3.(7)自動計算 − 消費税

「自動計算」にチェックを入れると、「自動計算」にチェックを入れると、仕訳の際の消費税に関わる次のような処理が自動化されます。

@ 勘定科目を入力すると、それに対応する既定の消費税区分・税率が入力されます。

例えば、借方科目に「現金」、貸方科目に「売上高」と入力すると、貸方の消費税区分に「課売8%」と自動的に入力されます(下図)。
また、税抜き処理の場合は、借受消費税の行が同時に挿入され、複合仕訳となります。



この場合、「課売8%」の「課売」が、「売上高」に対する既定の消費税区分、「8%」が既定の税率です。
なお、既定の消費税区分は、「設定」-「ファイルごとの設定」-「勘定科目の設定」で設定できますが、普通は変更の必要はありません。
また、既定の税率は、ファイルを作成するときにご自分で設定することもできますし、「設定」-「ファイルごとの設定」-「課税事業者・課税制度・経理方式の選択や消費税率の設定」で変更することもできます。


A 税抜処理の場合、借方金額または貸方金額を入力すると、消費税率に合わせて仮受消費税や仮払消費税が計算され、入力されます。

上の例で、借方金額または貸方金額に「5000」と入力すると、税抜額(4,630円)と仮受消費税額(370円が計算され、自動的に入力されます(下図)。




B 消費税区分の後にラベルをつけておくと、消費税の集計表をエクセルに出力する際、ラベルのついた売上高や仕入高などについては他と分けて集計します。

ラベルは、「○○○■%」のあとに、任意の1文字でつけます。
漢字・かな・英数字のどれでもかまいませんが、必ず1文字にしてください。
下図の例では、「課仕10%」のあとに「区」というラベルをつけています。



この状態で消費税の集計表をエクセルに出力すると、下図の赤枠内のように、「区」というラベルをつけた仕入高が他と分けて集計されます。
これは2023年の帳簿なのですが、この年から「インボイス制度」が導入されるので、「適格請求書」と「区分記載請求書」を区別するために、ラベル機能を使っています。
なお、この年は、10月1日を境にして「区分記載請求書」分に対する仕入税額控除の率が変更されるため、自動的に期間を分けて集計されます。



C 「○○○■%」という形式で補助科目を入力すると、消費税率が■%に訂正されます。

会計期間中の税率変更や、軽減税率など、複数の税率があるときに役立つ機能です。
詳しくはこちらをご覧ください。
なお、「○○○■%★」というラベル付きの形式で補助科目を入力すると、消費税区分の欄は■%★と訂正されます。



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