上で十分に役立つ知識ですが、必須というわけでもありません。必要ないと判断された方は、読み飛ばしていただいても構いません。




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