KOmA AudioStream DSPlayer

インターネットラジオ / HLS / ローカル音源を、HiFi DSP を通して WASAPI / ASIO で再生する Windows 用プレイヤーです。 マルチバンド・ダイナミクス、3 バンド EQ、お気に入りに加え、 External capture mode ではループバック音声も同じ DSP で磨けるため、汎用 DSP としても使えます。

Version 4.0.0 フリーソフト Windows 10 / 11 (x64) .NET 10 / WinForms AVX2 WASAPI / ASIO FFmpeg 9.0.1+ HTTP / HLS 外部入力キャプチャ

開発動機

気に入った Web ストリーミング放送——たとえば湘南ビーチFM のサイマル送信——を、 ブラウザや一般的なプレイヤーで聴いていると、音量は足りていても中身が薄い、 という感覚がありました。放送用に強く潰されたダイナミクス、回線やコーデックで落ちた高域、 手前に出てこない低域。番組の熱量は届いているのに、スピーカーの前で「迫力」だけが足りない。

そこで、再生しながら簡易な DSP でエンハンスできないかと考えました。 その昔、VolumeLogic というソフトウェアがあり、それを通すと ダイナミクスが整えられ、ラジオや圧縮音源が急に聴きやすくなった記憶があります。 あの「補正されて、いい感じで聞こえる」体験を、自分の手で再現してみたかった。 それがこのソフトの出発点です。

KOmA AudioStream DSPlayer は、その実験作です。 放送局の公式アプリでも、VolumeLogic の移植でもありません。 聴こえ方を自分用に寄せるための、プレイヤー兼 DSP です。 ストリームもローカルファイルも外部入力も、同じエンハンス経路に載せられるようにしてあります。

VolumeLogic は各権利者の商標です。本ソフトは非公式の実験作であり、互換・提携を示すものではありません。

配布情報

本ドキュメントは、ソフトウェア使用前に同梱ファイルとして読めるようにしています (ベクター「ファイル掲載基準」の記載事項を含みます)。

ソフト名KOmA AudioStream DSPlayer(DSPlayer v4)
バージョン4.0.0
概要 HTTP(S) / HLS ストリームとローカル音声ファイル、および外部入力(WASAPI 録音・ループバック / ASIO)を、 HiFi DSP(可聴域補正・マルチバンド・ダイナミクス・EQ 等)を通して WASAPI または ASIO で再生する Windows 用プレイヤーです。
取り扱い種別フリーソフト(無料。試用制限・送金・課金はありません)
作者名komazow
作者への連絡先 電子メール: aelinux334@yahoo.co.jp
質問・不具合報告は上記メールへお願いします。SNS / 掲示板でのサポートは行っていません。
著作権 Copyright (c) komazow / KOmA AudioStream DSPlayer。第三者ライブラリの権利は各権利者に帰属します(下記「クレジット」)。
保証 本ソフトウェアは無保証(as-is)です。利用は自己責任でお願いします。

概要

DSPlayer v4 は、ストリーミングとローカル再生向けの DSP プレイヤーです。 デコードは、利用者が DSPlayer.exe と同じフォルダに置いた ffmpeg.exe(公式 9.0.1 以上)が担当し、 音声処理は入力リング → DSP スレッド → 出力リング → デバイススレッドに分けて動かします。 UI スレッドは WASAPI / ASIO の Init / Start / コールバックに入りません。

再生

  • WASAPI Shared / Exclusive(44.1 kHz 固定オプション)
  • ASIO(最大バッファでオープン)
  • HTTP(S) / HLS / Shoutcast
  • ローカルファイル(FFmpeg がデコードできる形式)
  • 外部入力 / ループバック → DSP → 出力(汎用 DSP)
  • スペクトラム / VU / LUFS 表示

データ

  • 設定・お気に入り・カスタムプリセットを LocalAppData に保存
  • 単一インスタンス起動(二重起動時は既存窓を前面化)
  • ファイルのドラッグ&ドロップで即再生
  • Favorites に URL / ファイルとダイナミクスプリセットを登録
  • クレジットはアプリ内 Credits タブでも確認可

インストール / アンインストール

インストーラーは使いません。「プログラムの追加と削除」には登録されません。 展開したフォルダを削除すればアンインストールできます。

インストール

  1. 配布アーカイブを任意のフォルダへ展開する(インストール前に本 README を読めます)。
  2. 通常は DSPlayer.exe(self-contained)を起動する。ランタイムの別途インストールは不要です。
  3. DSPlayer-framework-dependent.exe を使う場合だけ、 .NET 10 Desktop Runtime(Windows x64) を Microsoft の配布ページから入手してインストールしてください。
  4. 同じフォルダに公式 FFmpeg 9.0.1 以上ffmpeg.exe を置く (手順は FFmpeg の入手)。 本ソフトの配布物には ffmpeg.exe を入れていません。
  5. ASIO を使う場合は、DAC / インタフェースメーカーの ASIO ドライバを各メーカーサイトから入手してインストールしてください。

アンインストール

  1. DSPlayer を終了する。
  2. 展開先フォルダごと削除する。
  3. 設定・お気に入り・カスタムプリセットは %LOCALAPPDATA%\KOmA AudioStream DSPlayer\ に残ります。不要ならこのフォルダも削除してください。 『プログラムの追加と削除』を探す必要はありません。

動作環境

OS Windows 10 / 11 64bit(x64)。WinForms / WASAPI / ASIO
CPU AVX2 必須(Intel Haswell 以降 / AMD Excavator 以降相当)。 非対応 CPU では起動しません。
入力 詳細は 対応形式
ローカル音声(FFmpeg がデコードできる形式)、HTTP(S) / HLS / Shoutcast / Icecast、
プレイリスト(.m3u / .pls / .xspf / .vclt / ASX 系 / .qtl)、
外部入力(WASAPI 録音・再生ループバック / ASIO)。ドラッグ&ドロップ、URL 欄、Favorites に対応
出力 内部処理後の再生は 44.1 kHz / ステレオ PCM。 WASAPI Shared / Exclusive、または ASIO。
配布 exe DSPlayer.exe … self-contained。ランタイムの別途インストールは不要
DSPlayer-framework-dependent.exe … .NET 10 Desktop Runtime が必要 (入手先
どちらも同じフォルダの ffmpeg.exe(公式 9.0.1 以上)が必須。配布物には含めません
別途必要なソフト ffmpeg.exe(上記)。 framework-dependent 版だけ .NET 10 Desktop Runtime(Windows x64)。 ASIO を使うときだけメーカー ASIO ドライバ。 ストリーム再生時はインターネット接続が必要です。
開発時.NET 10 SDK
デバイス Exclusive は 44.1 kHz 固定オプションあり。非対応時は Shared へフォールバックすることがあります (画面の「出力状態」に表示)。 ASIO は最大バッファで開きます。同一 ASIO ドライバの入力と出力の同時使用は拒否します。

対応形式

デコードは隣に置いた ffmpeg.exe(9.0.1 以上)が担当します。 下表は本ソフトが想定している主な形式です。FFmpeg が読める音声なら、ここに無い拡張子でも再生できることがあります。

ローカルファイル再生

PCM WAV(16 / 24 bit、float32)、AIFF、CAF
非可逆 MP3、MP2、AAC(ADTS)、M4A / MP4(AAC)、Ogg / OGA(Vorbis)、Opus、 WMA、AC-3、WebM、MPEG-TS、Matroska(MKV)
可逆 FLAC、ALAC、WavPack
その他 FFmpeg がデコードできる音声全般。 DSD(DSF / DFF)は Native 再生ではなく、FFmpeg が PCM に落としてから DSP します。 ローカルに落とした .m3u はラジオ用プレイリストとしては解釈せず、ファイルとして扱います。

ストリーミング

プログレッシブ HTTP(S) Icecast / Shoutcast などのライブストリーム。 MP3、AAC-LC、HE-AAC(aacp)、Vorbis、Opus など、FFmpeg がデコードできるコーデック。 拡張子が .mp3 などでも、HTTP は常にライブ扱い(シークなし)です。
HLS .m3u8(Apple vnd.apple.mpegurl または本文の #EXT-X-)。 セグメントは FFmpeg が再生します。
プロトコル UI / エンジンは http / https のみ。mms / rtsp などはスキップします

プレイリスト(ストリーム解決)

ラジオ用プレイリストは DSPlayer 側で先頭の HTTP(S) エントリへ解決してから、1 本の URL を FFmpeg に渡します。 FFmpeg 自体はラジオ M3U / PLS を解釈しません。

M3U .m3u。Content-Type の audio/x-mpegurl など。拡張子なし(listen.php 等)も本文で判定
PLS .pls(Shoutcast / Icecast 定番)。DNAS のルート /listen.pls へ辿ることがあります
Icecast .xspf.vcltSTREAMURL=
ASX 系 .asx / .wax / .wvx
QuickTime .qtl
HLS プレイリスト .m3u8 は上表の HLS として FFmpeg に渡します。ラジオ M3U とは分けます

FFmpeg の入手

本ソフトは FFmpeg を同梱しません。利用者が公式 9.0.1 以上の ffmpeg.exeDSPlayer.exe と同じフォルダへ置きます。PATH への登録は不要です。 起動時にバージョンを確認し、無い・古い場合はメッセージを出して終了します。

  1. まず FFmpeg 公式の Download を開く。Windows 向けビルドへの案内があります。
  2. Windows では公式が案内する gyan.dev のビルド が扱いやすいです。9.0.1 以上の release(推奨: full / full_build)を入手してください。 本ソフトはリサンプルに soxr を使うため、essentials より full の方が確実です。
  3. アーカイブを展開し、中の bin\ffmpeg.exeDSPlayer.exe の隣へコピーする。
  4. 必要なら同じ binffprobe.exe も隣へ置くと、音声メタの取得が安定します(必須ではありません)。

入手したビルドのライセンス(LGPL / GPL)は、その配布物に従ってください。 第三者へ ffmpeg.exe を再配布する場合も、ビルド付属の LICENSE を守ってください。

すぐ使う

  1. DSPlayer.exe(またはランタイム導入済みなら DSPlayer-framework-dependent.exe)を起動する。隣に ffmpeg.exe があること
  2. 楽曲ファイルをドロップゾーンへドラッグ&ドロップするか、 URL 欄に HTTP(S) / HLS アドレスを入れて Enter
  3. 出力デバイスで WASAPI または [ASIO] を選ぶ
  4. 「再生」を押す。DSP / EQ は下部タブで調整
  5. 「Open Favorites」でラジオ局などを登録・再生

External capture mode(汎用 DSP)

ドロップゾーンをダブルクリックすると External capture mode になり、 外部入力 → 同じ HiFi DSP → WASAPI / ASIO 出力になります。 「外部入力デバイス」で次を選べます。

ループバックを選べば、ネットラジオや動画サイトの音、他ソフトの再生音も 本ソフトの可聴域補正・ダイナミクス・EQ で磨けます。 プレイヤー専用ではなく、Windows 用の汎用 DSP としても使えます。 もう一度ダブルクリックすると通常のファイル / ストリーム再生へ戻ります。

ループバック利用時は、Windows 側の再生デバイスと DSPlayer の出力デバイスが 意図した組み合わせになっているかを確認してください。 同じ ASIO ドライバを入力と出力に同時には使えません。
ffmpeg.exe がないと起動しません
起動時に同じフォルダの公式 9.0.1 以上を確認します。見つからない、または古い場合はメッセージを出して終了します。

画面構成

ドロップゾーン ファイル D&D で再生。ダブルクリックで External capture mode(汎用 DSP)切替。
URL 欄 HTTP(S) / HLS アドレス。Enter またはフォーカス離脱で確定
Tune In / Now Playing 液晶風パネル。クリックで背景色を巡回(12 色)。ストリーム情報や再生中タイトルを表示
トランスポート 再生 / 一時停止 / 停止、ステレオ VU、シークバー、時間表示
スペクトラム 左ダブルクリックで配色巡回(13 色)。右ダブルクリックで 30 / 60 fps 切替
デバイス行 WASAPI レイテンシ、出力デバイス、外部入力デバイス、ASIO パネル、出力状態、 Open Favorites
下部タブ DSP Effects … HiFi / ダイナミクス / LUFS など
EQ / MISC … 3 バンド EQ、Reverb、HTTP バッファ、最前面・省電力など
Credits … クレジット一式(本 README のクレジットと同じ内容)

その他の操作

主な機能

DSP / EQ

内部処理は 96 kHz 相当の HiRate 経路を経て、44.1 kHz ステレオへ戻します。 リサンプルは NAudio 経由の WDL Resampler です。

HiFi CD 可聴域補正(AAC 48 kHz 等 → 44.1 kHz 再生向け)。倍音ミックス既定 0.35。既定オン。自動判定(既定オン)は HE-AAC / 明るい局で HiFi を切る
ダイナミクス マルチバンド(中高音エンハンス・低音補助)。プリセット: Internet / Broadcast、Reference、Pop / Rock、Film、90's J-WAVE Respected、Custom 1–5。 組み込み 5 種のツマミは再起動時に既定へ戻ります。Custom は「保存」で保持
v2 Body Body Scale / Body Wet / Low Comp Wet / Warmth Wet
LUFS 5 秒窓・BS.1770 系、目標 -14 LUFS(オプション)
ラウドネス統一 簡易 RMS。大きい音源を控えめに(既定オフ)
安全マージン DSP 後 約 -1 dB + 軽いソフトサチュ(既定オン)
ディザ 24-bit TPDF + ノイズシェイピング(既定オン)
Source Repair+ 送出修復強化(既定オフ)
EQ / Reverb 3 バンド(Low / Mid / High)と Room / Damping / Wet。EQ / MISC タブ
HTTP バッファ 100 / 250 / 500 / 750 / 1024 KB(既定 500 KB)

設定とデータ

保存場所

設定は exe の隣ではなく、現在のユーザーの LocalAppData です。 単一ファイル実行時も、一時展開先ではなくこの場所を使います。

%LOCALAPPDATA%\KOmA AudioStream DSPlayer\ui-state.txt
%LOCALAPPDATA%\KOmA AudioStream DSPlayer\favorites.txt
%LOCALAPPDATA%\KOmA AudioStream DSPlayer\dynamics-custom-presets.txt

設定をリセットする

クレジット / 使用許諾

配布ファイルには、作者以外の著作物(オープンソースライブラリ等)が含まれます。 各著作物の著作者と、使用許諾(ライセンスによる利用許可)は次のとおりです。 アプリ内「Credits」タブ、および同梱 licenses フォルダでも確認できます。

NAudio 2.3.0 著作者: Mark Heath & Contributors/ライセンス: MIT(使用許可あり)/https://github.com/naudio/NAudio
NAudio.Wasapi 2.3.0 著作者: Mark Heath & Contributors/ライセンス: MIT(使用許可あり)/同上
NAudio.Asio 2.3.0 著作者: Mark Heath & Contributors/ライセンス: MIT(使用許可あり)/同上
NAudio.WinMM / Core / WinForms 2.3.0 著作者: Mark Heath & Contributors/ライセンス: MIT(使用許可あり)/同上
WDL Resampler(NAudio 経由) 著作者: Cockos Incorporated/ライセンス: zlib(使用許可あり)/https://www.cockos.com/wdl/
FFmpeg 9.0.1 以上 著作者: the FFmpeg developers/ライセンス: LGPL 2.1+(ビルドにより GPL)。 本ソフトは FFmpeg を静的リンクも同梱もしません。 利用者が用意した ffmpeg.exe を別プロセスとして起動するだけです。 FFmpeg 本体の再配布条件は、入手したビルドのライセンスに従ってください。 入手: ffmpeg.org/download.html / Windows ビルド例: gyan.dev
.NET / Windows Forms 著作者: .NET Foundation and Contributors/ライセンス: MIT(使用許可あり)。self-contained 版にランタイム一式を同梱。framework-dependent 版は OS 側の .NET 10 Desktop Runtime を使用(再配布はしていません)
Windows WASAPI / Media Foundation 著作者: Microsoft Corporation/OS 標準コンポーネントを使用(再配布はしていません)

ASIO は Steinberg Media Technologies GmbH の商標です。 FFmpeg は FFmpeg プロジェクトの商標です。 Windows は Microsoft Corporation の商標です。 VolumeLogic は各権利者の商標です。

Copyright (c) komazow / KOmA AudioStream DSPlayer — 本ソフトウェアは無保証(as-is)で提供されます。

注意事項

ネットワークと誤検出

再生上の制限