7.(2)家事按分

家事按分の方法は、大きく分けて次の二つです。

@ 一つ一つの費用について事業使用分を計算して、経費に計上する。
A 一つ一つの費用については一旦全額を経費に計上し、決算時に家事使用分をまとめて差し引く。     

@については自動計算のところで触れましたので、以下、Aについて説明します。

次のような例を考えてみましょう。
・1〜12月分の電気料金が毎月5,000円
・按分率は30%
・説明をわかりやすくするため、それ以外の費用はかかっていないものとする。

「決算整理」-「家事按分」メニューを選択すると、「家事按分決算」画面が表示されます(下図)。



水道光熱費の合計が自動計算され、60,000円と表示されています。
水道光熱費以外の費用があるときには、その分、2段、3段・・・と表示段数が増えていきます。
また、同じ勘定科目であっても、複数の補助科目が入力されているときは、別々に集計されます。

なお、既に家事按分が済んでいる仕訳(摘要欄か属性欄に「按分」という文字が含まれています)は、合計額からは除外されます。

ここで「事業使用分」の欄に按分率(30)を入力し、「家事按分仕訳の書き込み」ボタンをクリックします。
すると、仕訳帳に家事按分仕訳が書き込まれます(下図)。
属性欄には、この仕訳が決算仕訳であること、家事按分による仕訳であることが表示されています。
なお、決算仕訳の背景色は青色となっており、他の仕訳とは区別されます。



この仕訳を見てわかるように、水道光熱費のうち家事使用分(60,000円の70%=42,000円)が「事業主貸」に振替えられます。
(水道光熱費が42,000円減少し、事業主へ貸している分が42,000円増加した。)




ホーム